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pixiv様に投稿した物に追加シーンを加えたものです。





 七耀暦1206年7月19日。

 ミルディーヌ・ユーゼリス・ド・カイエンはパンタグリュエルの一室から外を眺めていた。

 《黒キ星杯》での出来事から一日がたち、彼女はこれから自分がやろうとしている事をもう一度思い返す。

 自分にしか打てない終焉を食い止める最悪にして最低の一手。

 もうあの時には戻ることはできない。

 公女としてなすべきことを成さなければいけない。

 弱音を吐いている暇などありはしない。

 けれど。

 昨日はあまり眠れなかった。


「みなさんは大丈夫でしょうか……」


 気を抜くと《Ⅶ組》や第Ⅱ分校のみんなの事を考えてしまう。

 ミルディーヌにとってそれはもう気にする必要のない事だと自分に言い聞かせても。

 どうしても考えてしまうのだ。


「あら?」


 ARCUSⅡに通信がきたので通信を受ける。


「繋がった! ミュゼちゃん無事か? 今どこにいるんだ?」


 聞き覚えのない男の声。いや、つい最近聞いた声。

 エリゼやアルフィンと楽しげに話していた男性。

 帝国時報のレックスという男性だ。


「ミュゼちゃん? あれ、もしかしてオレのこと忘れてる?」

「いえ。覚えています。レックスさんですよね」

「そうそう。帝都がヤバい事になって《Ⅶ組》の奴らにも連絡が付かなくてさ。そう言えばミュゼちゃんとも連絡先を交換したと思ってかけてみたんだが……他のみんなもそこにいるのか?」

「それは……」


 ミリアムはともかくほかは無事のはずだ。

 リィンは連れ去られたが、命を奪われるとは思えない。

 アッシュは保護して、他のメンバーは魔女の里にいる。

 そして自分は……

 ともかく、ミリアムの事は伏せて返事をした。


「おそらく無事のはずです。私は少し別行動中でして……」

「そっか……いや、無事ならいいんだ。ミュゼちゃんだけでも無事が確認できてよかったぜ。それにしても連絡先を交換してて助かったな。なんだかヤバいことになりそうだし、明日からもしばらくは情報交換しないか? オレの方でも第Ⅱ分校の生徒とかの行方が分かるかもしれないしさ」


 それはミルディーヌにとっても知りたい情報だ。


「ふふ、わかりました。ぜひお願いします」

「じゃあ明日もこのくらいの時間に通信するから。その……こんな状況だけど気をしっかり持てよ」

「はい……それでは失礼します」


 たった数分の通信が終わる。


「皆さんの情報は私も欲しいですし……ふふ、なんだかずいぶんと久しぶりにその名で呼ばれた気がしますね」


 昨日までは当たり前に呼ばれていた“ミュゼ”という愛称。

 それを呼ばれて嬉しいとミルディーヌは感じてしまったのだ。

 嬉しいと感じたけれど、その日もあまり眠れなかった。

 その日から毎日レックスとの通信は続いた。

 公女としてパンタグリュエル内では尊敬されているが、同時に窮屈さも感じる。

 あのオーレリア将軍ですらミルディーヌに対して敬語を使うのだ。

 けれどミルディーヌのことを知らないレックスは気楽に接してくれる。

 なによりも、自分をミュゼと呼んでくれるのが嬉しかった。

 両親が残してくれた“遊戯盤”で思考していられる間だけはその人たちと繋がっていられたように。

 その名で呼ばれる時間が、レックスとの通信が自分と第Ⅱ分校を繋いでくれているような気がしたから。


「ミルディーヌ様。そろそろお休みになられたほうが……」


 自分の付き人をしてくれるメイドが心配そうに声をかける。


「ふふ、大丈夫です。わたくしの事はいいですから、あなたも休んでください」

「ですがミルディーヌ様。心なしか顔色が優れない気が……」

「本当に大丈夫です。無理なら素直に言いますから」


 執務をこなしながらミルディーヌがメイドを下がらせる。

 一人になった瞬間に彼女は手を止めた。

 本当は執務など余裕がある。今日はもう休んでも全く問題ない。

 ただ一つだけ。レックスから通信が来ないのが気になる


「……何かあったのでしょうか?」


 いつも通信が来る時間になっても彼からの通信がない。

 帝国時報のカメラマン。無茶な取材をして目を付けられたのだろうか。

 自分と第Ⅱ分校のつながりが切れたようでゾッとする。

 今日はまだ一度もあの名前で呼ばれていない。


「レックスさん……」


 ARCUSⅡを両手で握りしめて彼の名をつぶやいた瞬間に着信音が鳴った。

 相手も確認しないですぐさまそれに出る。


「もしもし!」

「うおっ!? びっくりした……ミュゼちゃん、何かあったのか?」


 待っていた人の声でその名を呼ばれて、ミルディーヌがホッとした。


「なんでもありません。ただいつもよりも遅い時間でしたので……女性を待たせるなんてレックスさんもひどいお方ですね♡」

「あー、ゴメンな。もう休んでるかと思ったんだけど……今日は特に目ぼしい情報はないし、なんなら――」

「い、いえ。そんなに真剣に受け取らないでください。ちょっとしたことでも大きな手掛かりになるかもしれませんし、いつも通りよろしくお願いします」

「そうか? ミュゼちゃんがそう言うなら……じゃあ今日調べたことだけど――」


 その日の会話は本当に他愛のない会話。めぼしい情報など何一つない。

 最初は数分で終わっていた通信は、今日は三十分以上続き、通信が終わるころにはミルディーヌの表情も明るくなっていた。

 その日もあまり眠れなかったけれど、この通信だけが今のミルディーヌの心の支えだった。



「ミュゼちゃん?」


 あろうことかパンタグリュエルの中でその名で呼ばれて、思わずミルディーヌが振り返ると、そこにはなぜかレックスがいた。


「レックスさん……どうしてこちらに?」

「決起軍とのことで打ち合わせがあるっていうヴィンセント先輩についてきたんだ。といっても取材はまだお断りだったみたいだけど、元々ダメ元だったしな。今日はここに泊まっていく予定」

「そ、そうだったのですか……」

「他の《Ⅶ組》のみんなは?」

「その、通信でも言いましたが、私は別行動中なんです。皆さんはここにはいません」


 確かに決起軍の事の会議があるが、彼がヴィンセントについてくるとは。


「こんなところでミュゼちゃんとまた会えるなんて来てよかったぜ。相変わらずのカワイコちゃんだし、制服以外は初めて見るけどよく似合ってるじゃん。記念に一枚どう?」

「もう、こんなところでも変わらないのですね。一枚だけですよ」


 今のミルディーヌは作戦行動時のために用意していた服に着替えている。

 いつもの公女服だったら、自分の正体がバレていたかもしれない。


「いや、でも本当に似合ってるぜ。よかったら今夜にでもオレの部屋でじっくりと撮影したい気分だ……」

「そうですね。これから先今以上に仲良くなった時に、もう一度考えさせていただきます」


 冗談めいたお誘いもやんわりと断る。

 彼の事は嫌いではないが、流石にそこまで許そうとは思わない。

 まぁ本気ではないだろう。


「噂の公女様にも取材したかったんだけどなー」

「……お忙しい方ですから無理かもしれないですね。それではレックスさん、失礼します」


 ぺこりと頭を下げて失礼する。

 なんとなくだが、彼の口から公女様などと聞きたくはなかったのだ。


(公女を取材したいというのは記者として当然なんですけどね……いけません。気持ちを切り替えないと)


