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「はぁ♡ はぁ♡ ひあっ♡ も、もうダメっ♡ イクっ♡ またイッちゃう♡ あんっ♡」


 エリィ・マクダエルが支援課ビルの自室で自分の身体を慰めていた。

 ベッドの上に裸になり、自分で乳首にしゃぶりつきながら指で秘部をかき回している。

 すでに一時間はオナニーをしているのだが彼女の身体はまだ発情したままだ。部屋の中はいやらしい匂いが充満しており、呼吸をするだけで変な気持ちになってしまう。


「ふああっ♡ おっぱい気持ちいいっ♡ んっ♡ オマンコも――ふあああっ♡ ひあああっ♡ んひいいいいいっ♡」


 毎日オナニーをしているだけあって、自分で自分の弱い部分も知り尽くしてしまっていた。

 乳首に軽く歯を立てて同時にクリを指でつまむと、彼女の身体が大きく跳ねる。

 荒い呼吸を繰り返しながらベッドに身体を預けて仰向けになる。

 右腕で目元を隠して何とか息を整えようと務めた。


「あぁ……どうしてこんなことになったのよ……」


 チラリとエリィが机に置かれたものに視線を向ける。

 そこにはノート型の端末と催眠アプリが置かれてあった。


「全部ヨナ君の……あの子のせいで……っ!」


 ヨナ・セイクリッド。

 彼は催眠アプリを使ってエリィの処女を奪っただけではなく、自分好みに調教してしまったのだ。

 そのせいでエリィは知らず知らずのうちに身体を弄ばれて、完全に作り替えられてしまった。

 胸は二回り以上大きくなり、全身感度が上がってしまった。

 それどころか彼の子供を妊娠してしまったのだ。


「あんな最低な子のせいで私は……!」


 催眠アプリなどというものがあるのは驚いたが、それを人に使って思うがままに操るなど外道としか言えない。

 人として最低の行いであり、元々ヨナの事が苦手だったエリィは彼を完全に軽蔑してしまった。


「ほら、早く選べよ。ここから出て催眠解除か、ボクにパイズリするかな」


 あの日の事を思い出してエリィが自分の身体を抱きしめる。


「ひっ……! いやぁ……」


 体を丸めてがくがくと震えているエリィは何かにおびえているようだった。

 自分がヨナに犯されているデータを見つけて彼を問い詰めに行ったあの日。

 ヨナは反省の色など全く見せずに、エリィに対して自分のモノになるように要求してきた。

 さんざん調教されてしまったのでその言葉に魅力を感じてしまったエリィだったが、彼女は誘惑を振り切って部屋から出ていったのだ。

 その翌日。

 エリィは改めてヨナのいた部屋を調べに行ったのだが、そこは完全にもぬけの殻だった。

 ヨナがいた痕跡も部屋に貼られていたエリィの写真も全て消え去っており、その日からヨナも行方不明になってしまった。

 だが二つだけそこに残されていたものがる。それが自分とヨナのセックスの映像データが入った端末と催眠アプリだった。

 置いておくわけにもいかずにエリィはそれを回収したのだ。

 催眠アプリの存在は危険すぎて誰にも言えない。

 何よりヨナに調教されたことや彼の子供を妊娠してしまったことなども誰にも言えるはずがない。

 結局エリィはあの出来事の事を誰にも打ち明けることはできなかった。

 自分を犯して弄んだヨナの事は当然許すことはできなかったが、それと同じくらい恐怖も感じている。

 いつかヨナが再び自分の前に現れて同じことをして来たらと思うと怖くてたまらないのだ。


「ん……また身体が……ふあっ♡ あああっ♡」


 身体がまた疼き始めたのでエリィがオナニーを再開する。

 胸を搾るように揉みしだくと母乳が飛び出して彼女自身の身体に降りかかる。

 ヨナが居なくなって調教されることは無くなったが、調教によって開発された自分の身体は残っている。

 エリィは毎晩のように発情してしまうようになった淫らな身体を必死で慰める毎日を送っていた。


「あああっ♡ ヨ、ヨナ君♡ 絶対に許さないわっ♡ んひいいっ♡ 貴方なんて大嫌いよっ♡」


 今夜も夜のエリィの部屋に彼女の声が響く。

 彼女のオナニーはあと一時間ほど続くのだった。



 浮かない顔をした一人の少年がクロスベルを歩いていた。

 カルバード共和国で最大のシンジケートである黒月。そのルウ家の息子であるシン・ルウだ。

 彼の心はずっと一人の女性で埋め尽くされていた。


「エリィさん……今頃何をしているんだろうか」


 シンは年上の女性にとても弱く、エリィを見た瞬間に一目ぼれしてしまったほどだ。

 一度クロスベルを離れていたのだが、共和国に帰っている時もエリィの事を忘れられずにいた。

 服の上からでもわかるあの豊満な胸を思い出すたびに勃起してしまい、毎晩エリィを思ってオナニーをしてしまうほどだった。

 クロスベルに戻ってきたからにはエリィに会いたい。しかし今の特務支援課は大変なことになっているので、会いに行っても迷惑かもしれない。

