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「ハァ〜、ったく……。ガタイが良くて厳つい顔してるからって、なんで俺が警備員みたいなことしないとならねえんだよ……」


 G高校に体育教師として勤めている前原武道(まえはら たけみち)は、額ににじむ汗をポロシャツの袖で拭いながら嘆息した。夏休みが終わって九月に入り、暦の上では秋に入ったものの、まだまだ真夏日が続いている。今日も天気予報で、この厳しい暑さが十月まで続くというテロップを見て、ゾッとしたくらいだ。


 煌々とした太陽が照りつけるなか、体育教師である武道が学校の敷地内を巡回する理由。それは、最近周辺の住人から、真昼間に怪しい人影が校舎周辺をうろついているという目撃情報が寄せられたからだ。

 最初こそその正体は、保護者の誰かなのではないかと噂されていた。何せ小さな事件すら起きない、平和な街だ。しかし、タンクトップに短パン姿というその男の身なりはあまりにも怪しく、おまけに声をかけられれば走り去っていくという奇行まで見せられてしまえば、警戒せざるを得なかった。とはいえ、警備員を雇う金すらない弱小公立校であれば、屈強な体格の持ち主である武道に白羽の矢が立つのは必然だった。


 今はどのクラスも体育の授業中ではないためか、グラウンドや体育館は物静かだ。校舎内から、ときおり小さく教師の声や椅子を引く音が聞こえる以外は、ただセミの鳴き声だけがミンミンと響いている。


「はぁ〜……暑っついなぁ。この見まわり、なんか意味あんのかよ? 暑すぎて、不審者もクーラーがきいた部屋で寝てんだろ……」


 そんな独り言をぶつくさと呟きながら、武道が校舎の外周を見まわっていると、突如体育館裏の方からガサゴソという物音と人の気配を感じた。武道の心拍数が一気に跳ね上がる。暑さのせいではない汗が、ぶわっと噴き出した。



***


 グへへ……。憧れの男、前原武道先生。ボク──土屋秋生(つちや あきお)が、この高校に不法侵入してまで恋焦がれる、完璧な肉体を持つ体育教師。日に焼けた肌、汗で張り付くポロシャツの下の分厚い胸板、丸太のように逞しい腕。そんな彼の全身を見つめるたび、低身長で醜いボクは劣等感に苛まれ、同時に底なしの欲望を搔き立てさせられる。今日もボクは、前原先生の姿を粘つくような視線で追いかけていた。


「おい、そこのお前! こんな場所でコソコソと何をしている!」


 腹の底にまで響く力強い声。ついに見つかってしまった。だが、ボクの心を満たしたのは恐怖よりも、どす黒い悦びの感情だった。がっしりとした体躯の持ち主が、ボクの元へと威圧するように近づいてくる。ボクの下腹部は、ズクンと疼いた。


「ここは生徒や教職員以外、立ち入り禁止だぞ! ……な、なんだあんた、その気色悪い目つきは! 警察を呼ぶからな、大人しくしてろ」


 訝し気に眉を顰めつつ、スマホを手に取る前原先生。彼の視線がスマホの画面に向いた瞬間、ボクは彼の筋肉質でぶっとい腕に、特別な針を突き刺した。


「ぐっ……!? てめぇッ、何を……う、あ……?」


 グヒヒッ♥ 前原先生の言葉は、驚愕とともに途切れた。彼の身体が、まるで口が開いた風船から空気が抜けるように、急速に萎んでいく。パンパンに張り詰めいていた筋肉は見る影もなく、逞しかった巨体はくしゃくしゃと崩れ落ち、数秒後、地面には一枚の人間の見た目をした【皮】と、先生が着ていた衣服だけが残されていた。


(も、元に戻せっ……! このクソ野郎、俺に何をしたッ?!)


 蚊の鳴くような情けない声が、ピーピーと皮の中から聞こえてくる。ああ、皮になっても意識はあるのか。だが、その声が聞こえるのもボクだけだ。

 ボクは涎を垂らしながらグヘヘと笑い、前原先生の皮と彼の衣服を拾い上げると、体育館の裏へと急いだ。




 苔も生えるジメジメとした物陰で、ボクは改めて前原先生の皮を広げた。濃い体毛が生えた艶のある肌から、体育教師の名に相応しい汗の匂いがむわっと立ち込める。ボクは急いで衣服を脱ぐと、全裸になった。

 汗と脂で汚れた醜い裸体。日がな食っちゃ寝の生活をしているせいで、腹はでっぷりと出て、ケツはだるんだるんに弛み、全身にはムダ毛がぼうぼうと生えている。そう言えば、昨日は面倒で風呂にも入らなかったな、ぐふふ……。