 その後、公女としてヴィンセントや他の貴族と打ち合わせをしたが、レックスはその場にいなかった。

 取材は断っているのだから当然と言えば当然だ。

 その後会食を行い、日も暮れたミルディーヌは公女服を脱ぐ。

 この服を着ていると重圧に押しつぶされそうだから。

 本当に自分はとんでもない一手を打つのだと今更ながら恐ろしくなる。

 なにをするでもなく艦を歩いていると、同じように艦を歩いていたレックスとまた会った。


「レックスさん、よろしければ私のお部屋でお茶でもいかがですか?」

「嬉しいけど、夜に男を部屋に誘うなんて――」

「あ、もちろんそういう事はなしです。この艦の兵士さんたちの練度はすごいですよ」


 釘を刺して彼を部屋に招く。

 その後は他愛のない話をした。

 だけど会話の途中で、ミルディーヌは元気がないと彼は指摘してきた。

 どうやら写真をとればそう言う事がわかるらしい。

 ミルディーヌとしてここにいる彼女は、そんな言葉をかけてもらったのが嬉しくて。

 自分のやろうとしていることを少しだけ話してしまったのだ。


「なるほど……ミュゼちゃんは公女様のお世話をしてたのか」

「はい。その時に少しだけ聞いてしまったんです」

「最低でも数十万人。酷ければ数百万人規模の犠牲が出る作戦ね……」


 自分が発案者の公女だとは言わずに、公女の世話をしていると嘘をつく。

 《千の陽炎》という作戦名や内容の詳細は省き、犠牲者数だけを。

 自分が最も重圧を感じている部分を。


「その……レックスさんはどう思われますか?」

「スケールがでかすぎて何とも……だけどさ。そんな沢山の犠牲が出る作戦となると、公女様って相当参ってるんじゃないか?」

「え?」

「犠牲者の事とかを考えて心を痛めてるんじゃないかなーって。罪悪感とかすごい感じてる気がするぜ」


 ずっと抑え込んでいた本心を言い当てられて、ミルディーヌの心が大きく揺れた。

 世界を終わらせないためにはこの一手しかない。

 だけど。だからと言って。平然とこの一手を打てるほどミルディーヌは強くない。

 パンタグリュエル。ヴァイスラント決起軍。

 その誰も指摘してくれなかったことをレックスが指摘してくれた。

 少しだけ気持ちが楽になって、彼に何かをしてあげたいという気持ちも。

 そんな時、先ほどの彼の冗談めいた誘いを思い出した。


(……ふふ、男性を知らないまま死ぬというのも後悔が残るかもしれません)


 それは適当な理由だった。

 好みのタイプで散々誘惑したリィンにはもう会えない。

 彼が生きているとしても彼には顔向けができない一手を打つのだから。

 自分はもう《Ⅶ組》のみんなに会うわけにはいかないのだ。

 それに加えてミルディーヌは自分を駒として犠牲にする一手も想定している。

 だったら別に、いいかもしれないと思ったのだ。

 半ば自暴自棄に。自分の身体程度でお礼になるのならば、と。


(いえ……ですが冗談かもしれませんし、記者さんならこちらの方がいいかもしれませんね)


