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町の宿の一階の酒場で4人組の冒険者が話をしている


最果ての村、さらにその外れに忘れられた井戸があり

太古の昔その井戸に当時の領主が財宝を隠したという

そんな情報を武闘家が持ってきた

町でたまたま助けた老婆から聞いたという


「あの廃墟になった村にそんな話が合ったなんてビッグチャンスにゃ!!」

「井戸の蓋を開ける魔法のカギも譲ってもらったにゃ!!」

武闘家は興奮している


「みてよあの盾使い、身長2メートル超えてるんじゃない?あそこの大きさもすごいわよきっと!帰ってきたら誘っちゃおうかしら」

きょろきょろと周囲の男を品定めしているのは僧侶だ


「こら馬鹿ネコ!声が大きいって!僧侶も男誘ってないでご飯食べたら行くわよ!」

「お婆さんからお礼でもらった情報なんだから私達だけで財宝見つけるのよ!」

身長1メートルも無さそうな小人族の魔法使いが怒鳴っている


「魔法使い、いちばん声が大きいよ・・?」

魔法使いをなだめているのは剣士、このPTのリーダーだ

「出発!!」

今4人の大冒険が幕を開ける




最果ての村

遠い昔から廃墟になっているその村はずれには

確かに井戸があった

中には水は無く

そもそも井戸だったのか

ただの縦穴だったのか

誰も知らない 今までも これからも

ーーーーー

風化した遺跡、最果ての村と言われていたが

遺跡と言ったほうが似合っているような古い住居群跡だ

住民がいなくなってから何十年、いや数百年かもしれない

それほど風化した村跡の最奥には墓地があり

そのさらに奥にその井戸はあった


冒険者風のいで立ちのゾンビやスケルトン程度の

モンスターがほんの数体、簡単な攻略だった


「ここね、確かに井戸があるわ、武闘家、鍵挿してみて。」

魔法使いが明かり魔法の準備をしながら言う

岩でできた扉のような蓋が井戸の口に覆いかぶさっている

「わかったにゃ!」

武闘家が鍵を扉の鍵穴に差し込むと回さずにして扉は砂になって溶けた


「封印された井戸・・これは期待できるわ!」

僧侶はまだ見ぬ財宝に胸を躍らせている


ロープで井戸の底に降りるとそこから横穴があり

さらに下へと続く石化したツタの梯子がある


「もう、何でもかんでも足長族基準に作られすぎなのよ!」

梯子の一段一段が広すぎて足を泳がせながら

小人の魔法使いは苛ついている


梯子を下り切った底からは螺旋状の下り通路になっていて

坂とも階段ともいえる粗末な造りの通路だ


「なんだか井戸の底に隠した宝を・・」

「さらに何度も穴を掘って下層に隠したみたいだね・・」

剣士が降りるほど適当な造りになっていくダンジョンを

分析している、リーダーの剣士は常に冷静で

この女性ばかりの我の強いパーティーが今までやってこれたのは

剣士の注意力があってのものだった。


「分かってるにゃ!油断はしてないにゃ!」


「大丈夫よ剣士、井戸の外にテレポートの魔法陣置いてきたから」

「なにかあればそこから町まで帰れるわ」


「さすが魔法使い!いい子ちゃんなんだから!良い子良い子!」


「あーもう!くっつかないでったら!!」

僧侶に抱き着かれながら喧嘩するのもいつもの光景だ

剣士は幼馴染のこの4人で始めた冒険の旅が心地よかった


若い娘ながらに村ではどんな男衆よりも力が強かった

村で孤立した剣士は冒険者になり旅に出るとき、ついてきてくれた親友達

このかけがえのない仲間達と今もこうやって冒険をしている

それを守るために冷静でいるよう心掛けていた。


坂を降りきるとそこから横へと洞穴が続いている

「なんかもうただの洞窟になってきたわね」


「少しでも奥に隠したかったのかにゃー?」


「急ごしらえの穴にしては無駄に広くないここ?」


「・・たしかにこれだけ広く掘るならもっと深く掘れただろうに・・」


剣士は違和感を感じ始めていた

誰も来たことがないはず。それにしては攻略が簡単すぎる。

宝は最初井戸の底にあったのではないだろうか?

それを誰かが奥へ奥へ隠したのではないだろうか?

だとしたらそれは隠した財宝ではなく

永遠に見つかってほしくないものだったのではないだろうか?


