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 通称、対ホロウ六課。

 H.A.N.D直属の武装組織である対ホロウ事務特別行動部の内、特に任務中死傷危険度の高い非常任務を専門に請け負う集団。


 妖刀の主、サボり魔、鬼面の異端児、それから申し訳程度の常識人が一人。

 他の追随を許さない戦闘力を目安に集められた、組織の爪弾き者。出世主義の公務員街道から溢れ落ち、平和の礎として死に果てる事さえ良しとした「捨て駒」の最前線。

 上層部の命令にはYESとだけ答え、喜んで死地に赴き、そして生還する異常者の集団。


 それが第六課だ。



 ────というのは、あくまでノット上に蔓延る噂話。

 実際のところ、死亡が想定されるような危険な現場は噂ほど多くはない。彼らも所詮は公務員であり、普段は退屈な平常業務と書類仕事に追われるばかりの日々を送るのだ。


◁ ▶︎


 六課課長、星見雅。星見家の一人娘であり、家に伝わる妖刀の継承者であり、狐の耳が生えたシリオン────獣人種の少女だ。


 星見雅は今日、極めて退屈な平常業務「定期報告」の為に、H.A.N.D局長の個人的な邸宅まで呼び出されていた。


 定期報告とは、局内において性処理奉仕特別任務を指す隠語だ。「上司の命令には絶対服従」というまるで旧軍隊めいた職務規定に則り、現在の局長が就任してから現在に至るまで局内ではこのような横暴が当たり前に行われている。仮眠室とは名ばかりの「性処理室」が局内に幾つも設けられている、と言えばその異常性がより正確に伝わるだろうか。


 当然、催眠の類いである。


「あっ! 遅かったぞ雅!」


 今回の相手は局長のご子息。

 場所はその私室。

 思春期に入り、絶賛「性」に興味津々。それに加え、筋金入りの星見雅ファンだという。因みに雅が彼に「奉仕」するのは、これで累計4度目になる。


「すまない。朝から自室にてお前の父上に命じられた『手を触れず速やかに達する修行』に臨んでいたのだが、これに思いのほか手間取ってな」


「……手を触れず、……何? まあ良いや。いつものヤツ、ちゃんと着てきてるな?」


 この奉仕任務において星見雅の制服は、局長ご子息の強い希望により専用のマイクロビキニに置き換えられている。本来あるべき布地が全てくり抜かれて、完全に紐のみで構成されたマヌケな見た目の特注品だ。当然、自宅を出た時から、従来の制服の下に下着代わりとして仕込んである。その証拠に少し胸を張れば、ぷっくりと腫れ上がったピンク乳首が白いシャツの上からハッキリ透けて見える。


「よーし、脱げ!」


 奉仕に先んじて、不要な「従来の制服」は脱ぎ捨て、速やかに指定の制服姿になる。命令を受けた雅は、羽織りを脱ぎ捨て、ベルトを外し、スカートを下ろし、シャツのボタンに手を掛けた。最後にシワ一つないソレを脱ぎ捨てれば、そこにはもう、ノット上で熱烈な人気を誇る六課課長の姿はなかった。

 バカな見た目のマイクロビキニを身に纏う、発情したケモノが一匹居るだけだ。


 この場において、星見雅という女はこの子供の性奴隷だ。上司に絶対服従。上司の親族にも絶対服従。それが例え、自分の半分にも満たない年齢のクソガキが相手でも。そうなるように頭の奥を捻じ曲げられているからだ。

 

「こちらの“穴”の準備は済んでいる。いつでも奉仕を始めらりぇりょ゛ォお゛ッ!? オ゛おほッ、ぉ゛お゛〜〜〜ッ!!???!?♡♡♡♡♡♡♡♡」


 無駄な発言を遮るように乳首をカリカリと引っ掻かれ、物欲しげに勃ち上がっていたマゾ乳首を更に大きく固くしながら、らしくない声が口から漏れた。態度こそ普段と大して変わらないが、身体の方は既にこれまでの調教で仕上がっている。その上、今朝のノーハンドオナニー修行で満足な絶頂を得られないまま全身は限界まで発情している状態だ。あの星見家の妖刀の継ぎ手ともあろう者が、少し乳首を弄られるだけでこの有様というのも、致し方無い節はある。


「ンぎ゛ッ♡♡ ふぅ゛ーーーーーーーーッ♡ ふぅ゛………………ッ♡♡♡ 穴の準備は済んでいると…………ッ♡♡ おォ゛おッほ、止め゛ッ、ギ、ィ゛ひッ♡♡♡ この執拗な乳首愛撫……ッ♡ 私の“おなほーる”の仕上がりが斯くまで心配か……ッ♡♡♡」


 対してご子息────このクソガキの方は雅の言い分に全く聞く耳を持たず、更に乳首をカリカリ。敏感なマゾ突起に爪を立て、指を突き立て、デカ乳首の先端、乳穴の窪みを穿り返す。


「オ゛ぴょお゛ォ゛お゛ッ!?!?♡♡♡ しょれ゛辞め゛りょ゛ッほォ゛お゛ーーーーーーーーッ♡♡♡♡ ォ゛おッおま゛んこッ、お゛まんこ゛使ォ゛ッ、ちゃ゛ッ♡ ォ゛おッ、とろとりょ゛ッ、あづあづッ♡♡♡ ォ゛おッ、お゛まんこッ、もう゛使え゛へッ♡♡ オぉ゛ッほォ゛オ゛オ゛ーーーーーーーーーーーーーッ♡♡♡♡」


 少し続けて乳首を撫でられるだけで、簡単に知能指数が底の底まで落ち果てる。普段の冷静な様子など今となってはカケラも感じられず、無様に吠え散らかし、歯を食い縛ってどうにか絶頂を我慢しようとするマゾメスの不細工な表情があるだけだった。

 なぜ星見雅がこうも頑なに絶頂を拒み、そして膣穴での性行為を望むのかと言えば、彼女らH.A.N.D.所属の性処理オナホメスはその任務中、無許可での勝手な絶頂を禁じられているからだ。今回の奉仕任務に際して「挿入中の女性器による絶頂許可」だけは申請が下りたが、それ以外の許可は一切出ていない。当然だ。奉仕がその任であるのだから、オナホ側の絶頂など本来は奉仕の精度が落ちるばかりで不要なもの。それを雅が度を超したマゾであるばかりに、特別に、挿入中に限り許可が出ている。これでも特例なのだ。


「オ゛ッひ゛ょ゛ぉ゛オ゛ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッ!!???!?????♡♡♡♡♡♡ 辞め゛りょ゛ォ゛ッ♡ じッ、じぅ゛ッ、準備ッ、出来へ゛ッ、ォ゛オ゛ぉ〜〜〜〜〜ッ♡♡♡ オ゛ォ゛お゛ッほォ゛お゛ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッッ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」


