戦闘員のスーツに侵食されたヒーロー (Pixiv Fanbox)
Content
悪の組織、【アビス・オーダー】。
その正体も目的も知れぬまま、各地で混乱と破壊を繰り返している犯罪者集団。ヒーローであるブレイバーは、ついに奴らの拠点への潜入に成功した。
「……いたな」
物陰に潜みながら監視する。通路の先には、無防備に歩いてくる戦闘員がひとり。筋肉の隆起がくっきりと分かるほどにタイトな真っ黒のボディースーツに全身を包み、顔は銀色のフルフェイスマスクで覆われている。歩くたびにわずかに揺れる股間の膨らみは、イチモツの形をありありと主張していて気味が悪いとブレイバーは思った。おそらくそう感じるのは、彼だけではないだろう。同性愛者でもない限り、男なら誰もが生理的な嫌悪を感じるはずだ。
ブレイバーは頭を振ると、隙を突いて飛び出し、相手を一撃で昏倒させた。その場に倒れた戦闘員から、素早くスーツとマスクを剥ぎ取る。これを使えば、敵の内部へさらに深く潜入できる。
意外にも、その覆われた物を剥がして現れた姿は、普通の人間だった。とはいえ、一般的な男性よりは逞しく、顔も精悍で凛々しい。しかし、スーツを下腹部辺りまで下ろしたところで、ブレイバーは低く呻き声を上げた。
「こ、こいつ……、素っ裸でスーツを着てやがったのか?!」
やけに艶めかしいくらいに筋肉の陰影が見て取れたのは、全裸のまま全身にぴったりと張り付くようなスーツを着ていたのが原因だったのだ。組織に侵入するためには、こいつと同じように下着すら穿いていない状態で、汗の匂いが染みついたこのスーツを纏わなければならない。
「く……、俺だってヒーローだ、やらなきゃいけない時があるのは分かっているが……。でもなぁ……」
手に持ったスーツから一メートルは離れているのに、鼻の奥にツンとくる刺激臭が漂ってくる。しかも脱がしたてなので、まだ温かいというか、蒸れていて気持ち悪い。しかし、事態は刻一刻と動いている。これまで数日を潜入のために費やし、組織の秘密も徐々に暴いてきた。あともう少しで正体が分かりそうだという時に、こんな躊躇をしていては先手を打つことはできないだろう。
覚悟を決めたブレイバーはスーツにエイヤと足を通し、汗でぐちょぐちょになったスーツの腕部分に、デカい拳を突き入れた。足を動かすたびに、股の間にスーツが食い込む感覚がなんとも居心地が悪い。しかし、それを上回る解放感が体を包んだことで、少しだけ心地よさを感じた。
「ぬぅ……はあぁ……っ♥」
締め付けられる苦しさと、ピッタリと肌を覆われる快感を交互に味わいながら、ブレイバーはついに全身を黒いボディースーツで包み込んだ。あとは、銀色のフルフェイスマスクを被れば完了である。目や鼻や口すらも完全に塞ぐ、鉄仮面のようなそれを顔に密着させると、自然と呼吸ができないと錯覚してしまう。戦闘員たちは問題なく呼吸をしていたはずなのだから、自分もこの程度で根を上げるわけにはいかない。
マスク越しに大きく息を吸うと、今まで嗅いだことのないような強烈な悪臭がブレイバーの鼻腔を満たした。まさに鼻を突き刺さんとする刺激臭に思わず咳き込むも、すぐにその匂いを肺いっぱいに取り込んで堪能してしまう自分がいた。
(な、なんだこの匂い……?!)
まるで媚薬のように脳に直接作用し、思考力を奪う魔性の香りだ。酸っぱくて、不快で、しかしどこか癖になる。いい匂いだと感じるはずもないのに、なぜか体が火照って肉棒が充血していくのが分かるのだ。
「う……うぅ……!」
頭を振り乱し、纏まらない思考のなかで必死で理性を保とうとするブレイバーだが、その努力は脆くも崩れ去った。異変を感じて視線を下ろすと、スーツの中で性器が上向きになっていたのだ。窮屈そうにテントを張った股間部には先走り汁まで滲んでおり、あろうことかソレはじわじわと染みを広げていっているではないか!