 そんなボクの垢にまみれた肉体が、この雄々しくも美しい前原先生の皮に覆われ、ひとつになる。ああ、これをずっと夢見ていたんだぁ──♥♥


 ボクが皮になった前原先生の背中を指でなぞると、一本の長いスリットが現れた。スリットの中は空洞。まるで処女のマンコ(見たことはないけど)のように、中に入ってきてくれと言わんばかりにクパッとその口を開いている。ボクはゴクリと生唾を飲み、皮の中へと潜り込んだ。

 服を着こむように手を差し込むと、指先にごつごつとした前原先生の分厚い皮膚が触れる。生温かくて、湿っていて……これが先生のぬくもりか。ボクは恍惚とした表情を浮かべながら、全身を先生の内部へと潜り込ませた。両腕を挿入したあとは、両脚だ。背中のスリットが消えると、前原先生の皮がボクの全身を包み込み始めた。


(なっ……、気色悪い!! 俺の体がデブ野郎の体にフィットして……)


「あ……あ゛あッ♥ ああん……!」


 内側から前原先生の肉体に圧迫され、蕩けそうな幸福感がボクの頭の中を支配する。先生の逞しい肉体に包まれる快感。これが全身に及べば、ボクはどうなってしまうのだろう。

 まるで子供がサイズ違いの大人の服を着ていたかのようにだるんだるんに弛んでいた先生の皮に合わせて、その中にいるボクの体が、下から順に変わっていく。24センチしかなかった足のサイズは一気に5センチ以上も大きくなり、ふくらはぎや太ももの筋肉がボコッと盛り上がり始めた。


「あ、あぁ……っ♥ 先生の脚にぃッ! あはぁん……!」


 ボクの短小包茎だったチンポも、先生のチンポの皮の中でムクムクッと膨張し、ズル剥けで黒々とした前原先生の巨根がいきり立った。そして、すぐさまその反対側で弛んでいた尻がドンッと後ろに向かって突き出し、彫刻のような美尻へと形を整えていく。


「ひぁあんっ♥ デュフフ……、ボクの下半身がこんなに逞しくなっちゃうなんてぇ……♥♥」


 まだまだ終わりじゃない。今度は肩や背中が盛り上がり始めたかと思うと、ムクムクッと上半身の筋肉が膨張する。


(う、嘘だろ……?)


「ん、あ……っ♥ あ゛ぁッ♥♥ す、すごぉい……! おほォッ!!?」


 上半身の筋肉が一気に膨らんだせいで前原先生の皮はミチミチと悲鳴を上げるも、ボクの肉体を包み込んだまま破れることはない。それどころか、その痛みすらも快感へと変わり、ボクの口からは豚の鳴き声のような嬌声が漏れ出す始末だ。まるでボディービルダーのような雄っぱい、それにくっきりとではないが割れた腹筋。校舎のガラスには、ブサイクな顔をしたマッチョな男が薄気味悪い笑みを浮かべるさまが映っている。


 デヘヘ、あとは──♥


(や、やめろっ!! やめてくれ……ンブッ! もがぁッ!!!)


 ボクは前原先生の頭部の皮を握り締めると、脂でテカテカになったボクの顔に、勢いよく押し当てた。


──ぐちゅり♥ ぐちゅ、ぬちゅ、ぶちゅう♥♥♥


 粘膜と粘膜が絡み合うような淫猥な音。グヘヘと、醜い笑みを浮かべながらボクは先生の顔にしゃぶりついた。ごつごつとした指先で、無理やり先生の皮とボクの顔が一体化するよう揉んでやる。皮の内側から前原先生の唇にキスをし、舌を伸ばすと、ボクの舌が先生の舌の内側にピッタリと吸い付き、先生の唾液の味がボクの口いっぱいに広がった。


──ぐちゅ、ぬち……ニュルルッ


 前原先生の皮の後頭部に、大きく開いていたスリットが消えた。それはボクの肉体が、先生の皮の中で、完全に【前原武道】の肉体そっくりになった合図だった。


「んほぉぉぉぉぉッ♥♥♥」


 先生のチンポの皮の中で、高揚感が最高潮にまで達したボクのチンポが、バッキバキに勃起する。激しく泣きわめくセミの大合唱に負けないくらいの大音量で、ボクは新たな【前原武道】としての誕生の産声を上げた。新しい自分の屈強な肉体を悶えながら抱きしめ、周辺に真っ白なザーメンを撒き散らす。性欲旺盛な前原先生のチンポからは、精子の乱射が止まらない。


 ……ああ、この身体サイコ~~♥♥ 【俺】の肉体でする射精は、なんて気持ちいいんだ──♥♥♥




 ザーメンを出し切ってチンポが萎えると、ボクは足元に置いていた前原先生の衣服を身に着けた。ケツワレ、白のソックス、青のジャージズボン、そして白いポロシャツ。首にホイッスルをかけて、サンダルを履けば、体育教師の【前原武道】の完成だ。土を蹴って射精の痕跡を消すと、これからのことを想像してニヤついてしまう。


(ふんっ! 見た目だけ俺そっくりになっても、すぐにバレるに決まってる!!)