「・・みんな、ちょっと・・」

剣士がそう言いかけると武闘家が奥へと駆けた

「あったにゃ!宝の箱にゃ!!」


穴の奥には確かに簡易な装飾の箱があった


「まって、今開錠の呪文を・・って、これ鍵掛かってないわ」

「呪いもかかってないわね!早速開けてみましょ!」

「ごーごー!にゃ!」

魔法使いと僧侶と武闘家は箱を前に騒いでいる

剣士は違和感の理由がわかった、人の気配がないのだ

古来から放置されていたからではなく

人が埋めたものなら人が埋めた痕跡がある

それが梯子から下の階層にはなかったのだ


それはまるで何かが出口から侵入者を

できるだけ奥へと誘い込む罠のように。

ーーーーー

違和感はまだあった

簡素な装飾、しかし硬い石で作られたその宝箱が置かれていたのは

横穴の途中、まだ通路は奥に続いていた

この先は続いているのだろうか?明かり魔法を使っているはずだ

だから自分たちの周りはランプ程度には明るい

なのに箱より奥が暗く確認できない


ズズズ 

「小さい癖に重いわねこの蓋!」

「任せるにゃ!」

武闘家がヒョイと片手を伸ばし蓋をめくる


「・・!」


空だ。

箱の中身は空であった

砂利石と砂と埃くずが底にたまっている

「え、え~~~!からなんですけど~~!!」

大きな声で落胆する僧侶


「ずいぶん風化してるわねこの箱の内壁、外はこんなにきれいなのに」

「・・この箱そのものが値打ちものかもしれないわ」

「魔道具とか・・」

魔法使いは何に使われていた箱なのか調べ始める


「これ、箱の内側を中に入ってたのがひっかいて削ったんじゃないのかにゃ?」


「ちょっと!怖いこと言わないでよ!!」

虫型のモンスターが僧侶は苦手だった


「みんな・・」


「みんな!坂まで戻ろう・・・!」

剣士がすこし大き目の声で言った

気楽な3人だが剣士の指揮には絶対の信頼を置いている

先を読む力がある剣士はいつも事前に危険を教えてくれる

「わかったわ・・箱は・・?」

一応の戦利品かもしれない

「これはここに置いていこう、それより急いで」

剣士は箱より奥の通路を見つめている


「やばいのね?」

魔法使いが聞く


「よくないと思う、ぼくがすこし時間を稼ぐ、武闘家は全力で」

「僧侶は魔法使いと退避して、もう来てる・・」


それを聞いた瞬間、武闘家が四つん這いになる

「まってるにゃあああああ!!!」

地面を蹴り全速力で駆けだした、獣人の本気の逃げ足だ


「いくよ僧侶」

魔法使いは僧侶の手をつないで走りだした


「剣士・・」


3人が駆けだした後剣士はゆっくりと

視線を落とすことなく魔力強化された剣を抜いた


目の前の暗闇が波のようにうねっている

そいつは初めからそこにいたのだ

暗い通路に見えていたそれは魔法の光ですら

照らし出すことができない漆黒の暗闇に見える何かだった


4人で立ち向かうべきだったのだろうか?

・・おそらく無理だ、こんな魔物聞いたことすらない

今できることはこの事実を外に持ち出すこと、それがこのクエストの勝利条件だ

井戸の外には町への転移魔法陣がある、最悪でも武闘家は外に出れるだろう

そうすれば教会で仲間たちを復活させれば良い

そして装備を整え今度は討伐に来ればいい。


通路全体を覆う暗闇に剣を向ける

ゴーストや不死属性の魔物でも両断する魔法の剣だ

だが切り込みはしない、これは時間稼ぎのにらみ合いだ


(恐怖したり、目を背けたらコレは一気にぼくたちを襲う)

(少しでもここで食い止めるにはまずこの膠着状態を維持するんだ・・)


もうひとつ剣士が残った理由がある

足が動かせなかった、目をそらすことができないが

何かが溶接したように足の甲を地面に縫い付けている


下を見ていない剣士は、足元から迫る闇に気づけなかった


ゆっくりと迫り、一気に襲い掛かるのはどんな生物でも一緒だ


「つっ・・!!」

両足に痛みが走る、思わず確認する剣士

暗闇でできたそれは泥のような触手を伸ばして剣士の足を固めている

形をしっかりと成してない不定形のそれは見た目と違い

溶けた鉄が坩堝から漏れ出しそのまま固まったような質感と強固さをもつ感触がした

力には自信があった剣士だがいとも簡単に足を広げられる


「やっ・・やめろ!」

一撃を加えようと剣を振り上げながら目をそらしていることに気が付きハッとする

その刹那、槍衾のように闇が襲い掛かってきた

洪水に飲まれるような、人ではもはや抗うことなどできない、そんな一斉攻撃だ


同時に下腹部に鉄の杭で串刺しにされたような感覚があった


「いぎっ・・・なっん!?」

ボコボコボコ ゴリュ グギュウ

「ああ!登ってくるな・・!いやだ!こんなの!」


剣士の肛門から這入った闇の触手は大腸を力任せに登っていく

自分の腹の中で暴れ回りながら徐々に上がってくるのが

見下ろすと外からでも見えた

剣士は剣を投げ捨て両手で腹を押さえつけ登らせまいとするが

いともたやすく突破される


(うそ・・これじゃあ・・このままじゃあぼく・・)


「絶対戻ってきてお前を倒してやる・・からな!」

「覚えて・・ぐぶぅ!?!?」

剣士は猛烈な吐き気の後に激しく胃液や内臓の内容物を吐き出した

そして次に目に映るのは自分の口から飛び出る暗闇だった

こんな間近でみても完全に漆黒のそれに体内を蹂躙され貫通されてしまった


「ふー!ふうーー!」

目に涙をためながらも剣士は少しほっとしていた


(ぼくが捕食されてればみんなは助かる、それなら良いんだ!)

(それに小人族の魔法使いにはこんな目には合わせられない・・)


しかし周囲の闇が動き出す

3人が走り去ったほうに激流のように闇が流れ出す


(いや、そんな、みんな・・!)

(だめ!暗闇!相手はぼくだ!ぼくならどうなってもいいからお願い!)

「んふー!んふうー!!ぼぶぅーーっ!!!」

流れは止まらない


そして剣士の残された穴にも闇が迫ってきていた

ーーーーー

「うっ・・・うっ・・・・んぐっ・・!」


(いったい・・どうなって・・)


ゴリッ  ゴキュキュ  ブチ・・ミリ・・


(なんで口から闇が出てるの?何かが身体の中ををまさぐってる)

(ぼくの胸・・お腹も・・どうなってるの・・?)


剣士は生まれつき身体が強かった

鍛えずとも男以上の力があったし剣でも負けたことはなかった

彼女が肌を多く露出する装備なのは敵や周囲の注意をよく引けたからだ

全員が幼馴染の仲良しPTだからこそ剣士は仲間を守るためなら

モンスターや男の欲望の眼差しなどなんとも感じたことはなかった

女であるということは剣士にとって相手を制御しやすいという

ただそれだけの(有利な)ことだった。


「ふひー!ふっふひぃーっ!!」


性体験のない剣士の尻と性器と膀胱に対して闇は

力自慢の彼女の手足をかるく捩じ上げ、こじ開け、押し広げて侵入した


攻撃を受けた、最初はそれだけの感想だった

すぐに対処を考え行動し、盛り返して優位に立つ

いつもそうしてきたことだった


(この暗闇、ぼくの力でもびくともしない・・)

(それどころかアソコとお尻の穴が無理やりどんどん拡げられていく)

(ぼく犯されてる・・・!?)


大きな乳房が臓物のように歪に蠢いている

子宮なのか、大腸からなのか、または両方かは分からないが

貫通し腹の中に漏れ出した闇はヘソから外に飛び出した

乳首からも乳腺を拡張し噴出していた

(気持ち悪い!いやだいやだ!だれか!)