マスクの内側に染みついた匂いが、強制的にブレイバーの鼻腔を通って彼の頭の中を満たしてくる。思考が霞む。脳の表面をゆっくりと撫で回されるような、奇妙な快感。
(何か……おかしい……)
ブレイバーの足元がふらついた。体中から汗が噴き出し、喉が渇き、呼吸が乱れる。不思議なことにブレイバーの身体が、この戦闘員スーツを自分のモノだと認識し始めている。
「くそっ! しっかりしろ、俺はヒーロー……、ヒーローだ……」
ヒーローは悪に屈しない。ブレイバーは正気を取り戻すと、自分を叱咤するように奮起して立ち上がった。こんな場所でのん気に匂いを嗅いでいる暇はない。一刻も早く敵の懐へ入り込み、この組織の目論見を暴かねばならないのだ!
そう心に決めたブレイバーは、自身のチンポをスーツ越しにシコシコと扱いた。己を律するために、オナニーをするだけだ。
「ふぅ♥ ふぅ♥ ああ……っ! チンポぉ……!」
自分のチンポを扱いているのに、なんだか他人に扱かれているような不思議な感覚に陥る。肌に貼り付いたボディースーツから、戦闘員のフェロモンがブレイバーの全身へと浸透していく。チンポを扱けば扱くほど、スーツが肉体に馴染み、快感が倍増していくようだ。
「んあぁ……っ♥ なんかくるぅ……きちまうぅぅうっ!」
(こんなのだめだ……! ダメなのに、もう我慢できないぃっ!!!)
ブレイバーは直立不動の姿勢のまま腰を突き出し、チンポをスーツに擦り付けながら盛大に射精した。それは一度や二度では終わらない。何度も何度もへこへこと腰を前後に動かし、大量の精子を吐き出し続けた。まるで壊れた蛇口のようだ。あっという間に戦闘員専用のボディースーツの中は、ヒーローの濃厚ザーメンで真っ白に染まってしまった。ドロッとした液体が足に纏わりつく気持ち悪さで、ようやくブレイバーは我に返った。
「はぁ……はぁ……。潜入中にオナニーなんかして……、なんてザマだ……」
ブレイバーがおかしくなったのは、十中八九ボディースーツのせいだ。しかし、彼がそれに気付くことはない。とにかく一刻も早く組織の手がかりを掴まなければと、使命感に駆られたブレイバーは、ずれたマスクを顔に被り直して歩き出すのだった。
***
(くくく……。戦闘員のスーツを奪って、悪の組織に潜入する。なんとも安直な考えで行動する、無能で愚かな男か。だが、おかげで期せずしてヒーローの肉体を手に入れられる……)
ブレイバーのすぐそばで、戦闘員005──通称イプシロンは、ほくそ笑んだ。人間と密着することで、その肉体を乗っ取ることができる。それがイプシロンの特性、いや、【アビス・オーダー】を構成する戦闘員たちのほぼ全員が持つ能力であった。
【アビス・オーダー】という組織を形成している戦闘員たちの多くの正体は、実は人間ではない。彼らの本体は、人間の肉体を乗っ取った【ボディースーツ】なのだ。当然、イプシロンもボディースーツという存在であり、彼を着たブレイバーは、イプシロンによって徐々にその肉体を支配されている最中だった。
(いいぞ、ブレイバー……。その調子だ……)
イプシロンが己を着用した肉体の支配権を完全に得るために必要な行為は、ひとつである。自分を着た人間に、最大級のオーガズムを味わわせること。
「ん……♥」
イプシロンは、自分の肉体に宿るヒーローの快感を感じ取り、甘い吐息を漏らす。すでに彼はブレイバーと感覚を共有しており、その快楽も余すところなく享受している。
(あぁ……っ、気持ちいい……! エロすぎるぞ、ブレイバー♥ ヒーローと一体化するなど、初めてで……んっ、くぅっ♥♥)
