【エロ文・焼肉リクエスト・アイドルマスター】凛ちゃんホストにドはまり中18~芋ジャージ姿で強制告白♥~ (Pixiv Fanbox)
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_(:3 」∠ )_<お待たせしましたしましたぁぁあ! ちょいとエロの薄さを悩んだり迷ったりしてアレコレに!
凛ちゃんホストにドはまり中17~凜ちゃんはイケメン女子? それとも玩具?~
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【登場人物など】
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【アイドルマスターリスト】
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【あらすじというか凜ちゃんの現状】
ケンゴには飽きられてほぼ捨てられ状態
マイに泥酔トラウマ調教を受けつつ今は恋人気取りで依存
アキナたちによる酷いイジメ、虐待は継続中
実家はアキナたちによる凜を遊ぶための場所となっている
そして凜の母・葉月はマイの妹(笑)となり年下イケメンのオナホ便所状態
父親はハニートラップで陥落していたりする
そして凜はアイドルとしては割と順調に活躍中
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「んぐふぐっぅう゛?!♥?! 死゛♥ っぉ゛♥ ゆるじでぇえ゛♥?!♥ 死゛んじゃいまひゅっぅう゛?!♥?!」
平日昼間の凜の家。元は―――というか今もだけど花屋をやっていたけれど休業中で母も父も留守にしているそこ。
そこのリビングにて死にそうな声と快感の呻き声を漏らすのは渋谷 凜。
アイドルとして人気と知名度を上げつつある彼女は今―――というか、ここのところ毎日のようにキャバ嬢のアキナとチハルのコンビにイジメられていた。
「ほらぁ? 凜たーん? さっさと問題に答えなよ~~~ぅ♥ おバカな凜たんの為にアタシとチハルで特訓して上げてんだからさぁ♥ ほれほれぇ♥」
「ぉ゛?! おごっぉお゛?!? んぐひっぃいぃい゛?!♥ 苦じっぃ゛?!!?♥」
「ぅふふ♥ 相変わらず渋谷さんの感じているお顔ってブス、ですよね~♥ きもちわるぅい♥」
リビングに敷かれた水洗い可能な大きなビニールマットの上で凜はアキナの足で首絞めをされ、チハルによる電マ責めをされていた。
凜は全裸であり、何をされているかというと―――。
「SEXのことしか考えてないクソバカビッチな凜たんがクイズ番組で恥を晒さないようにって心配してあげてるのわかってるのかにゃ~?」
「本当に渋谷さんっておバカでブスで最低の女の子ですよね♥ くふ……ふふふ♥」
―――凜のため、という名目で行われているイジメであり拷問だった。
アキナの足で首を絞められての電マ責めを受けながら凜は、2人がスマホで適当に探した問題やら、暗算では回答不可能な問題を出されているのだ。
「ほらー、凜たん? 答えは~? 日本で一番高い山は富士山、ですが~……世界で15番目に高いビルはなにかにゃ~?」
「んぐごっぉ゛?!♥?! わ、わがんにゃ、っぉ゛?!♥ ひっぃいぃいい゛?!?!♥」
「渋谷さん? 私の方も問題も忘れないでくださいね? ほら、もう1回言いますよ? 1542×2329÷34566×8777はいくつでしょうか? くふ♥」
「ぁぎゃ、っぉ゛??!♥ ひっぃ゛?!♥♥ イグっぅ゛♥ っぉ゛♥ っぉぉおぉおぉおお゛?!??!♥?!♥」
アキナとチハルから出されるのは普通の状態でも回答不可能な問題。
だというのに、首をアキナの足で締め付けられて窒息状態に追加で電マでの強制絶頂。
そんな状態で答えるなど出来る訳もなく凜は悲鳴をあげて悶えることしかできない。
逆らうことなど頭の浮かばないくらいに支配されている凜は首を絞められていることで目を充血させ、”こひゅこひゅ”と情けない呼吸をしていく。
そしてチハルの足の裏で膝付近を押すように固定されて強制開脚をさせられた状態で、無防備まんこを電マで責め続けられて何度目かの絶頂をかませば―――。
「イグっぅうぅう゛?!♥?!♥ っぁ゛?!♥ や、っば、っぁ゛♥?! っぉ゛?!?! っ~~~――――――」
「またイってるし♥ 本当に凜たんって頭ヤバい変態だにゃ~って……ん? 落ちた? これ」
「あ、失神してますね、これで……6回目、でしたっけ?」
「そんくらいじゃない? またか~……ほんっと凜たんって手間かけるよね~♥」
―――何度目かの失神をしていくのだった。
もはやアキナたちからすれば慣れたものというか、今日だけでも既に6回の失神を経験している様子。
窒息によって強制的に意識を飛ばすという、明らかに身体に悪いことを何度もさせられているという凜
意識が無いままに身体を”ぴくぴく”痙攣させている彼女を見てアキナは首を絞めていた足を離し、チハルも電マのスイッチを切った。
「ん~~~……ずっと座ってたから腰に来てるかも……チハルぅ、なんか飲む~?」
「ぁ、それでしたらお茶をお願いします」
「おっけ~」
凜が失神したので拷問を一度止めて立ち上がるアキナ。
もはや自分の家くらいの感覚でリビングダイニングのキッチンに向かい、酒やら飲み物がメインになっている冷蔵庫からミネラルウォーターとお茶を持ってリビングに戻る。
「ほい」
「ありがとうございます」
お茶のペットボトルをチハルに手渡したアキナはリビングのソファーへと座った。
渋谷家は今や完全に遊び場と化していて、以前は家族の団らんがあったリビングは凜を虐待・拷問するためのプレイルームとなっている。
元はダイニングキッチンから続くリビングであり、食卓があり、家族でTVを見るためのソファーが置かれていたそこ。
今は食卓は排除されて床には広く薄いビニールマットが敷かれて、その脇にかつてはTV観賞用だったソファーが設置。
視線の高さの壁に設置されていた小さな棚。以前は凜が載っている雑誌や家族のアルバムが置かれていたそこには今はバイブやらディルドなどエログッズが置かれている。
もはやこの家は凜の実家ではなく、アキナたちの遊び場で拷問虐待スペースなのだ。
「さぁて、この後はどうしよっかにゃ~?」
ソファーに座ってタバコを吸いだすアキナ。
この後も凜を弄ぶ気満々の彼女の隣にチハルも座ると、実に楽しそうに最低な会話を開始する。
「夜になったらまたそこらでキモ~~いおじさんに声かけさせるとして、それまでは何度も気絶させて遊びます? お風呂で窒息とか♥」
「あ~、それもイイね~♥ スタンガンで遊ぶのもイイかも♥ 肌に傷つけるとアイドルの仲間とかにバレるかもだからぁ、服越しに当てて遊ぶ?」
「それなら目隠しして手を縛ってやりませんか? きっと面白いくらい逃げ回ってくれると思うんですけど♥」
「にゃはは♥ それ採用♥ あ、また裏垢に乗せる芸も撮らなきゃね~。とんでもなく無様でバカ丸出しのことさせよ♥」
失神して床で伸びている凜の身体を雑に蹴ったり踏んだりしつつ2人はこの後の拷問・虐待について楽しそうに語り合っていく。
快感と暴力。そして羞恥にと様々なイジメを身体と心に刻み続けられていく凜。
この後も失神から回復次第に即座に2人により更なる拷問を受けることになるのだった。
―――。
――――――。
ある日の夕方。少しばかり暗くなり出して夜に一歩近づきだしている時間。
この日はアキナたちによるイジメを受けることなくマイとのデートを楽しんでた。
アキナたちにイジメられているときは最低のマゾで変態のバカ女扱いされている凜だけど、マイという恋人の前ではカッコいい姿を見せるのが常になっている。
今日もまたジャケットにパンツルック。少し大きめのキャスケットに眼鏡でイケメン女子スタイル。
美少女だけど道行く男よりも、女の子が振り返るようなカッコよさを見せている凜。
「次はどうしよっか? マイ……さん、えっと軽く喫茶店にでも入って甘いものでも食べる? 軽食も美味しいお店知ってるんだけど。それとも、しっかりめにご飯食べる?」
2人で買い物というかウィンドウショッピングをしばらく楽しんで、そこそこの疲労と空腹もというタイミング。
凜はマイに決定権を与えつつ、いくつかの選択肢を提示するモテ男的なテクニックを使っていく。
それは彼女なりに色々と勉強し学び覚え、そして実践しているデートテクだ。
ちなみに凜はここのところはどうにかマイを『マイさん』ではなく、『マイ』と呼び捨てにしようとしているのだけどまだ上手くはいっていない。
「ん~……どうしよっかなぁ♥ 凜たんおススメのお店も気になるけど~……ん~♥」
「ああ、その喫茶店はここからそんなに離れてない場所にあって夕方ならディナーメニューもあった、かな」
「へ~♥ そうなんだぁ、凜たんって色々なお店に詳しくて頼もし~♥」
「っ……そ、そう、かな……♥」
話を振られたマイは凜の前だけで見せる少し甘く、幼さを感じさせる笑顔を浮かべる。
それは凜の『カッコいい恋人でいたい』という欲望を満たすための演技と言うか、その為のプリセットのようなもの。
可愛らしいマイの姿に胸を高鳴らせてしまうのだった。
かつては尊敬と友愛そして深く刻まれたトラウマによる畏怖対象だったマイ。