「ふごおおおおおお!!・・あぶううううーーーっ!!」


(やめてー!もうゆるしてよー!!こんなのいやだー!)


「うえっ!うええっ!おえええ!」

「おご・・!」


闇のこの行動が性欲によるものかはわからないが

剣士は力任せに蹂躙される恐怖を生まれて初めて知った

同時に自分が女であることを正しく理解した


「えうっ えうっ ひっく」


喉から口内いっぱいに漏れ出している闇の触手のせいで

泣き叫ぶこともできない

ただ自分の身体が壊されていくのを一番間近で見守ることしかできなかった


(ああ、でもめちゃくちゃにされるのが僕でよかった・・)


「・・・・ぅ」


身体の中をパン生地のようにかき乱された剣士は気が遠のいていく


(ごめんね守れなくて・・僧侶・・)



『剣士ーーーーっ!!』


(・・・・・僧侶?幻聴が聞こえてきた・・・)

(生き返ったらみんなに謝んなくちゃ・・)


「・・・」


(ごめ・・)

ーーーーー

おそらく時間にして数分

剣士を残し全力で魔法使いの手を引いて横穴を走り

戻ってくるまで数分程度の時間の経過だった

常にパーティーのタンク役として最前で敵を引き付けていた剣士の背中が

僧侶はそこに戻ればあると思っていた

二人でならどんな相手だろうと耐えれる自信があった


「はぁはぁ・・うそでしょ・・・そんな・・」

ほんの数分の間についさっきまで剣を構え自分たちを先に行かせた

凛々しく頼りになる剣士の姿はそこにはなかった

暗闇の中、もう人とは呼べないほど下腹部を裏返されたような姿になった剣士が

闇の触手によって宙吊りになっていた


僧侶は剣士に好意を寄せていた

剣士にも告白済であり、「田舎に帰ったら話そう」といつもはぐらかされる

その当てつけと自傷行為の一環で僧侶は道行く男をベッドに誘っていたのだ


僧侶の中に今までにないほどの憎悪の念が広がっていく


「ぐ・・・が・・・剣士をやったわね・・」


怒りに震えながらも体は動く、彼女もまた天才だった

恨みの心を端に寄せ、呪文を唱える


「防壁展開・・・・城壁!」


僧侶はシールドの魔法を唱え杖を地面に数回打ち付ける

拡がった波紋から壁状の光の幕が5枚立ち上がった


「肉体強化・・・!」


そして自身に自動回復と耐久アップの魔法をかける


「あたしの意識があるうちは後ろの壁は消えないわよ・・」

「もう少し時間を稼げば武闘家が外に出る、あたしたちの勝ちよ」

冷や汗を垂らしながらも僧侶は笑って見せた


ゴボボボ


「え」


僧侶の後ろ、防壁の裏側に闇が増殖していく


「なん・・で・・?」


シールドを張る前に闇は僧侶をすでに取り囲んで潜んでいた

そして背中側の一部分がシールドの外にあったのだ

増殖し横穴全体を黒く塗りつぶしていく闇

そして穴の出口へ再び移動を始める


「まって・・!いや!だめ!行かないで!」


一度張ったシールドは直ぐには解除できない


気が付くと闇は腕のような形に変化し僧侶を取り囲んでいた


「なによ・・うそでしょ・・」

ーーーーー

「いやあああああああぁぁぁぁぁーーーっ!!」


自分の防壁魔法で逃げ場をなくした僧侶に闇が襲い掛かる

足に巻き付き強引に開脚させる


ゴキン 勢いで股関節から破壊音が鳴る


「ぎゃああああああああああ!!」

「痛い痛いいたい!!」


足は頭のすぐ横まで上げられ折りたたまれたようになった


「ひっ ひんっ・・なんでよ!なんで!?強化したのに!?」


肉体強化魔法を確実にかけたはずだった

もしかするとかけ忘れたのかもしれない

それともあの力自慢の剣士がたやすく壊されたのだ

闇は想像を超える能力でそもそもパワーの強さでどうにかなる存在ではなかったのかもしれない


両足を頭上に、両腕を下に闇の触手に引っ張られ固定された

僧侶の目の前には剣士の姿が見えている


「やだぁ・・・やだよぉ・・・」

バリンッ

「ああっ!」


触手は強引に僧侶の衣服を必要の無い部分だけ

下腹部部分だけをむしり取った

なぜかは分からないが闇の目的は人間の生殖器の破壊のようだった

僧侶は自分も今から両穴を破壊されて終わる現実に絶望した

なにより恐怖なのは闇からは意識が感じられないのだ

殺意もなく人間を破壊し、欲もなく闇に取り込むのだ

機械的にただ、今から自分は処理される

それがとてつもなく怖かった


「剣士ぃ・・あなたも怖かった・・?」

身体が震える、手足は全く微動だにしない


経験豊富な僧侶の身体は危機を感じて性器から愛液を漏らす

すこしでもダメージを抑えるための生理現象だ


周囲を囲んでいた腕のような触手が一本股下に来た。


「はぁはぁ!はっ!はっ!ふーっ!」

息が上がる、心臓が破裂しそうなほど脈打つ


クチュッ・・


・・・ミリ


ブチブチブチッ・・・!!


ボツンッ! ゴリュ! ボギッ! ドゴッ!


「ぐぎゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」

「あぎいいいひーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」


「ぎーーーーーーーーーーっ・・・・かはっ!!」


「ぉ・・・・!!!!」


腕触手が胸まで届き息が止まり同時に声が出なくなる

僧侶の耳には畑で根菜を収穫するとき

葉を引き抜いた際に葉と根がぶちぶちと切れる音が自分の身体から聞こえた


「はがっ・・・!ひゅーーーー!!」


僧侶の性器は一撃で破壊されてしまった


(ああ、こうやって剣士は壊されたんだ・・)

(・・・あのこだけ・・)

(・・こんな地の底の暗闇のなかで独りぼっちでなんてならなくてよかった)

(あたしも一緒に・・)


意識が遠のいていく、

しかし残りの腕触手も僧侶の股下に当てがえられた


消えかけた僧侶の意識がはっきりと戻る


「ああ・・・・あぁぁぁ・・・・!」

「かみさまぁ・・」

ーーーーー

「いや!そんな無理いいい!げはああああっ!」


無数の腕型の触手が僧侶の両穴に殺到する

後から入った闇の触手は先に入っている触手をさらに奥へと押し込んでいく

アナルに入った闇が子宮の圧迫により口から吐き出される

ヴァギナとアナルは剣士と同じほどに広がっているが

魔力の高い僧侶はさらに絞りつくされようと激しくかき回された

(この井戸、こいつを封印してたんだ・・)


「うぎいいいいいーーー!!」


(あの婆さん最初からあたし達を贄にするつもりだったんだ・・)


「げふっ!いぎゃあああああ!」


(ちくしょう、こんな地の底で化け物に犯されて死ぬなんて・・!)


