クローンX (Pixiv Fanbox)
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ジリジリと、容赦なく肌を焼く紫外線。初夏の太陽の光をたっぷりと吸収したグラウンドには、夕方になってもまだ熱のこもった土の匂いが漂っている。野球部員たちが散々荒らしまくったその場所を、トンボ掛けされている最中なのだからなおさらだった。
「ナイピー!」
甲子園出場を目前に控えたD高校の沢口徹(さわぐち とおる)は、キャッチングを終えると、マスクとプロテクターを脱いで汗をぬぐった。胸板の厚みに沿うようにユニフォームの内側が湿って張り付き、めちゃくちゃに居心地が悪い。
徹は大きく息を吐くと、近くに置いてあったスポーツドリンクを手に取って、ごくごくと喉を鳴らした。
「なあ、聞いたか? 例の盗撮犯、森山監督かもしれないってよ」
主将の大山が、声を潜めて言った。
「ゴホッゴホッ……、マジでっ?!」
予想もしていなかったその言葉に、徹はドリンクを噴き出した。信じられない……、というより信じたくなかった。
数日前、野球部の部室で見つかった小型カメラ。学校側は『外部の犯行』だと部員たちに説明したが、部内では徹の知らぬうちに、噂が飛び交っていたようだ。監督である森山英明(もりやま ひであき)──あの、甲子園準優勝経験もあるかつての名選手が、盗撮をしていたのではないかという嘘みたいな話が。
「て言っても、今マスコミなんかにバレたら甲子園出場がパーになっちまうし、オレらも家族にすら言えねえよな……」
「……そりゃ、まあな」
盗撮されていたといっても実際にカメラを発見した当事者でもなく、何が撮影されていたのかも分からない徹や他の部員たちにとっては、そんな事件よりも甲子園に出場できなくなる方が一大事だ。
だが、徹は無意識に自分の尻を手で払った。思い返してみれば、森山はやけにボディータッチの多い指導者だった。肩に手を置いたり、腰を掴むのは当たり前。時には、尻を撫でてくることさえもあった。特に気にしたことはなかったが、今となっては、そのすべてが気味悪く思えてくる。
全身にぷつぷつと鳥肌が立った徹の脳裏に、森山の姿が浮かぶ。背丈は徹と同じくらいだが、腹の出た中年体型。ユニフォームはいつも脂肪まみれの太った体で張り詰めていて、顔には無精ひげが生え、顎周りにも肉が付いていて輪郭が丸い。細い目の奥で、森山の瞳が自分たちの何を見ていたのかと考えると、徹の背筋に冷たいものが走った。
「うへっ……気持ちわりぃ」
思わず口に出した言葉が監督に聞こえやしなかったかと、キョロキョロと辺りを見回すと、徹は静かに胸を撫で下ろした。
***
徹が片付けを終えるころには、夕陽が沈みかけていた。腹の奥に、かすかに違和感が残っている。部活中に飲んだスポーツドリンクが悪かったのか、徹は後片付けの最中に急いでトイレに駆け込んだ。戻ってくると、グラウンドはすっかり静まり返っていた。開け放たれた部室の窓からは光が漏れているものの、誰の声も聞こえてこない。
部室の扉を開くと、やはりチームメイトは誰も残っていなかった。監督が盗撮犯かもしれないという話を聞いたせいか、慣れ親しんだ部室内が、急に非日常的な空間のように感じられる。なんだか薄気味悪さを感じた徹は、急くように着替えを始めた。ロッカーの扉を開けて、ユニフォームを脱ぐ。汗で湿ったコンプレッションウェアを頭から抜くと、ようやく解放されたように体が軽くなった。
(ふぃ~、早く帰って風呂に入りてぇ──)
そう思っていた時だった。徹の背後で、かすかな気配がした。振り向こうとした瞬間、鼻を突くような薬品の匂いとともに、口に何かが押し当てられた。冷たい液体が喉の奥に流れ込み、徹は息を詰まらせた。視界が揺れ、力が抜けると、彼は足から崩れ落ちた。
*
(あ……、あれ? え~っと、ここ家……じゃなくて、部室か?)