しかし、今ではそれらをひっくるめて恋愛感情へと変換させられてしまっている。
「(マイさん、元から綺麗だったけど……恋人になってからわかるけどこの人すごく可愛い……っ♥)」
強すぎるドキドキを必死に抑え込みつつ凜はそっとマイの手を握る。
「そ、それじゃ、さっき言ったお店、行こっか?」
「♥」
リードするように。少しだけ強引な姿を凜は見せようとしていく。
その可愛らしさにマイは目を細めるのだった。
「うん♥ 行こ、凜たん♥ エスコートしてね~♥」
「っ♥ ま、まかへ、んんんっ! 任せて!」
手を握られたマイは更に甘えるように身体を密着させてラブラブの恋人同士のように腕を組む。
その際に大きくて柔らかい胸が”ぼにゅん♥”と凜の腕に押し当てられて、その感触と体温に童貞のようにキョドってしまう凜だった。
そして2人は凜おススメ―――というか、デートの為にしっかりと調べておいた喫茶店で食事をした。
恋人として完璧な時間を過ごした凜は、アキナたちによって日常的に破壊され踏みにじられている自尊心を少しだけ回復させるのだった。
―――。
――――――。
そんな風にマイとの時間で心を回復させたら次の日は当たり前のようにアキナとチハルからのイジメ・拷問を受けるのが凜の日常だ。
「は、っぁは、っぁ、っぁ゛♥ っぉ゛♥ んぐっぅう゛♥ はぁはぁ、っぁ゛! んんんっ゛?! ちょ、っと、や、やすませ、てっぇ……げほっ!」
デートでカッコいい姿を見せてから1日も経っていない次の日。
凜はアキナとチハルに呼び出されたラウンドワン的な施設で朝からイジメられ続けていた。
ここのところこの施設でのイジメがアキナたちのブームなようで頻繁に連れ凝られていたのだ。ちなみ利用料金は凜の自腹である。
そんなラウンドワン的な施設。平日なので利用者も少ないのもあって、2人は容赦なく凜への肉体的ないじめを繰り返していたのだった。
今もよれた芋ジャージ姿の凜にリモコンバイブを挿入して、2対1でのスポーツ勝負をさせていたのだ。
ここのところ頻繁に連れてこられているので凜のジャージは少しよれて、汚れている上に髪も後ろで適当に縛っただけの格好。
いくら美少女アイドルでも、くすんで見えるような姿をしている。
「え~? 凜たんまた休憩? サボり過ぎじゃない? ほら、立って立って~♥」
「渋谷さんってアイドルでダンスとかしているハズなのに運動……アレ、ですよね~♥ くふふ♥」
「げほっ! んっぅ゛?!♥ げほっぁ……はぁはぁ……! ぅぉっぇ゛……」
バトミントンのコートで蹲って震える凜。
全身汗だくの彼女はリモコンバイブの快感にお尻を”ぷるぷる♥”させてしまいつつ、疲労に吐きそうになっていた。
本来であれば不健康なキャバ嬢2人相手なら凜はここまで消耗はしない。
しかし、今はリモコンバイブ挿入されている上に手足にトレーニングようにウェイトベルトをつけられていた。
両手にそれぞれ5キロ、足にも5キロ、腰には10キロ。総勢30キロの重りをつけられてのスポーツ勝負。
いくらダンスレッスンで鍛えていると言っても、運動能力は高校生女子から逸脱はしていない凜。
そんな状態ではスポーツなんて無理にもほどがあるのだけど、アキナとチハルによって無理矢理やらされていたのだ。
「凜たーん? 休憩はもうイイっしょ? ほらほらぁ」
”べちん! べちん! ガッ!”
「ぎゃひっぃい゛?!♥?! っぉ゛……」
手足を”ぷるぷる”させたまま四つん這いになって立ち上がれずにいる凜に近づいたアキナは貸出用のラケットのガット面でまずは尻を叩き、おまけのようにフレームの固い部分で頭を叩いた。
叩かれることはもはや快感だと認識するくらいにマゾ躾されている凜だけど、フレームで頭を叩かれるのは当然痛い。
更に何度かアキナに頭を叩かれるのだけど、5キロの重りをつけられた腕を持ち上げる余力もないので凜はされるがままだった。
「んぎゃ、っぁ゛?! ぎ!」
”ガッ! ゴッ!”
「凜たーん早く立たないとおバカな頭がもっと馬鹿になっちゃうぞ~ぅ?」
「はぁはぁ……す、少し、休ませ―――。”ガッゴ!”―――いぎゃっぁ゛?!」
汗染みがついて、少しボロくなっているジャージ姿の凜は四つん這いのまま立ち上がることも出来ずにアキナによって頭をラケットのフレームで何度も叩かれていく。
痛みはあるのだけど疲労と全身につけられた重りのせいで動くに動けないのだ。
そんな凜の頭を更にアキナは叩こうとしたとき―――。
「ぁ、もしもしぃ♥ マイさんどうしましたぁ♥ え? 凜た……渋谷さん、ですか? はい、一緒に遊んでますけど~……」
「「?」」
―――少し離れた位置で立って鑑賞していたチハルのスマホにマイからの電話が入った。
マイの名前を聞いた瞬間に凜もアキナも”ぴくん!”と反応していく。
電話を受けたチハルもまた媚びたような甘い声を漏らしてしまう。
この場の3人は全員がマイの信者というか、マイに支配されているからこそのリアクションだった。
なのでアキナも叩く手を止めて、チハルへと視線を向ける。
そして、2人の視線を受けながらチハルはしばらく応答してから通話を終えてため息を漏らした。
「渋谷さん……マイさんがお呼びですよ~……はぁぁ……」
苛立ちに似た感情を混ぜながらそう告げるのだった。
―――。
――――――。
「ぁ、凜たーん♥ ごめんね~、みんなで遊んでるときに~♥」
「マイ、さん……っ……ううん、大丈夫、むしろ呼んでくれて嬉しかった……は、ぁ……」
「そぉ~? それならイイんだけど~♥」
どうにかアキナたちによるイジメから解放された凜はよろよろ状態でどうにかマイとの待ち合わせ場所に来ていた。
時刻は夕方。凜はジャージ姿で髪も適当に縛ったまま。
シャワー設備などもないので、よれたジャージで汗臭い状態というアイドルとしても女の子としても終わっている格好だった。
凜としてはマイに会う前に身だしなみくらい整えたかったのだけど、そんな時間も余裕もなかったのだ。
マイを待たせる訳にもいかなしと、急いでやってきた凜は手足の重りはないけれど疲労は回復しきってもいない。
当然だけど、朝から数時間にわたってアキナたちにイジメられ続けられていて、ほんの20分ほど前に解放されたばかりなのだから。
むしろ、疲労困憊で歩くのもつらい中でよくここまで来たと言えるだろう。
「ふぅ、んんっ……そ、それで、どう、しよっか? えっと、ご飯とか行くなら先に、その、少しだけシャワー……浴びたいんだけど……この辺なら、ホテルでサッと浴びてくる、けど……」
疲労で手足を震わせつつ凜はとりあえずシャワーを浴びたいと意志を告げる。
「…………(本当なら服も着替えたいんだけど……こんな格好じゃ……)」
シャワー浴びるだけじゃなくて、よれた芋ジャージから着替えたいと心から思っていく。
待ち合わせ場所で待っていたマイが相変わらずの可愛らしくおっとり美人な姿を見て『今の自分でが釣り合わない!』などと考えていたのだった。
更には今の自分は汗臭しいと、少し距離を取ろうとしていくのだけどマイは―――。
「え~? シャワー浴びる時間もったいないしぃ~……いこ?」
「ぁ、ま、う、うん……って、汗臭いから、その、あんまりくっつかない方がイイと思う、けど……」
「あは♥ だめ~♥ 凜たんとくっつきたいんだもん♥」
「っぅ……♥ マイさんが良ければ、いいんだけど……でも、っぁ……」
―――相変わらずの恋人あまあまモードで腕を組んで密着してくるのだった。
それに凜は嬉しく感じつつも、汗臭くダサい芋ジャージ姿の自分を恥じてマイとの軽めのデートを開始する。
と言っても既に体力はほとんど尽きているので、マイにリードして貰う形で、だ。
普段ならばカッコいい恋人としての姿を見せたいので、出来る限りのリードをするのだけど今はその体力も気力もなかった。
ただただマイに引っ張られる形でのデート。
と言っても、軽い食事をして「この後どうする?」程度のものであったが。
しかし、疲労困憊の凜からすれば軽いデートはありがたかった。
とりあえずお店に入って座っていればどうにかなるからだ。
「ふぅ……美味しかったね、マイさん(少し休んだからそこそこ回復した、かな……)」
食事を終えて店を出た凜は軽く伸びをする。
まだまだ全身の疲労や無意味に振るわれた暴力によるダメージは抜けきっていなかった。
しかし、大好きなマイとの時間と食事でそれも回復していく。
「それで、この後はどうする? マイさんは行きたいところある?」
食事を楽しんで店を出たときには既に夜。よれよれ芋ジャージ&ノーメイクな凜は暗くなったのと、慣れもあって周囲の目を気にしないようにはなったいた。
それでも残る汗臭さを気にしない訳にはいかずに、自分のジャージを軽く匂ったりしていく。
「…………(やっぱり汗臭いし、そもそもメイクも何もしてないしとりあえず戻る感じが助かる、かな、マイさんの部屋でお風呂借りて、その後は……♥)」
時刻は夜。今日はマイはキャバクラ休みなので、食事の後は帰るだけだと考えていく凜。
アキナたちに散々イジメられた彼女だけど、というかだからこそマイとの時間に癒しを求めているのだ
そして、そのまま2人はマイの部屋でまったりと穏やかな時間を過ごす―――。
「っぇ? マイさん、ここ、えっと、なん、で?」