「裂けてる!あそこもお尻も裂けてるからぁ!!」


(くやしい、でも剣士のそばで死ねるなら・・・)


闇は人の心も読む

そうやってより畏怖と恐怖を与え

抗おうとする人間の最後の命のエネルギーを喰うのだ

この魔力の高いメスは最初のメスを気に入っているようだ

闇はそう理解した


腹が弾けそうなほど詰め込まれていた触手が一斉に引き抜かれる


「ぐおおおおおおっ!?」


子宮も腸もその勢いで体外に飛び出る


闇は宙吊りで放置状態の剣士のもとへ僧侶を移動させると・・


「な・・なに・・?」


「いや!そんなのいや!!ゆるしておねがい!だめえええー!!」

ーーーーー

魔法使いは梯子を登りながら苛ついていた


「せっかく剣士が作ったチャンスなのに!なんで戻るのよ僧侶!」

「すべての魔法耐性がつく防御魔法をかけてくれたってねえ!」

「剣士が無理っていう相手に効果があるとは思えないわよ!」

「あーもう!この洞窟浮遊魔法と脱出魔法なんで使えないのよ!!」


魔法使いは身長1メートルもない小人族だ

そのため浮遊の使えないこの状況では魔法使いにとって

登り梯子はかなりの難易度だった


「きっとこの井戸自体が敵の罠だったんだわ!」

「だとしたら足の遅いわたしが残るべきだったのよ・・」

「・・いつもいつもあの子たちは・・」


歳の同じ4人は魔法使いと窓越しによく遊んだ

小さい上に病弱だった魔法使いはいずれ旅に出るであろう3人の役に立とうと

自分の唯一得意分野の知識を生かせるとして魔法使いになった

実際、彼女の知識は旅にとても役に立った

その知識がこのクエストで生かせなかったことがさらに彼女を苛つかせていた


「絶対に帰ってまた冒険にでるんだから・・!!」


数段しか登れていない梯子からはまだ横穴が見える


その時


「あ”ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!」


ずっと静かだった穴の奥から僧侶の絶叫が響く


「くっ・・・!!」

何が起こっているかは分からないが二人が戻ってこないことは分かった

必死に小さい身体で梯子をよじ登る魔法使い。


ー穴の奥ではー


「あ”ーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」


「うあーーーーーーーっ!!」


僧侶は力の限り叫んでいた。

魔法使いに声が聞こえたのは防壁魔法が消えたからだ

それは僧侶の命の火が残り少ないことを示していた

「あ”あ”ーーーーーーーーーーーーん!!」


この絶叫は僧侶の泣き声だった

剣士の頭を子宮に詰め込まれた

まだ息があった剣士は意識を失いながらも抗おうともがいている

そして最愛の剣士が自分の身体を使って窒息させられている

全身に闇が充満しされるがままに拷問される二人


くやしい

こんな終わり方

あまりにもくやしい


「あ”ーーーーーーーーーーーーーーー!!」


しかし、どうしようもないこの現実に絶望し

ただ力の限り泣き叫ぶしかできなかった。

ーーーーー

引きこもりがちだった魔法使いを家から連れ出したのは武闘家だ

博識な魔法使いは小柄で非力だというだけで悪気はないにしろ

か弱い生き物扱いをしてくる村の住人が苦手だった

そのため家に引きこもっていた

僧侶と剣士もそんな魔法使いを心配していたが

常に明るくストレスをぶつけても優しく答えてくれる武闘家は

魔法使いにとって特別な存在だったのである

それは武闘家にとってもおなじことだった


僧侶は剣士をつれて定期的に二人でディナーに行く

剣士へのアタックであると同時に実は親友以上の関係の

魔法使いと武闘家に配慮してのことでもあった


「この旅でもう十分お金たまったね」

二人は一緒に住む家を買うのを目標にしていた


「剣士も帰ったら僧侶に答えるって言ってたし」

「私たちの冒険もひと段落ね」


「そうだにゃあ、村で寝て暮らすのも楽しみだにゃ~」


「あんたはその馬鹿体力で働きなさいよ!」


「わかってるにゃ!魔法使いは猫の大事なお宝にゃ!」

「苦労はさせないにゃ!命がけで守って見せるにゃ!」


いつものように強めに接するも簡単に黙らされてしまう魔法使い

耳まで真っ赤にして武闘家の後ろに隠れる

武闘家の背中は魔法使いにとって安心できる場所だ

「家なくてもあんたがいれば良いけどね私は・・」

魔法使いは小さな声で呟く


「・・家があったら隣の客に遠慮しないで済むようになるにゃ・・」


「もー・・馬鹿ネコ・・」


「・・・・」


最果ての村へ旅立つ前日の夜の話。

ーーーーー


「はぁはぁ・・!」


梯子の次の段に手が届かない


「なんっ・・っでよ!!」


焦るせいで足が延ばし切ってないうえ

かけたと思った左足が横板に逆に引っかかっているせいだ


魔法使いは低身長でさらに運動が苦手だ


「あーもう!あーもう!!」


僧侶のおそらく最後の断末魔が頭の中で響いている

もし剣士と僧侶が負けたほどの相手に捕まったら

自分もあんな声で叫ぶのだろうか?

武闘家はもう外に出ただろうか?

ここからできることがあるだろうか?

ぐるぐると思考がまわる


「!!」(きた!?)