現役ヒーローに着られたのは、初めてのイプシロン。ブレイバーの一挙手一投足が、彼の心と身体の奥底を刺激してやまない。
ブレイバーが動くたびに全身が引き伸ばされ、その刺激でイプシロンもまた感じてしまう。手の指先、足の指先、チンポの先がブレイバーの肉体と交わって気持ちいい……。愛おしいヒーロー・ブレイバー。彼の肉体と融合していく快感は、何とも筆舌に尽くし難いものがあった。
「はぁ……っ♥ んふぅ……! ふっ! ふぅぅぅ……!」
(その調子でどんどん私を感じるんだ、ブレイバー♥♥)
そんなイプシロンの願いが通じたのか、間もなくして彼の肉体に変化が訪れた。
「あぁ、クソッ! イクのはダメなのにっ!!」
野太いブレイバーの声が、イプシロンの耳を支配する。股間には痛みを感じるくらいに反り返ったチンポがあり、雄の匂いを放ちながら時折ビクビクと震え続けている。
「はぁ……はぁ……! んっ……んんぅぅっ!!」
(いいぞ、イイッ! ブレイバー♥♥♥ もっと……もっと貴様の欲望を、私の中に吐き出せ♥♥)
ヒーロー・ブレイバーは、もう後戻りできないところまで来ている。絶大な開放感に酔いしれる屈強な英雄と一つになったイプシロンは、逞しい肉体にべったりと密着し、恍惚とするのだった。
*
「おっ、イプシロン! 無事に帰ってこれたんだな」
イプシロンのボディースーツを身に着けたブレイバーを、イプシロンだと思い込んだ戦闘員が嬉しそうに出迎え、大きな掌で彼の尻を鷲掴みにした。
「んお゛ぉっ♥」
「ハハッ、おいおい。なんだよお前、ま〜た感じやすくなっちまったんじゃないかぁ? こないだよりも、さらにエロい肉体をゲットしやがって、うらやましいぜ……。あとでたっぷり可愛がってやるから、期待しとけよ?」
「あ……あぁ。楽しみにしているよ」
今ブレイバーが着ているのと同じく真っ黒のボディースーツに、シルバーのマスクで顔を覆った屈強な男。そんなヴィランに気安く話しかけられたものの、正義のヒーローであるブレイバーは往年の親友に声を掛けられたかのように自然に振舞っていた。それも、反射的に、ごく自然に。
戦闘員に手を振って別れると、ブレイバーは安堵の息を吐き出した。
「ふぅ……。やばかった……」
(『こないだよりも、さらにエロい肉体をゲットしやがって』……っていったいどういう意味だ?)
発言の内容は理解できないが、あの戦闘員は、明らかにイプシロンと自分を勘違いしていた。この調子で行けば、怪しまれることなく、悪の親玉の部屋に潜入することも可能かもしれない。辺りに誰もいないことを確認し、ブレイバーは深呼吸した。鼻腔をくすぐるマスクから漂う匂いは、最初こそ衝撃的で不快に感じたものの、今となってはむしろ落ち着く香りとなっていた。人類を脅かすヴィランたち。そんな者どもの体臭を嗅いで安堵してしまうなんて、ヒーロー失格もいいところだ。しかし、今の自分にはこの戦闘員スーツが必要不可欠なのだ。
(戦闘員のスーツを身に着けて、敵の組織に潜入する行為はヒーローらしくないということは分かっている。だが、非難されてもかまわない。必ず俺は、ボスの計画を阻止してみせる……)
自分の中に芽生えた決意を胸に秘めつつ、ブレイバーは再び歩き出した。
*
「戦闘員005──いや、イプシロンよ。よくぞ無事に、我の元に戻ってきてくれた」
「……ありがとうございます、ぼ……ボス」
玉座に鎮座する男に向かって恭しく頭を下げながら、ブレイバーは内心冷や汗を流していた。まさか、ここまで完璧に潜入できるとは思ってもみなかったからだ。
(ここまでの道のりに、監視カメラどころか、見張りの戦闘員もほとんど配置されていなかった……。もしや、わざと誘い込まれたのか……?)
