スワップホール (Pixiv Fanbox)
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ノルト王国の外れに広がる大森林──通称【誘惑の森】は、初心者からベテランに至るまで、ほとんどの冒険者たちにとって飯のタネになる格好のエリアである。
冒険者になりたての低ランクの少年たちなら、森の入り口でゴブリンやオークを。熟練の戦士たちであれば森の深奥まで足を踏み入れ、バジリスクやケルベロス、フォレストドラゴンといった強大な魔物を狩って高価な素材を剥ぎ取る。実にバランスの取れた狩場であり、宝の山でもあった。
とはいえ、それも先人たちが開拓した領域内のみでの話で、一歩でも未知の区域に足を踏み入れると状況は一転する。
察知するのが遅れると命にもかかわる『毒の霧』、魅力あふれる異性の幻によって惑わされる『幻影の誘惑』、ハマると全身の感覚を失ってしまう『感覚遮断の穴』。そして何より恐ろしいのが、その穴は【スワップホール】と呼ばれており、一度落ちれば、最も近くの穴に落ちた者と肉体が徐々に交換され、最後にはすべてが入れ替わるらしいのだ。
しかしながら、荒くれ者たちの集まるギルド内で広がったそんな与太話を信じる者は少なく、多くの冒険者は金の生る木を求めて、続々と森の奥深くへ足を踏み入れていくのだった──。
***
「あ~、なんか金目のモンでも落ちてねえかなぁ~」
背丈190センチを超える大男が、甲高い鳥の鳴き声が響く薄暗い森の中を、ノシノシと歩いている。彼の名前は、Cランク冒険者のアントン。高身長で恵まれた肉体ではあるものの、縦だけではなく横にもデカい。腹はだらしなく突き出し、全身は分厚い脂肪で覆われているうえに、頭はスキンヘッドで凶悪な顔立ち。素行も悪いせいで周囲には疎まれ、冒険者ギルドでも孤立している存在である。
AからEまである冒険者ランクの中で、ちょうど真ん中のCランク。そんな彼は、鍛錬を積むくらいなら男のケツを追いかけることを好む、生粋のゲイだった。暇さえあれば酒場を兼ねたギルドに入り浸り、そこに集まる屈強な偉丈夫たちの肉体を眺めては、ふしだらな妄想に耽る。
ブサイクで背がデカいだけのデブを好む同性愛者もいるにはいるが、基本的に一晩でヤり捨てされるのがアントンにとっての日常。彼とつがいになるかもしれない者は、皆無に等しかった。
性欲だけは人一倍──、いや十倍はあるアントンは自慰だけでは我慢できなくなり、いつしかこうして【誘惑の森】を一人で探索しては、危険を冒してまで奥深くへと潜り込む常連になっていた。
森に入るたび、幻影に誘惑されるかもという思いに胸を躍らせる。現実で男とセックスができないのなら、まぼろし相手でもいいからヤりたい!
鼻息を荒くした彼は、自分がCランクだということも忘れ、森の奥深くへズンズンと進み、木々の隙間から漏れる陽光に目を細めた。そんなとき視界に突然、理想の男──ガチムチの筋肉質な体躯、胸板が厚く、太い腕が逞しく、股間には膨らみがくっきり浮かぶマッチョ野郎が映った。精悍な顔の男はアントンに白い歯を見せつつ微笑みかけ、ごつごつとした手を振って手招きする。
『来いよ、兄ちゃん……。俺とおまんこしようぜ♥』
(うひょ~~~、マッチョ兄貴ィ♥♥♥ おまんこしてぇッ!! ガチムチ野郎との、ガン掘り雄セックスぅっ♥♥)
アントンの脳内では、一瞬で妄想と現実の区別がつかなくなった。妖艶な野太い雄声に鼓膜が震え、アントンの短小チンポが包茎の皮の中でずくんと疼く。興奮に駆られ、彼は幻影を追って走っていた。頭の中は目の前のガチムチ男のことでいっぱいになり、他のことなど考えられない。久しぶりに野郎とセックスがしたい。むさくるしい男のチンポでケツの穴を掘られて、ところてんで精液をぶちまけたい。
妄想の中でガチムチ男と絡み合い、服を脱ぎ散らかしながらベッドに雪崩れ込むところまでを想像したアントンは──、ズボッ!! 穴に落ちた。
*
「へへ……、こんな森の中、助けなんか来ねえわな。ま、いいや。ぼ~っと待つか」
アントンは能天気に呟き、天を仰いだ。彼が落ちたのは『感覚遮断の穴』。土から露出している彼の肉体の一部は頭部のみで、首から下はズッポリと土中に埋まっている。
『感覚遮断』という名の通り、地中にあるアントンの肉体の全部位からは感覚がすっかり消え失せ、指の一本すら動かせているのかどうかが分からない。こうなればもう、生死は運に任せる他にない。奇跡的に救助が間に合えば助かり、間に合わなければ魔物にガブリと喰われるか、もしくは飢えて死ぬ。
元々冒険者はそういう認識を植え付けられていることもあって、こういう状況に陥れば、達観してしまうのも道理である。身近に死が迫っているなら、脳内で先ほどの幻影ガチムチマッチョとの濃厚雄セックスを心ゆくまで堪能したほうが良い。