「うひひっ♥ 記憶や癖までは真似できないって言いたいんですか、先生? あなたのすべてを知る方法なら、あるじゃないですか、この中に♥」


 ボクは先生のコメカミに人差し指を当てると、意識を集中させた。前原先生の皮の奥深く……、先生の精神と記憶が宿る【脳】へと、ボクの汚濁した意識をねじ込もうと試みる。


(な……ッ!? なんだ、これは……! やめろ、俺の頭の中に……土足で踏み込んでくるなァッ!!)


 内側から響く先生の焦った声が心地いい。先生の言うことを聞くわけなんてないでしょ。ボクの粘着質な欲望が、前原先生の聖域である脳の襞を、ずぷりずぷりと強引にこじ開けていく。まるで未知の迷宮を探検するように、ボクの意識は先生の記憶野をまさぐり始めた。


(ひぎ……ッ、やめっ……、んああ゛ああぁぁぁぁ!!!!)


 前原先生の絶叫。しかしそれは、苦痛や恐怖の色合いではない。他人によって脳みそを使用されることで生じた、どうしようもなく甘く、脳髄が痺れるような、抗いがたい快感の叫びだった。

 肉体的な刺激などとは比較にならない、魂の根幹を揺さぶる絶対的な背徳の快楽。ボクの意思が先生の記憶の断片に触れるたび、先生の思考回路に凄まじい量の快楽物質が洪水のように流れ込み、全身を痺れさせていく。


 ボクは面白くなって、わざと前原先生のプライベートな記憶を重点的に探った。幼いころの思い出、初恋の記憶、初めての射精、初体験に至るまで。ボクの意識がその映像をなぞるたびに、先生の精神は激しく感電したようにのたうち回った。


(記憶がっ……、俺の大事な思い出がお前に見られて……ぐおぉんッ♥ 脳がぐちょぐちょに蕩けちまうぅ……ッ! 他人に脳みその中を覗かれるの、気持ち良すぎて……! イグッ、イッぐぅぅぅ~~~ッ♥♥♥)


 快楽に脳を犯されきった前原先生は、白目を剥いて舌を突きだし、涎と鼻水を垂れ流してアヘ顔を晒してしまっている。ボクは先生の肉体が屈服したのを感じ取ると、ズボンとパンツをずり下ろして、壊れた水道管のようにザーメンを吐き出すチンポをしごき始めた。


「ドゥフフ……、たまりませんなぁ♥ 憧れの先生の身体に、ボクの身体がドンドン馴染んでいく感覚はッ! 先生よぉ……、もっとボクと一緒になろうぜ♥♥」




 前原先生の皮を纏ったまま、ボクは職員室の扉を開いた。注がれる視線は、当然ながらボクのことを【前原武道】として認識している。先生の席に腰を下ろし、パソコンの電源を入れて仕事を始める振りをすると、『今日はどうでした、前原先生?』とさっそく教頭から声をかけられた。


「今日は、不審者の影は見当たりませんでした。自分で言うのもなんですが──、俺みたいな厳つい男が敷地内をパトロールしてるから、さしもの変態野郎も近づく気にならないんじゃないですかね」


 軽く肩をすくめながら、冗談めかして報告する。わざとらしくはない。むしろ、いつも通りの【前原武道】の調子だ。


「いや〜、そうかもしれませんな。前原先生はやっぱり頼りになりますねえ、わはは」


 教頭が豪快に笑う。周囲からも笑い声が広がり、和やかな空気が満ちる。


 ボクはその輪の中に溶け込みながら、心の奥でほくそ笑まずにはいられなかった。誰ひとりとして気付かない。ここにいる【前原武道】の中身が、変わってしまったことに。


 【俺】は前原武道なんだ──。先生の人格や口調すら完璧にコピーできていることを確認しながら、ボクは心地いい充足感に包まれていた。机の下に隠れているジャージのズボンの股間部分は、興奮のあまりギンギンに勃起している。前もって準備していたコンドームをハメ、ガムテープでチンポを腹に固定しているおかげで、外へ露出する心配はない。ボクは周囲に気付かれないよう掌で亀頭と玉袋を包み込み、ぐにぐにと愛撫し始めた。


(くぅぅ……♥ 前原先生の皮を着て、センズリこくの気持ち良すぎるぅッッ♥♥♥ おほっ♥ 【俺】はッ、まえはらッ、たけみちィッ! ケツの穴を弄るのに目覚めた、ド変態の体育教師だぁぁッ♥♥)