 もっといい考えを思いついて、ミルディーヌがVMのカードを取り出す。


「レックスさんはVMを嗜まれますか?」

「え? まぁ少しは。あんまり強くないけどな」

「私もです。よろしければ一勝負いかがです? 勝ったほうが、負けたほうになんでも1つだけお願いできるというのはどうでしょう?」


 レックスの眉がピクリと動く


「レックスさんが勝った場合も勿論、“何でも”仰って構いませんよ♡ 例えば、私を一晩中好きにしたい、とか――公女様に独占取材をお願いしたいとか」

「マジかよ!?」


 今度は驚きの表情を隠そうとしない。


「ええ。お世話係の私がお願いすれば何とかなるかと」


 記者ならば喉から手が出るほど欲しい権利のはずだ。

 自分ならばわざと負けることなど余裕でできる。

 たとえミルディーヌだと明かすことになっても、少しでも気持ちを軽くしてくれたお礼に――


「じゃあオレが勝ったらミュゼちゃんの事を好きにさせてもらうぜ」

「……え? わ、私でいいのですか? 普通に考えて、公女様の……」

「オレは公女様に取材するよりミュゼちゃんが欲しいんだよ」


 たとえ下心からだとしてもレックスはミルディーヌ公女よりもミュゼを選んだ。

 彼の前では、自分はミュゼでいることができる。

 この時彼女は、本当に久しぶりにミュゼ・イーグレットに戻ることが出来たのだ。

 胸の内から暖かいものが込みあがってくる。


「ほら、ミュゼちゃん。早く始めようぜ!」

「は、はい……」


 勝者は勝負が始まる前から決まっている。

 勝負が終わった後、レックスがミュゼをベッドに押し倒した。


「もう止まれないからな……」


 生まれて初めて明確に、男の情欲の火が灯った目で見つめられて胸が高鳴る。


「は、はい。先ほど言った時から覚悟はできていますので……」


 覚悟はできている、というのは本当だ。

 それでも違うところがあるとしたら。本人すらまだ気が付いていない事ではあるが。

 自暴自棄気味のお礼で体を許すのではなく。

 心の奥底では「ミュゼとして私を求めてくれたこの人になら構わない」と思っていることだ。


「ですがその、初めてですので……優しくしていただけると……♡」

「わかった。俺がしっかりと男を教えてやるよ」

「是非、お言葉に甘えさせて頂きます。ご教授を、レックスさん……♡」


 少し緊張していると、頬に手を当てられた。

 彼の顔が近づいてきたので目を閉じる。


「ん――ちゅ♡」


 ベッドに押し倒されたまま、ミュゼのファーストキスが終わる。

 熱いベーゼ、とは言えないほどあっさりしたものなのに、自分は一生これを忘れない自信がある。


「ちゅ♡ ……ちゅう♡ ……ちゅ♡」


 唇が触れるだけのキスが続く。

 服の上から胸を揉まれて思わず体が震えたが、そのまま彼に身を任せた。

 しゅるり、と胸のリボンが解かれて少しずつ服を脱がされていく。


「服は脱いだほうがいいんだっけ?」

「はい……」

「なら服を着たままするのはまた今度な」


 また今度、があるのかは自分にもわからないが、彼女は服を全て脱がせてほしかった。

 この服を着ているからではない。何一つ身に着けていない状態でミュゼになりたかったのだ。


「ちゅ♡ ちゅうう♡ れりゅうう♡ ……はぁ♡ ……はぁ♡ 舌を絡めるだけで、こんなにも違うのですね♡」

「勉強になったか? もっといろいろ教えてやるからな」


 お願いします、と言うとまたキスされる。

 キスをされながら服を脱がされて、あっという間にショーツ一枚だけになってしまった。

 小柄なミュゼだと目立つ胸を見て、レックスが優しくそれに触れる。


「ん――あっ♡」


 くすぐったいや気持ちいいよりもあたたかいというのがミュゼの感想だった。

 女とは全く違う男の手で触れられてドキドキするが、やめてほしいとは思わない。

 両方の胸を揉みしだきながら、レックスは彼女の乳首に舌を這わせた。

 乳輪を舐めた後に乳首を舌先でつつくと、ミュゼの口から甘い声が漏れ始める。


「んあっ♡ あぁっ♡ レックスさん……それ、変な感じがします♡ あっ♡」

「ミュゼちゃんって胸結構あるよな。柔らかいし張りもいいし、揉みがいのあるいい胸だぜ」


 乳首をしゃぶりながら揉んで彼女の胸の形を変える。

 手を少しずつ下げていき腹部を撫で、さらに下げて太ももを撫でる。


「あぁっ♡ んぅ♡ ……ちゅるる♡ じゅるるるう♡ はぁ♡ はぁ♡」


 レックスはリィンよりも背が低いのだが、不思議なことに彼よりも逞しさを感じてしまう。

 緊張がほぐれてきたミュゼだったが、ショーツの上から秘部に触れられて再び身体を硬直させた。


「あっ♡ ふああっ♡ んっ♡ そこは――あぁっ♡ 音を立てないでくださいっ♡ んうううっ♡」

「少し胸を弄られただけで湿って来てるぜ。ミュゼちゃんって素質あるんだな」


 顔が赤くなり、シーツを掴んで快感に耐える。

 初めて男に触れられるにもかかわらず、ミュゼの身体はすでに快感を得ている。

 布越しに秘部を弄られたまま胸を揉みしだかれ、乳首をしゃぶっていた舌は首筋を這って頬までたどり着く。

 そのまま何度も優しく頬にキスをされて、耳まで甘噛みされた。


「ひゃうっ♡ そ、そんなところを――んっ♡ ふああっ♡」

「ここも感じるだろ? へへ、全身ビンカンなんだな」

「そんなことは――あぁっ♡ ひあああっ♡」


 秘部を強く弄られて乳首を摘ままれる。

 いつもなら軽口を叩き小悪魔のような言動で人をからかうミュゼだったが、レックスの前ではそんな真似は何一つできない。

 好きなように身体に触れられて喘ぐだけの小娘になっている。

 ミルディーヌではなくミュゼを求めてくれる彼の雄の欲望を受け止めるのが心地よい。

 ショーツをずらして直接そこに触れ、つぷ……とレックスが指を入れた。

 十分に潤っていたことを確認して指を素早く動かすと愛液が飛び散る。


「あっ♡ ひああっ♡ ダメですレックスさんっ♡ そんなにされてしまったら――ふああああっ♡」

「イキそうなのか?」


 コクコクと首を振るがレックスは止めてくれない。

 代わりに唇を重ねて舌を絡めてくる。

 ダメです、とでも言うようにミュゼは手でレックスの胸を推して突き飛ばそうとしている。

 ように見えるだけ。実際はただ手を添えているだけだ。

 秘部から快感が全身に広がっていきミュゼを高みへと導いた。


「んむっ♡ んうう♡ ちゅるるう♡ あっ♡ ダメですっ♡ ああっ♡ ふあああああああっ♡」

 

 ビクンッと身体を震わせてミュゼが絶頂する。

 その余韻に浸らせるようにレックスは優しく秘部を刺激し、舌を絡ませた。

 ねっとりとした糸を作って二人の唇が離れて目が合う。

 何も言わずにレックスが片手でショーツを脱がせようとすると、ミュゼは目を閉じて……脱がせやすいように自分から腰を浮かす。

 完全に生まれたままの姿になったミュゼの足を開いて、レックスは自分の肉棒を彼女の秘部に当てた。


「それが殿方の……ペニスなんですね……♡」


 あまりの大きさと凶悪さにごくりとつばを飲み込む。


「入れるからな」

「……はい」


 めりっと鈍い音がして、自分の中に異物が侵入してくる。

 痛いという感情以外の全てが消え去り何も考えられなくなった。


「ああっ! いたっ! 痛いですっ! レックスさん――んうううっ!」


 無理かもしれない、そう思った瞬間に唇に温かいものが触れる。

 レックスが覆いかぶさってキスをしてきたのだ。

 彼の首に腕を回して抱き寄せた時、残りが一気に挿入された。


「んっ! んあああああああああああっ!」


 一番奥をグイグイと押し上げられて、内側から圧迫されている感覚。

 まだ痛みが激しく何も考えられないが、レックスが優しく頭を撫でてくれた。


「全部入ったぜ。よく頑張ったな」

「は……い……っ♡」


 レックスがゆっくりと腰を使い始める。

 カリの深くなっている部分で膣を削られて、肉棒の形に整えられているような感覚。

 彼が腰を動かすたびに自分が作り替えられていくような、もしくは壊されていくような気がする。

 ミュゼが首に手を回したままなので密着した正常位。彼女の豊かな胸がレックスの胸板で潰れて彼を楽しませる。

 こすれてミュゼも感じ始めると、痛みから気を逸らせるのでありがたかった。


「あ――んあっ♡ ひああっ♡ んううう♡ はぁ♡ はぁ♡ レックスさん……痛み以外の、何かが――あっ♡」


 ガリガリと内側を削られる痛みの中に甘い痺れが生まれ始めた。

 体の力が抜けてミュゼがレックスを離すと、彼は身体を起こして腰を打ち付ける。

 ミュゼの胸が腰を突くたびに揺れるので、それを片手で揉みしだきながら彼女の中を味わった。


「ほら、痛くなくなってきただろ?」

「はいっ♡ あっ♡ お、奥は――ひあっ♡ んああああっ♡」

「少し体位を変えるぜ」


 繋がったままミュゼの足を抱き正常位から松葉崩しへ。

 そのまま続けるかと思いきや、さらに変えてレックスもベッドに倒れて背面側位に移行。

 左手でミュゼの左足を持ち上げ、右手はベッドの間をくぐらせてミュゼの右胸を揉みしだく。

 彼女のうなじにキスの雨を降らしながらレックスはスパートをかけた。


「ふああっ♡ は、恥ずかしいですっ♡ こんな格好っ♡ あっ♡ ああっ♡」


 足を開いている体位なので恥ずかしいのに感じてしまう。いつの間にか痛みは消えていた。

 抱かれるのは良かったが、ミュゼの想定していたセックスとは全く違う。

 痛いだけで終わってもお礼になるなら。

 そう思っていたのに、自分の身体は気持ちよくなっている。


「あっ♡ んあああっ♡ レックスさんっ♡ またイキそうですっ♡ ああっ♡ ふああああっ♡」

「オレも出そうだ……このまま出すからな」

「ひあっ♡ んっ♡ 中は――んむっ♡ ちゅっ♡ れりゅう♡ ちゅるるるるううう♡」


 キスをされて抵抗できなくなる。心なしか子宮が口を開けた気がした。


「ほら、どこにほしい?」

「中にっ♡ 中にお願いしますっ♡ レックスさんのザーメンを沢山注いでくださいっ♡ んああああっ♡」


 ――びゅるるるるるるうううううううううううううううううっ!!