──そういえばさっきの幻影、【アイツ】に似てたな。顔もエロかったし、ガタイも鎧みたいに分厚い筋肉に覆われてて……ぐふふ♥
アントンは心の中で舌なめずりをすると、さっそく脳内で妄想を繰り広げようとしたのだが、背後から彼の方へと近づいてくる足音が聞こえ──、そしてズボッ! と何者かがアントンと同じように魔物の仕掛けた穴に落ちた。
アントンが閉じていた目を開き、首を可能な限り動かすと、視界の先にはついさっき彼が思い浮かべていた戦士が、厳つい顔を苦痛に歪めて唸っていた。
Sランク冒険者の、ヴァルター・ゲインズ。ノルト王国でも、五本の指に入る英雄である。後ろに撫でつけた金色の髪に男らしい端正な顔立ち、身長はアントンとほぼ同じ188センチでガッチリ体型。だがアントンのような、脂肪に覆われた怠惰な肉体とは比べようにならないほどに頑強な筋肉が引き締まり、芸術家たちが時間をかけて作り上げた彫刻のような容姿だ。二の腕には岩のような力こぶが隆々と盛り上がり、腹はくっきりとシックスパックに割れ、太腿は丸太のように太い。
アントンはそんな戦士ヴァルターの肉体に、心底メロメロだった。ギルドで酒を飲んでいるときも、ヴァルターの頭の天辺から爪先までを舐め回すように眺め、脳裏に叩き込むほどに。
完璧な肉体を持った雄に組み敷かれたい。ヴァルターの大事なナニを、口いっぱいに頬張りたい。英雄の象徴で喉奥をガンガンに犯されたい。誰からも憧れられる男に突かれながら、絶頂に達したい。そんなことを考えながら、アントンは数えきれないほどの夜を、ヴァルターをおかずにして過ごした。
しかしながら、ヴァルターは異性愛者。アントンがヴァルターにそれとなくアプローチするたびに、彼は眉間に深いシワを寄せ、『気持ち悪い!』と吐き捨てた。女性にもてはやされるようなヴァルターが、ブサイクでデブのおっさんのアントンを嫌うのも当然だ。
だからこそ、アントンはヴァルターにそっくりの幻影に興奮してしまったのだ。そしてその彼自身が今、目の前にいて、しかも自分と隣り合った穴に落ちた。
「ヌヘヘ♥ Sランク冒険者であらせられるヴァルター殿もぉ、Cランク冒険者のオレみたいなやつと同じ罠にかかっちまうことがあるんですなぁ〜。Sランクのあんたがオレと同じ穴に落ちるなんて、運命かもなぁ?」
煽るようにニヤニヤと笑うアントンに対し、ヴァルターは苦々しい表情を浮かべ、吐き捨てた。
「だ、黙れッ、クズ……。貴様みたいな気色悪い奴と一緒にされるのは屈辱だ!」
だが、その声には覇気がない。感覚遮断によって全身から力が抜け、それに加えて不安な状況だからかもしれない。そんなヴァルターの苛立ちは、アントンにとっては最高のご褒美だった。自分と同じ状況に陥った情けない彼に怒鳴られることで、あり得ないくらい興奮してしまう。もっと罵られたい。もっと叱られたい。
もっと──もっと、ヴァルターに自分を見て欲しい。嫌悪されていたとしても、自分のことを考えてくれているのだと思うと、ガチガチに勃起したアントンの肉棒がさらに硬くなる。感覚こそないが、腰をヘコヘコと前後させているつもりでいたアントンの脳裏に、不意になぜか先ほどまでのヴァルターの行動が思い浮かんだ。
木々の隙間から現れた、ナイスバディーの美女の幻影。豊満な胸が揺れ、腰のくびれが魅力的で、唇が甘く誘う。
『ヴァルター様、私を抱いて。あなたの逞しい体で、激しく♥』
妖艶な声に抗えず、ヴァルターのズル剥けチンポがズボンの中で硬くなり始める。幻影を追う足が速くなり、彼は気づけば穴に落ちていた。
どうやら隣り合った穴に落ちた二人の頭の中身は、共有されるらしい。だからこそアントンも、ヴァルターがどんな幻影に誘われて穴に落ちたのかを知ることができた。互いに互いの行動が分かり、また、相手がどんな性的指向を持つかということも露呈してしまった。
「くそっ! 貴様、俺がこの穴に落ちた理由を他の者にばらしたら、分かってるだろうな……?!」
アントンを見るヴァルターの視線は、まるで獲物を狩る猛禽類のように鋭かった。しかし、いくら威嚇しようとも、感覚遮断の穴に嵌ってしまった状況では何もできない。アントンはそんなヴァルターを見て、ますます欲情してしまった。
ヴァルターが自分を憎んでいると思うだけで、アントンの背筋がゾクゾクとしてくる。嫌われていると知れば知るほど胸の奥が熱くなり、ヴァルターへの思いが深くなる。それはもう、病的なまでの愛だった。
「うへへっ。安心してくださいよ、ヴァルター殿ぉ。オレぁカスみたいな人間だが、一応冒険者のルールを守るくらいの理性はあるからさ、他人には神明に誓って言いふらしたりしねえよ」
「……」
ヴァルターはアントンを睨みつけたが、すぐに目を逸らした。感覚遮断のせいで視覚以外の感覚が皆無とはいえ、不快な顔つきの男のことなど視界に入れていたくない。それに今心配なのは、これからどうなるのだろうかということだ。自分はこの穴から抜け出せるのだろうか?