「え~? なんでってぇ♥ たまには顔見せないとじゃーん♥ 凜たんは常連さんなんだし~♥」
「常連って、いや、もう、しばらく行ってなくて、って、っぁ、わ、私、ジャージで……汗臭いんだけど?!」
「大丈夫大丈夫~♥ 凜たん美人だしカッコいいから平気~♥」
「っぁ! ま、マイさん、引っ張らないで、ちょっと……! っぁ! せ、せめてメイクさせて、っぁ……!!」
―――ことにはならなかったのだ。
あの後。マイが「もうちょっと遊びたい」と言い出して、凜はそれを承諾。
慣れと疲労。そしてマイの前でカッコつけたい部分が作用して頷いた凜が連れてこられたのはホストクラブだった。
そこは凜が堕ちるきっかけになったイケメンホストのケンゴが所属している店。
以前は毎日のように通っていたけれど、ケンゴが凜に飽きだしたところをマイが上手くキャッチした結果として数カ月は顔を出していなかったのだ。
まさかそこに連れてこられるとは思っていなかったので焦りまくるも、マイは気にせずに―――むしろ面白がって凜の腕を引っ張っていく。
「マイさ、ん! ほんとに、っだ、だめだって……!」
疲労もあるし、マイに本気で抵抗することも出来ない凜なので”ぐいぐい”と引っ張られて入店。
「ほんとに、その、だめ、あの、ケンゴさんと、その……!(まだケンゴさんとの関係は清算しきれてないのに!!)」
顔を赤くしたり青くしたりしていく凜。
彼女は、というか凜の認識としてはケンゴと付き合っており、それをしっかりと終わらせることなく自然消滅のような形のままマイと付き合いだしているというものだった。
実際はケンゴからすれば凜は飽きた玩具でどうでも良くなっていて、そのタイミングでマイが支配する形で接近したというものだ。
ちなみにマイとケンゴは色々な意味で最低な友人同士なので、お互いに状況は把握している。
しかし、凜はそんな2人の考えとかアレコレは知らないので―――。
「~~~っ!(恋人と元カレの店に行くってなに、これ?! こんなのダメでしょ絶対!?)」
―――めちゃくちゃ気まずいことになると”びくびく”しているのだ。
「(ケンゴさんに会ったら、言わなきゃ……私は今マイさんと付き合ってるって、あ~~~……怒られるかな……どうなんだろ、わかんないわかんない!)」
頭の中が”ぐっちゃぐちゃ”状態の凜は混乱しつつも気づけば席に通されてしまっていた。
少し前は良く来ていたホストクラブ。そこのソファーによれよれ芋ジャージ姿で座っている凜。
奥まった席で周囲からの視線は通りにくいそこは、かつて彼女がホストたちに弄ばれたことがある指定席のような場所だ。
「ぅ、っぁ、ま、マイさん、お酒飲むなら、その、家の方がイイんじゃない、かなぁ? そ、その、私……(マイさんにケンゴさんのこと言ってないし、どう、しよ……)」
ソファーに座った凜は周囲へと視線を向けていく。
このホストクラブの規模はそこそこ程度であり、人気もそれなり。
満席とは言わないまでも座席は埋まっており、ホストやボーイが働いている。
その中にケンゴがいないかと不安になって”ソワソワ”していく。
「ふふふ~♥ なぁにケンゴくんに会いたいな~ってなっちゃってるのかな~? 凜たんは♥」
「っぇ?! ち、違っ、そ、そーじゃなくて、えっと、あ、その、あ……後で説明する、から……」
「ん~? ふふふ~♥」
挙動不審な凜を楽しそうにマイは見つめていく。
その視線を受けて凜は『マイさんの前でカッコ悪い姿は見せられない! 落ち着かないと!』なんて考えて必死に冷静になろうとしていた。
マイの前ではカッコいい恋人でいようとする凜。カッコいい自分でいるからこそ、アキナたちに無様なほどイジメられても自分を保っていられるのだ。
本人にその自覚は無いのだけど、どうにか気分を落ち着かせようとしているところに―――。
「お邪魔しまーっす、アヤトっす! って、マイさんじゃないっスか~! うっわ、久しぶりっスね!」
「カイですって、え? マイさん? お、相変わらず美人ですね~」
「来てくれるの珍しく無いっスか? あ、今日はケンゴ先輩いないですけど」
―――2人のホスト、アヤトとカイがやってきた。
マイはアヤトたちと顔見知りなようで優しく柔らかい笑顔を見せていく。
そして、数カ月前までは常連だった凜も当然2人とは顔見知りであり、ケンゴがいないと聞いて安心すると同時にまた別の焦りが出てしまう。
別というか、複数の焦りやら困惑の感情が出て行く。
「ぁ、や、っぁ……(アヤトさんにカイさんっ?! こ、この人たちって、えっちどころか、う、うんち……食べたことある人じゃん……! マイさんいるのに、なんで!)」
数カ月前まではここの常連だった凜。
と言っても客として大切にされていたわけではないというか、ケンゴの玩具としてホストの肉便器扱いも受けていたのだ。
店に来て無様な芸をやらされたり、ケンゴの悪ふざけで小便飲まされたり大便まで食べた経験があり、この2人のモノも食べたことがあった。
それを思い出して凜は顔を赤くしたり青くしたりしつつ、もはや逃げ出すことすら考えていく。
「(やばい、かも、これ! マイさんいるのに、アヤトさんとカイさんって、ヤバイ、この2人……私のこと凄くバカにしてきてた人たちだし、ううう~~~!)」
数カ月前のことを思い出してしまい、色々としてしまったこと、されたことが蘇る。
それは今の凜からすれば黒歴史的な扱いだった。ほんの数カ月前という浅い歴史ではあるが。
しかも、ただの黒歴史というだけではなく―――。
「(マイさんの前、なのに……! え、やだ、無理……! って、大丈夫大丈夫、大丈夫だよ、ね? あくまでもお客として来てるんだし! も、もしかしたら私のこと忘れてる可能性もあるんじゃない?!)」
―――恋人であるマイの前ということも凜を追い詰める要因となっていた。
カッコいい姿を見せようと色々していたし、カッコつけてきたからこそ肉便器か玩具みたいな扱いをされるのをマイに見て欲しくないのだ。
まぁ、アキナたちにイジメられまくる姿を見られていたりするし、マイ自身にも以前は弄ばれていたので今更だけど、それでもだ。
冷や汗をかきつつ芋ジャージ姿の凜は顔を伏せて、希望的観測で2人が自分のことを忘れていることを祈っていく。
しかし―――。
「で? 凜ちゃんはさっきから何で下向いてンすか~? ってか、挨拶くらいしてよ」
「っ?!?! っぁ、あ、はは、あ、アヤトさん、その、お、お久しぶり、です……」
―――そんな希望的観測はあくまで希望でしかなかったようでアヤトは凜のことを覚えていたようで声をかけつつ隣に座った。
「本当久しぶりよね、凜さん♥ て、なんでジャージで来てるんですか? どつもり、これ? はは、だっさ」
「カイさん、ぁ、こ、これは、着替える暇がなくて、っぁ、その、っぁぁ……っぅ……」
もう1人のホストのカイも凜を挟むように座っていく。
本来ならばホスト2人で客2人を挟むのだけど、マイが移動してスペースをあけたことでアヤトとカイは自然に凜を挟む形で座ったのだった。
そんな細かい誘導に気が付かないままに凜はアヤトとカイのイケメンホストに挟まれ逃げ道を塞がれてしまう。
左右どちらかでも空いていれば強引にダッシュして逃げだすことすら考えていたのだけど、この段階では無理だ。
「あ、えっと、んんん゛! ま、マイさん、お酒とかどう、します?」
逃げられないと判断した凜は思考を切り替える。
「(私はあくまでもお客さんとして来てるんだから、そう、そう、客なんだから、ビクビクしなくても平気、うん……!)」
マイの前で情けない姿を見せたくない一心で、この場の主導権を握ろうとしていく。
酒を注文して、飲んで、あくまでもホストクラブを楽しむために遊びに来た雰囲気を作り上げようとしていた。
「と、とりあえずボトル入れちゃおっか~……は、はは(最初に雰囲気を作っちゃえばこっちのもの! アヤトさんとカイさんだってお客さん相手に変なことしたりしないだろうし!)」
これまでの色々な経験から、最初に自分から動くことである程度は場の空気を支配できることは学んでいた。
それはホストクラブやキャバクラ、もしくはアイドル活動の中で学習していったものだ。
何事も最初が肝心。最初に場の空気を作って後はノリと勢いで進んでしまえば良いのだと、冷や汗を流していく凜だけど―――。
「じゃあ、えっと、これをボトルで、って、っぁ……アヤトさ、ん? えーっと、っぁ……」
「凜ちゃーん? ボトル入れる前にやることあるんじゃないっスか~? ってか、久しぶりなんだからちゃんと挨拶して欲しいんスけど?」
「ぅ、っぁ♥ そ、その、おっぱい、揉まないで、って、っぁ……ぅ、あの、っぅ♥」
「え、なになに? なんでダメなん? 前はいくらでも揉ませてくれたじゃん、ってか、こんな貧乳揉んでも面白くないけど」
「~~~っ(ぅ、やば……イケメン、久しぶりで、やば……♥)」
―――結局は作戦は上手く行くことはなかった模様。
隣に座ったアヤトが凜の肩を抱く様にしてジャージごしに小ぶりな胸を揉んでいく。
その刺激とホストのイケメン顔に凜はドキドキしてしまう。
ここのところアキナたちによるイジメの一環でオッサン相手のパパ活まがいのことをさせられていたのもあって、ホストイケメン顔は凜的にはかなり眩しい模様。
というか―――。