 そんな複雑な思いを胸に、彼は少しでも気晴らししようと街を歩いていたのだ。


「シン君……?」

「え?」


 背後から声をかけられてシンが振り返ると、そこにはずっと会いたかったエリィが立っていた。

 彼女も自分を見つけて驚いていたようだが、すぐに笑顔になって近づいてくる。

 相変わらず美しいなどと思いながらもシンもエリィに駆け寄る。


「エリィさん、お久しぶりです! ああ……まさかこんなところで会えるなんて!」

「私も驚いたわ。クロスベルに戻ってきていたのね。また会えて嬉しいわ」


 優しく微笑むエリィだったが、彼女の表情がどこかすぐれない事にシンはすぐに気が付いた。

 自分の好きな女性が苦しんでいるのならばなんとかしてあげたいのだが、無理に悩みを聞きだすのもどうかと思ってしまう。

 せめて少しでも元気づけてあげられないだろうかと彼はすぐに行動を起こした。


「エリィさん、今お時間は大丈夫ですか? せっかく会えたのですから、よろしければお茶でも……」

「ふふ、お茶はともかく少し座りましょうか」


 喫茶店にでも誘おうと思ったシンだったが、エリィはやんわりと断ると近くのベンチに腰を下ろした。

 シンが飲み物を買ってきたので二人でそれを飲みながらたわいのない話を始める。

 誰かとこうして楽しく話すなどエリィにとっては久しぶりであり、その時間は彼女にとって辛いことを少しだけ忘れることができた。


「シン君は少し見ない間に本当に立派になったわね……彼とは大違いだわ」

「え?」

「い、いえ。何でもないわよ」


 いい子に育っているシンと人間の屑であるヨナを比べるなど失礼極まりない。


(はぁ……駄目ね私ったら。せっかくシン君と楽しく話しているのに、ヨナ君なんかのことを思い出してしまうなんて……あんな最低な人の記憶なんて全部消し去りたいくらいよ)


 ヨナの事を思い出してしまって怒りが込みあがってくるが、飲み物を一口飲んで心を鎮めていく。

 その反応をシンは見逃さない。やはりエリィは支援課のこと以外でも辛いことがあったのだと確信していた。


「もう暗くなってきたわね。そろそろ帰りましょうか」

「は、はい……」


 せっかくエリィと会えたのにまた別れるのは残念だが、ここでもっと一緒にいたいというほどシンは我儘ではなかった。


「今日は久しぶりに楽しかったわシン君。また時間があったら今度は一緒にお茶でも飲みましょう」

「あの……エリィさん」

「どうしたの?」


 シンが真面目な顔で自分を見上げているのでエリィが首をかしげる。


「エリィさん……ボクはどんなことがあってもエリィさんの味方ですからね。なにか辛いことがあれば真っ先にボクに相談してください。最優先で駆けつけてあなたの力になります」

「シン君……」


 自分よりも年下の男の子ではあるが、シンの今の言葉はエリィの心にしみわたる。

 特務支援課が解散してロイドもいなくなり、エリィには心のよりどころとなる人物がいない状態だ。

 こんなにも優しい言葉をかけられたのも久しぶりなので嬉しいに決まっている。

 話している間も自分を元気づけようとしてくれているのもわかっていたのでなおさら嬉しく感じた。

 それと同時に、帰ってしまえば自分は一人になることを思い出してしまう。

 ヨナに身体を弄ばれた恐怖も蘇るだろう。

 一人は嫌だと思った瞬間に、エリィはシンのことを抱きしめていた。


「エ、エリィさん!?」


 突然の事にシンは混乱して何も考えられなくなる。

 自分の顔がエリィの豊満な胸に埋まる。妄想の中で何度も揉みしだいていたそれは、服の上からでも極上の柔らかさを誇っていた。

 その胸をシンの顔に押し付けるようにエリィは彼を抱きしめる。


「シン君……やっぱりもう少しの間だけ私と一緒にいてくれないかしら?」

「は、はい! ボクでよろしければ喜んで!」


 シンは半ば反射的に返事をすると、二人は特務支援課のビルに向かって歩き始めた。



「こ、ここがエリィさんの部屋……」


 もう少しだけ一緒にいてほしいと頼まれたシンだったが、彼は今夜支援課のビルに泊まっていくことになった。

 エリィはシャワーを浴びに行っている。もしかするとエリィと関係を進められるのではないかとシンは内心でかなり期待していた。

 それとは別に好きな女性の部屋というのもドキドキしてしまう。

 今はベッドに座っているが、いつもエリィが寝ているそこは非常にいい匂いがする。

 ベッドというよりは部屋の中全てが甘い香りに包まれているようだった。


「これがエリィさんがいつも使っている枕……はぁ……はぁ……」


 エリィの枕に顔を埋めて大きく深呼吸をする。

 それだけで興奮のあまり肉棒が勃起してしまったので、慌てて顔を放して心を落ち着けた。


「もうすぐシャワーを浴び終えたエリィさんが……お、落ち着くんだボク。エリィさんに告白するチャンスだし、彼女をボクの妻に――いや、それも重要だが、やっぱりエリィさんの元気がなかったのが気になるな……部屋に何か手がかりがあるかもしれない」