穴を通じて繋がっているアントンは、ヴァルターの焦燥と緊張に気づき、さらに愉悦を感じた。ヴァルターの感情がダイレクトに伝わってくる。愛するヴァルターが自分に対して、ここまで感情を向けてくるなんて……。それだけで、十分すぎるほどに幸せだと思えた。例え、それが嫌悪感であったとしても──。
*
穴の底は暗く湿った闇に満ち、触手のようなものが二つの穴を繋ぎ、粘液を分泌しながら蠢いていた。二人はそれぞれの穴に落ち、首から下の体が土に埋もれ、首回りまで覆われているため、当然自分の肉体の変化など視覚的に確認できない。感覚もまた完全に遮断されているため、触手の動きや粘液の感触、肉体の再構築による熱さや疼きさえも感じ取れない。
オークのような、野蛮な見た目をしたアントンの肉体。たるんだ腹が重く垂れ下がり、短小包茎のチンポが脂肪の海に埋もれている。指はまるで、グローブをはめたように太い。対照的に、ヴァルターの体は芸術作品の彫刻さながら。筋肉が完璧に彫り込まれ、胸板は厚く、腹筋がくっきりと浮かぶ。掌と指は数えきれないほど剣を振るってきたおかげでごつごつと硬く、戦士の証と言えるほどだ。
地面の中では触手の粘液が二人の装備を溶かし、裸体が露わになっていた。アントンのデブ腹が粘液に塗れ、ヴァルターの筋肉質な胸がぬるぬると光る。しかし、相変わらず二人はそれを認識できず、ただただ時間だけが過ぎていく。
二人が手持無沙汰の状態の中、肉体の交換は指先から始まった。アントンの太い、グローブのような指が、穴の中でゆっくりと変化する。脂肪が溶け、代わりにごつごつした硬い指──歴戦の戦士の指が形成される。ヴァルターの指は逆に脂肪を纏い、柔らかく膨張する。二人は自分の体を見下ろせないため、やはり変化には気づかない。触手が湿った音を立て、粘液が肉の上を滑るが、二人の耳には届かない。
変化は次に、腕へと移った。ヴァルターの逞しい二の腕がアントンの体に移植され、筋肉が膨張する。アントンのたるんだ腕がヴァルターの体に──脂肪が蓄積し、柔らかく揺れる。足の交換も同様。ヴァルターの太く引き締まった太腿がアントンの体に現れ、アントンの短小チンポが、交換の影響で徐々に伸び始める。包茎の皮が剥け、ズル剥けの太さに変わっていく。
一方、ヴァルターのチンポは逆に縮むと皮が被さり、みすぼらしい短小包茎に。股間の変化が深層で進むが、やはり二人は土に埋もれた自身の体の変化を見ることができないため、無自覚だ。触手が二本の男根を包み、再構築が静かに進行し続ける。
交換は終わることなく、胴体へ。ヴァルターの芸術的な彫刻のような胸板がアントンの体に移植され、筋肉が波打つ。アントンのオークのようなデブ腹がヴァルターの体へと移り、腹部が重く垂れ下がる。
土の下では大改造が行われていても、それを察知できない二人は互いを意識しながら、ただ待つしかなかった。
「へへ〜、ヴァルター殿ぉ……。あんたほどの男が行方不明になったってんなら、捜索隊のひとつも編成されるよなぁ?」
煽るようにアントンが呟く。当然、ヴァルターは苛立った。
「黙ってろ!! 貴様のような変態野郎と、口をきくのも不愉快なんだよっ!」
交換のクライマックス──、赤子の拳ほどにも膨れ上がった二人の睾丸の中で生まれた大量の精子が尿道の中を潜り抜け、激しい音を立てながら二本の竿の先端から吹き出した。その勢いは凄まじく、穴の内部の岩壁にぶち当たっては周囲に飛び散り、白濁した水溜まりが辺りに広がっていく。
──ビュククッ!! びゅるるるる! ドピュドピュッ!! ドクンドクンッ!!!