「ぅ、っぁ♥(マイ、さんとエッチはしてたしオジサン相手もさせられてたけど、わ、若くてカッコいいお兄さん、やばい、かも……っ♥)」
―――メスの本能的な部分も疼いてしまっていた。
恋愛感情などはまだまだ未発達な状態で性的快感・マゾ性感などを叩きこまれてきた凜は一般的な女子よりも歪んだ早熟さを得ていた。
かつてSEXをしたイケメン相手に発情してしまい、微かだけど足を開いてしまう。
自然と股を開くメス仕草を見せていく凜だけど、そこでマイのことを思い出して気を強く持つ。
「っ!(って、だめ! なに考えてるの?! 今の私にはマイさんがいるし、っていうか、マイさんがそこにいるのに……見られてるのに、こんな……!)」
マイの恋人なのだからと、イケメンの魅力に抗おうとしていく。
カッコいい姿を見せていたい相手の前で、雑なセクハラをされてメス顔をしている訳にはいかないと強い態度を見せようと覚悟を決める。
今の自分はあくまでも客として来てるのだからと、強く拒絶しようと―――。
「あ、あの! アヤトさ、っぁ」
「凜さん、こっち向いて向いて」
「ぇ? カイさん、っぇ? っぁ、っぇ?」
「口開けろ、ほら、さっさと」
「は、っぇ、は……い、っぁ、んぁ……っぁ♥」
「っと、ぺっ! ふぅ、凜さんと言えばこれでしょ? やっぱり♥ いつもこれだったよね♥」
「っ?! っぁ♥ ん、っぅ……ごくんっ……♥ ぅ♥」
―――した瞬間にカイに声をかけられて振り向くと、そのまま口を開けるように言われてそこに唾を吐き捨てられてしまうのだった。
唾を口の中に出された凜はそれを咄嗟にというか『慣れた動作』で飲み込んで頬を赤くしていく。
顔を真っ赤にした彼女にカイは身体を寄せると、何かを思い出させるようにジャージ越しに下腹部を擦る。
「ほら、それで? 言うことあるんじゃないの? ほら♥」
「ふ、っぁ♥ そ、そこ、っぁ♥ だ、だめ、やめてくださ、っぃ……っぁ♥ ぅう♥」
「ダメとか言う前にさぁ、言うことあるでしょ? 凜さん」
「う、ぅううぅう~~……♥♥」
イケメン2人に挟まれ、唾を飲まされて興奮してしまっている凜。
下腹部を撫でられる甘い刺激に胸を高鳴らせていく彼女はそのまま―――。
「い、イケメン……ジュース、ごちそうさまでしたぁ……っぁ♥ ぅうう♥」
―――かつて教え込まれた情けないセリフを言ってしまうのだった。
ホストクラブに通っていたころの凜はホストたちの唾や小便を飲まされては『イケメンジュースごちそうさまでした♥』なんて媚びていたのだ。
ほんの数カ月前の黒歴史を思い出し、ほんの数カ月前だからこそまだまだ身体に刻まれているがままに行動してしまう。
そして、言ってしまってから『マイさんがいるんだった!?』と焦りだす凜。
恋人の前でホストに挟まれてデレデレした上に、唾飲んで喜んでいる姿を見せるなんてと顔を真っ赤にする。
「ま、マイさん、これは、って……っぁ……」
言い訳をしようと視線をマイに向けた凜はそこで一気に顔を青ざめたさせてしまう。
これまでの経験上。こーゆー土岐にマイは優しく笑って『凜たん楽しそ~♥』くらいのリアクションを見せていた。
だからこそ、凜も『マイの前で情けない姿を見せてしまった恥ずかしさ』で顔を赤くしていたのだ。
しかし、今回のマイは―――。
「ふ~ん……凜たん、あたしといるときより楽しそうだね~」
「ち、ちが、っぁ……!」
―――足を組んでタバコを吸いつつ、少し冷めた目をリンに向けているのだった。
これまでにないリアクションに顔を真っ青にして、何か言い訳をしなくてはと凜は焦っていく。
もちろん。これはマイが嫉妬してるとか失望したとかではなくて―――。
「♥(連れて来て良かった~♥ 凜たんのリアクション面白かわい~♥)」
―――こうすれば凜が面白いリアクションを見せてくれると理解しているからだ。
そもそもケンゴが今日いないのを把握した上でマイはホストクラブに来ており、アヤトとカイを呼ぶようにコッソリとボーイにお願いをしたりしていた。
お膳立てされた舞台の上で芋ジャージ姿で汗臭い凜は、イケメンにドキドキしつつマイの前で無様な姿は見せたくないと焦っていく。
だけど、同時に『最初に雰囲気を作られてしまった』為に、過去と言っても数カ月前のノリのままホストに翻弄されてしまうのだった。
「えっと、ま、マイ、さん、あの、っぁ……!」
イケメンホスト2人に挟まれてデレデレしてしまっている状況の言い訳をマイにしようとしていく。
しかし、言い訳も何もないというか何を言えばイイかもまとまっていない状態。
ちょっと冷めた視線を向けて来るマイに顔を真っ青にしながら、何か言わなくてはと凜は焦っていく。
「これは、っぁっ?!♥」
「で、凜ちゃーんご挨拶は? ご挨拶まだしてもらってないんスけど~? さみしーなー? 前はあんなに遊んであげたのに忘れちゃった?」
焦る凜の胸を鷲掴みにしているアヤトは指先でスポブラごしに乳首を刺激。
その甘くエロい快感に凜は身体を震わせて、青ざめていた頬に少し赤みをさしてしまう。
「ハハハ、アヤトさん親戚のおじさんみたいな言い方ですね、それ」
それに反応するようにカイも参加していき、片手で凜の下腹部周りを撫でて刺激。
「んきゅっぅ゛?!♥?!♥(だ、だめ、この2人……私の気持ちイイ場所、全部……知られてる……っぁ♥♥)」
過去に散々犯されて弄ばれたことがある2人よる愛撫未満の甘い責めで身体を反応させていく。
マイに何か言い訳をしたくても、アヤトとカイに挟まれてメス顔を見せている状態では出来る訳もない。
どうにも出来ないままに流されていくだけな状況の凜を見て小さく微笑んだマイは口を開いた。
「ね~、凜たーん?」
「は、っぁ♥ だめ……っぇっ?! な、なにっ?! んんん゛! マイさん、なに?」
「♥」
イケメンホストのセクハラ愛撫で甘い声を漏らしていた凜だけど、マイの声に反応して今更ながら取り繕うとしていく。
既に時すでに遅し状態ではあるのだけど、本人としてはせめてカッコいい姿を見せたいと必死になっているのだ。
その必死さを楽しみつつタバコの煙を吐くと、あえて冷たい目をしつつ尋ねていく。
「さっきからアヤトくんが言ってるご挨拶ってなに~? なぁんかあるの~? そーゆーのが♥」
「っ?!! えっと、そ、それはぁ、その、あ、あるっていうか、えっと、なんか、お酒の席のノリで、ね、ね? ね?」
焦る姿を楽しむようにマイは微笑んでいき、それに凜は顔を赤くしたり青くしたりで大忙し状態だ。
アヤトに懇願するように視線を向けて『お願いだから話を合わせて!』と訴えかけていく。
だけど、当然だけどそんな訴えが通るハズもない。
正確には通ったというかアヤトはただ笑うだけで何も言わずに凜をほんの一瞬だけ安堵させる。
そして、そのタイミングでカイが答えてしまうのだった。
「あ~、凜さんが店に毎日来てくれてた時に決めたってか、やりだした挨拶があるんですよ♥ ほら、覚えてるっしょ? ほら、やってよ♥」
「な、っぁ゛?! っぇ?! っぅ、ぅううぅう……!」
隠しておきたかった秘密をあっさりと暴露されて顔を真っ赤にしていく凜だけど、まだ『お決まりの挨拶がある』というだけの情報しか出ていない。
そこに気が付いた彼女はどうにか話を逸らそうとするのだけど、当たり前だがマイがそれをさせる訳もなかった。
「っぁ、挨拶っていうと、さ、ほら、最近の―――」
「へぇ~♥ そんなのあるんだぁ♥ 凜たん、それ見たいな~♥ 見せて見せて~♥」
「―――ぬぐぅ゛?!」
無理矢理にもほどがある形で話題を逸らそうとする凜だけど、やはり無理。
「(あ、あんなの、マイさんに見せられる訳ないじゃん!!)」
顔を真っ赤にしたまま、どうにか誤魔化そうと必死に脳みそを回転させる。
その回転が答えを見つけるよりも先にマイは寂しそうな、悲しそうな表情を見せると―――。
「ふぅん……あたしには見せてくれないんだぁ。アヤトくんとカイくんには見せてるのに……なんか仲良しっぽいもんね~」
「っぇ?! い、いや、その、ちが、違うって言うか……! っぁ! っぁぁあ……!」
「いいよ~、ふふ。凜たんにだって秘密くらいあるよね……うん」
「~~~~っ!!」
―――辛さを必死で抑えるように微笑むのだった。当然のことだけど演技である。
しかし、それを理解できない凜は焦り、マイの前で情けない姿を晒すことと悲しませてしまっている現状を天秤にかける。
どちらも重さは等価なのだけど、それでも凜は恋人が辛そうな表情を見せていることが我慢できなかった。
「お、お酒、ください……!」
マイの演技だとは知らず、遊ばれているだけとも気が付かない凜はシラフでは無理だと判断して酒をオーダーしてそれを一気に飲み干した。
ホストクラブに来ているのに飲み屋のような勢いを見せるとジャージ姿の彼女は立ち上がった。
一杯飲んだだけなので、まだほろ酔いもイイところなのだけど勢いはつけられた様子。
緊張や羞恥で顔を真っ赤にした凜は、後ろで髪を縛っているので邪魔に放っていないハズなのに髪をかき上げる仕草をしていく。
そして、何度かの深呼吸。何度かマイへと視線を向けてからアヤトとカイに向かい―――。
「どっ、っ……ども~~♥ 面食いイケメスチンポ大好きの三流アイドルの凜ちゃんでーっす♥ 今日も盛り上げ係としてよろしくお願いしま~~っす♥」
―――片手で敬礼しつつ、会釈でもするように頭を下げて見せる凜。
