目指せ世界征服!Part07 (Pixiv Fanbox)
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「ファウストさま、S地区支部が壊滅、忍の風香もやられたそうです。」
「そうか、風香がやられたか……」
エイミーからの報告を受ける国土防衛少女隊総隊長ファウスト。
会議室で窓の外を見つめながら紡がれるその言葉には動揺も悲しみもなく、むしろ想定内と言ったところだろうか。
「あいつは新入りじゃからの~まだまだひよっこじゃし、仕方あるまいて。」
会議室の机に脚を乗せふんぞり返って座る少女、いや幼女。
四天王の一人、魔を司る「イノセント」
銀のロングヘアーを人差し指でくるくると暇そうにいじっているその姿は人形のように可愛らしい見た目であるが四天王としての実力は計り知れない。
「…………油断は禁物。」
対面に座る筋骨隆々としたボディの女性……
もう一人の四天王、力の「カルラ」
ただ腕を組んで佇んでいるだけで圧倒されそうなオーラを放っており、一般人であれば近寄る事もかなわないだろう。
「ファウストさま、いかがいたしましょうか……?」
エイミーの問いにファウストはゆっくりと椅子へ座り腕を組む。
「いずれにせよ我々のやることはただ一つ。平和を脅かすものに鉄槌を下すまでだ。」
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ダークワールド、作戦会議室。
風香に捕獲されたグレイスは早く少女隊に一泡吹かせようと躍起になっていた。
「しかしグレイス様、まだ身体が元に戻ったばかりですし無理をなされては……」
ドロシーの言う通りまだ投薬、施術で身体を元に戻したばかり。
少女隊と交戦になればその激しさは目に見えており、できれば万全の状態で臨みたい所。
「そうね……じゃあリハビリにその辺の娘をターゲットにしましょう!」
と、簡単に言うが特に見当はついていない。
二人でどうしたものか、と考えていると
「そういやあたしが居た地区の隣町に良さそうな奴が居るぜ?」
たまたま話を聞いたファイティングガール(Fガール)がやってきた。
「あら、どんな娘なの?」
「中華娘のリャン・ファンってやつさ。結構腕っぷしが強くて、中華料理作るのがうまくてよ!あいつの料理を思い出すと…ぶふふぅ~っ…よだぁれがぁ……でてきちまうぜぇぇ~♡」
と、口元からよだれを垂らしながらFガールの肉体がぶくぶくと太りだす。
「Fガール!肉!肉が漏れてる!」
このままでは部屋を肉で埋め尽くされかねないのでそうなる前にドロシーが制止する。
「す、すみません…!ドロシー様…!」
Fガールは前回グレイス奪還のため急遽ドロシーが仲間として迎えたのだがその際に色々あってドロシーに忠誠を誓っているようだ。
その時の話はまたの機会にしよう。
「よし、じゃあそのリャン・ファンって子をリハビリがてら、やっつけてやりましょう!」
早速グレイスはターゲットの居る街へ飛び出していった。
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R地区、某所。
町から少し離れたところにある中華飯店、そこにリャン・ファンはいるようだ。
グレイスは様子を伺おうと遠くから店を眺める。
しばらくすると店にスーツ姿の男が何人か入っていった。
「誰かしら……?客には見えないけれど……」
しばらくすると何やら騒がしくなり、入店した男たちがドアを突き破って吹っ飛ばされる。
「この店を手放す気はないネ!おととい来やがれヨ!」
怒鳴る少女……彼女が今回のターゲット、リャン・ファンだ。
男たちはすぐさま逃げ去り、リャン・ファンはドアを立て直すと店へと戻っていく。
「あら、何やら訳ありみたいね……これを利用しない手はないわ♡」
グレイスはそそくさと店の裏へ回り、聞き耳を立てる。
「町の真ん中に有名な中華料理店が出来てからうちの店にお客がめっきり来なくなったヨ……父さまから託された店……続けるのに何か良い手は……」
どうやらリャン・ファンの店は経営状況が良くないらしい。
それを聞いたグレイスはある事を思いつく。
(ちょうどここへ来るときにドロシーから貰った新作のアイテム……使えそうね!うまくいけば戦力が増えるわ……そうとなれば……!)