考えすぎだろうか。いやしかし……。
ブレイバーが思索に耽る一方で、ボスらしきガタイの大きな男は、静かに笑うと立ち上がって歩み寄ってきた。
「貴様は、これまで我が組織のために忠実に働いてきてくれた。これからも、その働きぶりに期待させてもらおう。イプシロンよ」
「……はい、ボス」
「それで──、ヒーロー・ブレイバーとの融合率はどのくらいだ、イプシロン?」
「~~~!!」
くそっ、やはりバレていたのか! ブレイバーは立ち上がって、戦闘態勢に入ろうとした。だが、彼の意思に反して、肉体はデバフでもかけられたかのように重い。そのうえに、こんな状況でブレイバーの口角は勝手に吊り上がった。笑っている場合ではないというのに、顔の表情筋が緩み、小鼻が膨らんでしまう。
「くくっ……、申し訳ありません、ボス。ブレイバーとの融合率は、いまだ60%ほど……といったところです。しかし、あと一度性的絶頂に達すれば、完全に肉体の支配権を掌握できるでしょう」
(なっ……?!)
ブレイバーが被っているマスクから、ブレイバーそっくりの野太い声が漏れ出した。しかし、それはブレイバー自身が発した言葉ではない。
(まさか……イプシロンというのは、今俺が着ているこのスーツのことなのか?!)
戦闘員の本体が、この薄っぺらなボディースーツだったなんて……。ブレイバーはヒーローパワーを全開にして、マスクに手をかけ、強引に外そうと力を込めた。しかし、マスクはビクともしない。まるで、顔の皮膚とくっついてしまったみたいだ。ならばと、肉体にぴったりと張り付いたボディースーツを引っ張って剝がそうと、ブレイバーは全身の筋肉に力を込めた。
「無駄だ」
イプシロンの含み笑いが聞こえたかと思うと、ブレイバーは不意に快感を感じた。思わず、甘い声を上げてしまうほどだった。チンポの先から我慢汁が溢れ出しそうになり、慌ててスーツの上から押さえ込んだため射精は免れたが……何故ここで絶頂に達しようとしたのか理解ができない。
(ど、どうなって……?)
戸惑うブレイバーをよそにして、再び玉座へと腰を下ろすと、ボスは満足そうに頷いた。
「貴様ら、よく見ておくのだ。イプシロンが、哀れなヒーローの肉体を手に入れる様を。次は貴様らが、ヒーローの肉体を我が物とする番なのだからな♥」
周辺に侍っていた戦闘員たちが、ボスの言葉に触発されたようにブレイバーを取り囲む。ブレイバーはというと、その中心でポールダンサーのようにガニ股で立ち、両手を頭の裏に添えたポーズを取らされていた。
「では、イプシロン。ヒーロー・ブレイバーとの融合率を高めていくのだ」
(くそ……ッ! 身体が勝手に動く……!)
ブレイバーの肉体、尻の穴の真下には、いつの間にか用意された極太のディルドがそそり立っている。ブレイバーは腰を落とし、尻をディルドに近づけた。
「ひあぁっ♥♥」
女性にも似た甲高い悲鳴を上げながら、ブレイバーはアナルの中にディルドを呑み込んだ。ブレイバーと一体化しつつあるイプシロンが、ググッとブレイバーの筋肉を操って肛門を押し広げ、奥へ奥へとディルドを挿入していく。
「んん……っ! ふぅ……ん♥♥」
(んっ♥ おおぉおッ♥♥)
ブレイバーとイプシロンの興奮がリンクしあい、二倍、いやそんなもんじゃない。十数倍とも言えるほどの快感が、ブレイバーの身体を襲う。腰が砕けそうになるほどの激しい衝撃。ブレイバーがふんすふんすと鼻を忙しなく動かすと、マスクに沁み込んだこれまでイプシロンが乗っ取ってきた男たちの雄臭い匂いが、ブレイバーの脳内へと直に叩きつけられた。
(すぅぅーっ♥ すんっ……すんっ、ふごぉおっ!?)