 罪悪感はあったがエリィの事が少しでもわかるかもしれないので、シンは部屋の物色を始めた。

 手始めに机の引き出しを開けてみると……


「なんだこれは?」


 見たこともない機械を発見した。

 何だろうと思い手に取ってみるが、改めてじっくりと見ても何なのかわからない。

 戦術オーブメントかと思ったがそれも違うようだ。


「エリィさんの物を勝手に触るのもよくないか……」

「お待たせ、シン君」


 手に持ったそれを机に置こうとした瞬間に、部屋の扉が開いてエリィが入ってくる。

 部屋を物色している最中だったのでシンは慌てるが、カチッと何かスイッチが入ったような音を聞いた。


「エ、エリィさん!? 違うんです、これは――エリィさん?」


 言い訳が思いつかなくて困っていたが、エリィの目が虚ろになっている事に気が付いた。

 顔色が悪いわけではなく、むしろ湯上りで肌が火照っている。

 しかし目から生気が感じられない。


「エリィさん……どこか具合が悪いんですか?」

「いいえ。どこも悪くありません」


 悪くないと言ってもやはり今のエリィはどう見てもおかしい。

 シンは元々聡明な子供なので、彼女の意識が無くなっているのではないかとすぐに気が付いた。


「とりあえず……ここに座ってください」

「わかりました」


 椅子を引いて座るように促すと、彼女はそれに従って腰を下ろす。


(ボクの言うことを素直に聞いてくれる……まさかこの機械のせいか?)


 自分が見つけた謎の機械のせいでこうなってしまったのだろうか。


「……あなたの名前は?」

「エリィ・マクダエルです」

「右手を上げてください」

「はい」


 エリィが右手を上げる。

 詳しいことはよくわからないが、エリィは自分の言うことを聞く状態になっている。

 元に戻す必要はあるが、シンは今ならばエリィの悩みを聞けば正直に答えてくれるのではないかと思い立った。


「こんなやり方はダメかもしれないが、エリィさんの悩みを知ることができるなら……よし。エリィさん。あなたは元気がない様に見えたのですが、一体何があったのですか?」

「ヨナ君に催眠アプリを使われて調教されてしまいました」

「……え?」


 シンは思わず耳を疑った。


「も、もう一度言ってください!」

「ヨナ君に催眠アプリを使われて調教されてしまいました」


 聞き間違いではない。

 エリィは調教されたと言ったのだ。


「ちょ、調教……?」

「はい。催眠アプリという機械を使い、ヨナ君は私の処女を奪ったのです」


 エリィがもう処女ではない。

 シンは雷に打たれたような衝撃が走る。

 自分のモノにしたかったエリィの身体を好きに弄んだ男がいるのだ。

 ヨナというのは聞き覚えがある。エプスタイン財団のエンジニアで特務支援課にも協力していた男だ。


「……く、詳しく聞かせてください」

「わかりました。私はある日ティオちゃんの事で相談があると言われてヨナ君に呼び出されました。ですがその際に催眠アプリを使われて、認識を書き変えられてしまったのです」

「催眠アプリというのは……」

「その名の通り人を催眠状態にするものです。記憶や認識を書き変えたりすることも可能です。私はそれを使われて、ヨナ君が性経験を積むための教材となったのです。その日のうちにヨナ君と初めてのセックスをしました」

「く……ヨナとか言う男がボクのエリィさんを……!」


 ヨナに対して怒りが込みあがってくるが、エリィの初体験も気になってしまう。


「ど、どのようなことをしたんですか?」

「ヨナ君は私のおっぱいを乱暴に揉みしだきました。服の上からでは満足できずに直接触り、鼻息を荒げながら気持ちよさそうに揉み続けていました。その後は乳首にしゃぶりついて、まるで私のおっぱいをマーキングするかのように唾液まみれにして悦に浸っていました。乳首を掴まれておっぱいを引っ張られて、形がゆがんでしまうほどに乱暴に扱ってきたのです」


 下卑た笑みを浮かべながらエリィの胸を弄ぶヨナの顔が浮かんでしまう。

 そして羨ましいと感じてしまう。


「ヨナ君は私のおっぱいを手で堪能した後に、オチンポをおっぱいで挟むように指示してきたので、私は言われた通りにパイズリを行いました」

「パイズリ……」


 服の上からでもわかる大きな乳房。

 あれで挟んでもらえたらどれほどの快楽を得られるのだろうか。


「初めての事なのでうまくできませんでしたが、乳圧を強くして扱くように言われました。先走りが溢れて私のおっぱいを汚して、唾液以外でもマーキングしているようでした。そのまましばらく扱き続けました。ヨナ君は情けない声を出して口元から涎を垂れ流して、気持ちよさそうにしながら私のおっぱいの感触を味わっていました」