勢いよく放出された大量の白濁液が、二人の見えない空間の中で、互いの体を汚していく。射精直後の敏感な亀頭を、触手が舐めるように撫でた。
交換完了──。二つの人体の入れ替わりは終わりを遂げ、【元の状態】に戻った。アントンは【ヴァルター】の逞しい肉体で、ヴァルターは【アントン】のたるんだ肉体で、穴の中に留まっている。
感覚遮断の効果により、土中で何が起きているかなどまったく知る由もない二人は、会話を続けていた。しかし突然、感覚が一気に戻り、二人は自分たちが穴の中で大量射精していることを悟った。激しい絶頂が体を駆け巡る。
「?!! うおお゛ぉぉッ、出るぅっ! 何だこれ、急にィッ……!!」
「おう゛っ、オレの体が……イってる!!」
絶頂の余韻で体が痙攣し、互いの射精が触手の粘液と混ざり、甘い匂いが広がる。感覚の回復とともに、二人は埋もれた体の異変を初めて実感した。とはいえ、まだ首から下は土に覆われていて、見えない。
感覚が完全に回復した瞬間、最後に二人の顔の交換が始まった。アントンの凶悪なスキンヘッドの顔が、ヴァルターの端正な金髪の顔に変わる。丸みを帯びた頬が引き締まると目が鋭くなり、唇が薄くなる。ヴァルターの顔は逆にたるんでオークのような凶悪面に──髪はすべて頭皮に吸い込まれると、鼻が低くなり、口内からは生臭い息が吐き出された。
「な、何だこれは!! 貴様の顔が、俺そっくりにぃッ?!」
パニックに陥るヴァルター。
「うへへ♥ あんたの顔も、オレと瓜二つになってるぜぇ……♥」
困惑するヴァルターをよそに、アントンがうっとりと呟く。顔が入れ替わったことで、口から紡がれる声色も変わってしまった。ヴァルターの声が、低く野太いアントンの声に。アントンの声が、澄んだバリトンのヴァルターの声に。
すべてが入れ替わった後、二人は穴から押し出された。ようやく首から下の体が露わになり、アントンはガチムチの筋肉を撫で、ズル剥けチンポを握りしめた。ごつごつした掌がチンポを刺激し、快感が電流のように走る。対してヴァルターはデブ腹を触り、グローブのような指で短小を弄って意外な敏感さに、股間を熱くした。
「くっ……この体、気色悪いってのになんでこんなにぃ……♥」
二人の視線が絡み、入れ替わりの余熱が新たな欲求を呼び起こす。二人は互いに顔を見つめ、改めて【入れ替わり】を実感した。
「ヒュ~、すげえぜ♥ こりゃあマジで、パーフェクトボディーだな……、力が漲ってきやがる♥ この肉体なら、今のあんたをたっぷりと犯せそうだぜ♥」
アントンが挑発する。ヴァルターは唇を噛み、憎しみと混乱の狭間で葛藤した。しかし、体の疼きが彼を拒絶させなかった。二人は近づき、体を寄せ合う。アントンの分厚い胸板がヴァルターのふくよかな腹に触れ、ごつごつした指がその脂肪まみれの肌を撫でまわす。
「はぅっ♥ や、やめろ……。貴様ァ……」
まるで生娘のように、ヴァルターは声を震わせた。吐息まじりのそんな声を聞かされてしまえば、アントンのズル剥けチンポはますます硬くなり、同様にヴァルターの股間も熱を帯びると、粘液と精液の残り香が周辺にプンと漂った。
「なあ、【アントン】。英雄と呼ばれるこの俺──【ヴァルター】様が、この体で貴様のことをたっぷり可愛がってやるよぉ♥」
「貴様、ふざけっ……?!」
戸惑いの混じったヴァルターの拒絶の言葉を遮るように、アントンはかつての自分の唇に吸い付いた。舌が絡まり、唾液が混ざり、鼻息を荒くした戦士二人分の肉体から放たれたフェロモンが、辺り一面に充満する。アントンはヴァルターのデカ尻を撫で、胸板を掴んだ。ヴァルターもまたアントンの盛り上がった大胸筋を揉み、股間を擦り返す。ズル剥けチンポが硬く勃ち、短小の先っぽはびしょ濡れだ。二人は体を密着させ、欲望をぶつけ合った。粘液の痕跡が肌に残り、淫靡な雰囲気が漂う。
「いいぞ、【アントン】! これまで女のマンコにしかハメてこなかったこの【俺】のデカマラ、貴様の汚いケツの穴に突っ込んでやるぞ!!」
アントンはヴァルターを抱き上げ、乱暴に地面に押し倒した。短小包茎が股間で揺れ、アントンのズル剥けチンポが狙いを定める。アントンはヴァルターを四つん這いにさせると、己の熱く猛る雄の象徴を、硬く窄まった穴の中に深く突き刺した。先ほどまで自分のモノだった肉体で犯されることに、ヴァルターがかすかな抵抗の意思を見せるたび、彼の肛門の締めつけがアントンのチンポを甘く刺激する。