梯子に手間取っている魔法使いの周りを明かり魔法でも

照らせないほどの真っ黒な謎の存在が取り囲もうとしていた

「あきらめないわよ!!負けるもんですか!!」


無理なのは分かっている

それでもあきらめないでいること

常に前むきでいることをメンバーから教わった


「小さいからってじっくりいたぶる気なんでしょう?」


「そうゆうのを『油断』っていうのよおばかさん!!」


魔法使いの身体には僧侶の防御魔法がかかっている

防壁とならぶ僧侶の得意魔法だ

それはほぼすべての攻撃魔法に耐性を得る


「ファイヤストーーーム!!!」


魔法使いにとって杖は魔力制御用の武器だ

それは魔力が強すぎる彼女の魔法を使いやすくするための

いわば調節弁の役割をしていた

杖無しでも魔法を使える魔法使いは渾身の炎の嵐を唱えた


「くう・・!」

「ゼロ距離ファイヤストームよ!」

「この炎はあたしの魔力が尽きるまで消えないわよ!」


並みのモンスターなら跡形もなく消し炭にする上級魔法だ


バチバチバチッ

嵐の中心にいる魔法使いの身体にかかった魔法障壁が反応する

さすがに密着状態では完全に遮断することはできないが

耐えられないほどでもない


「あたしはもう一人でも戦えるんだから!!」

「ファイヤストーーム!!」


MPを完全消費する禁断の二重詠唱だ

魔法使いは相打ちを覚悟している


炎の激しい嵐が吹き荒れる縦穴のなか闇の姿は確認できない


「ふうふう・・倒せた・・の?」


おそらく僧侶が息絶えた今、いつまで魔法防御が効くかわからない

MPの尽きた魔法使いは梯子をまたよじ登り始める


しかし、一つおかしいことがある

自分を中心に放ったファイヤストームが下降している

おかしい、目標に着火した後焼き尽くすまで目標から離れないはずの炎なのである


なんにせよ、今はただ上に登ることしかできない

魔法使いは片足を大きく上げ一つ上の段に足をかけた

ーーーーー

魔法使いの放った2発のファイヤストームは確実に闇を捕えていた

実際に存在するものであれば対象を焼き尽くすか術者が生きている限り

消えることのない地獄の炎だ


炎に包まれる縦穴の中、僧侶によって魔法防御を付与されていた魔法使いは

業火の中でも燃えることなく小人の身体には大きすぎる梯子を必死に登っていた


「眩しい!微妙に熱いし!魔法のコートも燃え始めてるし!」

「あたしの魔法強すぎるでしょ!」

「まあそんな中耐えられる僧侶の防御呪文もすごすぎよね!」

「裸になる前に登らなきゃ・・!」


防御呪文が効いているということは僧侶もまだ息があるということ

しかしつい今しがた絶叫を聞いたばかりだ

いつまで効果があるかは分からない


たいして登れていないはずだがあたりの炎は下に位置しているようにみえる

それは魔法使いが呪文を唱えた位置からだいぶ上ったか

炎が下がったかそのどちらかを意味している


魔法使いは穴の上を見る、そこは相変わらずの暗闇で

後何段梯子があるのか確認できない


「はーー・・」


魔法使いが大きなため息をつこうとしたその瞬間

頭上の暗闇から伸びる触手


「あっ こらっ!!」


闇の触手はもうすでに縦穴にしみこんでいたのだ

魔法使いの炎はその一部を焼いたにすぎなかった


「いやっ!放してよっ!!」


闇は小人の小さな手足に絡みつくとそのまま梯子に磔にする

手足を大きく広げられた魔法使い

それは村でよく見た獣の皮を干している姿に似ていた


しばりつけられ身動きが取れない魔法使いのすぐ下に

炎が移動している

明らかにファイヤストームの消えない炎によって

燃え尽きたはずの触手が燃えたまますぐ下でゆらゆらと動いている

触手が下に降りたのだ、炎に包まれたまま


丹念に魔法使いの拡げられた両足の中心部を炙る炎の触手

それによって彼女の下履きと魔術着が燃やされ腹部まであらわになる

小さな彼女の小さな性器が露出すると炎の触手は動きを止めた


ゾクッ!!


魔法使いは嫌な妄想が脳裏に浮かび

燃える穴の中背筋に冷たさを感じた


「まって!そんな!うそでしょ!!やらないよねそんなこと!」

「そんな残酷な!!」

「ねえ!いや!いやぁ!!いやだぁ!!」

「やあーーーーーっ!」

ジュゴッ


「ひんぎゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!」


ゴギュゴギュゴギュ!!

メリ!ブチブチッ!


炎をまとった触手は一気に伸びあがる

魔法使いの処女膜は一瞬の抵抗もできず通り抜かれ

小さな股間部分の肉は彼女の太ももよりも大きく円形に広げられた

そして触手はそのまま子宮の奥の壁に激しく体当たりをした


「ぐぎいいいいいいいいいいいい!!」


勢いで腹部が胸のあたりまで盛り上がっている

魔法防御が無ければ一瞬で人を炭にする炎が自分の子宮に入っている

耐性があるとはいえそれでも押し付けられれば熱湯ぐらいの温度はある

拡げられた性器に熱湯を注がれる、拷問だった


「あがっあがっ・・・たすけて・・!」

「しんじゃう・・!」


魔法使いは目を見開いて現実に抗おうとした

しかしその目前にはゆっくりと股下に移動する

別の炎の触手が映った

触手は見せつけるようにわざと目前を通ったのだ


そして別の触手が尻の肉を広げ肛門の入り口をさらけ出す


「あああああ・・・そんな・・のいやあ」

「いやああああ、おねがいおねがいおねがい!」


体内の触手の熱が次第に上がっていく

周囲の温度も熱さを増し始める

僧侶が力尽きたのだろうか?

