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国内最大手の団体・BZM女子プロレスリングにて。 プロレス団体には往々にして1vs1のタイトル戦を行う「シングル王座」と 2vs2のタッグマッチでタイトル戦を行う「タッグ王座」が存在する。 同団体の看板レスラーである "白のプリンセス"白石姫華(26)と "バイオレット・ヴィーナス"南野舞(27)は このBZMにおいて抜群のルックスと連携と兼ね備えた現行のタッグチャンピオン。 そんな彼女たちは、このたび 若きアマチュアがプロ入りを夢みてしのぎを削る "学生プロレス界隈"で脚光を浴び、未来のBZMタッグチャンピオンと呼び声高い2人の少女と イリミネーションマッチで試合をすることとなった。 彼女たちは所謂J〇。 本来であればキャリアや技術・カリスマで勝るオトナ組が胸を貸し、プロのリングで敢えて悔しさを与えることで更なる成長を促す…というのがこの試合の役割であった。 しかしこの試合は違った。 4人が同席したマスコミを入れての記者会見にて。 オトナ組の片割れ……高飛車な性格の舞は対戦相手の少女2人に対し、大人気なく小馬鹿にした発言が目立った。 「所詮学プロでしょ?そんな歳でBZMの選手と戦えるだけでも名誉なんだから、もっと新人に当たらせたら良いじゃない」 「私たちが相手をするのは時期尚早」 「お子ちゃまの思い出作りのお手伝いなんて時間がもったいないわ」 続けて姫華もマイクを取る。 「……舞さんの言い方はともかく、私も気持ちはわかります」 「この栄誉あるタッグベルトを巻いたまま、アマチュアと同じリングに上がれという団体のマッチメイクには違和感が残ります」 これを受けて〇Cタッグの片割れ、好戦的な性格で知られ年上にも臆することがない武闘派・凛は 女子プロレスの頂点に立つ姫華と舞にも負けじと容赦なく挑発を仕掛ける。 「ねえ、余裕ぶってるみたいだけど、もっと焦ったほうが良いんじゃない?w アンタらみたいなおばさんたちからしたら若さでも実力でもぜーーったい敵わない黒船が来たんだからw」 片や温厚で、アマチュアとはいえ本当にレスラーなのかと疑わしくなるほど気弱な技巧派のパートナー・サヤはそれを窘める。 「凛ちゃん…やめようよ…せっかくチャンピオンチームと試合なんだから良い経験させてもらお…?ねっ…?💦」 「良い経験ぐらいで終わったらもったいねぇよ!サヤ、ウチらならこのおばさん共ぐらい楽勝だって!🤣」 「り、凛ちゃん…お姉さんたち怖い顔してるってば……!」(ボソッ) 野心に燃える凛はビッグマウスを繰り返す。 毎年、各世代に存在する学プロの逸材をこのBZM主催のイリミネーションマッチに招待し、その試合を経て数年後、高〇卒業とともにその娘たちがプロ入りを果たすというのが古くからBZMにある伝統的な流れであった。 だが、自分たちの実力やチームワークに絶対の自信を持つ凛は今ですら姫華・舞タッグに勝てると踏んで自信満々に口撃を加えたのだ。 事実、彼女たちは2〇生の身でありながら学プロ最強と名高い他校の3〇生タッグを薙ぎ倒して注目を浴びているので、若さも考えればこの自負はさほど不自然なものではない。 だが、舞は自分がこのコメント合戦を仕掛けたことも忘れ我慢の限界を迎える。 元々気が強く喧嘩っ早い彼女はエースの特権を使い、団体の上層部に同試合をイリミネーションマッチから 「勝敗は4人いずれかのギブアップのみで決まる"完全決着戦ルール"」に無理やり変更させたのだ。 これは本来プロ同士の、それも因縁ある選手間の試合でのみ行われる過酷かつ凄惨なルール。 