「ひぐっ♡ んあああっ♡ 弾けてますっ♡ ふああああああああああっ♡」


 熱い精液を注がれてミュゼが絶頂する。

 体が何度も痙攣して肉棒を締め付け精液を搾り取り、彼女の身体がメスの悦びに溺れ始める。

 結合部から精液が漏れ、それ以上の量の精液が子宮に溜まっていく。

 乳首を扱きあげ、舌を絡ませながらの射精を終えてキスが中断されたころには、ミュゼの表情は完全に蕩けきっていた。


「はぁ……はぁ……♡ ん♡ こ、これが、男女の交わりなのですね……なんて情熱的な……あぁ♡ 経験しちゃいました♡」


 もしかしたらリィンとそう言う事をするかもしれないと考えたことがあったが、実際にミュゼを抱いたのはレックスだった。

 リィンの女性経験まではわからないが、ここまで身も心も満たされるセックスはできたのだろうか、などと失礼なことを考えてしまう。

 今はレックスの温もりとセックスの余韻に浸りたくて頭を振ると、レックスが肉棒を抜いた。

 ドロッと精液が零れて切なさを感じる。ベッドに仰向けに寝て呼吸を整えていると、同じように隣に寝ていたレックスがカメラを構えていた。


「ほら、ミュゼちゃん。女になった記念写真だ」

「ふふ、本当にお好きなんですね♡ 今晩はレックスさんに従うお約束ですし、勿論構いません」


 本当は自分も少しだけ撮ってほしいと思っていた。

 仰向けのまま肩を抱かれて、二人一緒にフレームに収まる。

 パシャっとシャッターが切られた。


「ミュゼちゃん、さっき写真を撮った時よりもいい感じだな。元気がなかったみたいだけど、少しは気が楽になったか?」

「え? 私は別に……」

「もしかして《Ⅶ組》と別行動してることと関係があるのかよ?」


 言い当てられてドキッとする。いや、ミルディーヌではなくミュゼを見る彼にはわかってしまうだろう。


「私は……皆さんにひどいことをしました。もう顔向けできません……それに、公女様のサポートをするのが今の私の使命なんです」


 身体を起こしてベッドから降りようとする。

 もうお礼は済んだ。レックスと公女の話はしたくない。

 そろそろミルディーヌに戻るころあいだ。

 そう思っていたのに、腕を引かれてベッドに引き戻される。


「きゃっ♡ レックスさん……女性相手に乱暴ですよ♡」

「なーんかミュゼちゃんが無理してそうなのが気に入らなくてさ……もう一回入れるぜ」

「え? あっ♡ ふああああああああああっ♡」


 今度は後ろから入れられたかと思えば、レックスはベッドに倒れて背面騎乗位になった。

 後ろから抱きしめられて密着しておりミュゼは動けない。

 肉棒で膣内は埋め尽くされ、彼はミュゼの胸と秘部に手を伸ばす。

 乳首を掌で潰す様に胸を揉みしだき、秘部のクリを優しく刺激する。


「ああっ♡ ひああっ♡ ど、どうしてまだこんなに、んっ♡ 逞しいんですかぁっ♡」

「これが普通だっての。ミュゼちゃんはひどいことしたって言うけどなにしたんだ?」

「そ、それはっ♡ んっ♡ ふああああっ♡」


 仲間を見捨てて一人だけ脱出した。

 けれどなぜかレックスには知られたくない。


「まぁそこはどうでもいいか。ミュゼちゃん自身はみんなに会いたくないのかよ?」

「あっ♡ ひあああっ♡ んううっ♡ あ、会うわけには――あああっ♡」


 会いたくない、とは嘘でも言えなかった。


「仲間はミュゼちゃんを許してくれないのか?」

「んあっ♡ あっ♡ ふああああっ♡ ま、待ってくださいっ♡ そんなにされてしまったら、またイッちゃいますっ♡ ふあっ♡」


 挿入したまま動いていないが、クリと乳首を責められてまたイキそうになっているのだ。


「あっ♡ ダメですっ♡ またイッちゃ――え?」


 けれど、ミュゼがイキかけた時にレックスの手が止まる。


「ミュゼちゃんが素直になったらイカせてやるよ」

「そんな――ああっ♡ ふあっ♡ んっ♡」


 焦らすような手つきでレックスの愛撫は続く。


「私は、んっ♡ 公女様のお手伝いを――あぁっ♡」

「公女様曰くそれしか方法はないんだっけ? だけどさ、ミュゼちゃんは《Ⅶ組》となら別の道があるんじゃねーかって思わないのか?」


 ずっと考えないようにして来たのに何でそんなことを言うのか。

 自分は公女としての使命があるのだから、それは考えるわけにはいかないのだ。


「私は――ん♡ あぁっ♡ んっ♡ あああっ♡ また……♡」


 思わないと嘘もつけず、また寸止めされる。


「あっ♡ あっ♡ あぁっ♡ もう許して下さいっ♡ ふあっ♡ こんなの酷いですっ♡」

「だから素直になったらイカせてやるって。ミュゼちゃんはみんなに会いたくないのか?」

「ひあっ♡ ん――ああっ♡ で、ですから、私はぁっ♡ あああっ♡ イッちゃ――レックスさぁん♡」


 イキそうになるとレックスは乳首を扱くのをやめる。ミュゼの身体は完全に彼にコントロールされていた。


「私は、ふあっ♡ 皆さんに合わせる顔がないんです♡ んうううっ♡ ああっ♡」


 みんなに嘘をついていたこと。

 駒として見ていたこと。

 最大の分岐点であるアッシュが特殊拳銃を手に入れたことに気が付けなかったこと。

 それを逆用する対抗策も、世界そのものを人質にとるような最悪にして最低の策。

 リィンたちに顔向けできないような。


「ですからっ♡ 私は皆さんとは――あぁっ♡ あうう♡」

「オレの知る限り《Ⅶ組》はお人好しぞろいだからきっと許してくれるって。それはミュゼちゃんのほうが詳しいだろ?」


 ああ、本当だ。自分の心の内をさらけ出せば、彼らはきっと自分を受け入れてくれる。

 一緒に戦う仲間として受け入れてくれるはずだ。

 またイキそうになってイキたいとしか考えられない。

 イクにはどうすればいい? 簡単だ。素直になればいい。

 だけど一度素直になってしまえば自分はもう戻れない。


「ミュゼちゃんはどうしたいんだ?」

「……レックス、さん………」


 頭がボーっとして、難しいことは考えられなくなる。


「………私は…………わたしは――――――」


 自分の心の内が、素直に出てきてしまう。


「皆さんに……会いたいです……《Ⅶ組》として……別の道があるという可能性を信じたいです……」


 《黒キ聖杯》で一人だけ脱出する寸前、彼女はミルディーヌとしてユウナ達に別れを告げた。

 使命や負い目を理由に二度と会うことはないだろうと思っていたから。

 けれどレックスによってミュゼとしての本心が暴かれた。

 