「貴様の中、きつくてまるで女のマンコじゃねえか……【アントン】♥ もっと奥まで、食らえっ!」
アントンが腰を振り、ピストンを激しくする。ヴァルターは短小包茎のチンポをひくつかせながら、強烈な快感に声を漏らした。
「くっ……やめろ、アン……トン……!! こん……な……、この俺が男に! ……しかも【俺】に犯されるなんてッ……!!」
口ではそう言ったものの、ヴァルターの現在の身体は肉欲にあまりにも正直で、彼のチンポの先からは我慢汁がトロトロと滴り落ちていた。
そうして二人のセックスのリズムがぴたりとマッチしていく中、脳内にも異変が起き始めた。【スワップホール】の最後の呪いが、彼ら二人の精神の深層にまで作用し、互いの記憶が濁流のように流れ込む。
フラッシュバックのように浮かんだのは、見慣れた冒険者ギルド内の情景。しかしいつもとは違い、アントンの脳内では、ヴァルターの視点から見た記憶が駆け巡った。ギルドのホールで、通り過ぎる男の尻を隠すことなく目で追い、舌なめずりをするアントンの姿。スキンヘッドの凶悪面がニヤリと笑い、短小の股間を無意識に弄る仕草。
ヴァルターの心の声が、アントンの頭の中で響く。
(あのデブのクズ野郎……、アントン……だったか? 男のケツをガン見しやがって、気色悪すぎだろ! 男が男とやるなんて、ありえねぇ。吐き気がするぜ。ギルドの恥さらしだ!!)
ヴァルターはアントンを心底軽蔑し、視線を合わせることすら嫌っていた。
そんなある日、ギルドのカウンターでアントンがヴァルターの後ろに並び、わざと体を寄せてきたことがあった。ヴァルターの記憶では、その時の嫌悪が鮮明に残っていた。アントンのデブ腹がヴァルターの背中に触れ、すえたような汗の匂いが鼻を突く。
(近づくな、変態野郎! 俺の体に触れるんじゃねえ!!)
そんなヴァルターの冷たい視線を、アントンが興奮の種にしていたとは知らずに。ヴァルターのストレートな拒絶が、逆にアントンの興奮を異様なまでに煽ってくる。
「へへ、ヴァルター殿ぉ♥ オレのこと、こんなにも嫌ってたのか……。でもそんなあんたが今、その張本人にヤられて感じてるなんて皮肉だよなあ♥♥」
アントンが囁き、突きを深くする。記憶の流入が男根の脈動を増幅し、さらにはヴァルターの腸内の熱さが、アントンの脳を溶かすように広がる。
一方、ヴァルターの脳内にはアントンの記憶が雪崩のように流れ込んだ。ギルドの隅で、ヴァルターの姿を遠くから見つめるアントンの視点。筋肉隆々の英雄体型、金髪のハンサムな顔、ズボン越しに浮かんだ引き締まったケツの輪郭。
アントンの心の声が、ヴァルターの頭の中で響く。
(うひひ♥ ヴァルターのやつ、相変わらずすげえガタイしてやがる。あのズボンの中に収まったデカマラ、オレのガバガバの雄マンコにピッタリ合いそうなんだよなぁ……♥ ホモを蔑む目をしたあいつにチンポぶち込まれて、ヒィヒィ喘ぎてえぜ♥♥)
アントンは夜の宿で、ヴァルターの記憶を思い浮かべながら短小を激しくしごき、射精を繰り返していた。ギルドに併設された簡易浴場で、ヴァルターが服を脱ぐのをチラ見し、ズル剥けのチンポを想像して興奮することも何度もあった。
(セックスしようぜ、ヴァルター♥♥♥)
アントンの激しい性的欲求が、ヴァルターの脳を汚染するように染み込む。ヴァルターは衝撃に体を震わせた。
「な、何だこれ……お前の記憶か?! 貴様ッ、この俺をこんな汚らわしい目で見ていたのか……。オナニーのおかずにだなどと……くそっ、いまいましいっ!!」
だが、ゲイである【アントン】の脳みそがその記憶に反応し、短小チンポがさらに硬くなる。アントンの下劣な肉欲がヴァルターの心を蝕み、同性愛の芽を植え付け、一瞬で太い根を張っていく。ギルド内の記憶が鮮やかになり、アントンの視点から見たヴァルターのケツが、ヴァルター自身を興奮させる。
「クソッ!! なぜだっ……、俺のケツが疼いて……。チンポが……欲しいとでも……?」
ヴァルターの怒鳴り声が尻すぼみになり、かすかな喘ぎへと変わっていく。男同士のセックスによる快感が、記憶の融合を加速させていった。