凛の減らず口を塞ぐにはリングでボコボコに叩きのめし、関節技で締めあげて「ギブアップです、調子に乗ってすいませんでした!」と言わせるほかない、との判断であった。 この決定に マスコミ、ファン、選手たち……… 業界に関わる全ての人間はリングで無惨にも倒れふす少女たちの可哀想な姿を想像し、試合前から同情の声はそこかしこであがった。 まさか当日、その可哀想な姿を晒すのがBZMで歴史あるタッグチャンピオンのベルトを巻く "白のプリンセス"白石姫華と "バイオレット・ヴィーナス"南野舞であり 天才とはいえ中〇生のタッグにボロボロのズタズタにされるとは夢にも思わなかったからである。 「あ、あの…レフェリーさん…もうゴング鳴らしてあげてください…」 「お姉さんたち…ギブアップって言わせなくても…もう戦えないです…」 「凛ちゃんにもっと痛くされちゃう……早く止めなきゃ、可哀想ですっ🥺」 「何言ってんだよサヤ!お前自分の才能を低く見すぎなんだよ!ほら見てみろ、コイツらスタミナもテクニックも全然大したことねぇ!おばさんなんだから当然だけどさ!!w」 「こいつらにウチらの怖さ叩き込んでやるんだよ!」 「ウチらがプロ入りしたらこんなもんじゃ済まさねぇぞ!覚悟しろよザコババアども!!w」 会場の大モニターにはコスチュームを脱がされ、下に履いている黒のTバックをゴムのおもちゃように引っ張られ弄ばれる舞の無様な姿が映し出されていた。 白目を剥き、舌が垂れ、涙とヨダレで美しい顔はぐしゃぐしゃになってメイクも崩れてしまっている。 そしてなにより哀れなことに…舐めプの証である尻叩きの手形がビッッシリと刻まれた褐色の大尻が、プルプルと虚しく、間抜けに揺れる。 ぷるんっ♡♡ ぷるるるっ♡♡ ぷるっ♡♡♡♡ 同様と混乱、ショック、あるいは歴史的ジャイアントキリングへの歓喜。 あらゆる感情が渦巻く観客席からはブーイングや歓声が入り交じってカオスと化していた。 そしてこれを緊急事態と捉えたレフェリーは、サヤの勧め通りルールを無視して試合終了を告げるゴングを鳴らす。 『試合時間18分40秒!勝者……凛・サヤ組……っっ!!』 無情な音色がその場に響き渡るが、なおも舞の尻を踏み付ける凛。 そして、一方の姫華は先の記者会見でも比較的平静を貫いたことが功を奏し、幸運にも穏健派のサヤからチョークスリーパーで簡単に気絶させられる"だけ"で済み、彼女の小さな肩に担がれていた。 だがそれでも、年下の小柄な女の子に担がれ、みっともなく平手の痕を残した尻を突き出して気を失う姫華の姿も ダメージこそ浅いもののそのアンバランスな格好からしてやはり無様には違いなかった。 サヤは姫華の尻を優しく撫で回す。 「お姉さん……お尻赤くなっちゃった…あ、でも、もう大丈夫ですからね……よしよ〜し…」 「あっちのお姉さんも…きっと怖かったよね…凛ちゃん、1回暴れ出すと止めても聞かないから…」 試合終了を受けてソッと姫華をリングにおろすサヤ。 凛も、もう飽きたとばかりに舞をその隣に蹴飛ばす。 リングの中央に哀れに横たわる最強のオトナタッグ。 勝者となった少女たちは ひとりはプロ入り後のタッグ王座の最年少戴冠を確信し、ほくそ笑みながら ひとりは相変わらず自分たちが強いとは気がつかず、とんでもない事になってしまったとオドオドしながら それぞれ敗者が残る戦場を後にしていった………。 翌日、この試合の写真を記事に使うなという団体側のマスコミへの圧力も虚しく、看板の美女2人の負け顔がスポーツ誌の1面を飾ることになった。 姫華と舞は、いずれ来る新世代のプロ襲来に怯えながら日々を過ごすことになる。

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