鼻腔からは匂いが、口からは唾液の名残が、そして全身の肌に張り付いたスーツからは濃密な汗汁が、それぞれ溶け出してブレイバーの体内へと吸収されていく。そのたびに、肉体の支配権はイプシロンに奪われつつあった。
「んぐぅぅおおぉおおっ♥♥」
(お、俺は、ヒーロー・ブレイバー……! 誰からも敬われる、誇りある英雄なんだ。こんな気味の悪いやつに、肉体を乗っ取られなんか……んおっ、お゛ぉおんっ♥)
戦闘員たちの哄笑が聞こえる。筋肉の中を、全身に広がる無数の血管の中を、自分以外の存在が這い回っている感覚。快感の先に待ち受ける絶対的な絶望と恐怖が、ブレイバーを蝕んでいく。
(戦闘員のボスに首を垂れ、愚かな人間どもを裏切り、ディルドでケツ穴をほじってよがる淫乱野郎っ♥♥ それが【私】♥ ち、違うっ……! 俺は【ヒーロー/戦闘員】なんだ……!)
イプシロンに肉体を乗っ取られつつあるという危機的状況にもかかわらず、ブレイバーはスーツから香る匂いによって恍惚とした表情になっていた。太い眉の端は垂れさがり、口からは涎が溢れ出す。すっかり緩くなったケツの穴は、ぐぽぐぽとディルドを美味しそうに咥え込む。
「ふーっ♥ ぶふ~~っ♥♥ 肉体の融合率、86%です♥」
(俺はイプシロン……。ボス──、レグナード様に忠誠を誓い……一生を捧げるのだぁあっ♥♥)
もうダメだった。ブレイバーの脳みそは、もはやイプシロンの思考に染め上げられてしまい、抵抗することができなくなっていた。ガニ股に足を開きながら腰を落とし、腸内のヒダがディルドに絡みついて、快感が増していくのを感じる。チンポだけは快感に必死に抗っていて、我慢汁を垂れ流すだけで治まっているが、それも時間の問題だろう。
「さあイプシロンよ! ヒーロー・ブレイバーの肉体を根こそぎ奪い取れっ!! 貴様らは、イプシロンの手助けをするのだ」
レグナードが、周辺に待機していた戦闘員たちに、ブレイバーの肉体に刺激を与えるよう命じる。刺激というのは当然、性的刺激だ。戦闘員たちは嬉々としてブレイバーの周りに集まると、思い思いにヒーロー・ブレイバーの肉体を愛撫し始めた。
「んふぅっ♥ あふっ……はぁっ! お゛ぉ~んっ♥♥」
決して他人に触らせるような場所ではない腋や乳首といった性感帯を撫でさすられながら、大きなヴィランの掌でチンポをしごかれる快感はすさまじいものだった。イプシロンはブレイバーの肉体を操って戦闘員と分厚い胸板を擦り付け合い、容赦なく肛門にディルドをねじ込む。
「ん゛っ♥ おほぉおっ♥♥」
ブレイバーの肉体は、もはやイプシロンのもの。戦闘員たちに愛撫されるたびに快感を得てしまい、その刺激がまたイプシロンへとフィードバックする。そしてそれは、さらに強い刺激となってブレイバーを襲うという悪循環だ。
スーツの締め付けが心地よいせいか、それとも生命の危機を感じ子孫を残そうとしているのか。ブレイバーの男根は痛くなるほどに勃起し、睾丸の内部では休みなく精子がドクドクと生産されている。
(あ……あぁ……肉体を乗っ取られちまう……。ザコ戦闘員なんかに……)
「96%……98%……99%……。戦闘員イプシロンとヒーロー・ブレイバーの肉体融合率、100%です♥♥♥」
恍惚として艶を帯びた野太い声。イプシロンが、ブレイバーの声を使って高らかに宣言する。同時に、ブレイバーの屹立したチンポからは、ビュルビュルと勢いよく精液が迸った。
*
「人間の身体で行う射精……、ヒーロー・チンポでイクの気持ちよすぎるぅぅっ!! あ゛ぁぁーーっ♥♥ ああぁっ、ひぃ~~っ♥♥」
肉体を乗っ取られた瞬間のブレイバーの絶望すべてが、イプシロンの身に降りかかる。あまりにも甘美で幸福で、最高級の快楽。肌の表面、指先、天に向かって反り返ったチンポの先の神経まで乗っ取った時の快感は、いつ味わっても最高だ!