「出すぞぉっ、【アントン】!! 男好きの貴様のケツの穴に、ノンケの雄汁をたっぷり注いでやるからなぁッ!」
腸内に襲い掛かる大量のザーメン。前立腺を激しく攻め立てられたヴァルターもところてんで射精し、短小包茎から白濁が飛び散る。
「ああっ、俺も……イク、イッちまうぅぅ……♥♥」
絶頂の波に飲み込まれながら、二人は肉体だけでなく、頭の中身まで交換が完了してしまった。ヴァルターの記憶だけでなく性格や癖までをも手に入れたアントンは立ち上がると、魔法の収納空間を開いて、替えの装備品を取り出した。存在すべてが入れ替わったせいで、収納空間から取り出されるのは、【ヴァルター】がこれまで獲得してきたアイテムばかり。防具屋でヴァルターが大金をはたいて作った特注の装備品を、アントンはにやにやと笑いながら着込み始めた。
【ヴァルター】のためにあつらえられた、特別製のタイトなインナースーツが今のアントンのガチムチボディーにはぴったりとフィットし、筋肉の形を際立たせる。高価なアダマンタイト製のフルプレートアーマーやグリーブも、当然アントンのサイズにちょうどだった。
「うへへ♥ ギルドに戻ったら、このオレが英雄【ヴァルター】として扱われるわけかぁ……」
「このクソ野郎ッ!!」
全裸でうずくまりながらいまだにチンポを震わせつつも、ヴァルターは金の刺繍が施されたマントを羽織るアントンを睨みつけた。
「おいおい、落ち着けって……。しょうがねえだろ。身体が入れ替わっちまったんだから、お互いに以前の装備品は身に着けられないんだしよ。それにこのままだと、魔物が襲ってきたらお陀仏だ。だから、お前もさっさと着ろって──」
呆れたように乾いた笑いを浮かべたアントンは、今度はヴァルターに自分の収納空間を開かせた。そこから取り出したのは、使い古された安物のチェインメイル。錆びが目立ち、傷だらけで防御力も低い代物である。それを、無理やりヴァルターの体に着せ始める。
「なっ……、やめろッ! こんな臭くてボロい装備が、この俺に合うわけが……!!」
ヴァルターは抵抗しようとしたが、もはや力が逆転してしまっているため、どうにもならない。アントンは気にせず強引に、ヴァルターに装備を着せていった。デブのアントンの体格に合わせて作られたチェインメイルが、ヴァルターの今の肉体にしっくりと合う。手入れもまともにされておらず、汗の匂いがたっぷりと染み込んだ鎧。ヴァルターは耐え難い恥辱に顔を歪めつつ、鼻をひくつかせた。
「くそっ! 貴様の服を着るなんて……、俺は英雄ヴァルターなんだぞ!! なのに……!」
アントンはそんなヴァルターを面白そうに眺めながら、自分の装備を整え終えた。
「へへっ、お似合いだぜぇ、ヴァルター殿。いや、今は【アントン】と呼ぶべきか?」
アントンはマジックアイテムを使用して、大きな鏡を自分たちの前に作り出すと、ニヤつきながら言い放った。ヴァルターの脳内には、【アントン】として過ごした日々の記憶が渦巻いている。ギルドで男を漁り、短小をいじりながら股間を膨らませた記憶。ヴァルターを想像してオナニーに耽った記憶。それらが、ヴァルターの高潔な英雄の誇りを蝕んでいく。【アントン】の装備を全身に纏った己の姿が、鏡に写し出された。
「これが……俺? 気色悪くて、だらしない……最低の姿だ。俺は、こんな男に……」
不快で仕方がない反面、ヴァルターの心の奥底に植え付けられた【アントン】の欲求が疼き、股間が熱くなる。
ヴァルターの言葉に、アントンは満足げに頷いた。
「そうだよ、今のあんたはさっきまでの【オレ】。完全なホモ野郎だ。これからは【アントン】として、せいぜい男のケツでも追いかけるんだな。【ヴァルター】としての高貴な英雄ライフは、この俺がしっかり引き継いでやるからよぉ♥」
「ふざけっ……!」
嘲るようなアントンの言い草に、ヴァルターが詰め寄ろうとした時だった。
『お~~~い!!』
声のした方へと目をやると、数人の冒険者がこちらへと駆け寄ってくるのが見えた。Sランク冒険者のヴァルターがなかなか戻ってこないことを心配して、森の奥深くまでやって来たのだろう。その中には、ヴァルターのパーティーメンバーたちもいた。
「ヴァルターの兄貴、無事だったんすね。なんかあったんじゃないかって、肝を冷やしたっすよ!」