 先述の通り、今の雅は性交奉仕中ではない。この状況での無許可の乳首絶頂は当然ながら重大な規則違反であり、懲罰対象だ。


 情けない悲鳴こそ上げているが、流石は星見家のご令嬢である。この程度の乳首責めで簡単に絶頂するはずもなく、類稀な精神力で以て今は何とかアクメ寸前で耐え凌ぎ続けている。だが、修行と称し全身をアクメ奉仕の為だけに開発し尽くされたこの身体では、テクニックも何も無いクソガキが相手でも流石に分が悪い。ましてや4度目ともなれば、流石に全身の“弱い所”も“よく効く触り方”もクソガキにバレつつある。もはや抵抗の余地は無いと言っても、全く過言ではない。


 重ねて言うが、今の星見雅は乳首絶頂を禁止されている。

 より厳密には、おまんこを用いた性交奉仕以外での絶頂全て、だが。

 それが奉仕対象に敏感な乳首を好き放題揉みくちゃにされた結果の絶頂だったとしても、絶頂してしまえば懲罰の執行は避けられないだろう。言い訳の余地無く、全ての責任は勝手にマゾアクメしてしまう星見雅側にある。だから耐えねばならない。そして出来れば、何も我慢する必要のない交尾へと速やかに行為を移したいわけだ。


「オ゛ぉ゛ひ゜ょひ゛ょお゛〜〜〜ッ♡♡♡ ちぐひ゛ッ、やめ゛ッ、辞めりょ゛ォ゛ッほォ゛オ゛オ゛〜〜〜〜ッ♡♡♡♡ 乳首逝ぐッ、イッてし゛まう゛ッ♡♡ おぎょッ♡♡ へォ゛オ゛おッ♡ オ゛ォ゛〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ♡♡♡♡♡♡♡♡」


 だから局長の息子を前に、星見家の後継候補筆頭ともあろう者がこうも無様に懇願するしか策が無い。しかし思春期真っ盛りの悪ガキが、素直にそんなお願いを聞いてくれるはずも無いだろう。これが星見雅の弱みと分かれば当然、骨の髄まで遊び尽くされるに決まっている。


「オ゛ォ゛ッほ゛ォ゛オーーーーーーーーーッ♡♡♡♡♡♡ い゛ぎギぎゅ゛ぎッ♡♡♡♡ オ゛ォ゛ッ♡♡ イグいぐいぐッ♡ いぎッ、い゛ッ、い゛ッ♡♡♡ オ゛ッほォ゛〜〜〜〜ッ♡♡♡♡♡ ぃ゛いッイグゥ゛ッ♡♡ オ゛ぉ゛〜〜〜〜〜〜〜〜んッ♡♡♡♡♡♡♡♡」


 結局雅の懇願は聞き入れられず、マゾ乳首だけで簡単にイかされ続けた。一度陥落すると後が脆い。何度も、何度も、追い打ちをかけるような乳首愛撫。カリカリ♡ さわさわ♡ 爪弾くような指運びに一瞬で数え切れないほどの快楽を叩き込まれ、その全てが一つ残らず懲罰対象となった。


「ふぅ゛ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ♡♡♡♡♡♡♡♡♡」


 息も絶え絶えながら、なんとか十数回程度の絶頂で耐え切った。十数回だ。果たしてこの有様を「耐え切った」と言えるのかは審議の余地がある。撫で回されたマゾ乳首は真っ赤に腫れ、今もジンジンと疼くようだった。


「ぅ゛……ッ♡♡♡ ふ、ぅ゛ッ♡♡ ……見ての通り“おなほーる”の準備は万端だ。お前の乳首愛撫で蕩ける前からな……ッ♡ これ以上の前戯は不要だ。今回の任はおまんこ奉仕……思う存分、これを使うといい…………っ♡♡♡♡♡」


 ベッドに腰を下ろし、両足を持ち上げて広げる。いわゆるM字開脚だ。幾度もの奉仕で教え込まれたマゾ穴を見せつける下品なポーズを晒して、無毛の秘部が露わになる。本来ならばイチお嬢様として婚姻を結ぶ相手以外には頑なに秘匿するべきであった恥姿が、あられもなくご開帳。けれどそこに羞恥の様子はなく、雅はただ目の前のガキの、あまりに大きな年不相応の逸物に見惚れていた。あるいは「見惚れるようにされていた」と言うべきだろうか。その精神性は、マゾヒストで発情期真っ盛りな獣へと、脳裏へ刻み込まれた催眠により書き換えられているのだ。


「ふぅ゛〜〜〜ッ♡♡♡♡♡」


 散々乳首でイキ散らかした星見雅。言うまでもなく発情は許容値を超えて限界だ。マゾ穴にクソガキのデカチンポを押し付けられて、すっかり鼻息荒く、挿入の瞬間を今か今かと待ち侘びている。いつになく真剣な眼差しで、目を逸らすことも出来ず、揺れる逸物をトレースするように正確に目で追っている。


 そして。


「オ゛ッほォ゛ォ゛オ゛ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!♡♡♡♡♡♡ おぐッ、奥おぐオぉ゛く゛ッ♡♡♡♡ お゛ォお゛ッ♡ おまえ゛ッ♡♡♡ ッひ、ぃ゛いッ♡♡ いぎキ゛ぎッ、オぉ゛オ゛ーーーーーーッ♡♡♡ オほォ゛オ゛〜〜〜〜〜〜ッ♡♡♡♡♡ 子宮効ク゛ッ♡♡ オ゛ぉ゛ほッ♡♡♡ おちんぽッ、オほォ゛ーーーーーーーーッ♡♡♡♡♡♡♡♡」


 挿入。


 遂に最奥へと至る熱い感覚。


 白目を剥いて、潮を噴いて、絶頂。

 もう我慢する必要はない。


「オ゛ォ゛ん゛ッ♡♡♡ グッ、ォ゛おッ♡ ほッ、オ゛ォ゛〜〜〜〜〜んッ♡♡♡♡ ほっ、ほオ゛お゛ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」


 絶頂の余韻に浸る間も与えられず、星見雅は絶え間なく絶頂させられ続けた。幸福なことだ。そこに一切の我慢が必要ないというのは。年不相応に凶悪な逸物が雅の子宮を容赦無く潰し、何度も最奥を乱暴にノックし続ける。その一突きごとに派手に絶頂、降りてくるよりも早く次に絶頂が訪れて、段々と深く絶頂していない瞬間の方が短くなってくる。奉仕用肉オナホとして鍛え上げられた肉体が、まるで初めから“そういう生き物”だったかのように激しく痙攣していた。


「ッッッふょギョお゛オ゛オ゛ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!??!???♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡ ンごっ、ごひょッ、ほッ、ほッッギい゛イ゛ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡ 奥゛っ、ぐ、ぎゅグギい゛〜〜〜〜〜〜〜〜っ♡♡♡♡♡♡ お゛っ、おごっ、いぐッ、イ゛っでッ、い゛っ♡♡♡♡ も゛っ、もう゛っ、あくめ゛っ、へっ、へォ゛お゛ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡ ほオ゛っ、お゛ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ♡♡♡♡♡」