「うう……そんなの絶対に気持ちいいに決まってる。なんて羨ましいことを……」

「しばらくするとヨナ君はパイズリをしながら私にキスをしてきました。これが私のファーストキスです。そのあとヨナ君はおっぱいに射精を行いました。この胸はボクのモノだ。誰にも渡さない。そう言いながら熱くてドロッとしたザーメンで私のおっぱいを汚しました。その後ヨナ君の命令で対面座位になり、彼を抱きしめて私のおっぱいに顔を埋めながら処女を捧げました」


 無表情で淡々と語るエリィとは裏腹にシンは怒り、嫉妬、興奮の様々な感情に支配されていた。


「体が裂けてしまいそうな痛みでしたがそのままセックスを続けて、ヨナ君は最初から最後まで気持ちよさそうな顔のままで私の中に射精を行いました。子宮にザーメンを注がれて体の内側までマーキングされた瞬間に、私は完全にヨナ君の教材になってしまったのだと自覚しました」

「エリィさん……くそ……ボクがそばにいれば……っ!」


 エリィの子宮に精液を注ぎ込むのは自分だと思っていたのに、とっくに先を越されてしまっていた。


「……他にはどんなことをされたんですか?」

「裸よりも恥ずかしい水着を着せられてレイクビーチに行きました。身体を使ってヨナ君の身体にオイルを塗ったり、逆に私のおっぱいにオイルを塗ってもらったりととても恥ずかしかったです。岩陰でバレないようにセックスも行いました」

「はぁ……はぁ……ボクもエリィさんと……っ!」

「ヨナ君はパイズリが大好きでセックスの時は必ずパイズリを行っていました。ヨナ君が動く縦パイズリも好きだったようですが、アナル舐めパイズリを一時間以上も続けたことがあります。エリィのおっぱいはボクのものだ。パイズリ専用おっぱいをもっと大きく育ててやる。そう何度も言われて、実際に私のおっぱいは大きくなりました。それだけではなく感度も増しており、少し触られただけで簡単にイってしまいます。乳首を扱かれると母乳もすぐに出てくるようになりました」

「ぼ、母乳が出るんですか!?」


 エリィの胸は初めて会った時と比べて大きくなったと思っていたのだが、それもヨナのせいで大きくなったらしい。

 それだけではなく母乳も出るようになったとは……


「はい。私のおっぱいからは母乳が出ます。ヨナ君は母乳を飲むのが好きで、よく空の容器に溜めていました。もちろん直接飲むのも好きで、セックスの途中で彼が喉が渇いた時にはいつも授乳を行います。その際には授乳手コキでおちんぽも扱いてあげます。先ほども言いましたが私のおっぱいは感度が上がっているので、授乳されるとすぐにイってしまいます」

「エリィさんのおっぱい……ま、まさかエリィさんは妊娠しているんですか……?」

「はい。私はヨナ君の子供を妊娠しています」


 シンの目の前が真っ暗になる。


「ヨナ君が私を教材として使うときは避妊を一切していなかったので当然と言えます」

「これがエリィさんの悩みだったんですね……ボクに任せてください。黒月の全ての力を使ってでもその男をエリィさんから引き離して罰を与えます」

「いえ、私はもうヨナ君の教材ではありません」

「え?」


 てっきり今も肉体関係を強要されているのだと思っていたシンはポカンとしてしまった。

 しかし考えてみれば過去にそんなことをされて知らない間に妊娠してしまったなど悩みとしては十分すぎる。

 とはいえ催眠アプリまで使ってエリィを調教した男がどうして彼女を手放したのだろうか。


「どうしてその男はエリィさんを解放したんですか?」

「ヨナ君に自分のモノになるか自由になるか選ぶように言われて、私は自由になることを選びました。それからヨナ君がどこに行ったのかは不明です。後日ヨナ君の部屋を調べに向かいましたが、残されていたのは私とヨナ君のセックスが記録されている端末と催眠アプリだけでした」

「催眠アプリ……もしかしてこれの事ですか?」

「はい。シン君が今持っているものです」


 エリィが自由になることを選んだので逃亡したという事だろうか?