目を覚ますと、部室の外はすでに真っ暗な闇に包まれていた。不穏な空気を表すかのように、切れかけの蛍光灯がチカチカと点滅を繰り返している。寝ぼけた時のような感じで、頭がうまく働かない。何が起きたのか徹が分からずにぼんやりとしていると、彼のロッカーの前に誰かが立っているのが目に入った。
ずんぐりむっくりの中年体型の男性。監督の森山だった。彼は徹のユニフォームを顔面に押し当てながら、フガフガと豚のように鼻を鳴らしている。しかもなぜか彼のチンポは丸出しで、斜め上に向かってそそり立っていた。
その姿を見た瞬間、徹の思考は凍りついた。
「……も、森山……監督?」
声がかすれる。自分がきちんと言葉を発することができたのか、自信が持てなかった。
森山はホラー映画のワンシーンのようにゆっくりと徹の方へと振り返ると、涎を垂らしながら恍惚とした笑みを浮かべた。まるでドラッグでもキメたかのように定まらない視線を徹へと向けると、彼は何も言わずに徹が脱ぎ散らかしていた衣服を身に着け始めた。
茶色く汚れたソックスに汗でべちょべちょに濡れたコンプレッションウェア、蒸れて湿り切ったボクサーパンツに土ぼこりまみれのユニフォーム。だが太った彼の体型では徹の衣服はサイズが違っているせいで、ユニフォームからは腹の肉がはみ出し、ボタンが弾けそうに引きつっている。コンプレッションウェアはパツパツに伸び、ユニフォームパンツのチャックにいたっては閉まらない。
「監督! や、やめてください、何やって──」
喉が引きつって言葉が続かない。一瞬吹き出しそうになったが、すぐに笑いよりも薄気味悪いという思いの方が上回った。森山が何をしたいのか、徹にはまったく理解ができなかった。なぜ彼が自分の脱いだユニフォームに腕を通し、ヘンテコな姿を晒しているのか。それに、部活でたっぷりとかいた自分の汗が染み込んだ衣服が、森山にまとわりついていると思うとゾッとして、えずきそうになる。
「フゴッフゴォ~ッ、私の全身から徹ちゃんの匂いがするぅ~~。ガキ特有の酸っぱい汗の香りィ♥ 私のおチンポがビンビンだぁ、……んおお゛ぉ、キタぞッ!! キタキタキタァ~~~♥♥」
森山がうっとりとした表情のままユニフォームパンツの股間部分を揉んだ瞬間、彼の身体が音もなく揺らめいた。それはさながら、SF映画で見るモーフィングのような動きだった。森山の緩みきった皮膚がブルンと波打ち、肉の厚みが変わっていく。
ぶよぶよと弛んでいた腹は引き締まって六つに割れ、胸板が筋肉によって盛り上がると、肩幅が広がる。腕や脚は丸太のように太くなり、顔の輪郭はシャープになって、平凡だったパーツが整っていく。生え際が後退した髪が頭皮へ吸い込まれるようにして坊主頭になると、眉は太く、目の形は強そうな意思を表す大きなモノへと変わった。
高校生にしては逞しく、大人びた体つきに精悍な顔。その姿は、徹自身のそれと寸分違わぬものだった。
*
「あへっ♥ ん゛あっ♥ あ゛っ、ア゛ンッ♥♥」
部室の中央で、森山が喘いでいる。ガニ股になってチンポをしごく彼の姿は、まるで鏡に写したように徹とまったく同じ姿だった。しかもさっきまでサイズが合っていなかった徹の衣服も、今の森山にはピッタリになっていて、もしも今この状況を徹のチームメイトたちに見られたとしたなら、全裸である徹の方が偽物だと思われてもおかしくないくらいである。
それに、徹には目の前で起きていることが現実だとは到底思えなかった。悪夢だとしか言いようがない。森山がユニフォームを着ただけで自分そっくりに変身したことだけでもありえないのに、その肉体に興奮してオナニーをしている。しかも彼が右手で握っているチンポは、徹のモノとそっくりな仮性包茎チンポなのだから。
「んあ゛っ♥ あひっ♥ 徹ちゃんの身体、ンキ゛モッチイイ゛~~ン♥♥」
屈強な肉体を揉みしだきながら、アへ顔を浮かべる森山。自分そっくりの声帯で喘ぐ姿を目にした徹は、頭がおかしくなりそうだった。おまけに、森山の股間からは先走り汁が溢れ出し下着に大きな染みを作っているし、亀頭があらわになった太竿をシコシコする手の動きも激しくなる一方だ。
(な、なんなんだ?! なんで監督が、俺の名前を呼びながらオナニーしてんだよ?! しかも、俺そっくりになって!!)