「よく言えたな……ご褒美だ」


 焦らすような手つきから一転して、乳首とクリを強く摘まみながら子宮口を押し上げる。


「あ――ふああああああああああっ♡」


 ビクンッとミュゼの身体が痙攣した。

 今まで焦らされた分を取り戻すような絶頂。快楽だけではなく、自分の全てを暴かれてしまった感覚。

 胸を上下させながら呼吸を整えていると、レックスが身体を起こす。

 背面座位で彼女の胸を弄びながらうなじにキスを繰り返し、ミュゼが落ち着くのを待った。


「やっと素直になったか。ならみんなに会いに行けよ」

「で、ですが……」

「みんなに会いたいし、別の道を探したいんだろ?」


 もう本心は暴かれているので素直に頷く。

 それでも実際にそうするわけには……


「ですがレックスさん、ずいぶんとひどい方だったんですね。私のような小娘相手にあんなことを……」

「ミュゼちゃんが素直にならねーからだっての」

「それでもですよ。で、ですからその……最後にもう一度だけ……優しくしてほしいです♡」


 レックスは一度抜いてミュゼを正面から抱きしめ、対面座位で挿入し直した。

 二人で至近距離で見つめ合って唇を重ねる。


「ちゅ♡ ちゅう♡ ちゅ……♡」


 腰をゆっくりと動かして抱き合いながらのキス。

 舌を入れられると思ったミュゼだったが、レックスは唇を強弱付けて押し付けてくるだけだった。

 ミュゼの胸が潰れる感触を楽しみながら、彼女の身体の柔らかさを温かさも堪能する。


「ちゅう♡ ちゅ♡ ちゅっ♡ はぁ♡ はぁ♡ ちゅ♡」


 甘いキスを交わしているがだんだんとミュゼが物足りなくなってくる。

 自分から舌を入れようと思ったが、下唇を甘噛みされた。


「んむっ♡ んっ♡ ……ん♡」


 彼の唇で自分の唇を挟まれ、そのままレックスは顔を左右に動かしていく。

 ゾクゾクとした快感が背中に走り、こんなやり方もあるのかと感心する反面、羞恥心も込みあがってきた。

 気持ちいいが益々舌を入れたくなってきたミュゼは、一度唇を離すと自分からもう一度重ねた。

 そのまま舌を侵入させたが、こんどはそれを唇で挟まれた。

 先ほどの舌を絡ませたキスとは違い、風呂に入ってリラックスするようなゆったりした快楽に包まれる。

 これは本当にセックスなのだろうか?

 そう思えるほどにゆっくりした腰遣い。

 けれど体を密着させてこすれるたびに確かな快感を得ることが出来る。

 抱き合ってキスをしているだけ。そんな時間がずっと続けばいいと感じる。

 レックスとずっとこうしていたい。

 そんなことを考えていたミュゼだったが、息苦しくなってきてしまった。

 それを察したのかレックスが口を離す。


「あ――」

「何回でもしてやるから」

「……はい♡ もっと熱いベーゼをお願いします♡ ――ちゅ♡」


 今度は唇をくっつけるだけのキス。

 ミュゼも自分から唇を押し付け、胸も押し付ける。

 膣の中で肉棒が大きくなり震えた時に、二人同時に舌を侵入させた。

 絡ませ合い方はゆっくりと、お互いの舌の感触と温かさをじっくりと感じるように。


「ちゅるる♡ ……れりゅ♡ ……はぁ♡ はぁ♡ レックスさん♡」

「どこにほしい?」


 わかりきったことを聞かないでください。

 そう言うように子宮の位置を撫でた。

 射精寸前だとわかったミュゼがもう一度唇を重ねる。


「ちゅっ♡ レックスさん♡ じゅるる……♡ 私も……一緒に……♡ れりゅう♡」


 ――びゅるるるるるるうううううううううううううううううっ!!