 それでもどうしてわざわざこの催眠アプリを置いていったのかまではわからない。

 なんにせよエリィの身に起きた不幸はシンも理解した。

 やるべきことは変わらない。催眠アプリなどを使いエリィを滅茶苦茶にしたヨナを探し出して罰を与える。


「催眠アプリ……これさえあればエリィさんをボクのモノにできる……」


 しかし、シンの心にドス黒い感情が生まれる。

 エリィを弄んだ外道が使ったものと同じものが自分の手にある。

 これさえあればエリィを自分のモノにだってできるという事だ。

 ヨナが味わったエリィの淫らな身体。自分も妄想の中で数えきれないほど汚してきた身体を手にすることができる。

 たわわに実った胸を揉みしだき、精液を子宮に注ぐことも簡単なのだ。


「エリィさん……あなたはボクの事を愛しています」

「私はシン君を愛しています……」

「世界で一番ボクの事が好きです。ボクになら喜んで抱かれたいと思うほどの好意を持っています。催眠を解除した瞬間に、あなたはボクに告白するでしょう」


 催眠アプリを使ってエリィの認識を書き変えていく。

 虚ろな目をしたエリィは自分に言い聞かせるようにシンの言葉を繰り返す。


「それでは解除しますね……」

「……あら? 私はいったい……」


 ごくりと唾を飲み込んでシンが催眠アプリを解除した

 エリィの瞳に光が戻る。記憶があいまいだが、確かシンが泊っていくことになって……


「っ♡ シン君……♡」


 目の前に座るシンを見た瞬間に、エリィがうっとりした表情になった。

 シンがゾクゾクするほど女の色気に満ちた表情。

 それだけではなく、あなたに惚れていますと顔に書いてある。

 催眠が成功したとシンが確信する。


(あぁ……シン君♡ こんなにかっこよかったかしら♡ それに私を慰めてくれてすごく優しくて、とても素敵な人♡ ダメ♡ シン君が好きだって感情を抑えきれないわ♡)

