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「よしよしいい具合だ。じゃあ、今からその場で胸を揉みながらオナニーしてみろ」 「はい……かしこまりました……あっ……あっ、あ、あんっ! な、どうして…………なんだか、前より気持ちいい……あっ! ん……」       オリヴィアは、マスターの命令に従って一旦離れ、その場で自分の女性器ユニットを右手で弄りながら、左手で乳首を摘みつつ豊かな胸を揉みしだき始めた。  生身の頃は女性器を弄り優しく乳首に刺激を与える程度だったが、皮膚下に存在するセンサーから快楽信号が伝わってくる形になったことで、刺激が与えられれば与えられる程快感が強くなるという、至極単純な気持ちよさを感じられるようになった。  快感が強まり、人格データに反応の変化が生じたことで、乳首下のノズルが自動で伸びてそれが乳首が固くなったという擬似的な変化を演出する。  本来ならば人工愛液が快楽信号と連動して少しずつ漏れ出すが、現在彼女の胸部タンク、体液タンク共に空っぽであり、出せる液体が存在しない。  その為、オリヴィアは頬を赤く染めながら、乾いた女性器や陰核を刺激し続けていた。  両乳が、力が加わることで歪みつつ、つるつると樹脂同士が擦れる音を小さく鳴らして割れ目をぱくぱくと気持ちよさそうに開閉させる。  だが、何度動かしてもその肉壷は潤う気配を見せず、ただ乾いた割れ目がちょっとずつ傷つくだけに過ぎなかった。  固くなった乳首の先端からも、乳内からもたらされる空気が吹き出しており、空っぽの胸部タンクが存在しない母乳を吐き出そうと動いている。  殺すべき標的に命令されて、嬉しそうに従う機械らしい姿を確認したところで、バーナードはここでお遊びにと、画面をタップする。  次の瞬間、彼女の首と身体の物理的な接続が失われ、無線接続へと切り替わった。  あられもなく恍惚に染まる頭部が、自然にぽろっ、と前に傾き落下したのを、バーナードは両手で掴み、わざと顔が自分の首無しの身体に向くように仕向けた。 「あんっ! あっ! あっ! ああっ! あたしの、身体は一体……どうしてしまったんだ……人生でこんなに、気持ちのいいことなんてなかっ…………た…………? あたしの身体が……あれ? あたしは……なぜ、身体から、首が落ちて……あれ? なぜ、あたしは身体を見て、身体が動いて…………あたしの首が、断面に機械……?」  頭がないのに、夢中で肉欲を貪る女体が視界に入り、蕩けた表情が一瞬にして硬直し、困惑に包まれるオリヴィア。  彼女は自分の思考と感覚によって目の前の身体が動いていること、視界が回転し目の前にいたはずのマスターの手の中に頭が収まったことなど、様々な方向から得た事実から状況を把握していき、次第に矛盾に気づき始める。 「違う、そんなわけがない。あたしは人間だ。生身の人間だ。あたしは人間であり、機械などではない。だが、今あたしの身体が目の前にあって、あたしの頭がバーナード様が、あれ? あたしは、人間なのに、なぜ生きている? おかしい、あたしは、人間で、人間としておかしい。死んでいない。しかし、あたしは人間だから、人間だから、どういうことだ? 違う、あたしは機械ではないから人間ではないから機械であるはずがなくて、だがあたしの身体は、身体は、身体は……………………」  思考をより巡らせ、現状を解析すればする程、自身の設定と大きな矛盾が発生する。  自分が機械だと認識できないのに、自分の身体から機械の部分が顔を覗かせている上に、生身の人間ではありえない状態が引き起こされている。  明らかな異常事態でも、彼女は結論に達することが延々とできず、負荷が蓄積していきエラーが発生し始めた。  機械にとってプログラムされた設定は絶対であり、外部からの命令でもなければ変更することは不可能。機械はそれを実行するのみ。  演算を重ねれば重ねるほど、エラーが蓄積して挙動に影響が生じ始める。  淫らに胸を揉みしだき、乾いた膣を擦り続けていた手は震えつつも動作が止まり、背中が後方まで仰け反り始めた。 「違う、違います。あたしは、あたしは機械ではありませんから、人間で生身だから生身の人間で、人間だから、あたしは人間だと、設定されているから人間だ。あたしの出身は、出身は、人間だと設定され証明され、■■■■から参照される為人間だと証明できるが、あたしの身体から機械が機械が機械ががが──────」  痙攣が酷くなり、機械的に明らかな不具合が生じている姿を晒すオリヴィアの身体。  十二分に、人間ではなくなった姿を堪能したところで、バーナードはアプリ側から彼女の電源を切った。  オリヴィアの連鎖的に彼女らしさが削れ始めていた音声は、プツンと途切れたように止まり、今にも倒れて床の上でのたうち回りそうだった首無しの身体は、まるで前衛的なオブジェのように、背中が反ることで両胸を強調しながら動かなくなった。  こうして、かなり屈折した操作テストではあったものの、オリヴィアの完全機械化が成功したことは実証されたのだった。 「こういう女が機械みたいな狂い方するのは良い物があるなやっぱ。今までは他の機体は別のとこに提供してたが、今回は俺のもとで働いてもらう。俺の快適な生活の為に全てを使うからな、元殺し屋」  電源が切られた彼女の耳には、もう彼の声は聞こえていない。オリヴィアは呆けたような力のない表情で目蓋を開けたまま、マスターの手の中でべたべたとその美貌を触れられるのだった。  こうして、地下に籠もる科学者を狩ろうとした殺し屋の女は、彼に確保された後に生身の身体を捨てさせられ、専用アンドロイドのように稼働することが定められた。  過去の人生も経験も、美貌も扇情的な女体も、全てがバーナードの日常に利便性と情欲を与える為。  一人の科学者と一体の元人間による奇妙な日常が、ここから新たに幕を開けたのであった。

Comments

coldahh

Very interesting setting, hope this time this novel can be available earlier on dlsite

土装番

Thank you very much! We are sorry to hear that DLsite is a little late in delivering the product due to the confirmation and other reasons, but please wait for us!