「お゛オ゛っぴょオ゛お゛ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡ ほッ、ほきっ、ぎッ、ヒュっ、ふゥ゛う゛ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡ イグっ、いぐっ、くっ、ぐゥ゛う……っ♡♡♡♡ おく゛っ辞め゛っ、しっ、じぬ゛ッ、いきっ、息ッ、イき゛っ♡♡♡♡♡ ゆるじっ、ひギっ、ひイ゛っ♡♡♡ お゛っ、おぐきゅウ゛う゛〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ♡♡♡♡♡ くッ、ぐぎっ、ぎゅウ゛っ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」


「っお゛オ゛お゛ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ♡♡♡♡♡ いぐっ、いイ゛ぎゅっ、ぐッ、いぐっ、しきゅっ、し゛っ、い゛ッ、いぎイ゛っ、ひィ゛い゛ーーーーーーーーーーーーーッ♡♡♡♡♡♡♡♡ イ゛っでッ、い゛っ、いぎっ、ぎゅッ♡♡ ふゥ゛うっ♡♡♡ う゛ゥ゛う゛〜〜〜〜〜〜〜っ♡♡♡♡♡ お゛っ、オ゛おっ、おホっ、ほヒョお゛〜〜〜〜〜〜っ♡♡♡♡♡♡ 待っ、ま、い゛っ、ぢギィう゛う゛ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッ!!?!??!!!!!!!!♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」


 配慮も技術も優しさも何もかも欠けた腰振りが、けれど雅を確かに幸せにしていた。こんな行為が、だ。ソレほどまでに、催眠が脳の奥深くから雅を作り替えている。そこに本来あるべき星見の誇りなど一欠けすら残っておらず、ただ、メスとしての本能とマゾとしての使命だけが星見雅の全神経を支配していた。

 局長の子息は、そんな雅を前にして理性を失っていると見える。それも無理はない話だ。こんな極上のメスを目の前に置かれて、それが自分に絶対服従であるとして、果たして正気を保っていられる雄がこの世に居るだろうか。

 雅の細身な肢体に、けれど確かな存在感を持ってそこにある双丘、ソレを乱暴に鷲掴みにして、揉みしだく。ピンと痛いほど張り詰めた乳首を口に含み、舐めしゃぶるでもなく、ガキらしく加減の出来ない仕草で思い切りその肉突起を噛んだ。噛み、歯の上で転がし、前歯を食い込ませながら思い切り引っ張る。その度に雅は情けなくされるがままに絶頂し、悲鳴めいた喘鳴をあげた。子宮と乳首から、同時に襲い掛かってくる快楽の波状攻撃は、かろうじて残っていた雅の僅かな理性さえ容易く流し去る。


「ほっ、ホヒョっ、いぐっ、逝っ??♡♡♡♡♡ い゛っぎぐっ、ふっ♡ イ゛っ、いぎゅッ♡♡♡♡」


 何度もアクメを重ね、雅はその瞼の奥に天国さえ幻視するようだった。潮を噴き、愛液を飛び散らせ、部屋中にメス臭を充満させながらシーツに酷いシミを形作って。ガキと雅は本能がそうさせるままに抱き合い、唇を重ね、舌と全身を絡め合わせて、二人でベッドの上を転がって、いつの間にか雅が上になる。もう4度目、これもいつものことだ。ガキのスタミナが尽きるあたりで選手交代。雅の鍛錬(この場合の鍛錬とはオナホとしての性奉仕特訓のことではなくて、虚狩りとしての本来の意味での鍛錬のことだ)の成果である無尽蔵のスタミナで、全自動腰振りオナホールがここに完成する。雅はただ、使命に従い腰を振り、チンポを貪るような膣の蠕動で射精を強請るだけだ。雅の膣は今やオナホールよりオナホール然として、オスから精液を搾り取るためだけの形をしていた。


「お゛ッッッほオ゛お゛〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ♡♡♡♡♡♡♡♡ お゛っ、おまんッ、こっ♡♡ 壊れ゛っ、い゛ぐっ、イぎゅウ゛うッ♡♡♡♡ う゛っ♡♡♡♡♡ ふヒュう゛ウ゛う〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡ う゛っ、ぎゅッ、ギュぐウ゛っ♡♡♡ ほっ、ホキょぐッ、ぐゥ゛ひゅっ、う゛ウ゛っ♡♡♡♡♡♡♡ ウぎゅイ゛ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」


 逸物が放つ射精のサインを察知すると、雅の膣は無意識的に締まりを強くして強烈な快楽で射精を促す体勢に入る。雅の精神構造を度外視して、その身体は既に性行為、特筆して性処理に長けた形へと根本から、本能的な動作から作り替えられているのだ。


 そして、遂に。


「来っ、くい゛っ、くぎゅるりっ、ひッ、イ゛っっ♡♡♡♡ い゛ーーーーーーーーーーーーーーーーーッ♡♡♡♡♡ イ゛いっ、お゛っいっ、ぎ、くる゛っ、射精っ、こっ、なかッ、膣内にっ、こい゛っ、来っ、ほオ゛っ、射っ、はっ、はヒョひィ゛い゛〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっっ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」


 熱い白濁が子宮を直撃し、雅は本日最大の絶頂を迎えた。身体を仰け反らせ、全身が激しく震え上がる。子宮まで痙攣を繰り返しながら、必死に子宮内腔へと精液を飲み込もうとしているのが分かる。白目を剥いて、意識は手放される寸前、虚狩りの精神力がギリギリのところで雅を踏み留まらせている。鋭い音を立ててビームめいた潮を噴射。子宮の中が白濁で満ちていくように、雅の脳内もまた快楽で真っ白に塗り潰されていく。腰がガクガクと震え、逸物も丁度カリ首だけを残す程度まで抜けかけて、空になった膣が甘く緩慢なアクメに至る。余韻と呼ぶには些か強い、けれど甘く、蕩けるような心地良さが全身を満たす。


 だからガキが雅の腰に手を伸ばす予兆さえ、虚狩りともあろう者が全く知覚できなかった。アクメで蕩けた雅の脳みそでは、普段ならば些細な殺気さえ見逃さないはずの、全身に備わった鋭敏な感覚器を、全て快楽の享受にしか使えない。小さな掌が尻を掴んで、雅の腰を、再び逸物が膣をこじ開けて子宮口を抉るように、無理やりに落とさせた。完全な不意打ち。星見雅というマゾメスは、ただ吠えるしかなかった。


「っっっっヒョお゛オ゛お゛ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!?!?!????!??????♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡ 待ッ!???!?♡♡♡♡♡ 奥゛う゛っ、お゛っ、お゛ぎょっ、ほォ゛お゛〜〜〜〜〜〜〜っ♡♡♡♡♡♡ い゛シ゛ひっ、ひょっ、お゛オ゛ほォ゛お゛ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」


 ただの一突き腰を落としただけで、雅は4つのアクメに同時に至った。膣壁、子宮、脳髄、それから卵巣。先ほど注ぎ込まれた白濁液に蹂躙された卵巣ごと、星見雅の「雌の部分」全てが最高のアクメに同時に至った。