*
「私が盗撮犯だってことは、お前ももう知ってるんだろ?」
賢者タイムにでも入ったかのように、突然シコる手を止めた森山は、口角を歪めながら徹をねめつけた。ねっとりとしたような情感がこもったその声は、やはり徹の声そのものだった。
「ぬひっ♥ ああ、そうだ。私は男が──、特にお前たちみたいな高校球児が大好きな、変態ホモ親父なんだ♥ 周囲にバレちまったからにはもう、【森山英明】じゃあいられない。甲子園が終わったら、監督を解任されることも内々で決定してしまったしな……。なら、もう私自身が大好きな高校球児になるしかないだろぉッ♥♥」
森山は、凛々しく爽やかな、高校球児らしい【沢口徹】の顔を歪めて笑った。徹自身も見たことのないような下種な笑み。他人の肉体を完璧に模倣する薬──、『クローンX』。徹が意識を失う前に飲まされたのは、闇社会で売買されている超常的な薬だった。そして森山もその薬の半分を飲んだ。薬を飲んだ後、相手のDNAを摂取すれば肉体をコピーすることができる。徹の汗がたっぷりと染み込んだユニフォームを着た森山は、肌から徹の汗を吸収し、徹の肉体をコピーして彼そっくりに変身したのだった。
そして、森山がコピーしたのは、徹の肉体だけではなかった。
「んお゛ぁああぁ~~、キッタァ~~~!! 脳汁ドバドバ出ちゃう~~~♥♥♥」
坊主頭を両手で抱え、背中をそらせながら涎と先走りを撒き散らす森山。彼の頭の中では、脳みそが徹そっくりになっていく最中だった。徹の記憶や癖、口調。【沢口徹】の生きてきた証すべてが、森山の脳にシワが刻みこまれるのと同時に、彼の一部として保存されていく。
「あへっ、あへっ……ンフゥ~~♥♥♥」
少しして射精の余韻が引くと、森山は静かになった。
「……俺は沢口徹、18歳。高校三年生で野球部のキャッチャーだ。身長185センチ、体重98キロ。好きな女のタイプは、ケツがデカい年上。交換留学でうちの高校に来たアメリカの女子高生のこと考えながらのオナニーに、一時期ハマってたっけ……。いけない子だなぁ、徹ちゃんは♥」
森山は、徹の記憶を読み上げるようにスラスラと口にした。森山自身はゲイだが、脳みその中で徹の記憶を反芻するたびに彼の記憶も【沢口徹】の歴史で上書きされ、ノンケである徹の性癖を理解、共感することができるようになっていく。
「すんげ~薬だなぁ……、こりゃ♥ 私が、私じゃなくなっていくみたいだよぉ……、今なら女ともセックスできそうだ♥♥」
徹を見下ろしながら、もうひとりの【沢口徹】が舌を垂らした。
「この薬の本当の効果を教えてやろうか? 薬を共有した二人の思考や感覚を、完全にシンクロさせる。そしてどちらかが【限界】を迎えた瞬間、耐えきったもう一方の人間がその肉体の支配権を完全に得る。つまり……ザーメンをぶっ放した方は、己の肉体を相手に明け渡すってこった♥」
徹は意味が分からず、眉をひそめた。
だが次の瞬間、全身を走る強烈な圧迫感に息を呑んだ。腹の底が灼けるように熱い。森山も同じように顔をしかめ、呻き声を漏らした。
「おおぅ……、感じるか、徹? お互いの身体が……繋がってるってのを……」
森山の言葉どおり、二人の体温、鼓動、そして感情すらもが共鳴していく。どちらの身体が苦痛を感じているのか、悦んでいるのか、もはや当事者である徹にすら区別がつかない。汗が滲み、筋肉質な太い両脚ががくがくと震える。