額に浮いた冷や汗を拭いながら口を開いたのは、ヴァルターの弟分であるノーマンだ。女性よりもゲイの男性に受けそうな厳つい顔と体躯の持ち主。そんな彼の視線は、ヴァルターではなくアントンの方へと注がれていた。
「心配させてすまなかったな、ノーマン。この通り、体はピンピンしてはいるが落とし穴に落ちちまって、変な触手に装備を溶かされちまってな……」
「ああ、なるほどっす。それで、前まで着てた装備に着替えたんすね」
アントンの言葉に、納得したように頷くノーマン。彼はアントンのことを【ヴァルター】と信じて疑わない様子だった。尊敬の眼差し。それはほんの少し前まで、ヴァルターに向けられていたものだ。そして今、目の前で【ヴァルター】の恰好をしたアントンが、当然のようにその視線をノーマンから向けられている。
ヴァルターは悔しさに顔を歪め、彼らに向かって叫んだ。
「違うッ!! 俺が本物のヴァルターなんだ! ノーマン……、お前なら分かってくれるよな?!」
しかし、ノーマンは怪訝な顔をするばかりで、薄汚いゴミでも見るかのような目つきで吐き捨てた。
「何言ってやがんだ、このデブオヤジ。もしかして、あんたが兄貴を罠にかけたんじゃないだろうな? 冒険者ギルドでも、最悪のクソホモ豚野郎だって評判だぜ、アントンさんよぉ」
ヴァルターは愕然とした。背中を預け合った仲間が、自分を【アントン】だと認識している。英雄ヴァルターではなく、下劣な男好きの変態だと。周囲の冒険者たちも、冷ややかな目を向けてくる。
「信じてくれ! お、俺がヴァルターだ……! ヴァルター・ゲインズなんだよ!!」
必死に訴えるが、誰も耳を貸さない。それどころか、アントンが【ヴァルター】のフリをして余裕たっぷりに告げた。
「どうやら、こいつは完全に錯乱しているみたいだ。おそらく、特殊な穴に俺と隣り合った状態で落ちた影響かなんかで、俺の記憶が混じっておかしくなっちまったんだろうな。哀れな奴だ……」
そう言うと、ヴァルターの前にしゃがみこみ、耳元でそっと囁いた。
「これからは【オレ】として、せいぜい頑張ってくれよ、【アントン】。この素晴らしい身体は、オレがありがたく使わせてもらうからな♥」
***
アントンとヴァルターが、【スワップホール】に落ちてから一週間。アントンはSランク冒険者の名声を手に入れ、ヴァルターはCランク冒険者として地獄のような日々を送っていた。肉体が入れ替わった影響で大幅にパワーダウンしてしまい、これまでできていたことはおろか、簡単な依頼にすら失敗することも増えてしまったのだ。
『おい、アントン! てめえのせいで、俺たちの評価まで下がっちまったじゃねえか!!』
『くそっ! こんな役立たずのデブをパーティーメンバーに加えたせいで、せっかくの依頼が台無しだッ!』
パーティーを組んだメンバーたちは、誰しもがヴァルターのことをゴミでも見るような目で睨みつけた。以前のヴァルターが培ってきた信頼や尊敬は、すべてアントンに奪われてしまった。かつては冒険者たちの憧れの的だった自分が、今や蔑みの対象になっているという現実に、ヴァルターは打ちのめされた。
逆に街では、アントンの活躍が大々的に報じられている。難易度の高い依頼を次々とこなし、人民を救う英雄として、誰もがアントンに拍手喝采を送っていた。その姿はまさに、以前の【ヴァルター】そのものだった。英雄としての地位を手に入れたアントンは、その役割を完璧に演じ切っていた。
一方、ヴァルターは肉体の変化に伴い、心の中に【アントン】のゲイとしての性癖がべっとりとこびり付いていた。気を抜くといつの間にか男のケツを目で追い、ギルドにたむろする逞しい冒険者たちを誘惑したいという欲求が日に日に強くなっていく。
「俺は……、本当にヴァルターなのか……? こんなにチンポが欲しいってのに……」
かつての英雄の面影は、もはやどこにもなかった。今の彼は、ただの下衆な男好き──【アントン】だった。仕事が終わればボロボロの状態で、低ランク冒険者たちが使う安宿に戻り、習慣のように極太のディルドを自身のアナルに突っ込んで喘ぐ日々。
(くっ……、ダメだ、こんなこと、やめろ!! 俺は、誰からも尊敬される英雄、ヴァルターなんだ……!)