「っ♡ ん~~っ♡ ん~~~~~っ♡」


 二回目なのに一度目よりも大量の濃い精液がミュゼの子宮に注がれる。

 抱き合いキスしながらのゆったりとしたセックスなのに、射精の勢いだけは暴力的すぎた。

 メスの悦びに包まれてありえないほどの多幸感を感じながらミュゼも絶頂し、レックスがもたらす快楽を余すことなく享受する。


「ちゅ♡ ……ちゅるる♡ ……はむっ♡」


 先ほどのレックスの真似をして彼の下唇を甘噛みする。

 お返しとばかりに自分も同じようにされ、射精が終わっても二人はキスを続けていた。

 舌を絡めあった時のようにいやらしい唾液の糸はできなかったが、唇を離してもお互いの唇の感触や温かさが消えてくれない。

 最後にもう一度だけキスをしてレックスが肉棒を抜く。


「ん――こんなに出してくれたのですね……♡」


 ミュゼが膣からこぼれた精液を見て思わずそう漏らした。


「レックスさんの温もり……直接感じられて嬉しかったです♡」

「そりゃよかった。ほら、ミュゼちゃん。今度は素直になった記念だ」

「ふふ……はい♡」


 彼に肩を抱かれて、ミュゼもレックスに寄り添う。

 先ほどよりも彼女の表情は柔らかかった。

 そのあと二人は一緒に眠ったが、ミュゼは本当に久しぶりにぐっすりと眠れたらしい。



「ふう……気持ちいいですね。ふふっ、殿方との混浴というのはちょっと照れちゃいますけど♡」


 一夜明けて、二人は汗を流すために一緒に入浴していた。

 ミュゼがレックスの背中を流し、レックスが彼女を後ろから抱きしめるように一緒に入っている。

 汗の匂いなどは一切ないミュゼの匂いを堪能しながら、昨日のセックスの疲れを癒していた。


「ミュゼちゃんだったら混浴だろうと恥ずかしがらねーと思うけどな」

「せめて湯着があれば……今は裸ですし、レックスさんに抱き締められていますから♡」


 それでも離れようとは思わない。

 昨日は自分も気持ちよくしてくれたし、サービスするくらいは……もしくは自分でも気が付いていない別の理由でもあるのだろうか。


「それで、どうするんだ?」


 短い質問。意味は伝わった。


「皆さんを信じてみようかと思います」

「そっか」

「レックスさんのおかげです。ふふ、本心を暴かれて心をほぐされて……こんなことになるなんて思いませんでした」


 指し手である彼女にとって完全に想定外の出来事だ。

 レックスと一夜を過ごさなければ、彼女は完全にミルディーヌとして生きることになっただろう。


「万が一拒絶されちまったら、オレがまた慰めてやるよ。まぁありえねーけどな」

「……はい♡」


 自分でもありえないと思うけど、慰めてもらいたいとも思う。

 《Ⅶ組》を信じるとしても、もう少しの間だけミルディーヌとしての役目を果たさなければいけない。

 だからせめてもう少しだけ。

 レックスが与えてくれるミュゼ・イーグレットでいられる時間を彼女は噛みしめていた。



 それから少し先の未来である8月16日。

 リィンの居場所を特定する準備ができ、ARCUSⅡを解析に回す直前、ミュゼはレックスに連絡を入れた。

 妖精の湯で身体を清め、夜にこっそりと隠れ里を脱げ出す。

 待ち合わせのホテルで彼を待っていると、約束の時間の5分前にドアがノックされた。

 どうぞと返事をするとドアが開く。


「ミュゼちゃん、来たぜ――ん?」


 レックスが思わず目を疑うのも無理はない。

 部屋の中のミュゼは公女服を身に纏っていたのだ。

 彼女は優雅に一礼すると自己紹介を始める。


「ようこそ、レックスさん。わたくしはミルディーヌ―――ミルディーヌ・ユーゼリス・ド・カイエン。次期カイエン公爵家当主にしてヴァイスラント決起軍のスポンサーです―――以後、お見知りおきを」

「なるほど……やっぱりそうだったか」


 レックスはパンタグリュエルでの事で彼女の正体になんとなくだが気が付いていた。

 ミュゼもユウナからレックスとヴィンセントの二人と話したことを聞いていたので、バレているのではないかと思っていた。

 それでも改めて正体を明かしたのだ。


「その……嘘をついていて申し訳ございませんでした」

「別にいいって。ミュゼちゃんでもミルディーヌ公女でもオレは気にしねーよ。どっちにしろカワイコちゃんだしな」


 嫌われるかもしれない。

 そう思っていたミュゼの心配が容易く砕かれる。

 本当に彼は自分の予想をあっさり覆す男のようだ。

 そんな彼だからこそ。


「やはり欲しいです♡ レックスさんのことを―――レックスさんの心も魂も……♡」


 正面から彼に寄り添い、両手を胸にあて、顔を近づける。

 以前リィンに使ったような仕掛けは一切使っていない。かわそうと思えばだれでもかわせる。


「――ちゅ♡」


 当然レックスはかわさないで彼女のキスを受け入れた。

 レックスは受け入れてくれるのだ。


「へぇ……オレが欲しいから呼び出したのか? じゃあさ。選ばせてやるよ。オレを自分のモノにしたいか、オレのモノになりたいか。好きな方を選べ」

「っ♡」


 子宮が疼き始める。どちらがいいかなんて決まっている。


「レックスさんのモノになりたいです♡ ミュゼだけではなくミルディーヌとして抱いてほしいから……ミルディーヌもレックスさんのモノにしていただきたいんです♡」


 最初からミュゼはそのつもりでレックスを呼び出したのだから。


「きゃっ♡」


 抱きしめられてミュゼが可愛らしい悲鳴を上げる。


「あの、レックスさん? 以前は私がしていただきましたから、今回は私がご奉仕を――」

「それはまた今度な。いい機会だから公女様もただの女だってことを教えてやるよ。常日頃からいろいろ面倒ごと抱え込んでんだろ? 何も考えなくていいくらい気持ちよくしてやる」

「……っ♡ ズルイです……♡」


 レックスを喜ばせようといろいろ学んだことが全て無駄になった。

 なにが指し手だろう。

 ミュゼだろうとミルディーヌだろうと、彼の前では自分は正真正銘の小娘に過ぎない。

 それを何よりも嬉しいと感じる。

 顔が真っ赤になったミュゼに、レックスは一度口付けをする。


「し、信じられません、こんな……♡ 胸が爆発しそうで……感情が制御しきれないなんて……♡」


 服の上から胸を揉まれて甘い声を漏らす。そうされながら唇を重ねられただけでミュゼはもう何も考えられなくなる。

 ベッドまで歩き、押し倒されて帽子が脱げ、情欲のこもった目を向けられる。


「これってウィッグ?」

「は、はい……あの、外しましょうか?」

「このままでいい。かなりサラサラでよくできてるし、雰囲気が変わってて興奮する」

「……っ♡」


 彼に興奮してもらえるのが嬉しくてたまらない。

 服の前をはだけて直接胸を揉まれて乳首も扱かれる。

 初めてした時と同じなのに、あの時以上にミュゼも興奮していた。


「あれ?」


 スカートに手を潜らせて、下着の上から秘部に触れたレックスが思わず声を漏らした。

 彼女のショーツはすでにグショグショだったのだ。


「おいおいミュゼちゃん。いくらなんでも濡れすぎだろ?」

「だ、だって……仕方ないじゃないですか♡ あの時のレックスさんとの一夜が忘れられなくて、今日まで毎日自分で慰めていたんですからねっ♡ で、ですが……自分でいくら触れてもレックスさんの手には及ばず……」

「欲求不満だったと」

「~~~っ♡」


 恥ずかしそうにミュゼが頷いた。

 レックスもすでに勃起していたので、ショーツを脱がせて肉棒の先端を当てる。


「入れるぞ公女様?」

「はい♡ 次期カイエン公爵家当主の身体をお楽しみください♡ ん――ふああああああああああっ♡」


 一気に一番奥まで貫かれて、それだけでミュゼが軽く絶頂した。


「ああっ、これですっ♡ はー、レックスさんのこれがないとなんだか物足りなくって……♡」


 間髪入れずにレックスはミュゼの胸を二つとも乱暴に鷲掴みにして腰を振りだす。


「ふああっ♡ ひあっ♡ 大きいっ♡ やっぱり大きいですっ♡ 私の中をみっちり広げて――んあああっ♡」

「待ちわびたチンポはそんなに気持ちいいか?」

「気持ちいいですっ♡ もう私はこれがないと――んっ♡ ああっ♡ レックスさんに抱かれている時だけは、何も考えずにいられるんですっ♡ ふああああっ♡」


 自分の心を見抜いてくれて。ミュゼとしての自分を求めてくれて、ミルディーヌとしても受け入れてくれて。

 大切な仲間たちの元へと帰るきっかけを与えてくれて。

 自分の頭を空っぽにしてくれる。

 そんな存在は世界でレックスただ一人だ。


「あっ♡ あぁっ♡ んっ♡ 好きっ♡ 大好きですレックスさんっ♡ ああっ♡ ……え?」


 今自分は何と言った?

 口からどんな言葉が出た?