「イプシロンよ! ヒーロー・ブレイバーの肉体は、完全に貴様のものになったようだな」
「……はっ、ボス!!」
深く息を吐き、呼吸を整えたブレイバーはすっくと立ちあがると、にたりと笑みを浮かべて唱えた。
「ヒーロースーツ・オン!!」
精液と汗まみれだった戦闘員スーツが光を放ち、爪先から頭の天辺へと向かって色と形を変えていく。漆黒のボディースーツが、誠実さを表す純白へと変わり、燃えるように真っ赤なラインがその表面に現れた。
「ヒーロー・ブレイバー! ここに見参!!」
ポーズを決めた後、堂々と名乗りを上げるブレイバーに周囲の戦闘員から、拍手と歓声が上がる。
「イプシロン──、いや、我らの同志、ヒーロー・ブレイバーよ」
玉座に座したレグナードが、讃えるように腕を広げている。
「そのヒーローボディーを使用し、他のヒーローたちも我らの同志へと変えるのだ。我ら、【アビス・オーダー】の勝利のために!」
「承知しました、ボス!!」
***
「ど、どういうことだ、ブレイバー!! お前……俺たちを……、たばかったのかッ!?」
玉座の間に怒号が響く。
拘束され、床に横たわる数人のヒーロー。誰もが屈強な身体を持ち、歴戦を勝ち抜いてきた英雄たち──だが、そんな彼らも今は無力だった。
悪の組織、【アビス・オーダー】が開発した特殊な溶液によって、強靭なヒーロースーツはたちまち溶け去り、彼らは逞しい肉体を露わにしている。おまけにブレイバーの振りをしたイプシロンによって、象ですら動けなくなる痺れ薬を注射されたせいで、さしものヒーローたちも無様に大の字になっている。
「やめろ……近寄るんじゃねえッ!!」
ドスのきいた大男たちの叫びも空しく、鈍色のマスクを被った戦闘員たちが、ヒーローたちににじり寄る。戦闘員たちの手には、折りたたまれた戦闘員スーツ。彼らはそれを、素っ裸のヒーローたちに一着ずつ、無理やり着せていく。
甲斐甲斐しくスーツを足から通される者もいれば、強引に頭からマスクを被せられる者もいる。その差こそあれ、ヒーローたちは悪の組織の象徴である戦闘員スーツを着せられるという屈辱を味わわされ、言い知れぬ不快感に苛まれながら悶え喘いだ。
「ぐ……ッ、あぁッ!!」
「やめ……やめろぉぉおおおッ!!」
マスクが顔を覆い、視界が黒に染まる。呼吸とともに、スーツ内部に染み込んだ戦闘員の記憶が流れ込んでくる。思考が濁り、意識が遠のき、仲間の顔すらぼんやりとしか思い出せなくなっていく。
「う……あ……ッ、く……くはっ……!」
「くそおぉぉおお! 離せぇっ!!」
戦闘員のスーツを着せられたヒーローたちが、大声で苦悶の声をあげ続ける。ヒーローとして、ヴィランに肉体を乗っ取られることなど、決してあってはならない。
それでも──。
「あぁ……っ! なん……、なんだこれ、気持ち……良い……っ!!」
ヒーローの中の一人がそう口走り、戦闘員のスーツに身を委ねる。そのあとを追うように、他のヒーローたちも続々と快楽を受け入れ始めた。
「お……んおお゛お……っ! きもちイイっ……キンタマが……上がってくる!」
「あぁ……! 最高だ! このスーツ! チンポに吸い付いてきやがるぅっ!!」
次から次へと周囲から上がる、歓喜の声。ヒーローたちは自ら戦闘員スーツを求め、スーツに身を委ね始める。
「ンンンンっ! イグッ! 俺の、俺の身体がぁぁぁぁっ! うっ……あ゛ぁぁあああっ!!」
戦闘員のスーツの中で、英雄たちは果てていった。ビュルビュルと大量のザーメンが飛び散り、床に広がっていく。射精を終えたヒーローたちが、一人またひとりとマスクを外し、精悍な顔を晒してニヤリと笑った。