そう必死に自分に言い聞かせるのだが、ケツの穴はすでに開発されていて、チンポが欲しくて仕方がなくなってしまっている。ヴァルターは己の欲望に抗うことができず、男性の腕ほどの太さのディルドをケツ穴の奥深くまで挿入して、激しくスクワットを繰り返した。
「んお゛おッ♥ オレのケツ……、チンポが欲しくて堪らねぇッ♥♥♥」
かつて自分が見下していた存在に、ヴァルターは成り果てた。男同士でセックスすることなどあり得ないと、心の底から思っていたはずだったのに、今の彼は男の逞しい肉棒に掘られて悶えることに至上の悦びを感じてしまう。
(ああ……、【ヴァルター】♥ 【ヴァルター】のチンポで掘られて、イクッ……)
自分からすべてを奪い去った男のことを想像しながら、ヴァルターが絶頂に達しようとした時だった。ノックもなく部屋の扉が開き、誰かが中へと入ってくる気配を感じた。ヴァルターは慌てて股間を掌で隠すと、部屋の入り口へと視線を向けた。
「真昼間からアナニーとは、かつての英雄もクズに成り下がっちまったなぁ。扉の向こうまで、ザーメンの臭いが漂ってきてるぞ♥」
アントンは部屋の中に入ると、扉を閉め、おもむろに衣服を脱ぎ始めた。布の服と革ズボンといった軽装だったため、簡単に全裸となる。そしてその股間は、ビキビキと血管を浮き立たせて天井に向かって直立していた。
「何をしに来た、アントン……」
憎むべき相手を睨みつけながら、ヴァルターは口内にたっぷりと溜まった唾をごくりと飲み込んだ。目の前にあるのは、一週間前までは自分のモノだった屈強な肉体。筋肉隆々の戦士の身体から放たれる雄のフェロモンが、否が応でもヴァルターの鼻腔に襲い掛かる。ヴァルターは【ヴァルター】の逞しい肉体から目が離せなくなり、緩んだアナルからディルドが抜け落ちて、床の上でごとりと音を立てた。
アントンは鼻息を荒くして、自らの雄の象徴を掌で握ると、ヴァルターに向かってずいっと突き出した。
「何って、お前のことを犯しに来たに決まってるだろ。ほら、このチンポがお前のケツの穴を求めてるんだ……。【ヴァルター】になったおかげで、女も抱けるようになった。名声も手に入れた。だがよ、本当に欲しいのはお前なんだ、【アントン】♥ 身体が入れ替わったあの日にしたセックスが忘れられないんだよ! そのデブ腹とデカ尻が、最高にエロくて興奮しちまうんだ……。お前は違うのか?」
ヴァルターは目を見開いた。あの時の記憶が脳裏を過る。英雄としてのプライドが、一瞬だけ顔を出した。
「ふざけるな!! 俺は……、お前のことを許してはいないッ……!」
だが、チンポをぶら下げたアントンの身体から、甘く濃厚な匂いが放たれると、【アントン】のゲイとしての欲望がそれを容易くねじ伏せてしまった。
「くぅぅッ……!」
ヴァルターは理性をかなぐり捨てると、獣のような呻き声を上げてアントンの巨根に飛びかかった。大きく口を開いて、アントンの股間に顔を埋める。濃厚な雄の匂いを鼻腔いっぱいに吸い込みながら、ヴァルターは目の前に聳え立つ【自分】の肉棒を、一心不乱にしゃぶり尽くした。太く長い【ヴァルター】の雄の象徴は、【アントン】の喉奥にまで到達し、呼吸困難に陥るほどだ。しかし、彼はその苦しささえも、快楽に変換してしまう。
(ああ……、チンポ……チンポチンポチンポッ♥ これがずっと、欲しかったんだ……!!)
先ほどまでディルドを咥え込んでいた尻穴に指を突っ込みながら、【アントン】はこれから訪れるであろう至福の瞬間を想像して、口の端から涎を垂らすのだった。
(了)
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