「デヘ♥ ……私たちのどっちが先に崩れるかなァ? 徹ちゃんが私より先に射精すれば、この肉体は永遠に私のモノ。そして徹ちゃんは、私と入れ替わるようにして【森山英明】になっちゃうんだよぉ~♥♥ 私に肉体を乗っ取られたくないんなら、耐えないとだぞ♥」
すでにその未来を存分に妄想しつくした森山の息遣いが、ハアハアと荒くなる。徹は歯を食いしばった。
「ほら、もう限界が近いんじゃないか? 私の我慢もっ……そろそろ保たないから、早くイッて欲しい……なァ♥」
森山はむっちりとした肉感的な両胸を卑猥な手つきで揉みつつ、腰をくねらせながら、徹の肉体に刺激を与え始めた。それはもはや、オナニーなどという生易しいものではなかった。無骨な指先がさわさわと肌をまさぐり、敏感な乳首を摘む。指先はやがて股間に移動すると、チンポを上下に擦りながら徹の肉体をいじめ始める。
「どうだ、徹? 他人の手でシコシコされる気分は……?」
森山の声が、耳の奥で反響する。徹は必死に唇を噛んで耐えるが、股間が反応しないわけがなかった。チンポの先端から透明な粘液が零れ、内股を伝って足元へと落ちていく。それだけにとどまらず、森山は三本にまとめた指を肛門に挿し込んだ。マメのできた太い指が、【沢口徹】の尻穴を掻き回す。排便時の爽快感を倍増させたような、初めての感覚が徹の脳を痺れさせた。体内を内側から引っ掻き回される度に、制御できない電流が全神経を駆け巡る。
「ん゛あ゛ぁあっ♥ ンギモチイイっ♥ たまんねぇッ! ケツの穴なんて初めて弄ったけど、サイコーだぜぇ~~♥♥♥」
徹と感覚を共有している森山が、【沢口徹】の声で嬌声を上げる。そんなことをされてしまえば、徹もまるで自分が気持ちよくなってよがり声を出しているかのように錯覚してしまう。チンポはビンビンにそそり立ち、真っ赤になって膨らんだ亀頭の先端からは、先走り汁がだらだらと糸を引いて垂れている。
(だ……だめだッ、イクっ! チンポから精子が出るっ!!)
理性が吹き飛びそうになる。熱いものが込み上げてくる。玉袋がせり上がってきて、太腿の筋肉がブルブルと痙攣する。尻がキュッと締まり、精液が尿道を押し広げようとしているのを感じる。森山もまた、同じ感覚に苛まれているのか、顔をしかめていた。だが、彼の口角は変わらずに上がりっぱなしだ。徹の肉体を完全に我がものとするその時が、すぐそこまで来ていると確信したかのような表情にも見える。
「んひっ、ぐ、あ゛あぁ~~! クソッ……、お、俺はイカねえ……ぞっ!!」
「ぬはぁ~~♥ 超絶気持ちいいだろうに頑張るねぇ、徹ちゃ~んッ♥♥」
二人の低音の声が重なり、部室内にぐちゃぐちゃぬちょぬちょと淫らな響きが満ちる。徹は歯を食いしばると目を閉じ、全身を硬直させた。何があっても、監督よりも先に射精するわけにはいかない。その光景を目にした森山はニヤリと笑い、手の動きを加速させる。
「おお゛っ♥ ダメだ……。イッちまう! 徹ちゃんの身体を乗っ取れなくなるってのに……、もう我慢できん!! あ゛ひィィッ、イグ~~~ッ♥♥♥」
森山の喉から、ひときわ大きな叫びが迸った。同時に、徹の太股に生暖かい液体がべっとりとこびりついた。森山が射精したのだ。勝った……! これで、森山と自分の肉体が入れ替わることはない!!