「い゛イ゛ッッッヒィぎイ゛ーーーーーーーーーーーーーッ????♡♡♡♡♡♡ ほっ、ヒョぎ、い゛イ゛っ、ぐっ、ッ♡♡♡♡ いぐっ、イぢゅウ゛う゛っ♡♡♡♡♡ ほっ、ほヒョお゛オ゛ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡ っ♡♡♡♡♡ ッッっ♡♡♡♡♡♡」


 絶頂。絶頂。絶頂。連続絶頂ですらなく、全てが同時に絶頂に至り、各々が好き勝手に余韻の快楽を全身へと伝播させていく。1度目で腰が跳ね、2度目で背中が仰け反って後ろに倒れ込み、3度目で腰が痙攣し、4度目で失禁。気付けば逸物は抜けていて、雅はただの余韻だけでずっと深い絶頂の奥底に幽閉されていた。

 見開いた目は充血し、涙と涎が混じり合いながら頬を伝い、鼻水さえ垂れ流し。ノット上で持て囃されるような美貌はそこにはなくて、あるのはただ、アクメを貪る無様な雌のマゾ面だけ。眉を歪め、焦点の合わない目に力が入り、歯を食いしばりながらも口角が上がり、苦しんでいるのだか喜んでいるのだか判別付かない、歪な笑顔。美人が台無しな、醜悪なアクメ顔。吐き出す声はもはや声ですらなく、獣の咆哮と呼ぶのさえ獣に失礼だ。理性すら介さない、言葉にならない音がひたすら部屋に響く。既に逸物は抜けているにも関わらずだ。ずっと腰やら痙攣させて、何度も、何度も、何度も何度も余韻だけで絶頂に至っているのだろう。このマゾアクメは数分に渡り続いて、アクメが収まるよりも先に雅の意識が手放された。静かになった身体はその後も痙攣を続け、結局雅がアクメから解放されて意識を取り戻すのは、ここから実に3時間後のことになる。


 せっかく子宮が受け止めたはずのザーメンが膣口から溢れ、真っ赤に腫れた陰核と陰唇がヒクヒクと蠢いて、こうまで好き放題にされていながら何一つ抵抗出来ないのは、星見雅の尊厳が完全に破壊し尽くされている事の証左だ。


 星見雅は意識を失ったが、ただ一度きりの射精で若い雄の性欲が収まるはずもない。今日という日は長く「定期報告」はまだ終わらない。意識を失った男好きする身体は、今や文字通りのオナホールである。となれば2回戦、3回戦と事が続くのも当然のこと。アクメの拍子に雅が意識を取り戻してもお構いなく、逸物は雅の膣と子宮を容赦無く蹂躙、気絶と覚醒を繰り返しながら星見雅はご子息が満足するまで絶え間無く絶頂を叩き込まれ続けて、結局、星見雅の身柄が解放されるのは日没後となった。


「────任務完了、帰投する。またいつでも呼んでくれ」


 六課課長の威厳を取り戻したような凛々しい表情をしているが、着ていたはずの布無し紐ビキニは剥ぎ取られた末どこかに消えて、今や完全な裸。乳首と陰核を真っ赤に腫れさせて、全身汗やら愛液やらで酷い有様だった。


◁ ▶︎


 さて、雅の胎は熱く重い白濁で満たされ、その心も同様に多幸感に満ちていた。何度も気絶させられ、死すら間際に感じるような深い絶頂の底に叩き込まれながら、玩具か何かのように弄ばれて、オナホール扱いを受けて、けれど雅は幸福を感じている。このまま事が終わってくれるなら、どれだけ幸せだったろうか。


 懲罰だ。


 本日の任務中、性交奉仕以外で絶頂に至った回数は実に二百と五十二回。体内に埋め込まれたバイタルセンサーが計測したもので、この数字に狂いはない。雅が自覚していた物より遥かに多いが、それも当然。雅が気絶している間、休憩がてら逸物を抜いた状態で、何度も余韻イキし続けた時間が暫くあったのだ。


 となればその回数、二百五十二回に応じた厳しい懲罰が雅には課せられる事になる。


「遅いぞ、そこ。ペースを崩すな」


 星見雅は今、局の懲罰室にて、全裸で腕立ての構えを取っている。息は乱れ、ペースは崩れ、腕は震えて、今にも動きを止めてしまいそうだ。それがどうしてか。星見雅ともあろう者が、裸に剥かれて担当官に恥ずかしいところまで全てを見られているとはいえ、単なる腕立て伏せ如きで息を上げるはずがない。


「っ、ほォ゛お゛〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ♡♡♡♡♡ ちくッ、乳首っ、イ゛っ、イぎゅウ゛う゛ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!?!???♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」


 その原因は雅の“下”にある。


 それは水槽めいた、幅は雅の肩幅ほど、もう片辺は1mほどの四角いプールだ。並々とエーテル媚薬溶液が注がれたそのプールは触れた雌を容易く絶頂させる。その上で腕立て伏せをするのだから、雅の決して小さくはない乳房の先端が、マゾ乳首が、身体を下げる度に媚薬溶液に触れる。歯を食いしばり、肩を振るわせ、止めて良いと言われるまで一定のペースを維持しながら延々と腕立て伏せを強要されていた。

 ゆっくりと身体を下げれば、冷たい液体に触れた乳首から脳髄へと鋭い快感が走る。快楽の強さで言えば、強烈な快楽というその形容さえ生温いほどだ。皮膚から染み込んで、乳腺の奥の奥まで蹂躙するような、異様で、熱く迸る、絶頂というエネルギーそのもの。触れた乳首だけでなく、乳腺を通じて乳房全体が絶頂する。ソレを二百五十二回だ。────聡明な紳士諸君はこう聞いて思ったはずだ。『あれ、罰にしては案外易しい条件では?』と。そう。この程度なら条件としては実際簡単で、星見雅なら苦労もしないだろう。だからこの条件には、但し書きがある。


 懲罰執行中、凡ゆる絶頂を禁止する。


 この条件が今、星見雅を地獄の底まで追い詰めて苦しめている。条件には絶頂を禁止するとあるが、催眠で脳内を弄って絶頂出来なくしている訳ではない。だから星見雅は乳首をエーテル溶液に浸す度に絶頂している。そして絶頂の度、累計腕立てカウンタはゼロに戻る。懲罰が始まってからもう2時間、雅は実に200回を超える乳首マゾイキを味わっていて、その間、腕立てカウンタはずっと0か1、ごく稀に2や3に至る程度だった。担当官は理解していた。雅も理解していた。絶対に“こうなる”と。星見雅はこの懲罰を最後まで成し遂げられない。最高記録が三回、目指すべきが二百五十二回、端的に言って不可能だ。だが不可能だからといって、懲罰が免除される訳ではない。むしろ絶対に終えられないからこそ真に懲罰となるのかもしれない。星見雅の罪状は「奉仕任務中のアクメ我慢の失敗および無許可での絶頂」なのだから、あるいはこのような無理難題に挑ませることでしか、アクメを我慢する強靭な精神性は育めないのかもしれない。仮のこれで本当に二百五十二回のアクメ我慢腕立て伏せを成し遂げることがあれば、二度と雅は同じ罪状で懲罰を受けなくなるだろう。尤も雅がこの懲罰を受けるのはこれで二十回目で、その内ただの一度もカウント5を超えられていないのが現状なのだから、そんな事は現実的に考えて不可能だ。