もうどうにもならないことは分かっている

焼きつくされるか犯されつくされるかのどちらかだ

それでも本能であきらめることができない

それが拒絶の言葉となって足掻くのだ


「やめてええーーーーーーーーーーーーーーっ!!!」

ーーーーー


股の間と子宮がひどく熱い

それが純潔を炎をまとった闇の触手に散らされたからなのか

それとも魔法防御の効果が切れかけているのかは分からない

とにかく魔法使いは股間に焼けた鉄の杭を串刺しにされたような感覚に襲われていた


それでもさらに尻穴をさらけ出されたことはかすかに感じ取れた


「ひぐっ!?」


もう絶望しきっているし、諦めてもいる

それでも闇は責めをやめてくれない


(ここまでやるなんて・・いくらなんでもひどすぎる・・)


ブシャアアア!


とても触手が挿入された音ではない

しかし痛みと衝撃と熱を肛門から感じたと同時に聞こえた音だ

魔法使いの身体から離れた色々な体液が一瞬で蒸発しているのだ

焼けた鉄に水滴を落とした時のような音をたて

肛門から一気に腸内を炎に包まれた触手が登ってくる


「ぐえっ!?んぐう・・!!!がはっ!」


魔法使いはパニックになる

あまりにも勢いよく体内で触手が動いている

この勢いで登ってこられたら小さい自分の身体など簡単に貫通されてしまうだろう


触手は腹の中でぐるぐると回転し大腸から小腸へと到達した


「やあーーーーーーーーーーー!!!!やだよおお!!!」

「おえ!!??」


信じられない光景が目前に映る

急な吐き気に襲われ何かを吐いた気がするが

口から出ているのは炎なのだ


「ごえええええ!んげええ!」

(なんで!なんでよお!?なんで口から火が出るのよ!)


それは魔法使い自身の消化器官内の内容物が発火、蒸発し

炎となって口から逆流しているのである

そして、しばらくして何か蠢くものが舌の上を這った

目前に口から出た闇の触手が見える

「んんんーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!」


触手に貫通、串刺しにされた事実に嗚咽し絶叫を上げたいが

体内を肛門から口まで触手を通されたままでは唸ることしかできない


炭火の上で串焼きにされる小鳥のようになすがままになるしかない

全身から汗が吹き出し蒸発する

身体全体がどんどん熱くなってくる


ボン!!!


大きな破裂音がする


魔法使いは「やっと終わる」と思った。

ーーーーー

腸をさかのぼって口まで達していた触手が垂直に動き出した

魔法使いの腹の中身を完全に無視している

つまり逆流していたものが現在は串刺し貫通しているのであろう

それでも僧侶の加護の効果はすさまじく魔法使いはまだ耐えていた

身体の水分が外に出ると同時に蒸発する業火の中

次の瞬間にも消し炭になって消えるかもしれない魔法使いは

思考することさえできないほど何もかもわからない状態になっていた

焼けた杭が両穴から体内を激しく上下移動し

子宮は突き破られる寸前、腸は破壊され串刺しになった


「ぼべえええええええええ!!!!!」

「ころして!ころして!ころしてっ!!!」

「ぎひい!」


口から飛び出た触手の先端が引っ込むと魔法使いは叫んだ


「もうやだあああうべええ!!」


泣き叫んでも涙さえ蒸発する


しかし、急に冷たさを感じた

ファイヤストームの炎は術者か相手が倒れる以外消えることはない

それでも魔法使いは全身が一気に冷えたように思った


「え・・」

頭の良い魔法使いはそれが加護が切れ

業火の熱を感じ取ることができない状態にあると一瞬で理解した


いよいよだ

やっと解放される

あとは武闘家がきっとやり遂げてくれる


その瞬間、両穴を串刺しにしている触手が

一気に魔法使いの身体よりも大きく膨れ上がった

「ぐええええええーーーーーーっ!!!!」


仕上げと言わんばかりに両穴を一気に引き裂くほど拡張する

同時に炎に包まれる魔法使い


僧侶と剣士が逝ったのだろう

これで自分も楽になれる


最悪な状況のなか魔法使いは最後に安堵し

そしてすぐに意識が切れた。

ーーーーー


剣士が脱出を指揮したことはこれまで数回あった

だが最速行動ができる武闘家に仲間を放置して脱出するよう

指示したのは今回が初めてだった

「全力で逃げろ」

武闘家の全力疾走は人の目では負えないレベルである

それでもおそらく僧侶の防御魔法付き剣士が

時間稼ぎにしかならないかもしれないレベルの

脅威があそこにあったということだ


仲良し4人組パーティーはクエスト達成のおまじないとして

毎回準備しているダンジョン外のゲートと教会での復活転送

転移魔法が使えるダンジョンなら皆で脱出後

町までゲートで帰り僧侶がやられていても教会に

誰か一人でも戻れば身体が無くとも復活できるよう手配していた


おそらく自分以外の3人は帰らない

仲間を置いて逃げろとはそういう意味であることを

武闘家は理解していた


実際、3人が息絶えるより少し前、武闘家はすでに入り口の井戸の縁まで来ていた

梯子も使わず壁を蹴り、ちょっとした岩の出っ張りを掴み飛ぶように井戸を登る


「出口だ!!!」


最悪でも武闘家がゲートで町に帰れば教会で3人を復活できる

楽天的な自分たちと違って魔法使いがもしもの時のためと

毎回準備してくれている転送ゲートに初めて感謝した


「まっててみんな猫が助けるにゃ!!!」

ドムンッ!!!

グボオ!

「お!?」

井戸の縁から上半身を出し次に足を枠にかけて

脱出しようとしたその時、武闘家は急に息ができなくなった

子供のころ馬に股間を蹴られたことを思い出した


「かひゅ!?」


(なんだ、何が起こったのにゃ?息ができない!?)

(何かの攻撃?いや、誰もついてきてなかったはず)


今一度自分の状況を確認する

馬に蹴られたような衝撃が股間にあって・・


(あれ?何も感じない?あれだけの衝撃があったのに?)


武闘家は軽くパニックになる

確かに井戸を出ようとした瞬間、下からとても強い衝撃があったはず

その衝撃によって一瞬身体が井戸から飛び出るほど浮き上がったのは間違いない

なのに何も感じない

なにも?