「エリィさん。どうしたんですか?」

「シン君……そ、その……ね? いきなりこんなことを言われても困ると思うのだけど……わ、私はあなたが好きなの♡」


 たとえ催眠アプリの力だとしても、運命の人だと思っていたエリィに告白されて、シンは飛び上がりそうなほど嬉しかった。


「ボクだってエリィさんの事を愛しています。将来はボクの伴侶として一緒に生きてほしい」

「本当? そ、それじゃあ……私をあなたの恋人にしてください♡」

「もちろんです。ボクがエリィさんを幸せにしてみせます」

「あぁ……♡」


 あまりの嬉しさにエリィは泣いてしまいそうだった。

 ヨナに犯されたことなどどうでもよくなる。あんな最低な人間のことなど忘れて愛する人に触れあいたくてたまらない。


「シン君……」

「エリィさん……」


 二人の唇がゆっくりと近づいていく。


「ん――ちゅ♡」


 恋人同士の幸せなキスをした瞬間に、シンはエリィを自分のモノにできた喜びに震えていた。



「シン君……どうかしら?」


 シンは目の前の光景がまだ信じられない。

 何度も妄想したエリィの裸体が目の前にあるのだ。

 想いを伝えあった二人は身体を重ねることになり、エリィは着ていた。服を全て脱いだ。

 エリィは美しい肌も手ではつかみ切れそうにない巨乳も全てさらけ出して、恥ずかしそうに頬を染めている。


「綺麗です……」

「っ♡ あ、ありがとうシン君♡ 貴方にそう言ってもらえるのはすごく嬉しいわ」


 シンの素直な感想はエリィの心に強く響く。

 彼女はベッドにぺたんと座ると、両手を広げてシンを誘った。


「来て、シン君♡ 私を貴方のモノにしてください♡」

「エ、エリィさん!」


 シンがエリィの巨乳を正面から鷲掴みにした。

 掌に柔らかい感触と温かさが広がり、かつてないほどの多幸感に包まれる。

 何も考えられないほど興奮してしまっているシンだったが、本能的に指を動かしてエリィの胸を揉みつづけた。


「す、すごい! これがエリィさんのおっぱい……なんて柔らかいんだ!」


 力を籠めると指はどこまでも沈んでいき、胸に埋まって指が見えなくなってしまった。

 撫でまわしてスベスベの肌の感触を十分に楽しんだ後はもう一度揉みしだく。

 胸を揉むという単純な行為をいつまでたってもやめることができない。


「ひああっ♡ シン君♡ おっぱい気持ちいいっ♡ あんっ♡ シン君の手でおっぱいを触られるのがすごく気持ちよくて幸せよっ♡ ふあっ♡ んあああっ♡」


 エリィの表情も蕩けて甘い声を漏らす。

 彼女の乳房を揉みしだきながら指で乳首を摘まんだ瞬間に、そこからぴゅっと母乳が出てきた。


「あんっ♡ おっぱいが出ちゃったわ♡ んっ♡ もっと搾って♡ ふああっ♡ の、飲んでもいいのよ♡ んひいいいいっ♡」


 右の乳房の乳首に吸い付いて母乳を吸っていく。

 口の中に甘い味が広がり、肉棒が痛いほど勃起してしまう。

 母乳を飲んでも飲んでも喉が渇いて、いつまでたっても飲むのを中断できない。

 乳首を交互にしゃぶりながら母乳を行い、もう片方の乳首は指で搾乳を行っていく。


「ひあああっ♡ んっ♡ ふふ、おっぱいじょうず♡ おっぱいじょうず♡ たくさん飲んでね♡ ふああっ♡」


 エリィが優しい表情でシンの頭を撫で始めた。

 授乳では母性本能を、搾乳では快楽を満たされていく感覚に多幸感を感じているのだ。

 自分の胸に夢中になっているシンが愛しくてたまらない。

 ヨナにされた行いを上書きされているかのようだ。

 ちゅぽんっと音を立ててシンが乳首から口を離す。


「はぁ……はぁ……エリィさん、ボクはもう……」

「ええ、オチンポが苦しいのね♡ 私に任せて♡」


 シンの肉棒は勃起しすぎて苦しくなっているのだ。

 エリィは彼の服を脱がせると肉棒を露出させるとベッドの縁に彼を座らせた。

 自分はベッドから降りて彼の正面にしゃがむと、大きな胸でシンの肉棒を優しく包み込む。


「うあ……エリィさん、これ……くうううう……っ!」

「ふふ……気に入ってもらえたかしら♡ 好きなタイミングで出していいわよ♡」


 エリィが優しく微笑みながらパイズリを始める。

 ゆっくりと動かしているだけなのにシンは腰が浮いてしまうほど気持ちよかった。

 掌で柔らかさを堪能した胸だったが、肉棒を挟まれると想像以上の快楽を与えてくれる。


「ん……れろぉ♡」


 それだけでは終わらずにエリィは自分の唾液を谷間に垂らし始める。

 柔らかさと温かさだけではなく滑りの良さも追加されて、肉棒にさらに強い刺激を与えていく。


「エリィさん、気持ちいいです! も、もっと動かしてください!」


 シンのおねだりに気分を良くしたエリィは、胸で肉棒をギュッと強く挟んで乳圧を高めた。

 自分の大好きな人が自分の大好きな大きな胸で奉仕しているという事実は、シンに快楽以外に優越感も与えていた。

 肉棒がすべて埋まるほどの大きさの胸。エリィの包容力をそのまま形にしたようなそれは、妄想とは比べ物にならないほどの快楽をシンに与えていく。


「んっ♡ あんっ♡ シン君のオチンポ、私のおっぱいの中で気持ちよさそうに震えているわ♡ ん♡ おっぱいで擦るたびに先走りも沢山溢れてきて、私も気持ちよくなっちゃう♡ んああっ♡」

「エリィさんの胸は柔らかくて温かいです! うう……ボクのモノを優しく包み込んでくれて……うっ! 毎日してほしいくらいだ」

「シン君のオチンポだったらいつでもおっぱいで挟んであげるわ♡ んっ♡ 大好きな人のオチンポを気持ちよくしてあげるのは恋人として当然じゃない♡」

「エ、エリィさん!」

「んむっ♡ ちゅうう♡ れりゅう♡ ちゅるるううう♡」


 パイズリをしたままエリィに唇を重ねる。

 強弱をつけて唇を押し付け合った後、舌を入れて激しく絡めていく。

 キスをしながらのパイズリで一気に射精感が込みあがってきて、エリィの胸の中でシンの肉棒が一回り大きくなって震え始めた。


「ちゅっ♡ れりゅうう♡ 出してシン君♡ ちゅうう♡ あなたのザーメンを私の胸にちょうだい♡ んうううっ♡」


 ――びゅるるるるうううううううううううううううっ!!