 衆人環視の中で自慰をする背徳感がたまらない。ビュッ……とザーメンがゴムの中に放たれるたび、前原先生が焦っている様子が手に取るようにわかる。だがそれも、もはや上辺だけ。


 ボクと教職員たちのやり取りを、内側から見せつけられていた先生。声をあげることも、顔色を変えることすらもできない。ただただ他人が自分の身体を使い、自分の口調で冗談を飛ばし、同僚たちに信頼されている光景を、前原先生は【体感】するしかなかった。


(……みんな、騙されないで……こいつは俺じゃないんです……。【前原武道】は──、俺はここにいるのに……)


 心の中で呻いても、先生の悲痛の声は誰にも届かない。前原先生の絶望感は深かった。しかしそれと同時に、先生の胸の奥にどうしようもなく甘い震えが走る。自分という存在を、完全に他人に【演じられている】この状況。否応なく湧き上がる負の感覚は、倒錯的な背徳の快楽へと置き換わる。

 前原先生は、ボクを通してそれを知ってしまった。もうすぐだ、もうすぐ先生に最高の快楽を味わわせてあげられるからね……♥


 何も気付かない教職員たちの笑い声。職員室のざわめき。そのすべてが前原先生を追い詰め、そして痺れるような快感を覚えたボクは、先生のチンポを硬くするのだった。




 夕暮れのグラウンドに、若い益荒男たちの肉体がぶつかり合う音が響き渡る。ラグビーボールを追う部員たちの声は力強く、汗に濡れた体は夕陽を浴びて光っていた。


 その光景をボクは、体育教師──【前原武道】の顔で見つめる。


「タックルする時は、腰をもっと落とせ! そうそう、その調子だっ!!」


 声の調子は教員らしく、ラグビー部の顧問としても適格な指導だが、ボクの心の奥で蠢くのは別種の欲望だ。生徒たちの逞しい肩にそっと手を置き、彼らの姿勢を正す振りをしながら、指先に感じる筋肉の硬さをじっと味わう。胸いっぱいに息を吸い込むと、鼻腔を満たすのは若者特有の濃厚な汗の匂い。酸っぱい青春の香り♥

 小鼻を膨らませるたびに、ボクの全身が痺れるような恍惚がこみ上げる。


──ドュフフ♥ この可愛いガキどものエロエロボディーも、皮にしてやりたいなァ~~♥♥


 ふと浮かんだボクの妄想のせいで、先生の精悍な顔に深いシワが寄る。


(や、やめろぉっ!! 生徒にはッ、俺の生徒には手を出すな、絶対にィィッ……!)


 前原先生の震えた声。それにガチガチと歯がぶつかる音が、ボクの頭の奥に聞こえてくる。必死さと恐怖が混じる叫びだった。だが、その奥底で別の波が先生の中に芽生えているのを感じ取った。先生の心の奥に潜む、言葉にできない何か。それは、教え子たちが自分と同じように【皮】へと変わり果てる姿。

 強靭な若者たちの肉体が虚しく抜け殻となり、グラウンドの片隅に積み重なる。生徒たちの声も熱気も失われ、ただ無様にしなだれる哀れな皮の束……。


(ちっ、違ッ……。俺は……教師の俺が、そんなこと考えるはずなんかねぇ……ッ!)


 必死に否定する先生。ボクは、そんな先生の心を弄ぶように挑発を続ける。


「だったら、この勃起してるチンポは何なんです、前原先生? 生徒たちが先生みたいに皮になって、ボクに着られることを想像して興奮したんじゃないんですか? それともまさか……、先生が生徒の皮を着たいとかぁ?」


 股間がもっこりしたのを指摘されて、前原先生が動揺する。先生の心に沸き上がる背徳感と興奮がボクの心にも伝わり、ズボンの前をますます突っ張らせる。


「おっ、横山。今のは良かったぞ」


 ラグビー部のキャプテンの横山。横山の硬く張った尻を撫でると、彼は顔を赤くしながら嬉しそうな笑みを浮かべた。ボクは堂々と尻の感触を堪能すると、彼を褒め称える。


「うっす、あざっす監督!」


 ここは、宝の山だ♥ まだ性を知らない、ウブなガキども。なのに体は大人顔負けにデカく、ケツはプリプリと脂がのってたまらない。

 ボクは【前原武道】の肉体で、そいつらとまぐわう妄想をしながら、グラウンドを駆けずり回る教え子たちへ声をかけた。


「よ〜し、みんなお疲れッ! 体はちゃんと休めるんだぞ」


 屈託のない笑顔がボクの目の前を通り過ぎ、白い歯を見せて談笑しながら部室へと引き上げていく。ボクはそんな彼らの背中を見送る振りをしては、その逞しい肉体を脳裏に焼き付けるのだった。




(くそっ……いい加減、俺を元に戻してくれ……!)


 もう何度目の懇願だろうか?