武闘家は井戸の穴の真ん中にいた

縁に掴まってるわけではないのに穴の真ん中に浮いている

下を確認するが真っ暗で何も見えない

真っ暗というか光さえ当たらないほどの黒い何かだ

それが井戸の縦穴を蓋をするように塞いでいて

武闘家の身体はそれにはまっている感じだった


「トラップ?この黒いのに挟まった衝撃だったのかにゃ?」

「ゲートはそこに見えてる、何とか這い出ないと・・」


足をどこかに引っ掛けられないか動かしてみるが

胸より下の感覚がないため下半身を使っての脱出は無理そうだ


「やばいにゃ!最後にこんな罠が!」

「とにかく急いで解除しないと追手が来ちゃうにゃ!!」

「きっととんでもないやつにゃ・・!」

ーーーーー

「えー・・・と、なにするんだったかにゃ・・」


「なんで井戸にはまってるんだっけ・・」


ゴリュン ゴリュン

ゴボゴボゴボ

グバッ・・!ゴキ・・ブチッ


「なんか熱くなってきた、ああそうだ町に帰るんだったにゃ」


「みんなは先に帰ったのかにゃ・・?」


「・・・いや違う、ダンジョン攻略してて・・撤退を・・」


「はっ!罠にはまったんだ!みんなを助けないと・・!」


グボン! グボン!


「へぎっ・・!」


武闘家は井戸から下に位置している身体の感覚を奪われ

膣は開かれ腹は中に入り込んだ触手がくっきりと浮き出るほど奥深くまで侵入されていた

五感を遮断されているため自分に何が起こっているかわからないでいる

それでも完全に遮断しきれてないのか意識障害と体温の上昇は自覚しているようだった

闇は井戸に封じられていた古代の何かである

時間をかけ冒険者を喰い井戸の中でなら力を振るえるほど成長していた

逆に言えば井戸から出ている武闘家の胸から上には効果が及んでないのだった

拘束を解いて引きずり下ろす

しかし一瞬で井戸の出口まで移動した速度を持つ獣人だ

拘束を解いて逃げられるわけにはいかない

誰一人も逃がすわけにはいかない

もっと念入りに精気を吸い取ってからだ。


人間の性感帯はすべての場所で精気を放出する

武闘家の身体に新しい触手が這いよる

もっと念入りに、破壊するのだ。

ーーーーー

穴の縁に完全に固定され身体の感覚と操作権限を奪われた武闘家は

黒く塗りつぶされた井戸の下の自分の身体がどうなっているか解らないでいた

人間なら感覚遮断していようと気絶してもおかしくないほどの責めを受けている


「はぁはぁ、ぜぇぜぇ、ふぅふぅ・・」


「熱いにゃあ、絶対おかしいにゃあ」


「なんだかどんどんきつくなってくるにゃあ」


「この罠きっとライフを吸い取るやつにゃ・・!」


ゴボッ・・ドギュッブ・・

アナルから腸内に入っている闇の触手が

武闘家自身のウエストサイズを超える太さに膨らんだ

押し上げられた胃液が逆流する


「うぷっ、ぐええ、気持ち・・悪い・・すごい吐き気がするにゃ」


それでもまだ耐えている

次に膨らんだのは子宮の触手だ

その太さはウエストサイズを超えさらに太さを増す

ブチブチッ・・ゴッ・・ゴキン!

鍛え抜かれた武闘家の腹の筋肉が千切れブツンと低い音をたてて形を変える

尿道へも武闘家の太ももサイズはある触手が侵入する

それは膀胱内でさらに膨らみ歪に膨らんだ腹をさらに歪ませた

3穴を破壊しても遮断を解いた瞬間に力任せに触手を引き抜いて逃げるかもしれない

入念に猫の獣人の体内に触手を巡らせ中から拘束するため

乳首に針のような触手を突き刺し乳腺に絡ませたうえで触手を膨らませる

辛うじて膨らんでいる程度のつつましい武闘家の乳は風船のように膨張した


今まで千人近く冒険者を喰ってきた闇だが

井戸の出口まで到達した冒険者は今回の四人組が初めてだった

リーダーらしき剣士の撤退の判断

憎き神の使徒の防御呪文

非力な小人魔法使いに焼かれ

そして仲間の決死の時間稼ぎの間で

一瞬で出口まで移動したこの獣人の娘

これほどの冒険者なら取り逃がして準備させれば次は対策を講じてくるだろう

闇は井戸より外には出れない

支配が及ばない獣人の上半身はたとえ下半身を破壊した今としても

意識がはっきりとしたなら自ら首を切り落とし

転送魔法陣に首だけでも逃げ込むかもしれない

そうなれば行先は寺院だ、確実に復活される

何としても穴の中に頭まで連れ込む必要があった


「んなああ、たぶんこれはもうこの下の身体はダメっぽいきがするにゃあ」


「もし胸から下が食われてるとしたら猫はもうだめにゃ」


「時間がない、自分で首を切って頭だけでも転送するにゃ・・!」


「みんな、絶対助けるから!」

武闘家が覚悟を決めたその瞬間、それはほんの一瞬だったが

意識が周囲観察からそれた


「へにゃ!?」


意を決し死ぬ覚悟を決めた武闘家にはあまりにも想定外だった

胸まで固定されていた黒い蓋が急に開いたのだ


身体の情報が一気に流れ込んでくる


予定通り首だけで帰る?力任せに引き抜いて意識を保ったまま帰る?

迷った、というほどでもないが一瞬だけ判断が遅れた

ーーーーー

身体の感覚が戻った武闘家はちらりと下を見る

腹が異常に膨らみ、中で何かが蠢いている

この状況は冒険者ならとくに珍しいことではない

寄生や巨大な魔物に犯されて腹が肥大化するさまは

他のパーティーの女の子で見たことがある

それがついに自分の番になっただけだ

武闘家は激痛をすぐに切り離して冷静を保つ


やっぱり駄目だったにゃ、そう思いながら脱出のプランを実行する


外に出ている部分は「敵」は干渉できないようだ

今なら無理やり這い出て転送陣に逃げ込める

もうその際、身体が千切れようとも構わない

転送陣に意識をたまったまま逃げ込むのが一番の策だ


井戸の縁をすでに片手は掴んでいる

もう片方の手を伸ばそうとする武闘家だが縁に手が届かない

すぐそこに見えていたのに・・


「おぷっ」


身体中を襲う激痛と嫌悪感に加え急な吐き気と息苦しさ


「おげええええええええええーーーっ!!」


目の前と周囲が暗くなる

喉から真っ黒な闇の何かが飛び出した

ごぐりゅ、ぬごぉ、と音をたて武闘家の喉を拡げている


(貫通された!?やばいにゃ!これだともう引き抜けないにゃ!)