間抜けでスケベでおバカ女の子という感じの挨拶とポーズ。
尊厳も何もかもポイ捨てしたような情けない姿にアヤトとカイは爆笑していく。
「ハハハハ! あ~、それちょい懐かしいっスわ~、そうそ! それ見ると凜ちゃんって感じするわ」
「わかる、わかります! 凜さんと言えばこの挨拶ですよね~」
「客ってか盛り上げ係として店に来てたっスもんね」
笑われながら顔を真っ赤にしていく凜は、視線を”ちらっ”とマイに向ける。
さっきまで悲しそうな顔をしていた恋人の姿が気になって仕方がない様子。
そして、そのマイは―――。
「ふふ♥ へぇ~……凜たんってそんなご挨拶してたんだぁ♥」
―――楽しそうに笑っていた。
それを見て一安心する―――一安心してしまう凜。
恋人の前で情けない姿を見せてしまったことへの焦りとかよりも、マイが笑ってくれていたことへの安堵が強い様子。
そして、安心して凜は元の場所に座ろうとしたのだけどアヤトとカイはそれぞれ少しだけ移動して、さっきまで凜がいたソファーの場所を埋めてしまっていた。
「っぁ……」
それを見てどうしようかと視線をさ迷わせた彼女がマイの隣に行こうとする前に―――。
「ってか、凜ちゃんさぁ、ホストクラブに芋ジャージってどゆこと? 改めて聞かせて欲しいっスわ、そのセンス。さすがに尖り過ぎっスよ♥」
「ぇっと、だから、これは、その、着替える時間が、なくて……その……」
「だとしてもよ? メイク0で髪も縛ったままって、さすがにそれはないっスよ、マジで」
「ぅ……」
―――アヤトによるからかいの声をかけられてしまうことになった。
そのまま強引に話を逸らしてマイの横に逃げる道もあったかも知れないけれど、ホストクラブという場所での記憶というか習性が蘇ってしまっている様子。
ここではホストに逆らえない。イケメンホストたちに囲まれ酒を飲まされ、エロいことでも芸でも何でもさせられた記憶と習性がしっかりと。
「ほら、後ろ向いて向いて~……はっははは! 陰キャのブスが夜にコンビニ行く格好じゃないっスか、これ♥」
「そ、そんな、っ……っぅう……」
命令されると逆らえない凜は言われるがままに3人に背中を向けると、その後ろ姿をアヤトにからかわれてしまう。
例えは悪すぎるけれど確かに今の凜を後ろから見ると、よれた芋ジャージに適当に縛った髪というパーツで構成されており、美形な顔をスタイルの良さも何もかも消え失せている。
アイドルオーラ0のその後ろ姿は情けないものであった。
「確かにアヤトさんの言う通りですね、マイさんはどう思います? 同じ女として、凜さんのこの格好って」
「え~? あは♥ あたしはぁ、まぁ、可愛いと思うけど~? ふふふ♥」
「めっちゃ気を遣ってるじゃないですか」
「気遣ってなんかいないよ~? ほんとほんと♥」
凜の後ろ姿についての話を振られたマイは軽く酒を飲みつつタバコを吸い、優しく甘いリアクションを見せていく。
それを聞いてほっと一安心していく凜。さっきまでの悲しそうな感じではないと察して胸を撫でおろす。
安心すると今度は違う不安が湧き上がってきてしまうものである。
「う(マイさんにカッコ悪いところ見られちゃってる、よね……これ……)」
恋人の前での情けない姿を見せていることへの不安と恥ずかしさに頬を赤らめていく。
マイの前ではカッコつけたいのだけど、ホストに逆らえない状態。
アヤトたちの前ではこれまでに無様過ぎる姿を見せてきたので、カッコつけるのも恥ずかしいし、マイの前で情けない姿を見せるのも恥ずかしい。
どちらを向いても羞恥が待っているこの状況にどうしたらイイかもわからなくなっていく。
そうなると、されるがままというか命令されるままにとりあえず動いてしまうようになっていた。
それはケンゴたちによって教育された果てでもあるし、マイによる調教による結果でもあった。
命令されると反抗するよりも先に従ってしまうようになっている凜は―――。
「今度はこっち向いて向いて、ほら、凜さん」
「っぇ? ぁ、こっちって、こう? な、なに……? ダサいのはもうわかってるから、その……ん……」
―――カイの言葉に従っていく。
後ろ姿を笑われ、今度は前を見せろと言われて警戒と言うかまたバカにされることを予感しつつも3人の方を向いた。
改めて見てもノーメイクに芋ジャージ姿は凜の魅力を色々な意味で減じている。
美少女は美少女であるものの、疲労感も混じってどうにもくたびれた印象を見せるその姿をホストたちは笑っていく。
「凜さんって色々な意味で面白い女って感じだよね、ほんっと……部屋着でホストクラブまで来る女って見たことないんですけど、俺」
「あ~、俺はある、かな~? かなりヤバいオバサンがドピンクなマイメロジャージで入店とか見たことあるわ、それと同レベルかも」
「はっはははは! アヤトさん、さすがに酷過ぎません? 凜さんまだJKだし、ヤリマンのバカ女ですけどアイドルですよ?」
「そうかー? 大差ないっしょ? だって凜ちゃんってさぁ、便器舐めとかも―――」
「っ?! あ、アヤトさん! ちょ、っと!」
「―――っとぉ、なに、なに凜ちゃん、なに?!」
笑っていく中で当たり前のように過去の自分がやったというかやらされた便器舐めプレイなどの話に触れた時、凜は大慌てでそれを制止する。
咄嗟にアヤトの手を握り、どうにか話すのを止めさせてマイへと視線を向ける。
「え、え~~っとぉ……?!(聞かれてない、よね? よね??! マイさんにさっきの聞かれてないよね?!)」
冷や汗をかきつつ無意味にアヤトの両手を掴んで、握手でもするように手を上下に軽く揺らしていく。
恋人であるマイに便器舐めだとか、そもそもホストクラブのイケメン相手に肉便器扱いされていたり下品で無様なことをしていたのを知られたくない!と焦る凜。
焦っていくけれど、そもそも泥酔状態にさせられた上でマイによって公衆便所の便器を舐めさせられたり、マイの部屋の便器、マイの小便などを飲まされているので今更だけど凜自身は酔ってて記憶が無いのである。
また、まだ凜がケンゴに夢中な頃にマイは何度かホストクラブに来て同席していたので本当に今更なのだ。
これまでも見られてきたし、マイは凜がどんなことをしたかをケンゴやらホストたちから動画や写真で共有して貰っていた。
だから、今ここで必死になって隠そうとする必要などないのだけど―――。
「え~~? 凜たーん♥ なになに~? なんの話~?」
「っつぅ、っぁ゛?! い、いや、っぁ、ああぁああ、な、なんでも、ない、かな、うん、なんでもないよ???」
「そうなの~? なんかぁ、べんなんとかって聞こえたような? ふふ♥」
「べ、っぁ、べ、じゃなくて……っぁ、あ~~……っ?! ぺ、ぺん、ペン、あの、あ、あっぽーぺん? かな? うん、うん!」
―――凜はその辺りを把握していないので無意味に必死に焦ってしまうのだ。
ただ、ケンゴに心酔べた惚れしていた頃にマイに色々見られていた記憶は本来あるハズなのだけど、『マイさんに知られたくない!』という焦りからかまったく思い出せずにいる様子。
まぁ、その当時のマイは凜かすれば『ケンゴさんの友達のキャバ嬢』くらいの立ち位置だったので、思い出せなくて当然かもしれない。
もしくは、繰り返されるマイとアキナたちによる頭への暴力で脳細胞がある程度死滅しだしている可能性もある。
何にしてもマイにかつてやってきたことを知られたくないと凜は焦りまくる。
「「あ~……」」
その焦りやらを見てアヤトとカイは視線を軽くかわしつつ何かを理解していく。
この2人。若いイケメンホストであり、ケンゴの後輩。
深く何かを考えるタイプではなく享楽的なのだけど、空気を読むとか察する能力はそれなりに高い。
その上で思考は浅く、楽しさ優先なので―――。
『凜は過去のアレコレをマイに知られたくないんだ~、おもしろそ』
―――と、深く考えずに自分たちが理解できる部分だけ拾って素早く納得していく。
アヤトとカイ。この2人はマイとの付き合いもそれなりにあるし、彼女が色々とヤバイことも知っている。
知った上で『自分たちには関係ないし美人でおっぱいデカいなんて最高じゃん! 一発ヤリて~♥』くらいに考えている程度だ。
ある意味では人生を誰よりも楽しめるタイプの思考の持ち主の2人は凜のリアクションから察して、マイの反応からアレコレを理解。
理解すれば即座にそれを楽しむ方向へと切り替えていくのだった。
「てか、凜ちゃんどしたんスか~? クソださジャージもそうだけどさぁ、ノリ悪くない?」
「っ?!」
「ほら、前みたいに楽しくやろーよ、な?」
手を掴まれていたアヤトはそれを逆に引っ張り引き寄せる。
それを見てカイはサッと座っていた位置をズレて、凜を座るスペースを広げてまた2人で挟み込む。
細かい事情なんて気にせずに凜がマイの前で、昔の話をされたり前みたいなことはしたくないということを理解した上で玩具にしていく気満々なのだ。
それを見て、察したマイは―――。
「♥(う~ん♥ アヤトくんとカイくんって何も考えてないけど空気読んで自分たちが楽しむことへの理解だけは早くて頼もしいな~♥)」
―――満足そうに小さく頷き、目を微かに細めて凜たちが気が付かない邪悪な笑みを一瞬だけ浮かべるのだった。
「あ、あの、アヤト、さん、その……」