 先生の泣き言を聞きながら、【前原武道】としての職務を終えたボクは、先生の家のソファでくつろいでいた。


「ヌフフ……♥」


 手に持ったスマホの画面を見つめながら、堪えきれない笑みがこみ上げてくる。ロックがかかった先生のスマホ。しかしボクが今使っているのは先生の身体なので、指紋認証は当然のごとく突破できた。


「前原先生、SNSやってるんですね……」


 フォロワー数は、数百人程度。教師バレしないように学校生活の呟きなんかは一切なく、筋トレの画像やつまらない食事の写真ばかり。しかし前原先生にも承認欲求があったのか、モザイクやスタンプで顔を隠したマッチョな自撮り写真や、今にもチンポが見えそうなきわどい下着姿の写真なんかがいくつかあった。


「いいですね、先生。もっとみんなに、前原先生の素晴らしさを見せつけてやりましょう……ね♥」


 ボクは全裸になってパシャパシャと自撮り写真を撮りまくると、顔部分にモザイクをかけて、数枚のエロ写真をSNSに投稿してやった。前原先生のセクシーさが際立つようなアングル──、特に胸の谷間をアップにした写真や、ズル剥けのチンポの先から玉袋までがくっきりと写った写真、誰にも侵入を許したことのないケツの穴を指でほじっている写真のどアップなんかを投稿すると、フォロワーは面白いくらいに食いついた。


(ヒィッ……、ふざっけんな……! 早く消してくれェッ!!)


「デュフフフ……♥ お楽しみはこれからですよォ……。『俺のケツマンコ、誰か犯してくれないか? 最近ケツの穴の気持ち良さを覚えたばかりで、雄チンポを欲しがってアナルがヒクヒクしてやがる。場所は、俺の自宅。早い者勝ち。#ビッチ体育教師 #男の処女マンコ #ガチムチ野郎優先』」


(嘘だろッ……。や……やめろおおぉぉッ!!!)


 先生の魂からの絶叫。しかし、ボクの指は無情にも【投稿】ボタンをタップした。


(あ……なっ……ああぁ……)


 前原先生の精神が崩壊していく音が聞こえる。先生の築き上げてきた社会的地位、信頼、プライド、そのすべてがたったひとつの呟きによって砕け散ったのだ。


(もう……だめだ。おしまいだ……俺の人生は……終わった……)


 ボクの頭の中に、もはや抵抗の意志さえ失った、ただただ虚ろな先生の嘆きが聞こえてくる。その瞬間、スマホがブブブと震え始めた。通知が、滝のように流れ込んでくる。


『マエタケ(武道のアカウント名)さん、どうしたんすか?!』


『アカウント乗っ取られてますよ!』


 まともなフォロワーからの、心配のリプライ。そして……。


『マジですか? 今から行ってもいいですか?』


『住所教えてください! 俺のデカマラでマエタケさんのケツマンコ、壊れるまで犯してあげるっす!』


『DMしました! 確認お願いします!!』


 食いついてきた、見知らぬ雄どもからのダイレクトメッセージ。ぐへへへ。さすがですよ、前原せんせぇ♥ 先生のこの極上ボディーは、ネットの向こうのホモ野郎どもを惹きつけるのに十分すぎます。


「ウヒヒ……。前原先生のケツマンコを味わいたいやつは、腐るほどいるみたいですね♥」


 みんなから求められているのは先生なのに、ボクが求められているみたいに感じちゃって、前原先生のズル剥けチンポがバッキバキに勃起しちゃう……♥


 ボクは先生の顔でアヘ顔を浮かべると、写真付きで送られてきたDMの中から、ガタイの良さそうな、いかにもぶっとくて下品な肉棒を持っていそうな男のアカウントを三人選び、マンションの住所を返信してやった。


『待ってるぜ、俺のケツマンコが疼いてしょうがねえ♥』


 挑発的なメッセージと、おっぴろげたケツの穴の写真とともに──。




──ピンポーン


 早くも、玄関のチャイムが鳴った。キタキタ、お待ちかねのお客様……♥ デュフフ……と、【前原武道】の口から低く下品な笑い声が漏れる。さあ、お楽しみの始まりだ。


(だ、だめだ……! 開けるなぁッ!!)