張り詰めていた徹の身体からは、一気に力が抜け、安堵の吐息が漏れる。次の瞬間、徹のバキバキに勃起したイチモツから濃厚な練乳のような精子が放たれた。一発や二発では終わらない。一生分貯めこんでいたのではないかと疑うほどの、尋常ではない量のザーメンが何度も何度も噴き出し続ける。
「はぁ……はぁ……、ふぅ~~~」
十秒以上は射精を繰り返していただろうか。ようやく玉の中身を出し切った徹はまぶたを開け、敗者であるはずの森山に視線を移した。額に血管を浮かび上がらせ、全身をガクガクと震わせる森山。射精したはずだというのに彼のチンポは硬く勃起したままで、その先端はなぜか、まったく水滴を帯びていなかった。
「たっぷり出たねえ、徹ちゃん♥ 私の勝ちだぁ。私はまだイッてない。騙されちゃったなぁ♥♥ お前さんの太ももにぶっかけたのは、あらかじめレンジでチンしておいたハチミツなのでした、プハ~ハッハッハァ~♥♥♥」
頭の中が真っ白になった。森山が何を言っているのか、理解できなかった。騙された。森山に負けた。肉体を乗っ取られる──。
次の瞬間、徹の身体が痙攣し始めた。骨が軋み、皮膚の下で何かが動き出し始めている。脳内に、自分のモノではない他人の記憶が洪水のように雪崩れ込んでくる。
「やめろっ! やめっ……、やめてくれぇぇぇぇッ!!!」
徹は自分の体を抱き締め、どうにか自分の肉体が変化しないよう試みた。身体が熱い。特に睾丸が膨れ上がって燃えるようだ。何かが自分の股間で起きつつあるのを、徹は必死に抑えようとした。だが、そこに森山の無骨な指がかかった。
「ん゛あ゛ぁッ!!」
たまらず叫び声を上げる。森山が徹のキンタマを鷲掴みにし、揉みほぐすようにマッサージしだしたのだ。その快感たるや筆舌に尽くし難く、射精したばかりだというのに再びチンポが勃起し始めるのを感じるほどだった。
「お~らおらっ♥」
指圧する力は強まり、二つの玉の中の精子を暴れさせるかのように刺激を与える。そのたびに徹の肉体が、森山に操作権を明け渡すかのように項垂れていった。
笑みを浮かべる森山。そんな彼のイチモツは、さらにひとまわり膨張し、熟れたバナナのようにカーブを描いて、蜜を垂らしている。そんな極太の男根が、徹の雄マンコにあてがわれた。
「じゃあ、徹ちゃんが【私】になる前に、処女マンコをいただいちゃうよ~♥」
*
「も、もりっ……、かん……とくっ! そ、そんなデカいもん、ケツの中に入るわけ……ンアッ! あ゛ぁ~~♥♥ あお゛っ……おぉッ♥♥」
確かに膨らんだ亀頭が触れた瞬間には、徹の肛門は異物を受け入れないようキュッと締まって抵抗を試みた。しかしその硬く窄まっていた穴は、すぐに自動ドアのように開いて男性器の侵入を許してしまった。
ただの高校球児だった徹の肉体に、異変が始まったのだ。さきほど森山に指を突っ込まれた以外は、弄ったこともない穴。その秘部は、瞬く間にチンポ受け入れ態勢を整えた。
「ぬ゛おぉぉ~~~♥♥ 徹ちゃんのケツマンコ、ちょうどいい大きさと締め付け具合で気持ちいい~~~っ♥♥♥」
挿入された極太の肉棒が腸壁を擦るたびに、全身に甘い痺れが走る。異物感や痛みといった感覚を感じる間もなく、代わりに感じたこともないような快感が徹の脳を蕩けさせる。それもそのはず。徹の処女マンコは、一瞬にして散々アナルセックスとディルドで使い込んできた【森山英明】の尻の穴と化していたのだから。大好物の雄のイチモツを咥えるよう作り変えられた肉穴を起点に、徹の全身が蹂躙され始める。