「え? なに、なに? ってか、凜ちゃん全然飲んでないしさぁ、ノリもマジで悪くて心配になっちゃっスわ~♥ ほら、前なんて、さぁ?」
「っ?! い、っぁ、いや、ノリとか、その、別に悪くない、から、は、ははは、楽しんでるし、ほら! さっきの挨拶もしたじゃん、ね? ね?! お酒も、飲む、飲むから!」
マイの方を気にしつつ、ホスト2人に好き勝手喋らせたら良くないと判断した凜は精一杯楽しんでるアピールしながら注がれた酒を飲んでいく。
アヤトが何を言おうとしているかわからないけれど、凜からすれば何も言って欲しくないのだ。
だからこそ、無理にテンションをあげたフリをしつつ酒も”ぐびぐび”飲んでいく。
別に凜もここにマイがいなければ昔のテンションに戻ってイケメンホストにドキドキしつつおバカな真似をしていただろう。
しかし、この場には恋人でありカッコいいところを見せたい相手であるマイがいる。
だからこそ、必死に自分を取り繕うというかカッコ悪い姿を見せないようにしていくのだ。
そして、そんな彼女を全力で面白がって玩具にしようとしていくのはホスト2人である。
「あ~、うんうん、凜ちゃんノリ良くなってきたじゃないっスか~♥ イイね、イイね♥」
「ええ、ええ、凜さんって言えばノリノリの盛り上げ係でしたからね」
とりあえず酒を飲んで、無様にならない程度にテンションをあげるしかない凜の姿をアヤトとカイは笑っていく。
笑いつつ、アヤトは片手で凜の肩を抱くようにして胸を揉んでいく。
「ひゃ、っぁ゛?! っ♥ アヤト、さん、その、だめ、今日は、その、こーゆーのダメ、な日だから……」
「ダメってなんでよ? 前は凜ちゃんおっぱいいつでも揉ませてくれたしさぁ、ってか、SEXもした中じゃないっスか~♥」
「ちょっと、声……声! 声大きいから、その、今日は、本当に、っぁ♥ ちょ、っぁ……乳首、だめ、だって……♥」
乳首を刺激してくるアヤトに微かに抵抗しつつ凜はマイの方を気にしていく。
一応。並びは―――。
カイ 凜 アヤト マイ
―――という横並びであり、アヤトの身体で少しばかりマイからの視線は遮れている。と、凜は思っていた。
実際はマイからはまる見えなのだけど、何も言ってこないことから勝手に『ギリギリ見られてない!』と思い込んでいた。
マイにバレないように身体を”もぞもぞ”させてアヤトからの愛撫のようなセクハラから逃げようとするのだけど上手くいかない。
酒が入ってしまっているのもあるし―――。
「っ♥♥ っぁ♥(やば、い、久しぶりにイケメン顔をこんな近くで見ると、なんか、ほんとにヤバいし、やばい、やばい、かも……♥)」
―――イケメンホストに発情している部分もあった。
何よりもケンゴを筆頭にホストたちの言いなり玩具だった過去と、今の空気が重なってしまい従順モードになっている様子。
それでも恋人の前だからと必死にと取り繕うとしていき、それをアヤトたちは面白がっていく。
「凜ちゃん乳首立ちすぎっしょ♥ エロ過ぎっすわ♥ ほれ、ほれ♥」
「ちょ、っと、っぁ♥ はぁはぁ♥ やめて、っぁ♥」
乳首をつまんで刺激され、甘い声を漏らしていく凜。
必死に声を抑えようとしているのだけど、直ぐ近くのマイには全て聞こえてしまっている。
アルコールで判断能力堕ちだしている凜はアヤトの身体でマイから死角になっていると勝手に思い込んで―――。
「お、お願い、っぁ♥ 乳首、だめ、やめて…… ♥ っぁ♥ っぅう♥」
―――甘えたエロ声を漏らしてしまう。
「乳首ダメならコッチはOKってことだよねって、はは♥ 凜さんパンツもだっさ!」
”きゅっ!”
「へひっ!? っぁ♥ か、カイ、さん、そっちも、ダメっぇ♥ っぁ♥ っぁ♥ 食い込ませないで、っぁ♥ んんっぅうう♥♥」
「ってか、汗くさっ……マジで女の子としてどうなんですかね、これ♥ ははは♥」
「だ、だってぇ♥ っぁ♥ っぅううぅう♥」
蕩けた甘え声を漏らしていた凜のジャージをズラしたカイは、その下のパンツを引っ張り食い込ませていく。
スポーツ用のグレーのダサ下着はまんこに食い込んでいき、イケメンホストからの愛撫で既に勃起気味だったクリを刺激する。
かすかな刺激のハズなのだけど、発情しつつある凜はそれにエロい声を漏らして腰をくねらせていく。
「はぁは、っぁ♥ だめっぇ♥ っぁ♥ 乳首も、っぁ♥ パンツも、っぁ♥ っぅう♥ ひっぁ♥」
「ダメダメって凜ちゃん何ならイイわけ?」
「な、なにって、言われても、っぁ♥ んっぅうぅう゛♥♥」
2人からの愛撫。
イケメンに挟まれて弄ばれることに興奮してしまいながら凜は蕩け顔を見せる。
発情してしまっている彼女は少しだけ悩み考えるように口を開き―――。
「その、き、キス、くらいなら、その……」
「凜たーん? どうかしたの~? 大丈夫~?」
「っ?!?! っぁ、ま、マイ、さ、っぁ゛♥ え、な、なに?! っぁ、やめ、っぁ♥」
―――『キスならOK』と昔のノリで甘えそうになった時にマイから声をかけられて我に返る。
顔を赤くした彼女はセクハラ愛撫を受けつつも身体を軽く倒して、マイの方に視線を向けていく。
その顔は完全に蕩けた雑魚メスなのだけど、本人はそれに気づいていない。
「何って言うかぁ、そっちでお話しててなにがあったのかな~? って思っただけなんだけど~♥」
「そ、そう? えっと、お、お話っていうか、その、ね? っぁ♥♥」
「ん~? ふふ♥」
顔だけはマイの方に向けているのだけど視線を泳がせまくる凜。
その間もアヤトは片手で乳首を”こりこり♥”刺激していくし、カイもパンツを食い込ませて引っ張って刺激継続。
イケメンホストたちからのセクハラ愛撫を拒否することも出来ないままにマイと会話をしていく。
片手でパンツを引っ張るカイの手首を掴みはしているけれどロクな抵抗にはなっていない。
そんな状態でも凜は平静を装おうとしていくのだった。
「はぁは、っぁ、マイさん、その、っぁ、えっと、こ、この前行ったお店だけど、さぁ、っぁ、あそこ、新メニューを出したみたいで、んんっぅ♥」
「この前~? あ、もしかしてイタリアンの美味しいお店~? 凜たんが連れてってくれたとこ~♥」
「そ、そう! そこ、そこで、っぁ♥ っぅうう゛♥ 新しい、っぁ♥ っぁ♥ っぅ゛♥ ちょっと、本当に……っぁ゛♥」
「♥」
話をしようとする凜だけど、その身体をアヤトとカイは好き放題に弄っていく。
と言っても相変わらずの乳首への刺激と、パンツを食い込ませてのクリ責めではあるが。
今はその刺激だけでも十分なくらいに凜の身体は発情しており、会話するのも難しいくらいに声を震わせていく。
ホストクラブに来ているのにホストをそっちのけで会話をしようとしている時点で異常な行動なのだけど、マイに気づかれたくない一心であった。
繰り返すがマイは全てわかっているし見えているのだけど、凜はそれに気が付かないままである。
「なになに、凜ちゃんなんの話? 俺らともおしゃべりしてよ~♥ 寂しいじゃーん」
「ひゃ、っぁ?! アヤトさ、さん……その、っぁ♥」
「そうそ♥ そうですよ凜さん、俺たちもいるんだから、ね?」
「カイ、さんも、っぁ……♥ ち、近い、近いって……♥♥」
愛撫されているのを、それで感じてしまっていることを隠そうとしていく凜の必死さを楽しむのはマイだけではなくホスト2人もだ。
アヤトは凜の身体を起こさせて肩を組み密着して、カイも一度パンツから手を離して身体を寄せていく。
さっきまではマイに対してカッコいい恋人の姿を見せようと無理な頑張りをしていたのに、直ぐにイケメン大好きなメス顔を晒してしまう凜。
無理に飲んだ酒のせいで判断力だけではなく思考の速度も落ちているので、切り替えの速度も落ちまくっている。
晒してしまったメス顔をどうにか元に戻そうとしているうちにまた2人に愛撫されてメス顔に戻り、メス顔のままマイに視線を向けていく始末。
芋ジャージ姿でスケベな蕩け顔を見せていく凜にマイは満足そうに笑っていき―――。
「あはは♥ なんかぁ、凜たんって2人と仲良しさんだね~♥ あたしといるときより楽しそうかも~♥」
「な、っぇ?! そ、そんなことにゃっぁ!?♥?!♥ っぁ♥ ちょっと、っぁ♥ ひっぁ♥」
―――あえて焦らせるようなことを言っていく。
その言葉を必死に否定しようとすればアヤトたちによる愛撫が与えられて、まともに反論も出来ずに悶えるばかり。
完全にその場の玩具になっているのだけど、凜本人にはその自覚はない模様。
マイの前でカッコつけたいのに、気づけばイケメンホストに骨抜き状態。
「てかさぁ、やっぱり凜ちゃん汗臭いって、酷過ぎっスわ。これはマジでないわ~w」
「ふへっぇ゛?! だ、だって、っぁ、嗅がないで……マイさんの前で臭いとか、い、言わないで欲しい、っぁ……♥」
「いや、この汗臭さは言ってあげなきゃダメなレベルっスよ、マジで」
「ぅ、そ、そんなに、臭くない、もん……! んっぅ♥」
蕩けた甘え声を漏らす凜の首筋の匂いを嗅いでアヤトはからかっていく。
数時間の運動というか拷問イジメの結果、ジャージに染み付いた汗の匂いかまだまだ残っている。
それを笑われると凜は顔を真っ赤にして乙女なリアクションを見せてしまい、恥ずかしそうに身を捩って距離を取ろうとしていく。
「いやいや、これで臭くないは無理ありますよ、凜さんの臭いかなりヤバイから、これ♥」
「ヤバいって、そんな、わけない……し……っ♥ 嗅がないでって! んっぅ♥」