「お゛っ、お゛オ゛〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ♡♡♡♡♡♡ い゛っ、イグなっ、い゛いぞっ、いい調子っ、もうずこし゛だっ、イ゛っ♡♡♡♡ イグっ、イ゛ぎ、ひゅっ、いぐっ、いッ、逝っでうッ、っ、ひょギい゛い゛イ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」


 また絶頂した。無慈悲にもカウンタはゼロに戻る。成長は見受けられず、むしろ乳首を浸す度に感度は上がっていき、アクメ耐久性能は退化していっている。H.A.N.Dの雌をこれまでに何匹も従順にしてきた永遠に終わることのない地獄だが、星見雅だけはこれを「修行」であると見て、少し楽しそうだった。あるいは不可能から目を逸らして、無理矢理にでも地獄を楽しむことで、今にも壊れそうな精神をどうにか守っているのかもしれない。


 3時間、4時間、5時間とアクメ腕立てを続けたところで、担当官からストップが掛かった。度重なる潮噴きアクメのせいで雅の体内水分量が警戒ラインに乗り、これ以上の続行は危険と判断されたのだ。とはいえ雅はまだ懲罰を完了していないのだから、コレで懲罰が終わる訳ではない。

 後日雅には代わりの────より酷い内容の、失敗の余地のない懲罰が言い渡されることになる。例えば前回で言えば、決して誰にも危害を加えられないように厳重に催眠をかけられた状態で、常識改変催眠のみを解除されてパーティに出席させられた。

 裸に剥かれ、ステージ上で余興として、達成できなかった腕立ての回数だけ、無様な謝罪の言葉を口にしながら鞭を打たれた。実の父も見ているパーティで、だ。当然ながら父親も催眠の支配下にあって、一連の暴挙に文句一つ言わず単なる余興として楽しんでいた。尻や胸を打つ痛みを浴びながら、口は意思に反して言いたくもない謝罪を吐き出し続けて、猿轡を噛まされていたから謝罪も満足に発音出来ず、その度に真面目に謝罪しろと叱責されて鞭を打たれた。大勢の視線が突き刺さるステージの上で、鞭打ちの度に絶頂して床を転げ回り、失禁し、酷い屈辱を味わった。暴れ、歯を食いしばり、目を剥いて、譫言のように誰か男の名前を口走りながら、気絶するまで鞭を打たれる「懲罰」とは名ばかりの悪趣味極まりない遊興。

 その時の記憶は、今の雅には無い。

 催眠に呑まれて喜びながら何でもやるマゾは良い。だが、催眠を解かれて嫌がりながら、けれど一切の抵抗を許されずに快楽に揉まれるマゾは、これもまた良いものだ。


◁ ▶︎


 1週間後、六分街。


「いらっしゃいま────ああ、雅さ、って……ソレ、どうしたんだい?」


「ああ、これか」


 駅から伸びる細い裏通りに面した立地に店を構える、知る人ぞ知るビデオ屋。その店内で、店主らしき男と星見雅とが親しげに会話している。会話の中で触れられているのは、星見雅の今の格好のことだろう。


 顔を合わせて早々、挨拶すら差し置いて聞きたくなる気持ちも分からなくはない。何故なら今、星見雅は一般的に服と呼べるようなものを全く身につけていないからだ。


「装束の軽量化のためな、可能な限り削ぎ落とした装備を製造所に新たにあつらえさせた。固定方式はピアスと同じだ」


 かつての制服にあった孔雀緑の外套はそのまま、その下に他の制服は無い。唯一、H.A.N.Dの意匠を模って「中指を立てる手」の形をした金属部品が、アクセサリめいて乳首と陰核を隠すように付いているのみだ。中指の先が乳首を丁度隠す形で、乳輪は全く隠れていない。

 この異様としか言いようのない格好を見て出てくる疑問がこの程度のトーンで済んでいるのは、彼も少なからず催眠の影響下にあり、星見雅の装束の異常性を正確には認知出来ていないからだろう。


「今、丁度この新装束の実地耐用試験を兼ねて『“おなほーる”として“せっくす奉仕”する修行』を行なっている。そこで相談なのだが、アキラ────お前の私室を私に貸してはくれないか?」


 星見雅の背後から、普段の客層に似つかわしくない暑苦しい男達が3人、続けて入店してくる。肌は黒く焼け、金色のアクセサリを幾つも身につけた、偏見だけで言えば崇高な映画ビデオよりもアダルトビデオを好んで見ていてそうな男達。肉厚な筋肉の透けるシャツ、パンツからは既に硬くなった逸物のシルエットさえ透けているではないか。とはいえそれも、異様なスケベコスチュームを身につけた星見雅が眼前に立っていれば仕方ないことだ。サイズには大差あれど、店主の男の逸物もカウンターの下で同様に布地を押し上げようとしているのだから。


「いらっしゃいませ。あ、ああ…………部屋を貸すのは良いんだけれど、雅さん、今、オナホールとか、セックスだとか言ったかい?」


 催眠を可能な限り浅く留めているからだろうか、店主の男は星見雅の服装や言葉の節々に妙な違和感を覚えたらしい。


「……? ああ、言った。私はH.A.N.D対ホロウ事務特別行動部第六課の課長オナホだからな。星見の雌に生まれた以上、性処理は決して疎かに出来ない重要な責務の一つだ」


 だがその違和感も、催眠のせいで決定的な確信には至らない。この様子は街中の様々なカメラをハックする形で映像化されていて、それを見ているVIPのためだけに、中途半端な違和感だけ感じるよう調整されているのだから。


「この3人が今回の“せっくす”の相手だ。私は戦う場所を選ばないが、この世の全員がそうという訳でもない。そして私は、この辺りで頼れる人間に、お前しか心当たりがない」


 星見雅が、背後に立っていた先の3人に手を向けて紹介する。こうして近くに立つと、尚更に体格差が際立つ。自称170センチ(高く掲げた狐耳込み)の星見雅に対して、彼らは耳で嵩増しなどするまでもなく3人とも明らかに180以上。それが3人、雅を取り囲んで、腕に手を回したりヤケに親しげにしている。


「ああ、皆まで言わずとも、お前の言いたいことは分かっているぞ。残念だが、今回の実地試験では、正しい評価のために“私が個人的に好いている雄”とはせっくす出来ない」


 肩に回された一人の手が、雅の一回り、あるいは二回りほど成長した大きな乳房に触れる。いいや、触れるなんて表現ではとても済まないかもしれない。思い切り鷲掴みだ。柔肉に指を沈めて、二人が各々で両乳を、異なるペースで好き放題に揉みしだく。正面からはハッキリとは確認出来ないが、尻肉にも同様に彼らの手が伸びているように見えた。