「お゛ぉっ♥♥ あァ~~っ♥♥♥」
ところてんでピュッピュッとザーメンを放水していた徹の仮性包茎チンポは、太くなりつつも短くなり、亀頭を包皮で完全に覆われてしまった。そして陰嚢はというと、睾丸がデカくなりすぎて重力に引っ張られてしまい、下に垂れる。そこからは、一突きされる度に、高校球児の身体がだらしない中年男性のものへと作り変えられていく。
「ぐぎぎっ♥♥ あ、あ、ああぁぁ……♥」
浅黒く日焼けした小麦色の肉体がガクガクと痙攣し始め、腰が重くなる。太腿や腕回りには筋肉の凹凸が失われてぷよぷよとした脂肪に覆われてしまい、臀部もまた、安産型のデカケツに成り果ててしまう。六つに割れていた腹筋も勢いよく前へ突き出すと、脂肪の塊へと変貌を遂げた。
腹だけでなく胸の筋肉もぶくぶくと肥え太ったかのような脂肪へと変わり、乳首が肥大化して黒ずみながら、女のような豊満な二つの膨らみを作った。
「う゛あ゛ぁぁぁ~っ! いやだぁッ!! 俺のっ……、おれの体がぁッ!!」
変化は当然、体だけで済むわけもなく、顔もみるみるうちに変形していく。目は小さくなり、頬は丸みを帯び、眉毛は下がり、唇は厚くなる。肌は荒れ、シワが刻まれ、ハゲ頭に申し訳程度の薄毛が生えた。次の瞬間、徹の皮膚から使い古した油にも似た加齢臭がツンと立ち込め、顔面が皮脂でテカリ始めた。
もはや頭の天辺から、足の爪先まで【森山英明】。それに加え、全身を侵蝕する感覚は、徹の心をも犯し始めていた。肉体の変化に恐怖しながらも快感を覚え、脳内すら書き換えられることで初めて得た喜悦と幸福感。無意識に喘ぎ声を発してしまうほど。尻の穴を穿たれるたびに、ぶるっと揺れる贅肉まみれのデカケツを両手で抱え込み、【森山英明】としての人生を受け入れ始めたかのように自ら腰を振る始末である。
「んお゛ぉッ、あ゛っ……あぁ~~♥♥ あはァ~ン♥」
森山のチンポがズブリと奥に挿入されると、徹の口から野太い嬌声が上がる。その声はどんどん低く、かすれた濁声になり、溌溂とした高校球児のモノではなく、中年親父のそれへと変わっていった。涙と鼻水で顔中をグチャグチャにし、森山そっくりになりたくないともがきながらも、口角を上げてよがる徹の姿。そんな痛々しい彼の変容を始めから終わりまで見届けた森山のチンポが、徹のケツマンコの中で一層大きく膨張し、熱く滾らないわけがなかった。
「ひひひ……、あっはっはぁぁ~~♥♥ たまらんよぉ、徹ぅッ!! 抗いながらも、さっきまでの私そっくりになっていくお前の哀れな姿……。そんなの見せつけられたら、永遠にセンズリこくオカズにできちまうよぉぉ♥♥♥」
体はそこそこデカいが、怠惰な生活を送ってきたであろう中年男性の見た目へと変わった徹。一方の森山は、若さ溢れる高校球児の全身の筋肉を躍動させ、恍惚とした表情を浮かべていた。
【沢口徹】として完璧に仕上がった肉体。汗ばんだ肌が蛍光灯に照らされ、鍛えられた高校球児の体が艶めかしく輝いている。筋肉の隆起がはっきりと見えるほどに発達した胸筋、逞しい腕、丸太のような太腿。そのどれもが、森山にとっては懐かしくもあり、夢のようなものだった。
「んはぁ……、最高だぁ♥ この身体は……、もう私の──いや【オレ】のモノだぁ~!!」
──ビュルルルルッ!! ビュルッ、ブピッブビュッ、ブビュゥッ!!!