アヤトから距離を取ろうとしても反対側にはカイがいるわけで、そっちでも臭いを嗅がれてしまう。
恥ずかしさに頬を赤くしまくりの凜はグラスに注がれた冷えた酒を飲んで少しでも熱を逃がそうとするも、当たり前だけど逆効果だ。
ただでさえ発情状態の身体が熱くなってしまい、追加で汗をかきだしてしまう。
マイが近くにいることによる羞恥も体温を上昇させており、ガキ牝くさい汗を垂らしていく。
「マジで汗臭いっスわ~♥ 芋ジャージで汗臭いままホストクラブに来るとか凜ちゃんマジでやばいっスね」
「だ、だからっぁ! そんなに臭くないって、っぁ、やめて、っぁ♥ んっぅ♥」
からかわれて身体を丸めるようにして抵抗とも言えない抵抗をする凜にセクハラ愛撫は継続されていく。
それによって更に汗をかいてしまう凜を弄ぶ気満々のホスト2人と―――。
「凜たんそんなに汗臭いかなぁ~♥ あたしは好きな匂いだけど~♥」
「っぁ、ま、マイ、さん……♥」
「ん~♥ 3人だと意見が少ないし~♥ もっと色々な人に聞いてみよっか~♥」
「へ、っぇ? え? もっとって、っぇ?」
―――マイもそこにちょいちょい参加していくのだった。
参加と言ってもタバコを吸って、酒を飲みつつ凜を辱めるアイデアを提案していくだけではあるが。
「ボーイさーん♥ ちょっとこっちこっち~♥ あ、そこのキミ~、今空いてるぅ~?」
「マイ、さん?! マイさん、なにを、っぁ、ちょっと!」
そのマイのアイデアに凜は翻弄されていく。
仕事中のボーイに声をかけたり、離席したホストに声をかけて人を集め出したマイに凜は焦ってしまう。
どうにか止めさせようとする凜だけど、動くよりも先にアヤトが動く。
凜の肩をしっかり掴んだ上で、片足を彼女の片足に引っかけるようにして開脚させる。
それに気が付いてカイも同じように足を引っかけての強制開脚。
「っぇ?! ちょ、へ、っぇ?! な、なに、なに、なに、な、っぁ?!」
「凜ちゃ~ん、お店では静かにして欲しいんスよね~♥ はははは♥」
「静かにって?! 静かにするから、ちょっと、2人ともやめて! ま、マイさん、ストップ! 人集めないでストップ!!」
強制的に足を開かされてしまった凜。アヤトとカイはそれぞれ彼女と肩を組むようにすれば、凜はソファーに座って大股開きのまま拘束された状態になってしまう。
足を閉じることも抵抗も出来ないままに、気づけばマイの声掛けでボーイやホストが数名集まっていたのだった。
「っ?! な、なんで、こ、こんなに……」
10人近い人を前に凜は困惑して顔を赤くしていく。
そんな彼女を見て集められたホストの何人かは―――。
「ぇ、この引きこもり陰キャみたいなジャージ女はなに? 客? って、凜ちゃんなん? だっさ」
「凜ちゃん久しぶりじゃん……それはイイけど何そのカッコ、うちの店舐めてる感じ?」
「ノーメイクで芋ジャージって女捨ててるわ~」
―――見下す様に笑ったりからかったりしていくのだった。
それにまた顔を真っ赤にしつつ凜は何か言い訳をしようとするのだけど、それより先にマイが口を開く。
「集まってくれてありがと~♥ えっとね~♥ 今ちょ~~っと凜たんが臭いのか臭くないのかが議論になってて~♥ みんなの意見も聞きたいな~って♥」
人を集めた理由を軽いノリで説明していくマイ。
そして、集まった全員に臭いを嗅いで欲しいというお願いをしていく。
それを受けてホストとボーイたちは面白そうだと参加を表明するのだった。
「んじゃ、まずは俺から~って、見た目から既に臭そうなんだけど」
「く、臭くない、から! って、っぁ、ちょ、っぁ、っぅ……」
「どれどれ~……って、うわ、普通に汗臭いんだけど……なんなん、風呂入ってる?」
「っ?! は、入ってる!!」
アヤトとカイによって開脚&拘束されたままの凜の首筋を嗅いだホストは辛辣なコメントを放り投げる。
投げ当てられた凜は顔を真っ赤にして必死に反論するも笑われるばかりだった。
「次は俺だけど、ん~……あ~、臭いわ、これ。まぁ、俺は嫌いじゃないけど汗臭いは汗臭いね」
「ぅ゛……だから、そんな、い、言うほど臭く、ない、から……」
次の男にも『臭い』認定されて顔を更に赤くしていく。
思春期の女子としては異性に臭い認定されるのは苦しいほどの恥ずかしさを生み出してしまう。
しかも、マイの前でそれを言われているということもあって羞恥は倍増では済まない。
そのまま他の男たちも嗅いでいき、中には開脚させられている凜の股間に顔を寄せて―――。
「ってか、こっちもそこそこ臭いんだけど? シンプルに小便くせーわ、コイツ♥」
「~~~っ!??! う、ウソ言わないで! そ、そんな訳ない、からぁ!」
「いやいや、マジで匂うって、漏らしたんじゃねーの?」
「漏らしてない!!! ああああ゛! もう、もう、っぅうう゛!!」
―――小便臭いと言って笑っていく。
実際に凜はアキナたちによるイジメの際に軽い失禁を何度かしているので、ジャージの股間には小便の臭いが染み付いているのだけど本人は全力で否定する。
そのまま全員が凜の臭いを嗅いだ結果は―――。
「え~、凜ちゃんが臭いかどうかの結果は~~……臭い8人! 臭くないはマイさん1人って感じっス~♥ ってことで、凜ちゃんは臭いってことで♥」
―――マイ以外の全員が『臭い』というものだった。
アヤトは笑いながらそれを発表していき、それに他の男たちも拍手をしたりして謎の盛りあがりを見せる。
その盛りあがりの中心である凜は羞恥と屈辱で顔を真っ赤にして、反論する元気も失ってしまっていた。
「ぅ、ぅうう……着替え、せめて、着替えさせて……服が、服のせいで、これ……」
何人からも臭いと連呼されるのは年頃の女の子の心には極大のダメージなようで、俯いて震えていく。
泣いてしまいたいくらいだけど、マイがいるところで情けなく泣くわけにはいかないとギリギリのところで耐えてはいた。
しかし、これで終わりではない。
「え~? 凜たん臭くなんてないのにな~……みんな凜たんの魅力をわかってないな~♥ ね、凜たん♥」
「マイ、さん……」
「ふふ、ふふふ♥」
もう十分と判断したアヤトとカイが拘束を解いたので凜は普通にソファーに座り、羞恥を誤魔化す様に酒を飲もうとグラスに手を伸ばしていた。
そこでマイからのフォローをされて嬉しい反面、恋人に気を遣われている状況にまた辛さを味わっていく。
しかし、そんな辛さはこの後に続く更なる羞恥と苦しさに比べたら微々たるモノだった。
凜がマイからの優しさのようなモノに触れてから、ほんの数分後―――。
「それじゃ~♥ 凜たん♥ 凜たんの魅力でみんなをメロメロにしちゃえ~ぃ♥」
「め、めろめろって……ぁ、はは、あはは……なんで……こんな、っぇ……なんで……」
―――汗臭い芋ジャージ姿の彼女はソファーに座った複数のホスト、ついでにボーイを前に立っていた。
これから始まるのは楽しいイベントなどではなく、公開処刑のようなものだ。
さっきまでの臭いチェックも公開処刑のようなものだったので、2回目の公開処刑と言えるだろう。
それは凜によるホストたちへの本気告白だ。
『凜たんの魅力をみんなわかってない』というマイによって発案された悪ふざけ。
ソファーに座って待機した男たちに対して凜が本気で告白をしていくというものだった。
「な、なんで、っぁ……(なんで、こんなことになってるの?! もうわかんない! っていうか、マイさんの前で告白って、マイさん、なんで?! なんで……?!)」
ソファーで待機する男たち。マイはどこからか持ってこさせた椅子に座って、特等席で凜の告白を楽しもうとしている。
見世物扱いになっていることは理解しつつも、酒とあれこれで脳みそが鈍り切っている凜は反論する余裕もなく流され続けてしまう。
そして始まるのは見世物であり公開処刑。
ノーメイク&汗臭い芋ジャージ姿での強制告白だ。
「じゃ、凜たん♥ どの人からでもイイからメロメロにしちゃってね~♥」
「ぅ、っぁ、マイ、さん……」
「…………♥」
ホスト相手に告白とか『好き好き♥』連呼させられるのは過去にも経験がある。
ケンゴに夢中になっていた頃に余興の様な感じでやらされており、その当時は凜もノリノリでやっていた。
しかし、今はその頃にようにノリノリになれはしない。
だがやらなくてはいけない状況に追い込まれてしまっていた。
「ぅ、ぬっぁ……(ほんとに、なんで、こんなことになってるんだろ……)」
男たちの前に立った凜は後悔というか、もはや理解不能な状況に立ち尽くしてしまう。
目の前のソファーにはアヤトとカイの2人に加えて、追加のホスト1人、それと手が空いていたボーイが1人の5人。
さっきまで集まっていた他の3人は仕事に戻って行って残ったのが彼らだ。
「(わけわかんないけど、やるしかないん、だよね……)」
逃げる訳にもいかないし、そもそもマイが主導で行われる以上は凜に拒否という道はないのだ。
5人の男への告白する覚悟を決めた凜は、何度かの深呼吸をして最初のホストの前に立った。
「え、えっと、その、わ、私と付き合ってくださ―――」
「凜たーん? そんなんじゃ凜たんの魅力が全然伝わらないんじゃないかな~?」
「―――ぃ、っぇ? え?」
迷った末にシンプルに愛の告白を行おうと頭を下げて、手を伸ばした凜にマイは横からストップをかけた。