「んッ……♡♡ ふゥ゛……ッ♡♡♡♡ なに、試験のせっくすノルマはたかだか二百五十二名だ。すぐに終わらせて、後日お前とは責務の関係無い“ぷらいべーと”なせっくすを幾らでもさせてやる。……ッ♡♡♡♡♡」


 揉みしだいていた手が、指が、今度は胸の先端へと伸びる。乳房がこう成長しているのだから乳首も同様に成長しているのだろう。けれど中指を模ったピアスに隠されて、正面からでは乳首がどう変わり果てたのか確認出来ない。その不可侵の領域に、無遠慮に雄どもの指が侵入していく。指先をゆっくりと動かして、カリカリ♡ と乳首があるはずの位置を引っ掻く。


「あ゛ッ、ォ゛おほッ♡ ────勿論、その時はこんな飾り気のない仕事のための装束でなく……くッ、ゥ゛うふッ♡♡♡♡♡ お前が、私に着せたいものを……何でも着てやろう。ッぐ、辞めり゛ょッ、イ゛っ、揉むだけに゛ッしておけと゛ッ、先も゛っ、い゛っ、イ゛ッぎ…………ッ♡♡♡♡♡」


 一瞬顔を伏せて、そのまま星見雅は何度か痙攣めいて肩を震わせた。快楽に歪んだ不細工な顔を、決して正面には見せようとしない。次に顔を上げる時は、気合いだけで元通りの凛々しい顔を作り上げている。


「では上を借りるぞ。すぐに終わらせる」


 とても一瞬前に乳首で絶頂させられたマゾとは思えない顔で星見雅は言って、3人を引き連れてビデオ屋の二階に続く階段を登っていった。その背中をただ、見送るしかない。




「ッぎょほォ゛お゛オ゛ッお゛オ゛ーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ♡♡♡♡♡♡♡♡ ンぎッ、きょ、ほォ゛お゛ーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」


 壁が薄いからだろうか。二階から雅のそれらしき、けれど普段の雅とは全く違う悲鳴のような声が聞こえてくる。

 これでは流石にお客様にも迷惑だ。アキラと呼ばれた男は店を臨時休業にして、一人で事務所に閉じ籠る事にした。


「ッンぎょ、ひ、ひぎィ゛い゛ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!?!??♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡ お゛ぎッ、い゛ッ、ちくびッ、ちく゛っ、辞め゛ッ、ひッ、ぎゅゥ゛う゛ウ゛ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ♡♡♡♡♡♡♡♡ お゛ンっ、ん゛ッ、それを゛引っ張る゛な、とッ、ほォ゛オ゛ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡ ッぎょ、ほッ、オ゛ォ゛お゛ッ♡♡♡♡ ちくびッ、ちぎゅッ、ちぎッ、ちッ、い゛ッ、痛っ、いぐッ、イぎゅッぐウ゛ぅ゛う゛ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」


 男達の品の無い笑い声と、星見雅の、これも品の無い叫び声。肉のぶつかり合う音。喘鳴。暴力的にすら感じる性交の音。いつもの冷静でどこか凛々しさを覚える声音はどこにもなく、静かな口調も崩れ去って、悲鳴めいた鳴き声ばかりが部屋に響く。


「むり゛っ、無理ムリ゛無理ッちくびっ、ち゛ぐッ、ぎゅ、ふ゛ゥ゛う゛ウ゛ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡ ほっ、ぎょろヒョっ、くぎゅるッ、ヒりっ、イ゛っ♡♡♡♡♡ イ゛っっっギュう゛ウ゛ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ?????!???♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡ ほッ、きょ、ごッ、ごヒョお゛ッ、イグっ、“おなひょ”まんこッイ゛ぎゅウ゛う゛ウ゛ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ♡♡♡♡♡ ほッ、ひょオ゛ッ♡♡ ちく゛びっ、せめていま゛っ、今はッ、おまんこ同時だめ゛っ、だっ、かたッぽ、ぜめて゛っ、片方ッッ、い゛ぎゅッ、ぜん゛っ、ギュう゛ウ゛ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」


「ほっ、ほオ゛お゛〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ♡♡♡♡♡♡ イ゛ぎっ、ぎゅウ゛っ♡♡♡♡ ふっ、ひょホお゛っ♡♡♡♡ お゛オ゛ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ♡♡♡♡♡♡♡ お゛っ、ほ、ほォ゛お゛っ、イ゛っ、い゛ィ゛い゛〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ♡♡♡ ぎッ、ぎゥ゛う゛ウ゛ッ♡♡♡♡♡ ゆッ、ぎゅ、ふウ゛うッ♡♡♡♡ ふゥ゛う゛ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!?!??♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」


「ゆる゛っ、ゆ、じゅッ、ひゅふウ゛ッ、う゛ッ♡♡♡♡♡ う゛ゥ゛〜〜〜〜〜〜〜〜ッ♡♡♡♡♡♡ い゛っ、あ゛っ、あひょッ、ヒョほォ゛〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡ お゛っ、お゛ォ゛お゛〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ♡♡♡♡♡♡♡♡ おぐっ、ぐ、ぎウ゛っ、お゛ッ、ひょオ゛おーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ♡♡♡♡♡ ちッ、ぎ、ギョほっ、ほオ゛お゛〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ♡♡♡♡♡♡♡♡ ちくびっ、きぐ、ちッ、ぎィ゛い゛ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」


 すぐ終わると言ったが、実際、星見雅が二階から降りてくるまでには5時間掛かった。


◁ ▶︎


「────今回も良い余興でしたな、局長殿。やはり星見家のご令嬢は何をさせても、それこそ“こんな姿”になっても画になりますな」


 そこは、こぢんまりとした劇場だった。何年か前に廃業しており、再開発計画の頓挫により紙屑同然の価値となった土地は、現在では“局長”と呼ばれた男の私財となっている。


「ええ、そうでしょう? 因みに寝室を貸したビデオ屋の男は、雅の想い人だそうです」


 具体的には、個人的に親交のある客を招いて先の雅のような「催眠を駆使して撮られた酷く無様な映像作品」をお披露目する場だ。

 内容が内容である故、公に目につくことを避けて寂れた劇場を利用している────というワケでもない。仮に一般人やジャーナリストに見られたとしても、催眠で誤魔化しが効く。であれば何故こんな辺鄙な場所で、というと、その方が「雰囲気が出る」からだ。趣味には全力投球するべきだ。金が有り余っているなら尚更の事、妥協はするべきでない。


「それを考えると尚の事、その男の寝室で“こんな姿”を晒す羽目になった当人はさぞ屈辱的でしょうな」


 映像はまだ終わっておらず、スクリーンには派手に犯されて乱れる星見雅の姿がある。薄暗い劇場の中、よく見れば局長とその知人らは皆ろくに服を身に纏っていない。隣の席に、或いは足の間に、H.A.N.D職員や治安局職員の“お気に入り”を侍らせて、星見雅の痴態を見ていきり勃った逸物の“世話”をさせている。何故なら彼女らは雅と同じ、性処理こそ己の最優先すべき任務と認識“させられている”催眠済みのマゾメスだからだ。