(次の手を・・)


何とか逃げ出せないか思考を巡らせる

考えた結果気が付いた、井戸より上にいたはずだが

今は井戸の縁より下に引き込まれていることに

今口から出ているこれは飛び出たのではなく

喉元まで来ていたものが自分が下がったことにより外に出たのだ

ここまであきらめることなく常に最良の選択をとってきたが

喉から外に出るソレは太さを増しながら武闘家の身体の中を通り抜けている

つまり一瞬迷った間にほんの少し

30センチほど引きずり降ろされただけだった

それで闇は獲物の中を口まで到達することができた

上を向かされている武闘家の目に井戸の縁が閉じていくのが見える



(そんな!そんなあああ!!!!)

「んごご!あぐうう!!」


必死にもがくが完全に全身を外と中から捕獲され

手足をばたつかせることしかできない


(やだ!みんな!こんな終わり方やだにゃぁ!!)


メキメキメキッ


「おごーーーーーーーっ!!」


腹の中で何かが弾けた感じと性器がさらに拡げられていくのが分かった

おそらく過去見たことがある無残にやられた女性冒険者と同じように

自分も体を破壊され、見るも無残なことになっていることだろう

しかも逃げ出せないのなら誰にも発見されずこのままここで終わりなのだ


「うぐーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」


(いやいやいやいや!まだやり残したことがあるにゃあ!)


「うごーーーーーーー!!」


(あーーーーーーーー!!)


ただ叫ぶことしかできない

しかしそれさえも自由ではなかった。

ーーーーー

「もごごごごごごごごーーーーーっ!!!!」


井戸の入り口は閉じられ完全な闇の中

夜目が効く獣人の武闘家ですらなにも見ることはできなかった

それでも目を見開き少しでも情報を得ようとしている

しかし自らの身体があり得ない位置からの振動が触感として伝わるだけだった

それは左右にそれぞれ1メートルほど離れたところからの情報である

腹の皮膚が闇によって蹂躙され膨らまされる感覚がそこから伝わってくる

何も見えずとも武闘家の子宮と胃は井戸の穴を塞げるほど拡げられていることが理解できた


(なんで、なんでこんなことに!?なにも悪いことしてないのに)


(ああああ!もうやだあ!もう拡げないで!猫のだいじな子宮壊さないでにゃあ!)


「んぶうううううううううう!」


「あえあえあえーーーーーーーっ!!!」


股の間のどちらともいえない穴に滝つぼに水が落ちるがごとく

とめどなく闇が流れ込んでいく

彼女の下から入ったそれは

子宮の上部を殴りつけた後、口から噴射される

尿道と性器と肛門の3つの穴は口へと貫通させられている

武闘家は狂うことも気絶することも許されず

自分の身体がまるで一本のチューブのように拡げられていくのを

受け入れるしかできなかった


背中に硬くて冷たいものが当たる

同時に腹と胸にも同じ感触の物が当たり

内側から闇がさらに押し付ける

武闘家の身体は井戸の穴の直径と同じ広さに拡げられ

肉の筒となった


(これもう!こんなのもう!人の身体じゃなくなっちゃったにゃあ)


「うううっ、うえええぐええええん!ぐぼーーーーーっ!!」


(こんな暗いところで井戸の壁になるなんていや・・にゃあ・・)


(みんなも拡げられちゃったの?)


(だれか、だれか助けて・・・)


(・・でもみんな一緒なら・・)


少しずつ溶けていく思考と身体に武闘家はすこしだけ安堵していた


ドクン・・ドクン・・


ザーーー・・・


(みんな一緒・・。)

ーーーーー

その日ある冒険者PTが姿を消した

ーーーーー


遠い昔。

井戸は栄えた王国にあった

井戸の傍には孤児院がありある女魔法使いが運営していた

魔法使いは王から王宮魔法使いになるよう誘いを受けていたが

子供たちを優先するため断り続けていた


ある日外出から帰ると孤児院に子供たちの姿はなく

街を探しまわり、人々に聞いて回ったが

仲良くしていた住民たちはなぜか話を聞いてくれなかった


数日休まず探すもどこにも子供たちの姿を見つけるころはできず

疲弊した身体を引きずって孤児院へ帰ると

孤児院では王からの使者が待っておりこう言った・・


「身軽になっただろう?これで王の誘いを拒む理由はあるまい?」


そんなはずはない、いくら何でもそんなひどいことを人間ができるはずがない

そう自分に言い聞かせその可能性を考えないようにしていた

しかし、剣を携えた使者はため息をつきながらこう続けた


「ちょうどよい井戸があってよかったな」


王国一の魔法使いと呼ばれた女は戦争で家族を失っていた

そのため孤児を集め、読み書きを教え

街の住民の相談にも気さくに乗り将来子供たちが巣立っていけるよう尽力していた

人は争う、それは心が飢えているからだ

しかし違った、どこまで尽くそうと人の本質は変わらない


それから数日、王国は地形が変わるほどの嵐に見舞われた

嵐がおさまり荒れ地となった孤児院の跡地には井戸だけが残されていた


そして数千年、一夜にして滅んだその国のことは誰一人知らない


ーーーーー


「ほんとにそんなダンジョンがあるの!?おばあさん!!」


「超古代の遺跡が井戸の底に眠っているなんて・・」


「確かにあの地方のことは誰もしらない、行ってみる価値はありそう!!」


踊り子冒険者の少女はうずくまっていた老婆を助けた礼にと

魔法のカギと井戸のように見えるダンジョンの情報を教えてもらった


なんでも若い少女だけの4人組らしい

ウキウキ顔の少女を見送るとこうつぶやく




『いっぱいお食べ 可愛い坊やたち・・。』




井戸のそこには古代の財宝が入った宝箱があるという



閉ざされた井戸(完)



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