優しい笑顔のマイはタバコを吸って、その煙を吐くと凜を手招き。
それに従って近づいてきた彼女の耳元で囁いた。
「……♥ あたしの凜たんがみんなにも魅力的で超可愛いって教えてあげて♥ ね♥」
「っ!!」
「モテモテな凜たんの姿……見たいな~♥」
優しく甘く、蕩ける毒を流す様に囁かれた言葉。
それによって凜はまた追い詰められて追い込まれていく。
マイの前で他の男に告白することへの不義理な感情は消えたのだけど、今度はそれとは別の感情が湧き上がる。
「~~っ!(ちゃんと、ちゃんと? ちゃんと、告白して……OK貰わなきゃ……マイさんに、いいとこ見せなきゃ……!)」
告白ごっこをして終わりじゃなくて、相手からOKを貰ってマイにイイところを見せなきゃと焦りだす。
ただでさえマイの前で色々と情けない姿を見せているのだからと、ここで挽回しようと凜は真剣な表情になる。
そして、再度ホストの前に立つと―――。
「ぁ、あの! 私、あなたのことが好きになっちゃったんです……だから、どうか、どうか付き合ってください!」
―――頭を下げるのではなく、真剣に真っすぐ目を見て真摯に告白をしていくのだった。
凜からの―――美少女からの告白を受けて、ホストの男は小さく息を漏らし、少し考えるように迷ってから口を開く。
「ん~? 30点……より下かなぁ? さすがに汗臭いジャージ姿でメイクなし、髪も適当なパッと見ブスに告白されてもな~……迷惑?」
「な、っぁ、っぇ? っぁ……」
「素材がイイからって自分磨きをしてない感じがムカつくし、25点ってところで、残念賞!」
「~~~~っ」
演技とは言っても凜なりに真剣本気の告白だったのだけど、あまりにもな酷評をぶちまけられてしまう。
「あ、あの、服は、その、今回ちょっと、このままで、その……メイクも、っぁ……」
特に見た目に関しての酷評は色々と凜の心に傷をつけるものだった。
別に自分が美形だという自負を持っている訳ではないまでも『美少女』『美人』と呼ばれるのが当たり前の日常を生きている凜。
アキナたちからはブス呼ばわりされて酷い目に遭わされてきたけれど、男性からは容姿を褒められるのが当然だった。
だからこそ、今の服装からくるものだとしても見た目メインで酷評されると非常に辛くなってしまうのだ。
「はっははははは! 酷過ぎじゃないっスか~? あはははは!」
「いや~、アヤトさんでもこんくらいしっかりフってやるのも優しさってもんでしょ?」
「まー、そうかも知れないけどさぁ、優しくしてやれって♥ あははははは!」
傷ついている凜を前にアヤトは大爆笑。
酷評したホストも同じく笑い、カイやボーイも笑っていくまさに公開処刑状態。
さっきの臭いのアレコレもあって精神的ダメージ多めの凜は泣き崩れてしまいそうになるのだけど、それを見越していたかのようにマイが背後から優しく抱きしめる。
「っぁ……マイ、さ……っぁ」
「凜たんなら大丈夫大丈夫~♥ ほら、次……アヤトくんに告白して? ね♥ 今度は大丈夫だからぁ……かっこいいところ見せて~♥」
「~~~~っ!」
マイからの囁きを受けて立ち直った―――訳ではなく、マイの前で泣き言を言えない凜はやるしかないのだ。
酷評された直後にまた告白。
笑われながら告白するというイジメそのものな状況に苦しさを覚えつつ、凜はとりあえず後ろで縛っていた髪をほどく。
汗とアレコレで少しばかり傷んでいるし、朝から縛っていたので少しだけ癖がついている髪を手櫛で直すとアヤトの前に立った。
「ぅ……(ジャージのままだとまた……でも、他にないし……メイクも、マイさんに道具借りてトイレでさせてもらえないかな……)」
先ほどの酷評のダメージもあって臆病になっている凜は、視線をさ迷わせてから―――。
「ぁ、あの、アヤトさん……好き、です、大好きなんです、だ、だから、付き合ってくれません、か? ほ、本当に好きで……その、好き、なんです!」
―――媚びるように懇願する告白をするのだった。
凜の様な大人びた美貌の持ち主である美少女に、縋り付く様に告白等されたら大半の男はドキドキしてしまうものだろう。
しかし、この場の男たちは既に凜を犯して弄んだ経験があるし、告白にも慣れたモノなホストたちだ。そう甘くはない。
「ン~~~、まー、無しっスわ。だっせぇ格好なのは今更っスけど、好き好き連呼しとけば男がなびくとか勘違いすんなって感じ?」
「ぅ、が……っぁ」
「ってか、結んでた髪ほどいたのはなに? それだけで一気にレベルあがるとか? ないない、無いっスわ、ははははは♪」
当たり前のように酷評をぶつけられていく凜。
自分の意志でしている訳ではないのだけど、こうも真っすぐに目の前から踏みにじられると当然だけど心へのダメージは相当にあるのだ。
ごっこ遊びだと割り切ってしまえばイイのだけど、今の凜にそれをする余裕はない。
からからわれて嗤われて見下されて、そんな情けない姿をマイに見せてしまっている焦りと不安。
倒れてしまいそうな状態のまま、もう何をどうしたらイイかもわからないままにカイへと告白をしていく。
「カイさんっ! 好きです! 好き、っぁ、大好き、愛してます! カイさんの為なら何でも出来ますから、だから、だからぁ!」
マイにイイところを見せたい一心で、床に膝をついて縋り付く様な告白をしていく凜。
この姿を見せている時点で無様であり情けないのに、本人はそれに気が付く余裕もない。
必死になって告白し、頭を下げて懇願する。
しかし、その告白も当然のように却下されてしまうのだった。
「必死過ぎて引きますね~、凜さんは美人ですけどそこまで必死になるとなんか……魅力が失せるような? ははは」
「そん、な……じゃあ、どうすれば……」
この公開処刑のようなお遊びの答えがわからないままに床に蹲っていく。
ただの余興として笑って処理するのが答えだったかも知れないけれど、真剣に必死に取り組んでしまっている彼女にその思考はない。
別にこの告白ごっこで成功したからって何がある訳でもない。
全員から酷評されたとしても、それで終わりにしてしまえばイイのだがそう考える余裕も今の凜にはないのだ。
「ほら、凜たん起きて起きて~♥ 最後の1人がいるんだから~♥ あ、これお酒ね~♥」
「マイさん、っぁ、ありがと……ん、ぅく……ん、ごく……ごくん……」
「もっと飲む~? ふふふ♥」
床に蹲ってしまった凜の身体を起こさせたマイは酒を追加で飲ませて最後の1人に告白するように促していく。
最後の1人はホストではなくボーイ。30歳ほどであり、見た目はやや残念でありホストになれなかった男だ。
そんな男への告白をしようと凜は震える足で立ち、泣きそうな顔で向き合っていく。
そのまま告白をしようとした時に―――。
「あ~、凜ちゃん、やっぱり告白するなら相手のことを真剣に考えないといけないんじゃないっスかね~♥」
「そうですよ、凜さん♥ ってか、吉田さんの好みとか聞いた方がイイかも知れないですよ」
「っぇ?」
―――アヤトとカイが面白がってアドバイスのようなことをし始めた。
ボーイの男―――吉田への告白を成功させるためにアドバイス、というなのおふざけだ。
「確かぁ、吉田さんって全裸の女の子から告白されたいとか言ってたっスよね~♥」
「あ、それ聞いたことあります、それと……土下座で告白が一番って言ってたような?」
「それそれ、カイ、それだわ!」
明らかに悪乗り悪ふざけなそれであり、言われている吉田は「俺どんな男だよ!」なんて笑いながら突っ込みを入れていた。
本当にただの悪ふざけでしかないそのアドバイス。
やれ『靴舐めしながら告白』だとか『セフレでもイイとか言った方が成功率高い』だとか、悪ふざけでしかな内容。
凜はそれを聞き、合間合間でマイに酒を飲まされて、何度も何度も吉田への告白を繰り返した。
ホストですらない男に何度も何度も告白させられ、そして―――。
「よ、吉田さまぁ! 貧乳で顔しか取り柄が無いバカ女ですけど彼女に、いいえ、セフレに、いいえ! 肉便器として使ってくれませんかぁ!?」
―――最後には全裸で最低な告白をするにまで至っていた。
もはや何が何だか正しいことも目的もわからないままに、全裸土下座をしていく凜。
既に何度も舐めた吉田の靴にキスをして舐めて、今度は仰向けになってM字開脚。
「や、ヤリマンJKのおまんこで良かったらいつでも使ってくれてイイのでっぇ、肉便器……よ、よろでーっす♥」
片手で自分のまんこを広げて、反対の手では情けく敬礼をして見せる凜。
マイにイイところを見せたいと思ってたはずなのに、やっているのは死ぬほど恥ずかしくて情けない行為。
媚びた笑みを浮かべて告白―――と言えないような馬鹿な芸をする美少女。
失敗するたびにマイが酒を勧めてくるので、断れないままに何杯も飲んで顔を真っ赤にしている凜を吉田は―――。
「いやー、ビッチ過ぎて無理だわ~。でも、さっきよりは悪くないかもなぁ。ぎゃはは!」
―――笑いながらフっていくのだった。
そして、また凜は酒を飲み、アドバイスという名の悪ふざけを取り入れての最低な告白芸を繰り返すことになる。
その姿をマイはスマホで撮影しながら、今度はこの動画をネタに凜を弄びイジメようと次への想いを馳せて微笑むのだった。
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