「ん゛お゛おぉ~~♥♥ 徹、とおる……、オレ……が沢口徹♥♥♥」
徹との勝負に負けないようにずっと射精を我慢していた森山は、弓なりに反った背中を震わせた。背筋をゾクゾクとした快感が駆け巡る。そして【沢口徹】の亀頭の先端を徹の前立腺に思いきり押し当てると、勢いよく射精した。腹の中に煮え滾るような熱さの森山のザーメンが広がっていく感覚に、徹はアヘ顔を晒し、【森山英明】としての人生を受け入れたかのように脱力する。
「お゛っ……あへぇぇ~~♥♥」
皮の被った徹のチンポからは、薄まった黄ばみがかったザーメンがとぷとぷ漏れていた。
「はぁ……♥ チンポからこんなに濃いザーメンが飛び出してくるなんて、高校球児の肉体は、やっぱ最高だぁ♥♥ ねぇ、【森山】監督? 」
森山は徹のケツマンコから極太チンポを引き抜くと、年季の入った黒い乳首に吸い付きながら呟いた。
***
「お〜し! 今日の練習は終了だ、お疲れさん。各自、ストレッチは入念にするように!!」
「っしたっ!!!」
D高校のグラウンド。【沢口徹】が部活の終わりを告げると、整列した野球部員たちが一斉に頭を下げ、片付けをするために散らばっていく。
「あ~っと、主将の健人! お前は残ってくれ。【森山】監督と俺とお前で、ちょっとしたミーティングをやろう」
「はい!」
練習の最後に主将である山内健人(やまうち けんと)を呼び止めた【徹】は、他の部員が帰ったことを確認すると、部室の扉をゆっくりと開けた。部屋の奥では、【森山】が何やら書類を手にして神妙な顔をしている。
「【森山】監督、健人を連れてきました。……そーしーて~、今日からはこいつの肉体が、徹ちゃんの新しい身体だよぉ~♥」
徹の肉体を奪った時を彷彿とさせる邪悪な笑みを浮かべた森山は、健人の口に怪しい液体を含ませた。その場に崩れ落ちそうになった健人の体を抱きとめ、ソファーに寝かせる。【森山英明】として長年過ごしてきた徹も、ぐふふと下卑た笑みを浮かべた。
徹と森山の肉体が入れ替わってから、五年の月日が経っていた。入れ替わり後に挑んだ甲子園で、D高校はあれよあれよとベスト4まで勝ち進んだ。守備では好リードが光り、打席に立てば長打連発の大活躍。何十年と野球に携わってきた森山の知識や経験と、【沢口徹】の肉体が見事にマッチングした結果だった。
さすがにドラフトにはかかることはなかったが、野球で強豪の大学からはいくつか声をかけられた。そうして大学でも、【沢口徹】として野球をしながら教員免許を取得した森山は、体育教師兼野球部コーチとして、再びD高校へと舞い戻った。
なぜ不祥事を起こした【森山英明】がいまだにD高校で野球部の監督を続けていられるのかというと、甲子園でベスト4まで勝ち進んだという実績のおかげと、その立役者となった【沢口徹】が直談判し、彼が監督として残留できるよう掛け合ったからである。
二人が入れ替わってから五年。監督業の傍らダイエットに勤しんだ徹の体は、さすがに森山の若い頃とまではいかないが、名門野球部の監督として見劣りしないくらいには引き締まっていた。とはいえ、高校三年生の時に球児として甲子園に出られなかった記憶は、かさぶたとなって残っていた。
そんな時、森山からあの『クローンX』を再度手に入れたと告げられた。折しも、D高校の現主将である健人は、体型も顔も、高校生のころの徹によく似た青年だった。またとないチャンスを、二人が逃す手はなかった。
「んっ……あ……。わ、私は、健人になれたのか?」
森山から渡された瓶の中身を飲み干した徹は、しばらくすると【山内健人】の肉体そっくりに姿を変え、目を覚ました。がばっと上半身を起こすと、確かめるように自分の胸や顔を触り、やがて股間に手を伸ばした。筋肉豊富な逞しい体に、非凡な男の象徴。漲る若い精力を確かめるかのように竿を撫でまわすと、頬が紅潮し、息遣いも荒くなる。