 レックスは動きを止めて自分を見下ろしている。


「あ――えと……」


 ありとあらゆることを計算し予測するミュゼにとってそれは、自分の言葉であるにもかかわらず全く予想していなかった言葉。

 そんなことは言うつもりはなかった。だけど言ってしまった。

 計算など関係ない、空っぽの頭から漏れ出した、正真正銘の自分の本心。

 それを自覚した瞬間に、ミュゼはようやく気が付いた。

 自分はとっくにレックスに恋していたのだ。


「ミュゼちゃんってリィンに色目を使って誘惑してたって聞いたぜ?」

「ち、ちが……いませんが……あっ♡ ふあああっ♡」


 乳首を扱かれながらの激しいピストンでミュゼの言葉を遮る。


「オレの事なんて気にするなって。リィンを助けたら改めてあいつに告白してやれよ」

「ち、違うんですっ♡ あっ♡ リィン教官の事は今でも大切に想っていますっ♡ そ、尊敬する教官ですっ♡ 仰る通り必ずや助け出してみせますっ♡ それは絶対ですっ♡ ふああっ♡ で、ですが、ん♡ ひああっ♡ 私が好きなのはっ♡ ああっ♡」


 誤解を解きたいのにまともに話すことが出来ない。

 それでもレックスにだけはわかってほしくて彼女は必死に言葉を紡ぐ。


「私が好きなのは、本当にお慕いしているのはレックスさんだけなんですっ♡ 信じてくださいっ♡ あっ♡ ふああああっ♡」

「えー、でもミュゼちゃんって人をからかうのが好きなんだろ? オレもからかわれてるんじゃねーかなー?」

「それはほかの人の前でだけですからぁっ♡ 私なんて、ああっ♡ レックスさんの前ではただの小娘ですっ♡ お願いしますっ♡ 信じてくださいっ♡ 私が好きなのは貴方だけっ♡ 身体を許すのもレックスさんだけ――んむっ♡」


 抱きしめられて唇をふさがれる。

 訂正したいのに、信じてもらいたいのに、言い訳したいのに、キスが気持ちよすぎてやめられない。

 激しく舌を絡ませ合い、口の中を犯されているようだ。

 肉棒が膨れ上がって震えだす。子宮が歓喜の悲鳴を上げる


「オレの事がそんなに好きか?」

「はいっ♡ お慕いしていますっ♡ 信じてくださいっ♡ ああっ♡ ふあああっ♡」

「じゃあ中に出してもいいよな?」

「もちろんですっ♡ 私の子宮はレックスさんだけのモノですっ♡ 女神に誓いますっ♡ ですから信じてくださいっ♡ 私はレックスさんを愛していますっ♡」


 ミュゼの告白にレックスが満足そうに笑って、彼女の耳元で囁いた。


「じゃあミュゼちゃんは一生オレの女だからな」


 ゾクッとする。

 自分がメスなのだと改めて理解させられた。


「――どうか末永く可愛がってやって下さいね♡」


 返事をして、二人でラストスパートをかける。


「ああっ♡ ふああああっ♡ 私もイッちゃいます♡ レックスさんの熱いザーメンを注がれてイキますっ♡ あっ♡ ふああああっ♡」


 ――びゅるるるるるるうううううううううううううううううっ!!


「ひあああああっ♡ レックスさんっ♡ 好きですっ♡ ああっ♡ んああああああああああああああっ♡」


 レックスの種付けプレスにだいしゅきホールドで応えて、ミュゼは子宮で精液を受け入れた。

 火傷しそうなほど熱い精液が子宮を占領していき、ミュゼの目の前が真っ白になる。

 何も考えず、ただ気持ちよくなる。

 ミュゼにとっては今この瞬間だけ許された最高の贅沢。


「あっ♡ ……ああっ♡ はぁぁぁぁぁぁ……っ♡」


 たっぷりと出し終えて一度レックスが肉棒を抜くと、二人でベッドに寝て向かい合う。


「まだまだ足りないだろ?」

「はい……はい♡ 足りません♡ ふふ、おかげさまで明日は頑張れそうです♡」

「じゃあ朝までコースは止めておくか。夜のうちに満足させて眠れるようにしてやるぜ」

「ふふ、わかりました♡ レックスさんが添い寝をしてくださったらグッスリと……♡」


 彼の腕に抱かれて眠ればよく寝れるのは実証済みだ。


「それにしても公女ってのはやっぱ大変なんだな」

「ですがその家に生まれたおかげで《Ⅶ組》の皆さんと出会えました」


 レックスに一度口付けをして微笑む。


「――何よりもこうして運命の方と出会えたんですもの♡」

「なるほどな。おっと、今のミュゼちゃんはいい表情だから撮っておかねーと」

「……ところでレックスさん。姫様とエリゼ先輩とも関係を持っておいでですか?」

「あ、やっぱり気が付くか」


 やはりですか、とミュゼは内心納得していた。

 レックスと話していた二人は、好意を持つ男性と一緒にいる顔をしていたのだと今のミュゼにはわかる。


「おそらくまだまだたくさんの女性と関係をお持ちですよね?」

「嫌か?」

「嫌ではありませんが、レックスさんとの時間が相当限られてきそうで――あ♡」


 肩に手を置かれてキスされると思い目を閉じる。

 しかし首元に少し痛みが走っただけだった。


「え? あの――ま、まさか……っ♡」

「オレの女だって印付けといたから」

「な、何てことをしてくれるんですか! いえ、嬉しいですが、この位置ですと……♡」


 服を着て隠せるか隠せないか微妙な位置につけられてしまったのだ。

 せっかくなら見えない位置につけてくれれば心置きなく喜ぶことが出来たのに。


「まさかレックスさんがこんなに困ったお方だったなんて……」

「軽蔑したか?」

「ああもう―――大好きですっ……♡」


 その後、レックスに肩を抱かれて写真を撮られたミュゼだったが、誰が見てもキスマークを付けられて喜んでいる表情だった。



 ミュゼが《Ⅶ組》に復帰した夜、新Ⅶ組はみんなでエリンの里の温泉に入っていた。

 疲れを癒しながら他愛のない会話をする。それはミュゼがずっと望んでいたこと。


「むしろすでにリィン教官と2人で混浴くらいは果たしてそうですね」


 アルティナの何気ない一言でミュゼはパンタグリュエルでの事を思い返す。

 間違いなく自分がここにいるのはあの夜のおかげだ。

 レックスに抱かれて、本心を暴かれ、みんなを信じる勇気をもらった。

 優しく抱いてもらい、一緒に眠り、朝起きて一緒に風呂にはいった。


「……………………………………♡」

「ってアンタまさか!?」

「ふふっ、冗談です冗談。“あれ”は厳密には違いますし」


 レックスとの蜜月を思い出して思わずボーっとしていたようだ。

 リィンにした水着で背中を流すなど、レックスと一緒に風呂に入ったことに比べればお遊びもいいところだろう。

 それでももうああいう事はリィンにしてあげたいとは思わない。

 騒ぎ出す仲間たちを見て、本当にこの場所に戻ってこれてよかったと改めて思う。


(レックスさん……ありがとうございます♡)