 無機質なチャイムの音を切り裂くように、前原先生の絶叫が皮の中で反響する。でも、そんな切羽詰まった先生の心の声を聞かされたところで、言うことなんて聞くわけないでしょ♥


 始めから全裸だと興が覚めそうなので、体育教師らしいジャージ姿で、ボクと同じホモ野郎たちをお出迎えだ。玄関の扉を開けると、外に立っていたのはDMのやり取り通り、いかにもといった感じの、脂ぎった顔つきの巨漢たちだった。薄汚れた作業着姿の40代くらいのガテン系に、ピチピチのタンクトップを着た30代くらいのマッチョ、そしてもう一人は、スポーツ刈りの大学生風の若い男。三人はいずれも汗だくで、肩で息をしていた。よっぽど前原先生のケツの穴に、チンポを突っ込みたかったのだろう。


「待ってたぜ。みんな、なかなか良いガタイしてるじゃねぇか♥」


 写真通りの筋肉隆々の男たちを前に、ボクのテンションも爆上がりだ。


「早く入れよ」と促して部屋に上がらせ、平静を装いながら扉を閉めた途端に、彼らは先生の体を抱きしめた。


「おいおい、てめえら、玄関で犯されるのは勘弁だぞ……♥」


 そうは言いながらも、ボクの顔はニヤニヤと笑いが止まらない。でへへ……だって、前原先生のガタイに負けないくらいのマッチョたちが三人もいるんだよ? こんなガチムチ野郎どものチンポを、乗っ取った先生のケツマンコで味わえるなんて……♥ こいつらの野太い吐息と蒸れた体臭だけで、チンポから濃い汁が出ちゃいそう。


(やめろ! やめてくれぇッ!!)


 皮の中で泣き叫ぶ先生の声を聞きながら、ボクは三人から求められるまま服を脱ぎ始めるのだった。




 むせ返るような雄臭さが部屋中に充満するなか、男臭い肉体の絡み合いが始まった。汗まみれの男たちの体臭は、鼻が曲がるほど強烈だったが、その臭いを嗅ぐたびにボクの興奮は高まる。

 そして今、ボクはタンクトップのマッチョと大学生風の男に挟まれながら、ガテン系のデカマラでケツマンコを犯されていた。


(あッ……、があああぁッ!!)



 前原先生の振り絞るような低い喘ぎ声が、頭の中に響く。この快感は先生だけのものじゃない。ボクだって同じだ♥ ズブゥゥゥ~ッと根元まで挿入された途端、脳天にまで衝撃が走るような快楽が、全身を駆け抜けた。背筋を反らしながら、タンクトップのマッチョのチンポを左手でシコシコと扱きつつ、右手では大学生風の男の玉袋を揉んでやる。

 ガテン系のデカマラがケツマンの奥深くまで侵入してくるたびに、ボクは先生のチンポの先から、濁った我慢汁をビュウビュウと撒き散らした♥


(おッ……おお゛ぉぉ……♥♥♥)


 どうやらノンケの前原先生も、ケツマンコでぶっといチンポを咥えて、ご満悦の様子だ♥ もはや意味のある言葉ではなく、獣の咆哮のように呻いている。でもでもぉ……、ボクにはわかるよぉ先生。だって今ボクは、前原先生とひとつになってるんだから♥


「おっ……、あ゛ぁぁ!!! せんせぇッ! マエタケさんの──、体育教師のキツキツ雄マンコに、ザーメンぶっ放すぞぉッ!!」


「ぬお゛ぉぉッ! イグッ♥ 【俺】ッ、昨日まで女が好きな体育教師だったのに、汚ねぇオッサンにケツ穴掘られて、ザーメンぶっ放しちまうぅぅっ♥♥♥」



 思わずボクは、前原先生の声で、先生に成り切って雄叫びを上げてしまった。腹の中でドクンドクンと放たれた種汁は量もとんでもなく多く、まるで妊娠したかのような幻想に囚われる。同時に、ボクのチンポからもびゅるびゅるとザーメンが溢れ出た。熱い迸りを肛門で受け止めながら、ボクは他の二人の竿から飛び散った精液を顔に受け、その快楽に酔いしれる。

 大事な場所に雄の象徴をぶち込まれ、DNAを注入されるたびに、前原先生の皮とボクの肉体がひとつになっていく。そんな感覚に、ボクは深い満足感を覚えていた。



***


(おっ、おいぃッ!! どうなってんだこりゃぁ?!!)


 ぺらっぺらの皮になったガテン系の男が叫んでいる。ちょっと前の前原先生を思い出して、ボクは笑わずにはいられなかった。あの時の先生みたいな、蚊の鳴くような叫び声。ボクたち以外には誰にも聞こえないのに、助けを求めているその哀れな鳴き声を聞いていると、勃起したチンポから先走り汁がトロトロと垂れてくる。


(マエタケさん……。たっ、助けてくれぇッ!!)


 ガテン系の男──、荒武光雄(あらたけ みつお)の悲鳴。前原先生はそれを完全に無視して、自分の肉体を光雄の皮の中に挿入し始めた。


(おッ……おぉ゛ぉ~~~!!)