「ああああっ♡ いっぱい出てるっ♡ シン君のザーメン……温かいわ……♡」


 エリィの胸の谷間に熱い精液をぶちまける。

 肉棒がビクビクと震えるたびに精液が吐き出されて、オスの匂いがエリィのメスの部分を刺激する。

 射精はなかなか収まらない。少しでも多くエリィに欲望をぶつけたいというシンの想いが精液をとめどなく放出している。

 少しずつ量が収まってようやく射精が収まると、シンはゆっくりとエリィから唇を離した。

 うっとりした表情の彼女と目が合うと、エリィは肉棒を抜いて自分の胸を広げる。


「あぁ……シン君のザーメンがこんなにいっぱい♡ 私のおっぱいがマーキングされちゃったわね♡ れりゅう♡ ちゅるるう♡」


 谷間には白い精液がべっとりとついており、エリィはそれを美味しそうに舐めとっていく。

 その卑猥な光景にシンの肉棒がまたもや固くなり、エリィが自分の胸を綺麗にし終える頃には再び勃起していた。


「シン君……一つになりましょう♡」

「は、はい!」


 シンをベッドに座らせると、エリィは彼を正面から抱きしめる。

 エリィの胸に顔を埋めてそれだけで幸せに浸っていたシンだったが、彼女が自分の肉棒を受け入れようとしてることがわかると、秘部に先端をクチュりと当てた。


「ここがエリィさんの入り口……」

「そうよ♡ 入れるわね……んっ♡」


 肉棒が熱い壁に包まれていく感覚。パイズリ以上の強い快感でシンはエリィを抱きしめて胸に強く顔を埋めた。

 あっという間にエリィは根元まで挿入して肉棒を全て受け入れてしまう。


「ああああっ♡ シン君が私の中に……んっ♡ 嬉しい♡ 私はとうとう好きな人と結ばれたのね♡」

「す、すご……これがエリィさんの中……ううっ!」


 入れたばかりだというのに射精感が込みあがって来て、シンは全く動くことができない。

 エリィはシンを抱きしめながら対面座位でゆっくりと動き始めた。


「んっ♡ あんっ♡ シン君のおちんぽすっごく硬くて熱いわ♡ ふああああっ♡ 私の中で暴れてるのっ♡ んっ♡ 逞しくて素敵よっ♡ ひああっ♡ んあああああっ♡」

「エリィさんの中もきつくてボクのものに絡みついて――き、気持ちよすぎます! ダメだ、我慢できない! おっぱいもください!」


 エリィの胸をタプタプと揉みしだきながら乳首に吸い付く。

 授乳と搾乳を同時に行いながらのセックスで、エリィも興奮しているのが動きが早くなった。

 初めてのセックスは何もかもがシンの想像とは違っていた。

 エリィの身体を抱きしめて全身で彼女の柔らかさと温かさを堪能していく。

 ずっと触りたかった胸を自由に揉みしだき、乳首にも吸い付いて母乳を味わう。

 顔全体を乳房に強く押し付けて柔らかさを堪能すると、エリィが甘やかすように抱きしめて頭を撫でてくれた。


「んあっ♡ シン君、おっぱいじょうずよ♡ ふあっ♡ もみもみもチュパチュパもすごく上手♡ 気持ちよすぎて幸せになっちゃうわっ♡ ひああああ♡ ふああああっ♡」

「ボクも幸せですっ! 大好きだったエリィさんとセックスができて! 恋人になれて幸せです! エリィさんはボクのモノだ! このおっぱいもおまんこも全部ボクのモノなんだっ!」

「そうよっ♡ 私の身体は全てシン君のモノっ♡ 愛しているわシン君♡ いつでも私を抱いてっ♡ あなたの赤ちゃんを産ませてっ♡ ふあああっ♡ ひああああっ♡」


 エリィは上下に腰を動かすだけではなく、根元まで肉棒を咥えこむと円を描くように腰を回した。

 快楽のあまりシンもだらしない表情になっていたシンに自分から唇を重ねる。


「ちゅっ♡ れりゅうう♡ シン君好きっ♡ れりゅう♡ 愛してるわ♡ あんっ♡ 貴方とセックス出来て本当に幸せっ♡ ふああっ♡」


 好きと言われながらキスをされてシンの興奮も収まることはなく、肉棒が一回り大きくなって震え始める。

 エリィの中に射精できると思うと彼も腰を振り始めた。


「エリィさん、もう出ちゃいます……ううっ!」

「ちゅううう♡ じゅるるうう♡ 出してシン君っ♡ あなたの熱いザーメンを私の子宮に注いでっ♡ れりゅうう♡」

「出しますからねっ! エリィさんの全部をボクのモノにしてやるっ! エリィさんはボクのモノだ! ボクだけの女だ!」


 エリィの乳首を二つともしゃぶって母乳を飲みながらシンがスパートをかけた。

 多幸感と快楽に包まれた二人が同時に絶頂に向けて駆け上がっていく。


「ああああっ♡ もうイッちゃうっ♡ シン君と一緒にイッちゃうのっ♡ んあああ♡ ふああああっ♡」


 ――びゅるるるるうううううううううううううううっ!!