「ぐへへ、ブレイバー……、ありがとな。このヒーローボディー、最高だぜ♥」
厳つい顔を快楽に歪ませながら、ヒゲ面のガチムチヒーロー──ブレイバーの先輩であるマキシムが、ガニ股で腰を前後に振り始める。周辺にいるヒーローたちも同様だ。誰もがスーツ越しにチンポを揉みしだき、快楽に耽る。
「あひっ♥ んあ゛ぁあ~~~っ♥♥」
ある者はだらしなく舌を突き出し、涎を垂らしながら全身を痙攣させ、またある者はアヘ顔を晒しながら隣り合ったヒーローと濃密なキスを繰り返す。他にも玉座の間のあちらこちらでは、ヒーローたちの醜態が広がっていた。
だが、それもほんの少しの間。
「「「ヒーロースーツ・オン!!!」」」
気力を取り戻した【ヒーロー】たちが、姿勢を正して掛け声を上げる。その表情は、到底ヒーローとは思えぬ締まらないモノだったが、彼らの肉体を覆っている戦闘員スーツは、見る見るうちに正義のヒーロースーツへと姿を変えていった。
「お、俺、ヒーローになっちまったぁ!!」
「やっば、力が溢れてくるっ♥♥」
「ハァッ♥ たまんねぇ!! ほら見てくれよ、ヒーローチンポからめっちゃ濃いザーメンが、こんなにぃっ♥♥」
邪悪な戦闘員だった彼らは、ヒーローの肉体を自由に操れるようになった悦びから、獣のように吠えた。自らの肉体を誇示するように、ヒーローの姿でポーズを取る。その中心でイプシロン──いやブレイバーは、満足げに微笑んだ。
「よし、お前たち。本物のヒーローになるために必要なのは、その肉体に魂を馴染ませることだ。一番効率が良いことが何かは……分かるな?」
【ヒーロー】たちは視線を合わせ、顔を蕩かせながら頷いた。彼らの股間では、先ほど絶頂を迎えたばかりのヒーローチンポがギンギンにおっ勃ち、スーツを押し上げている。誰かが宣言した訳でもなく、彼らは互いに肉体を貪り始めた。
「んっ♥ あ、やべぇっ! 俺、ヒーローなのに……ホモになっちまったぁあっ♥♥」
「くそっ! 気色悪い! でもッ!! ちょーキモチイイじゃんかよぉおおぉおっ!!」
口では嫌がりながらも、身体を重ね合わせる変態たち。ほんの少し前まではゲイヴィランだった彼らは、ノンケヒーローの脳みそを使うようになったことで、男同士でのセックスは不快感を伴う未知の感覚として味わっている。
「あ゛ぁぁ~~っ、ヒーロー同士でホモりたくなんてねぇッ!! でも、もう我慢できん♥ 一緒に盛ろうぜ、なあブレイバー?」
巨漢のヒーロー、マキシムも例外ではなく、唾を飛ばすほどの勢いで怒鳴り散らしながらも、【ブレイバー】とのアナルセックスに没頭し始めた。筋骨隆々とした両者の肉体が接触するたびに、パンパンという音が響き渡る。
「お゛ッ! マキシム先輩のアナル、俺のチンポに吸い付いてきて……イグっ! 熱くてトロットロで……気持ち良すぎますぅうッ!!」
「ハァッ、んん゛ッ! ガチムチヒーローになってケツマンコ掘り倒されるなんて……最高だなぁっ!! このガチガチに張った大胸筋! 張りのあるプリケツ! こんなの、ヒーローじゃないとあり得ないぜっ♥♥」
ブレイバーとマキシムは抱き合うようにして密着すると、一心不乱にピストン運動を繰り返した。ブレイバーが激しく腰を振るたびに、結合部分からは卑猥な水音が鳴り響く。
「くっ、おぉお゛ぉっ! 見てくれよ皆ぁ! このブレイバーのデカマラが、マキシム先輩のケツの中にズボズボ出入りしてるぜぇっ!!」
【ヒーロー】たちはブレイバーの声に呼応するように、ヒーロー同士のセックスに一層の熱を込めると、雄叫びを上げながら盛大にヒーローザーメンを吐き出すのだった。
(了)
Files
Previews only