「あ゛ッ♥ あひっ……♥♥ これが……、他人の皮を着る感覚なのかぁ♥」


 前原先生のガッチリとした肉体が、少し緩みのある光雄の皮に包まれ、体型を変えていく。先生以上に真っ黒に日焼けし、分厚い筋肉の上にむっちりとした脂肪を覆った身体。そんな【荒武光雄】の姿になった前原先生は、ちょっと前までは異性愛者だったのにもかかわらず、今やすっかりホモ野郎の顔つきに変貌していた。



 三人の雄たちとのセックスの直後、ボクは針を刺して、彼らも前原先生同様に皮へと変えてやった。着ぐるみとなった、新しい三着の皮。そのままボクが着て楽しむのも良いけど、すっかり皮モノ生活を気に入った前原先生にも楽しんでもらいたい。


 そう思ったボクは、着ていた先生の皮を脱いだ。背中に大きなスリットが開いて、中からボクの身体が姿を現す。しかしその身体は、かつてのボクのモノではなく、【前原武道】の肉体を完全にコピーしたモノだった。他人の皮を着た人間はその皮を脱ぐ時に、変化したままの肉体でいるか、元の肉体に戻るかを選択できるのだ。当然、もとのブサイクな肉体になど未練のないボクは、前原先生の肉体そっくりで生きていくことを選んだ。


「みッ……、光雄ォ!! お、俺……はぁ、荒武……光雄……だッ♥♥♥」


 チンポをギンギンにおっ勃てたままで、床に四つん這いになった前原先生。──いや口の端から涎を垂らし、パンパンに張り詰めたチンポの先から射精するガテン野郎の【荒武光雄】。ボクが先生の皮を脱いでから、数分後には先生は元の肉体に戻り、そして今、他人の皮を着て別の人間へと成り代わろうとしている。


 ボクのせいで、すっかり性癖を捻じ曲げられてしまった前原先生。皮に変えられた自分を着られることで快感を覚えることを学習した先生は、皮に変えられた他人を着ることで、倒錯した状況に悦びを覚える同性愛者として生まれ変わってしまった。


「ああ゛あッ!! お゛ぉぉ~~♥♥」


 先生の背中に大きく開いていたスリットが閉じた途端の雄叫びとともに、先生のケツマンコがだらしなく緩んだのが見えた。少し前まではノンケだった前原先生は、ホモでガチムチマッチョな【荒武光雄】になったのだ。真っ黒に日焼けした肉体労働者の肌からは、ツンとするような汗の臭いが漂ってくる。


「しゅごいぃぃィッ!! こ、これが……ホモの、ガテン野郎の体ぁ……!! 汗くせぇし、勃起がとまらんんッ……♥ 仕事終わりで雄セックスしたあとの男の匂い、頭が変になるくらい……、たまんねぇぇ♥♥」


 涎を垂らしながらの先生の物言いは、もはや規律正しい体育教師の影もない。男好きの、ホモ野郎そのものの言葉だ。鼻の穴をヒクつかせて、部屋の中全体に広がる野性的な雄臭さを吸い込んでる先生は、もうすっかり同性愛者の【荒武光雄】そのものだった。そして彼自身もそれを認識してるのだろう。先生のボクを見る目は、もはや自分の身体を乗っ取ったにっくき相手ではなく、彼好みのガチムチ野郎に変わったのだ。


「ウヘヘッ……♥ ああッ、【マエタケ】さん♥♥ 【マエタケ】さんのおマンコ、いただきますッ!」


 【荒武光雄】の皮を着込んだ前原先生は、その屈強な肉体でボクの身体を押し倒すと、そのまま馬乗りになった。マッチョな筋肉が乗ったゴツイ腕でボクのムチムチとした大胸筋を揉みしだきながら、野太い声で言う。


「すげぇっす、【俺】の身体がこんなエロかったなんてっ!! いや、別人の皮を着たからエロく見えんのか……? もう、わけわかんねぇ……。とにかく種付けしたくて、気が狂いそうだッッ♥♥」


 野性味溢れる肉体と、荒々しい口調。すっかり【荒武光雄】の意識に呑まれてしまった先生の様子に、ボクは思わず舌なめずりをした。そして……、前原先生がボクのケツマンコに挿入してくる♥


「お゛ぉッ! 【光雄】さんっ……、あ゛ぁァッ~~~ッッッ!!!」


 前原先生のチンポの大きさすら上回る、光雄のデカマラがケツマンコにめり込んでくる感覚に、ボクは思わずよだれを垂らして悶えてしまった。


「フンッ、ぬへへ……♥ 雄の処女マンコ、キツキツすぎる♥♥」


 筋肉ムキムキの太ももと丸太のような腕を震わせながら、【光雄】は激しく腰を振り始めた。その腰使いはまさに野性味溢れる男そのもので、ボクの肉穴を容赦なく責め立てる。腸壁の肉がめくれ上がりそうな、激しい腰振り。その刺激に、ボクは思わず白目を剥いてアヘ顔を晒した♥