 よく見れば、六課の副課長やら、やたらケツのデカい治安官やら、星見雅の知り合いも中には何名か混ざっていた。


「“コレ”を見てどんな顔をするでしょうな」


「では、当人に聞いてみましょう」


「雅くん、来なさい」


 スクリーンに映る映像はそのまま、ステージに明かりが灯る。背景に薄らと己の痴態を垂れ流しながら、その銀幕の前を、星見雅が不服そうな顔で、映像通りの格好で歩いてくる。


「…………局長よ。斯様な振る舞いをして、何が狙いか」


 今の星見雅は、以前のパーティ同様、誰にも危害を加えられないようにだけして、ほぼ全ての催眠を解かれた状態にある。乳首と陰核に響く中指を模したピアス型アクセサリの重みが甘い快楽として脳を揺らすが、それ以外は思考も正常で、少なくとも現状を「異常」と認識する程度の判断力を持ち合わせている。


「狙いなんて物は、まあ……なんでしょうか。私はただ、皆が楽しく暮らせる世界を望んだだけですよ。ただ、その『皆』の中に、貴方がたH.A.N.D職員が含まれていないだけです。何もおかしな事ではないでしょう? 貴方がたは民草の幸福のために身を削るのが仕事なのですから」


 それはある種の真理だ。

 治安官も、雅のようなホロウのエキスパートも、その程度に大なり小なりあれど、皆、都民の幸せを守るために己の身を犠牲にしている。雅など最も分かりやすい例だろう。いつ死ぬかも分からない死地の最果てでエーテリアスと闘い続けるのは、それが星見の宿命であって、人々を護るのが力を持つ者の責務だからだ。


「そう。貴女も存じているはずです。人々の性欲を満たすのが、スケベな身体を持つ者の責務ですよ。ノブレス・オブリージュです」


 ただ、その「人々」とかいう要素の中に事更に強く自分の存在を定義しているだけだ。


「試しに聞いてみましょうか。そこの貴女。自己紹介からどうぞ。今は何をしていますか?」


「はいッ、治安局マゾメス捜査課、特務オナホ班、班長の朱鳶ですッ! 只今は自慢のデカチチにて、局長様の立派な逸物にパイズリご奉仕を行わせていただいておりますッ!! マゾメス乳オナホのお加減いかがでしょうかッ! こちらは局長様の丁寧なご指導のおかげで乳房の感度が上がっており、もう先ほどからアクメ寸前でありますっ! アクメ許可願いますッ!」


「誰が“おねだり”しろつったんだよゴミ。自己紹介だろ。ブン殴るぞ」


「ッぎ、ゅっ♡♡ 申し゛訳ございませんッ、どうかお許し゛くださ゛────」


「イけ」


「ッきょほ゛ォ゛お゛オ゛ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!??!??♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡ お゛っおっぱいイ゛ぎまずっ、アクメし゛まずッ、あり゛がどごじゃい゛まずッ♡♡♡♡ ッ、ギュひゅふウ゛う゛ウ゛ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」


 治安官らしき女性は“命令”と同時に、乳房で逸物を擦りながらソレだけで絶頂した。床に向けて高圧水流を噴射し、アホヅラ剥いて、星見雅に背を向けたまま派手に絶頂した。いきり勃つ逸物と女性器のメタファーのような模様を入れ墨した背中を、見せ付けて。雅の方を振り向きもしない。目の前の逸物に釘付けで、それはこの場において一人だけ正常な思考を取り戻してしまっている雅への決別のようでもあった。


「面白いでしょう。このメス、命令するだけでイけるようにしたんです。とは言っても面倒な調教をした訳ではありません。ただ“ここ”を少し、催眠で弄ってあげただけです」


 そう言って悪趣味に笑い、自らの頭を“ここ”と指差す。きっとそれ以外にも、何度も頭の奥を好き勝手に弄り回して来たのだろう。


「実は、貴女にも同じ催眠を掛けているんですよ。星見雅────イけ」


「────ッン゛っ、ッ♡♡♡♡♡ っ、ッつ、ッッ♡♡♡♡ 〜〜〜〜〜っ、ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」


「……おお、素晴らしい。脚はガクガクで、失禁までしてしまっていますが、それでも声はほとんど全く漏れていない……」


「友人に無様な声を聞かれたくなかったのか、はたまた“あの男”の前でしか痴態を晒したくないか、単純に我々の思い通りにアクメさせられるのが気に食わない? いずれにせよ、良い根性ですね」


「まあ、一つずつ試していけばよいでしょう。いつまでその声を我慢出来るか」


「朱鳶、ご友人の為にコレを装着しなさい。あの子は君に恥ずかしい声を聴かれたくないのかもしれないからね」


「はいっ、かしこまりましたッ!」


 朱鳶に手渡されたのはヘッドフォンだ。耳をすっぽりと覆うタイプで、スクリーンに映る雅の痴態に伴う音声が大音量で流れているため周囲の会話は聞こえなくなる。“結局雅の恥ずかしい声が朱鳶に聞かれている”というのは少し茶目っ気の効いたツッコミ待ちポイントのつもりなのだが、当のツッコミ役である雅からはヘッドフォンで何が流れているのか確認出来ないのだから、ツッコミの入れようが無い。


「では。────イけ」


「ーーーーーーーーーーーーーッ♡♡♡♡♡♡ ッ♡♡♡ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ、ギ、ッ、っつ、ッッッ♡♡♡♡♡♡♡ ッ、ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッ♡♡♡♡♡♡♡♡♡」


「おお、頑張りますね」


「いい覚悟ですよ、星見雅」


「もう少し頑張ってみましょう」


「ッ、ぐ、ゥ゛う……ッ、局長っ♡♡♡」


 苛立ちの色が強く見えるその瞳も、睨め付けているはずなのに圧に欠ける。普段の雅なら眼力だけで獅子すら気絶させられるだろうが、膝を震わせ力無く睨むその姿では些か迫力に欠けるのも致し方無いだろう。


「来なさい」


「や、やあ……雅さん。雅さんの職場の人に呼ばれたからついて来たんだけれど……」


「……ッ、あ゛っ、アキラっ……何故っ」


 劇場の扉が開いて、そこから一人の男が歩いてくる。雅にとってみれば見慣れた男だ。その辺りで“奉仕”に努めているマゾオナホ達の中にも、この男を知る者は少なくないだろう。それが普段と変わらぬ調子で、軽く手を振りながら近付いてくる。いつも通りの笑顔。誰も彼もが異常な光景の中でただ一人、アキラだけが普段通りだった。それが却って今は異常に見える。