「あ――んあああああああああああああっ♡」


 子宮に熱い精液を注がれてエリィが絶頂した。

 彼女の大きく柔らかい胸に顔を埋めて母乳を飲みながらの射精で、シンは間違いなく先ほどよりも大量の濃い精液を吐き出している。

 柔らかい彼女の身体に抱きしめられながら、キツキツの膣に精液を注ぎ込む快感。

 好きな女性と一つになって融け合うような感覚に、シンは無意識のうちにエリィに抱き着いてグイグイと腰を押し付けていた。


「エリィさん……好きだ……好きだぁ……」

「シン君……あんっ♡ ふふ、いいこいいこ♡ 好きなだけ私の赤ちゃんのお部屋にザーメンをぴゅっぴゅしてね♡ んっ♡ いっぱい出せてすごいわ♡ えらいえらい♡」


 シンの頭を優しく撫でながらエリィは射精を受け止める。

 その表情は慈愛と幸福に満ちており、ヨナのことなどもはや何とも思っていないのが一目でわかる顔をしていた。



 シンが催眠アプリでエリィの隠し事を聞いてから数時間が経過していた。

 エリィの部屋の中には肉同士のぶつかり合う音がまだ響いている。

 ベッドの上で裸になっている女を、同じく裸の男が犯していた。


「ひひっ、エリィのマンコは寝てても最高だぜ! チンポが全然小さくならないっての! まだまだ付き合ってもらうからな!」


 しかし、エリィを犯している男はシンではなかった。

 かつて催眠アプリでエリィを調教したヨナ・セイクリッド。彼がなぜか眠っているエリィを犯している。


「ん……♡ あぁ……♡ んぅ……っ♡」


 エリィは正常位で犯されている。

 何かいい夢でも見ているのかその寝顔はとても幸せそうだ。

 現実では数時間前からヨナに犯されており、すでに何度も中出しされていた。

 腰を打ち付けられるたびに胸がタプタプと揺れるので、ヨナはその胸に顔を埋めて乳首をしゃぶる。

 自分が育てた胸を両手でたっぷりと揉みしだき、胸にはいくつもキスマークを付けていく。

 片手ではつかみ切れないほどの大きさのエリィの胸に触れるたびにヨナの肉棒は固くなっていく。


「ったくこのガキ。ボクのエリィに色目を使いやがって。このおっぱいもマンコも全部ボクのモノなんだよ」


 横目を向けるとそこには催眠状態のシンが椅子に座っていた。

 実はヨナはこの二人の事をずっと監視していたのだ。

 そしてシンが催眠アプリを起動してエリィにキスをする瞬間にヨナは自分が持っている催眠アプリを起動した。

 エリィが見つけた催眠アプリはヨナが作ったものであり、一回しか使うことができない模造品。

 オリジナルの催眠アプリはヨナが持っているのだ。

 シンは今エリィとセックスをしている夢を見ている。しかし現実では指一本触れていないのだ。

 エリィもシンに抱かれる幸せな夢を見ているだろう。現実では自分を苦しめたヨナに再び身体を弄ばれているなど思わないはずだ。


「今頃夢の中でエリィとセックスしてるんだろうけど、この身体はボクだけのものなんだよ。エリィのおっぱいは相変わらず最高だぜ。母乳も美味いしな。ストックが切れてきたからあとで搾って補充しておかないと。ううっ、またでそうだ。おらっ、もっと締め付けろエリィ!」


 エリィを抱きしめて胸に顔を埋めながらヨナがスパートをかける。

 夢の中ではシンと甘いセックスを楽しんでいるエリィの身体に、醜い欲望を余すことなくぶつけていく。


 ――びゅるるるるうううううううううううううううっ!!


「くうううう……っ! エリィに中出し……何回やってもたまらないぜ!」

「あ……ん……♡」


 中出しと同時にピクンっとエリィの身体が大きく跳ねた。ゼリーのように濃い精液を思う存分エリィの子宮に注いでいく。

 気持ちよく精液を出し切るとヨナはいったん肉棒を抜いて、エリィに跨ると硬さを失った肉棒を胸で挟んで腰を振り始めた。

 精液と愛液まみれの肉棒を胸を使って綺麗に掃除していく。

 勃起していなくても挟んでいるだけで快感を得ることができるので、しばらく続けていれば復活しそうだ。


「このまま復活するまでパイズリしよっと。こいつらはどうするかな……面白そうだからしばらく泳がせてみるか。エリィ、今夜はもうしばらく身体を楽しませてもらうぜ」

「ん……♡」


 パイズリを繰り返すうちにヨナの肉棒も復活して再び勃起する。

 ヨナはその後も数時間の間眠っているエリィの身体を犯し続けるのだった。



「その……シン君。昨日は本当にありがとう。おかげで悩みなんて全て吹き飛んだわ♡」

「い、いえ……エリィさんの力になれたのならば良かったです」


 一夜明けて、シンは特務支援課のビルから去ろうとしていた。

 昨日は最高の夜を過ごすことができたのだがいまだに実感がわかない。

 しかしシンの手に残っているエリィの身体の感触が、そして目の前のエリィの反応が嘘ではないと言っている。

 昨日エリィと恋人同士になって体を重ねたのは紛れもない真実なのだ。


「エリィさん。これからはもっとボクに頼ってくださいね。寂しい時はいつでも呼んでください。すぐに駆け付けます」

「嬉しい……こんなに頼りになる恋人ができるなんて本当に幸せよ♡」


 自分を見つめるエリィは好意を全く隠そうとしていない。

 だがシンの心には催眠アプリを使ってしまったという罪悪感も残っていた。

 欲望に負けてエリィの身体を弄んだヨナと同じことをしてしまったのだ。


(あれはもう使わないようにしよう。あんなものに頼らなくてもエリィさんはボクが絶対に守るんだ。きっと幸せにしてみせる)


 せめてあんなものをもう二度と使わないと自分自身に誓いを立てる。


「それではエリィさん。今日はこれで失礼します」

「ええ、さよなら」


 去っていくシンをエリィはいつまでも見つめていた。


「シン君……愛しているわ♡」


 彼の名前を口にするたびにシンを愛しているのだという実感がわく。

 昨日までヨナに怯えていたことが嘘のように心も体も軽くなっていた。

 あんな最低な男の事を考える暇があったらシンの事を考えていたい。


「さて……今日も頑張らなくちゃ」


 シンへの愛情でヨナとの悪夢を払拭することができたエリィだったが、ヨナがまだ自分の事を諦めていない事には気が付いていなかった。

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