久方ぶりに体感する、みずみずしい高校球児の肉体。嬉しさのあまり、徹は【山内健人】の声でわざとらしく喘ぎ始めた。
「はあっ♥ んあ゛ぁ……、すごいぃ……、久しぶりの若い身体♥ キンタマん中で、精子がいっぱい作られてる~~~ッ♥♥」
懐かしい。ほんの少ししごいただけで鎌首を持ち上げ、ビンビンに勃起する若い雄マラ。硬く、太く、長い。そして熱く脈打ち、ザーメンを噴き出す準備万端だ。コリコリとピンク色の乳首を弄ると、脳みそがトロンと蕩けそうになった。
「その身体、気に入ったか、徹ちゃん──いや【健人】?」
「うっす! サイコーっす、【沢口】コーチ♥」
「だが、イクのはまだだぞ。先に、そこでぐったりしてる本物の健人をイカせないとな♥」
健人が動けないよう森山が背後から羽交い絞めにすると、匂いを放つ健人のチンポに徹が顔を近づけ、舌を突き出した。唾液をたっぷりと絡ませた舌先で、裏筋を舐め上げる。そしてゆっくりと、口の中に含んだ。口を窄め、頭を前後に動かし、強く吸い上げながら奉仕する。
「おっ、おふぅ……♥ なっ、あんた何をやって……、ってオレ?!」
意識を取り戻したかと思うとチンポをしゃぶられているという異様な状況に、目を白黒させる健人。しかも彼の大きくなった竿を舐めているのは、自分そっくりの人間。頭が混乱しないわけがない。
「じゅぷっ、じゅぷ、じゅるるるぅぅ~~♥ んはぁ……、そうだ。オレは、【山内健人】♥ そして、今日からはお前が【森山英明】監督になるんだッ♥♥♥」
森山によって、肉体を乗っ取られた時の記憶が、徹の頭の中に蘇る。今度は自分が他人の肉体を奪う番なのだ──そう考えると、興奮してフェラチオの速度がますます上がっていく。
「はうぅっ、あぁっ♥ はぁはぁっ……、んひぃぃ~~っ♥♥」
あの時と同じだ。徹にチンポをしゃぶられた健人の肉体から、徐々に力が抜けていく。まるで【山内健人】の肉体を構成する細胞ひとつひとつが、別の何かに生まれ変わるかのように──。
そして健人が呻きながら全身を痙攣させた瞬間、徹の口の中にドロリとした粘液が流れ込んだ。喉に張り付いて咽るような濃厚な雄汁が、徹の胃の腑へと落ちていく。同時に、健人の肉体がガタガタと揺れ、変化し始めた。若々しい皮膚は一瞬でくすみ、張り詰めていた筋肉が脂肪へと変わって全身が弛んでいく。黒々と生えていた髪もほとんどが頭皮に吸い込まれて消滅し、一気に年老いたようになった。
膝を地面についてただ茫然としていた健人は、驚きで固まるしかなかった。甲子園を目指してずっと鍛え上げてきた身体が、一瞬で他人に奪われたのだから。
「な……、なんで? なんで……オレの……身体が……」
「簡単に言うと、お前が私より先に射精したことで、私たちの肉体交換が成立したんだ。これからは、オレが【山内健人】として高校球児生活を楽しませてもらうぜぇッ♥♥」
ふたたび自分の胸や腹をペタペタと触りながら、徹はニタリと笑った。他人に肉体を乗っ取られた時は、絶望感や喪失感に打ちひしがれたものだが、いざ自分が乗っ取る側になると、この上ない愉悦を感じる。他人の顔、体、記憶。人生すら奪い取り、自分のモノに出来たという充足感は格別だ。ガチガチに硬くなった竿の先からは、透明な汁が垂れてきていた。
「D高校野球部主将、【山内健人】! 監督とコーチの前で、雄汁ぶっ放しますッ♥♥♥」
(了)
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