「何をッ、長官っ、アキラに何をッ、言え、さもなくば私はお前を────ッ」


「まあまあ、落ち着きたまえよ雅くん。軽い催眠しか掛けていないよ。この光景をごく普通だと思い込むようにね。もちろん今すぐに催眠を解除してやってもいいが……そうすると困るのは、彼に痴態を認識されてしまう君たちの方だろう?」


「ッ、ぐ、ぎ……っ」


「彼に催眠を掛けたのは私の優しさだよ、雅くん。君の本心は“彼に痴態を見られたい”と望んでいるマゾヒスト。君は自らの無様を彼に見られて失望されたいが、失望されて見放されるのは嫌。難儀な望みを抱えていると見える」


 嘘だ。確かに星見雅の内心に「アキラに恥ずかしい姿を見てほしい」という願望は存在しているが、それはあくまで、催眠によって無意識領域に植え付けられた偽物の欲望だ。


「だからね、ここに彼を呼んだのさ。今の彼は私の催眠次第でどうにでもなる。ここで見た君の痴態を明日には全て忘れるようにできる。君の恋人のように振る舞わせることもできるし、あるいは、君との記憶を全て忘れて初対面に戻ることだってできる」


「っ、人質、か……ッ、卑怯な」


「受け取り方は自由さ。ただ、悪い話ではないと思うがね。普段なら彼に頼めるはずのないことも、ここでなら頼める。どんな痴態を見せてどれだけ失望、軽蔑されたとしても、一歩外に出れば君達の関係は元通りだ」


 絆されてはいけないと理性では理解していても、雅の中にある偽りの欲望が疼く。この恥ずかしい格好を晒して、無様なアクメ顔を見られて、アキラに軽蔑されたい、失望されたいと、堰を切って仄暗い欲望が湧き出てくる。アキラは良い人間だ。雅は群を抜いて強く、だからいつも雅のことを敬意を持った視線で見る。そのような「尊敬の対象」ではなく、もっと酷く、下劣な物を見下すような視線を向けられたい。


 だが、どうだ。実際にそんな目を向けられるような痴態を晒せば、アキラとの縁はそこで終わりになってしまうかもしれない。星見雅はどうしようもなくアキラという男を好いていて、だからこそ軽蔑を向けられたいのだが、それで好いた男との距離が離れてしまうのも嫌だった。難儀な性癖だ。敢えて難儀になるように植え付けられたのだから、それも当たり前の話だが。


「悪い話じゃないだろう?」


 だから、このメスの強靭な精神を以てしても、きっとこの誘惑には抗えない。事実、VIP向けの賭けでは「堕ちる」派が些か優勢で、倍率で言えば1.4倍となっている。ハッキリ言って、彼らにしてみれば雅が屈するとか屈さないとか、いずれに転ぼうがどうでも良いのだ。単に屈服させ服従させたいだけなら催眠という何よりも強い手段を持っているのだから。だからこれは、彼女が理性と本能の間で醜く葛藤する様を見て遊ぶ遊興でしかない。


「その代わり、君がこの男と無様な恋人ごっこに興じれるのは日曜日だけだ。月曜から土曜は、このメスどもと同じように“オナホ”として働いてもらう。報酬には見合った労働対価が必要だからね。当たり前のことだろう」


「もし条件を飲むなら、明日から君はこの朱鳶の部下として、まずは各部署に挨拶回りに行ってもらうおうか。モチロン二人とも服は着ない、オナホに衣服は不要だからね。そのまま皆に使ってもらおう。仲のいい友人の前で酷い痴態を晒して、気絶するまでイキ散らすんだ。それを土曜まで毎日、朝から晩まで」


「その代わり今日と、そして来週以降の日曜はこの男を好きにするといい。こちらに注文してくれれば、先に話した内容以外の催眠も施してやる。お前が望むまま、その日の気分のまま、コイツとの関係を壊さずに、本当なら出来ないはずの“あんなこと”や“そんなこと”を心ゆくまで楽しめばいい」


 つらつらと話された条件の中に、星見雅の葛藤は二つほどある。まず、“オナホ”をしなければならない月曜から土曜までの事。星見雅は催眠のせいで自覚出来ていないが、そんなことは今までと変わらない。今日まで毎日、無様を晒してオナホ業務を勤めてきた。だと言うのに、その事実に気付くことを禁じられて、星見雅は馬鹿正直に「そんな交換条件を飲んでもいいのだろうか」と悩んでいる。この無知の、なんたる無様か。仮に首を縦に振っても横に振っても明日から雅がオナホに戻る事実は何ら変わりはしないというのに、本当にこの条件でオナホになってもいいものかと、星見雅は今、全く以て無意味な悩みに真剣になっている。


 もう一つ。自分の歪んだ欲望のためにアキラの身体を好きに“使う”ことが、果たして許されるのだろうか。倫理的にどうか。他人の身体を利己的に利用するなんて暴挙、冷静に考えれば許されるはずがない。そこには本来、悩む余地すらない。あってはならない。だが今の雅の脳内は快楽の誘惑に負けつつあって、だからこそ悩むべきですらないことを悩むという段階まで運んでしまっている。もっと手前で突っぱねておかねばならなかったのに、もう悩んでしまっている。悩んだら終わりだ。悩みとは要するに己が納得出来る理由探しなのだから。いつか雅の脳は何らかの理由をつけて「利用していいはずだ」と結論付けるだろう。


 だから。




◁ ▶︎




「…………雅さん?」


 2時間後。

 劇場には、困惑と軽蔑と疑問と幻滅と、その他様々の感情が入り混じった、あるビデオ屋店長の視線があった。その視線はただ、目の前で狐のシリオンの姿を見据えている。大きな乳房の先端にはピアスが開いて、品の無いシルバーのアクセサリーをぶら下げた、形だけは上品でそれ以外の全てが下品で淫らな裸だ。


「ッひょ、お゛ォ゛お゛ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!???!??♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡ お゛っ、ギい゛っ、イ゛っ♡♡♡♡ い゛ッ、ぎょギっ、ひイ゛っ、い゛ッぎゅっ、ふゥ゛う゛〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ♡♡♡♡♡♡♡♡ ヒョお゛っ、お゛〜〜〜〜〜〜〜〜っ♡♡♡♡♡ ほっ、お゛ッ♡♡♡ お゛ッ♡♡♡♡ イ゛ひっ、逝ぎっイ゛い゛っ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」


 星見雅は、絶頂していた。

 どこに触れているでもなく、ただ全身に突き刺さる視線だけで深い歓喜を感じて、酷く無様なオーガズムに至った。単に“そうなるように催眠された”というだけの話だが、まるでそれが生涯通しての夢だったように勘違いしたまま本気で悦んで、イキ果てていた。

 崩れ落ちて、オナホ任務のせいですっかり癖が付いた潮噴きまでして、そのせいで視線に混じる軽蔑が更に強くなっていって、星見雅の身体は更に悦んだ。絶頂。絶頂。それから絶頂。イキ狂うと形容するのが正確だろうか。視線の全てが全身に突き刺さって、星見雅は意識を手放すまで脳の奥底でイキ続けた。

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