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留学生はおねしょっ娘《Bed Wetter》

 異文化交流は驚きの連続だ。「外国では14~5歳でも穿けるおねしょパンツがある」なんて事実だって、こうして留学生でも受け入れなかったらまず知ることもなかったんだろうな。

「ゴメンナサイ、サナ……」

「ま、いいけどさ。覚えるのも勉強だからね。

 ほら、アニメで見て知ってるんでしょ? KOHAIはSENPAIの言うこときかなきゃ」

「KOHAI。ハイ、ワタシ……そうでス」

 夢に描いた留学生活に胸躍らせ、たどたどしいながらも一生懸命勉強したであろう日本語で元気よく自己紹介してくれた、あの笑顔はどこへやら。来日してはじめての朝にはベッドの中にでっかいおねしょの世界地図を描いてしまった我が家《ホストファミリー》のお客様は、せっかくお風呂でリラックスした直後にも関わらず、今宵も脱衣所でツンとむくれている真っ最中。

「リアも今朝みたくまたべっどをうぇってぃんぐしちゃったら困るよね?」

「hmm。デモ……So embrrassing。恥ずかシイ、デス」

 なのにこれがまた絵になるんだよなあ。スタイルも顔つきも13才とは思えないほど大人びていて、両手で覆い隠した胸元も、ひょっとしなくてもわたしより確実にデカい。the・金髪碧眼、つり目の冴えた瞳に盛り要らずの芸術的な睫毛。直視するのも憚られるほどの美少女はまさに完全無欠――とはいかない理由は、もちろん前述通りのおねしょ癖。寝る前に穿くようしっかりと言い聞かせたおねしょパンツはスレンダーな腰回りにぴったりフィットしているせいで、それがまた違和感しかないから異様なまでに悪目立ち。

 そりゃあ本人もイヤだよなあ……とは思ったけど。それもどうやら日本人の感覚でしかなかったらしく。

「ふーん。でもさ、リア。しないしないって言っても、また布団におっきなおねしょ、しちゃうでしょ?」

「が、ガマン! ワタシ、おシッコ、ガマンしまス」

 日本人JCより少しハスキーな声もちょっぴりセクシー、なのに夜はおねしょパンツが外せない、そんなリア・ハーロゥ・セイヤー嬢がこんな風にイヤイヤ言い出したのはほんの数日前から。日本の学校で知り合った友だちから、驚愕の事実を聞かされたことが引き金だそうな。

 曰く――『13才にもなってもまだおねしょしてる子なんていないよ!』――なんてこと言ったんだ友人ちゃん。『日本のNappyはKawaiiです!』と無邪気に話しちゃったリアちゃんの方にも大いに問題はあったと思うよ? でも手心は欲しかったなー。おかげでリアちゃんに電撃走っちゃったからね。

 13才にもなれば、日本の女の子たちは普通おねしょなんかしない――なんて、言った彼女たちがたまたまそうであっただけの話だし、探せばオトナになってもおねしょしてる人はいるでしょいくらでも――などと正論が思春期女子に通ったら苦労なんてありませーん。異国生活で突如芽生えたおねしょへの羞恥心と、それを否応なしに意識させるおねしょパンツへの自意識過剰。おかげでせっかくのおねしょパンツから漏れるほどに尿量が増える増える。で、始まったのがこの、おねしょパンツチェックと言うわけです、ハイ。

 でも、当事者であるリアちゃんは、身体はオトナ! おしっこは赤ちゃんレベル! な自分を恥じており、今も隙あらば『チェックなんか要らナイ、自分で出来マス』と言い出したくてうずうずしているご様子。

 や、わかるよ。気持ちは当然、でもね――

「でも、おねしょ。しちゃったらさ」

「huh? しチャタ、ラ?」

「リアのおねしょ布団、みんなに見て貰うのは恥ずかしくないんだ?」

「No way! Waddaya mean!? サナ、なんデ!?」

 いや、洗濯するのわたしですからね? 中学生、それもお客様のリアちゃんにそんなことさせられる訳がない……って、流暢に喋ることが出来たら説明できたのになあ、英語で。

「だって、おねしょ布団、干さなきゃシミに……あー、stain、わかる?」

「……おねショ、でスカ?」

 それでも、なけなしの語彙力を全力投入してでも、彼女の独走をなんとしてでも食い止めなければいけないんです。だってさあ……身体がおっきいと、尿量だってバカにならないでしょ? 常識じゃん常識。

「そう。リアの、ええと――pee stains and odors won’t come off.だから、お外に干さなきゃだめなの」

「でモ! I can’t stand it!」

 うんうん、そうだねー、わかるー、わかるよー――などと彼女への同調に腐心しつつ、風呂上がり直後に穿かせたばかりのおねしょパンツへのお着替えを仕上げていく。

「それがイヤなら、ちゃんとオムツしよっか、リアちゃん?」

「Nooo! ワタシ、Babyじゃナイ! Don’t speak ”babytalk”!」

 股周りのサイドギャザーもしっかり立ててあげないと、夜明け前の大量おねしょも横モレしちゃう。おねしょパンツだって一枚じゃ心細いし中にパッドも重ねないと、どうせ朝たぷたぷになったおねしょパンツから床にぽたぽた朝一おもらしもこぼすに決まってる。

「はいはい、おねしょパンツね。そんなに言うなら、リア、おねしょパンツのチェック、素直に協力してくれるよね?」

「わたし、中学生でス。Babyしなイ……」

 こうして毎晩おねしょパンツの世話を焼かれているリアちゃんは、結局のところ年相応にコドモらしい。美人は不機嫌な顔でさえ魅力的でズルいよ。夜尿癖とおねしょパンツもハンデにならないくらいだもんね。

なんとこちらのキャプションをのづさん

https://www.pixiv.net/fanbox/creator/4146219

に書いていただきました!もぐりん共々ご支援よろしくお願い致します。

なるかシリーズ化w

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