「あ゛っ……がぁッ!! お゛ぉぉッッ~~♥♥」


 ケツマンコの一番奥までぶち込まれるたびに脳天にまで衝撃が走るほどの快楽に、ボクは押し殺した声で喘いでしまう♥ そしてそんなボクを見下ろしながら、前原先生はニタァッと笑みを浮かべた。それは光雄の皮を着てから、初めて見せる凶悪な笑顔だ。ボクは目の前の鏡に映る【荒武光雄】と【前原武道】の顔を、思わずガン見してしまった。


 鏡の向こうの【荒武光雄】には……もう、前原先生の面影はない。なら、【俺】もまた、実直な体育教師である【前原武道】らしく演じるだけだ♥

 マッチョなガテン野郎にケツ穴をガンガンに掘られながら、【俺】はその快楽を余すことなく貪った。


「あ゛ぁッ!! すごいです、【光雄】さんっ♥ ケツにもっとあなたの雄チンポ、ぶっ刺してください~~ッッ♥♥」


 狂ったように腰を振り続ける【光雄】にしがみつき、彼の首筋に顔を埋める♥ 汗と加齢臭の臭いが入り混じった濃厚な男の匂い……♥ 鼻が曲がりそうなその臭いを嗅ぐだけで、チンポからドプドプと先走り汁が出ちまうくらいに興奮するぅ~っ♥♥


「お゛ッ!! おぉぉ~~~ッッ♥♥」


 もう頭の中は、チンポのことでいっぱいだ。もっと……もっともっとケツマンコにチンポを突っ込んで欲しい。緩くなりつつある雄穴を、太く硬いモノで満たして欲しい♥ そんな俺の思いが通じたのか、前原先生は雄叫びを上げながら高速ピストンを開始すると、ボクの腸内へと種付けしてくれた!


「ンぎぃぃぃいいいいいぃぃッッッ!!!」


 ドプッドビュルルルゥ~~っと中出しされた濃厚ザーメンの熱を感じるたびに、ボクは白目を剥いて【前原武道】の勃起しまくったチンポからザーメンを噴き上げた♥


 哀れな前原先生♥ 先生は、かつての自分のケツマンコの中をズボズボ犯して、そしてかつての自分の腸内にたっぷりと種付けしちゃったんだよ♥


 鏡に映る先生は、完全にホモ野郎の顔つきになっていた。ガタイの良い身体で、野太い声を上げながら腰を振り続ける【前原先生】を、ボクはガン見して、はしたなく舌なめずりする。


 ああ゛ッ……、気持ち良い♥ 他人の皮を着て、犯されるたびに、ボクのじゃない脳みそからドバドバとドーパミンが分泌されているのがわかる。先生をホモ野郎の皮モノ好きに堕とすことができて嬉しいよ~~~♥


「ハァハァ……っ♥ まだまだ終わんねえ、もっとスケベしようぜっ。なぁっ、マエタケさん?」


 それはこっちのセリフだよ、前原先生♥ さっき手に入れた皮は、まだ二枚ある。それに、ボクが持ってきた鞄の中にも、ガチムチ野郎どもの汗臭い皮がたくさんあるんだから。今日は寝かさないよ♥ 覚悟しなよ先生♥ ボクと一緒に、皮モノ生活を心ゆくまで堪能しようね……!! 


 こうしてボクは前原先生とともに、好みのガチムチ野郎どもの皮を着てセックスをするという、変態的な日常に没入していくのだった。


(了)

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Comments

しろくないたき

今回も素敵な物語とイラストに、大変興奮いたしました…♡♡ 皮の中の「ボク」のうひょ〜って悦に浸ったような顔と先生の興奮しながらもイケオジな顔のギャップに何度も射精してしまいました♡ こういうアプローチとっても素敵ですね。 よろしければまたぜひぜひお願いします。

ムチユキ

コメントありがとうございます! いや~、自分でもなかなか気合が入ったブサオジ(笑)と渋いイケオジが描けたと思っていたので、射精報告嬉しいです! やっぱりギャップは大事ですね♥

黒竜Leo

更新お疲れ様です! 皮にされ着られて、性癖まで弄られた体育教師はとてもいい!! そのまま沢山美味しそうな雄の皮を集めて、着れ着られ集会を開催できそう! 皮化された部位まで分離できて他の皮にくっ付けるなら、もっと楽しく混乱になりますね!

ムチユキ

コメントありがとうございます! 雄臭い男たちの皮をいっぱい集めてのパーティー……絶対楽しいでしょうね~。 顔と体の皮をそれぞれ別の人のモノを着るのも、めちゃくちゃ良さそうですよね。皮になって着られている方も、「お、俺の体、別人の体になっちまってる!」とか困惑しつつ、興奮しますよきっと(笑)