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「ごめんくださ~い♡」
陽が落ち、店じまいしようとしていたリャン・ファンの元へ見知らぬ女性がやってきた。
「あんた……誰アルネ?」
「わたくし、こういう者でしてぇ~……」
渡された名刺にはフードプロデューサー、なる肩書が書いてある。
名前は……暮井 枢(くれい すう)どこかで聞き覚えが……
「あなた、経営に悩んでいるんでしょ?良かったら私が助けてあげたいと思いまして!」
「ほ、ホントアルか!?で、でも……そんな良い話が……」
突然舞い込んだチャンス。
如何にも怪しいが今は藁にもすがりつきたい状況。リャン・ファンが迷っていると……
「任せて下さい~!とっておきの考えがあるんです!耳を貸して……」
「ほ、本当にそれで大丈夫アルか……?そ、それにそんな都合の良い調味料……」
「心配ないですよ!もしダメでしたら黙ってわたくしは引き下がりますから!ではこちらお渡ししますのでよろしくお願いしますね?♡」
女はリャン・ファンに粉末が入った瓶を渡すと店を去っていった。
「……何もやらないよりはマシネ!」
怪しい話ではあるが、店のためひとまず女の言う事を実行することにした。
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翌日。
リャン・ファンの店には大行列ができていた。
昨日女に言われた事、それは「この調味料を混ぜて作った肉まんを店先で売ればいい」。
にわかにも信じがたい話だった。
実際一つ売れるまでは人は見向きもせず通り過ぎるだけだった。
しかし一つ売れるとその客はまたもう一つ!とリピートしはじめ、その様子が口コミで広まり、あっという間に長蛇の列を形成。
以前とは比べ物にならないほどの売り上げを叩き出し、見事大成功を収めた。
「確かに…んぐっ…この肉まん…癖になる味ネ…!でもここまで売れるなんて……」
不思議ではあるが結果として売り上げが出ている。
店の存続に希望が見え、リャン・ファンはこの肉まんを売り続ける事にした。
1週間後。
「ふぅっ…はぁっ…ありがとうございましたアル~!」
今日も大盛況だったリャン・ファンの肉まん。
最後の一つを売り、1週間連続で完売するという大記録を達成した。
明日の仕込みを早速しようと片付けに入るのだが……
そのリャン・ファンの姿には変化があった。
細かった手足はぷくぷくと太く、チャイナドレスの袖が少し食い込んでいる。
スリットは太い足で嫌でも広がり、膨らんだお腹やお尻、胸はパツパツにドレスを引き延ばしつつそのシルエットを誇示していた。
顔も丸くなり、顎を引けば二重顎ができてしまいそうだ。
「はむっ……ちょっと太ったアルか……でもこの肉まん、どうしてもつまんじゃうアル……気を付けないと……」
とっておいた自分用の肉まんをつまみながらせり出た腹を見て危機感を覚える
リャン・ファンの感想は客も同様だった。
一度この肉まんを購入した客はほぼ100%、それも1日2回は買うほどのリピート率で日に日にその身体を横へ大きくしている。
最近では並ぶ客の8割が肥満体型となっているほどだった。
「あら、売り上げは上々みたいね?」
「あ、あんたは調味料をくれた……!」
「そう、暮井 枢……またの名を、ダークワールドの女帝グレイス!」
変装を脱ぎ捨てその姿をさらすグレイス。
しかし
「や、やっぱりだったアルね…!ふぅ…そんな気は……アル!」
「あらやだ、私の完璧な変装を見破るなんて……でももう遅いわよ?」
グレイスの接近に対しとっさに構えを取るが太ったため動きが鈍くすぐに後ろを取られてしまう。
「この程度なら私でも問題ないわぁ♡ほら、大好きな肉まん、もっと召し上がれ♡」
グレイスは懐から出した肉まんを無理やりリャン・ファンの口へ押し込んでいく。
「ん~~!!んっ!!んぐぅっ…んむっ……むしゃむしゃっ…ごくんっ……!な、何するアルかっ…!?」
「フフフ♡調味料の効果の確認よ?普通肉まんなんて噛まないと飲み込めないはずよ?なのにあなたは口へ押し込んだだけで美味しそうに頬張って…つまりもうあなたは【堕ちた】のよ♡」
「な、何を…言って…る…カ……?」
突然リャン・ファンの意識が朦朧としてくる。
目の前のグレイスに集中しようにも頭の中に何かが入ってくる。
「食べたい」「グレイス様のために」「太らせなきゃ」「グレイス様のために」
「売らなきゃ「グレイス様のために」「肉まん売らなきゃ」グレイス様のために」
「食べて太って」「グレイス様!」「デブ…!デブ…!」「グレイス様ぁ♡」
「はぁい……♡わ、わたし…堕ちたアル……♡グレイス様のために…みんな太らせる肉まん…売るネ……♡」
虚ろな目になりながらグレイスに敬礼を取るリャン・ファン。
これがグレイスの作戦、そしてドロシーの開発した粉末の効果の正体だった。
「フフフ♡良いわねぇ、あなたの働きを期待しているわよ!」
「はいアル♡」
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ダークワールド作戦会議室内。
モニターには凄まじい光景が映し出されていた。
「ぶふっ…に、肉まんぅ…!肉まんくださぁい…ふひゅっ…!」
「んぶふぅぅう~…あだじぃ…にぐまぁん…もっど…たべたぁい…!」
「ぶふぅっ…も、もっど太るぅ…肉まん…食べるぅ…!」
ぶくぶくに肥え太った客がぎゅうぎゅう詰めになりながらも押し寄せるその先……
「んぶっふぅぅぅ…いらっしゃいアルぅぅ♡でぶぅでぶぅ…りゃん・ふぁんのぉ…ぼいんっぼいんっ…デブデブおっぱいとぉ同じくらいおっきいぃ…肉まんぅ…みぃんなで食べてぇ…ぶくぶく太るアルぅ…♡」
ゆっさ、ゆっさ…ぼいんっぼいんっと満足げに自分の胸を揺らしては肉まんを食べ、そして肉まんを配るリャン・ファン。
その姿は以前よりも肥え太り、顔は肉でパンパン。
首は消失し腕や足は極太に肉を付け、動かす度にぶるんぶるんと揺れ動く。
尻は太い足に相応しく、そしてドレスを引き延ばし、腹もでっぷりとせり出ていつドレスがはじけ飛んでもおかしくない。
その上の胸は真ん丸と大きく自分が作る肉まんのように柔らかでふかふかさがありそうだ。
そしてモニターに気づいたのか
「ぶふっ…グレイス様ぁ♡りゃん・ふぁん、順調にぃ太ってぇ…みぃ~んなも…でぶでぶにしてるアルよぉ~♡も、もっと頑張るアルからぁ……期待して欲しいアルぶぅ~♡」
と、ぶるぶると二の腕の肉をゆらして手を振っている。
「フフフ、どうやら作戦は成功、あの町はデブが溢れかえって私達の戦力になるわね!」
「そうですね、私の開発した粉末の効果も問題ないようです。やりましたねグレイス様!」
「さぁ、見てなさいよ少女隊……必ず目にもの見せてやるんだから!」
グレイスの、ダークワールドの野望はまだまだ続く。
続くったら続く。
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