 自分をこの場所に導いてくれた彼に心の中でお礼を言って、どんな事をすれば彼は喜んでくれるのだろうかと彼女は考えていた。



「はぁ……」


 クロスベル市で一人の女性が大きなため息をついた。

 聖ウルスラ医科大学に務めているセシル・ノイエスだ。


「イリア……」


 彼女は今悩みをいくつか抱えているが、ひときわ気になるのは親友のイリア・プラティエの事だ。

 イリアは医科大学でリハビリ中だが、アルモリカ村の近くにある療養所に転院を考えているらしい。

 彼女がそう決意した理由はなんとなく想像がつくのだがそれでも親友を支えてあげたいとセシルは思ってしまう。

 気が滅入るばかりの彼女は、自分に迫る危険に気が付かなかった。

 市内を走る車が彼女に迫っている。市内は街道と違って魔獣はいないが、身の危険はいつでもあるのだ。

 運転手も眠っているのかまだ気が付いていない。

 お互いに気が付かず、周囲の人が何人か気が付き、事故が起きようとしたその時。


「え――」


 セシルの身体が地面を転がった。

 なにがなんだかわからないまま急ブレーキの音がして、ようやく自分が車にひかれかけたのだと気が付く。

 自分は無事だ。車も大きな損傷はない。けれどすぐそばに倒れている男性がいる。

 大きな外傷は見当たらないが右腕を抑えていた。


「いてて……お姉さん、大丈夫ですか?」

「は、はい……ありがとうございます……い、いえ! それよりもあなたの方こそお怪我はありませんか!? すぐに医科大学にお連れします!」

「多分捻っただけですから、そこまで大げさにしなくても――」

「いいからおとなしくしていてください!」


 セシルは自分のせいで怪我人ができてしまったことを恥じながら医科大学に通信を送るのだった。




 辺境の里アルスターの宿酒場《陽溜まり亭》はトールズ士官学院・第Ⅱ分校の生徒のサンディの実家でもある。

 彼女は《黄昏》が始まって何人かの生徒と共にミルサンテにたどり着き、故郷のアルスターに戻ってきた。

 その実家である宿酒場の一室に今彼女はいる。


「んああっ♡ あっ♡ レックスさんっ♡ ダメっ♡ 声が出ちゃうよおっ♡」


 裸になってベッドに四つん這いになり、背後からレックスに突かれている。

 彼は夏至祭の時にミュゼ以外にも何人かの分校生徒たちと出会い、連絡先を交換していたのだ。

 《黄昏》が始まってからも連絡を取り合い、時には手助けもしている。

 今日のレックスは情報収集を兼ねてサンディの様子を見に来て、彼女の手料理と共に当然サンディ自身も美味しくいただいている。

 尻をがっちりと捕まれているので逃げることはできない。そもそもレイプではないので逃げるつもりはない。

 しかし、声が出てしまうのは困るのだ。


「おいおいサンディちゃん。下に親がいるんだろ? バレちまうぞ?」

「だ、だったら少しゆっくり――あっ♡ ダメですってばっ♡ ああんっ♡」


 サンディの腕を引いて激しく腰を打ち付ける。声を我慢してもこれだけでバレてしまうかもしれない。


「サンディちゃんの作ってくれたリゾットが美味くてチンポがビンビンになったんだけど、なんか変なもんでも入れたのか?」

「そんなの入れてませんっ♡ あっ♡ だいたいそんなもの入れなくても、レックスさんの精力はすごいじゃないですかぁっ♡ んああっ♡ 初めての時だって、あたしを何回も――ふあああっ♡」

「あの時のサンディちゃんも可愛かったぜ」

「だ、だって♡ こんな状況で不安だったのに、優しく慰めてもらって……キスされて……んっ♡ あんなのズルいですよ♡ 誰だって好きになっちゃうよぉっ♡」


 顔を真っ赤にして初めてキスされた時のことを思い出す。

 自分が女だったんだと自覚したあの時を。


「休憩だって言われて食事中もずっとおちんちんをしゃぶらされて、食べ終わったらすぐに入れられて……何回もイカされちゃったじゃないですか♡」

「でも妙にチンポが滾るっつーかムラムラするっつーか……」

「うぅ……じつはその……料理研究会でフレ……友達に教わった調味料を少しだけ……んっ♡」


 フレディの事が嫌いなわけではないが、レックスの前で他の男の名前を出したくなくて友達と言い直す。


「それって危なくないのか?」

「危なくはないですが、精力増強の……んあっ♡ ひああっ♡」

「そんなもん食わせるなんてひでー店だな。勃起が収まらなくなったらどうするんだよ?」

「ああっ♡ ふわああっ♡ そ、その時はあたしがお相手しますからぁっ♡ レックスさんのおちんちんが落ち着くまで、あたしの身体を好きに使って、精子を赤ちゃんのお部屋にたくさん出してくださいっ♡」


 サンディの腕を引き上体を起こしてスパートをかける。


「田舎のカワイコちゃんがエロいってのはマジだったんだな。オラ、一発目出すからな」

「出してっ♡ レックスさんの精子出してくださいっ♡ あああっ♡ ひあああああっ♡」 


 ――びゅるるるるるるうううううううううううううううううっ!!


「んああああああああああああああっ♡」


 子宮に熱い精液を注がれてサンディも絶頂した。

 腕を引いてグイグイと奥に押し付けながらの射精はしばらく続き、レックスが肉棒を抜くとサンディがすぐに掃除を始める。


「れりゅ♡ ちゅ♡ やっぱり美味しくないなぁ♡ ちゅるるる♡」

「その割には嬉しそうにフェラしてるじゃねーか」


 お掃除フェラ中のサンディを写真に撮る。


「レックスさん。その――」

「わかってるっての。まだまだ犯してやるから安心しろよ」

「……はい♡」


 その後三回注いだ後にサンディは親に呼ばれて手伝いに戻り、子宮にレックスの精液がたっぷり詰まった状態で作業をすることになった。

 もしかするとユウナ達と再会した時も、彼女の子宮にはレックスの精液が残っていたり、制服の下はキスマークだらけだったのかもしれない。



 《黄昏》が始まって歓楽都市ラクウェルに帰って来たマヤは、現在は父の伝手でジュリアの世話になり《ハーミット》を使わせてもらっている。

 そんな彼女だったが、時々実家に帰ることがあるらしい。


「ああっ♡ ひああっ♡ んううううっ♡ も、もっとゆっくり――ふああああっ♡」

「ゆっくりなんて無理に決まってるだろ? よく似合ってるぜマヤちゃん」


 壁に手を突いたマヤをレックスが立ちバックで犯していた。

 ラクウェルに来たレックスの今夜の宿泊場所はマヤの実家だ。

 マヤは分校の制服ではなく、私服でもなく、裸でもない。

 東方の着物を着てセックスをしている。


「黒髪のカワイコちゃんと着物ってサイコーの組み合わせだよな? マヤちゃんもそう思わないか?」

「お、思いませんっ♡ ああ、もうっ♡ ただのお礼とはいえこんな――ああっ♡ ひああっ♡ 胸は止めてくださいっ♡ んううううっ♡」


 着物の胸元から手を差し込んで直接胸を揉みしだく。

 下着はつけないのが作法なのでショーツもはいていない。


「胸は嫌いなのか?」

「お、大きくないので……レオ姉とかはすごいですが……んっ♡」


 巨乳とは言えないかもしれないが形も感度もいいその胸を揉みしだきながら乳首を扱く。

 強めにつまむとマヤの膣内がキュッとしまった。


「かなり濡れてるけど、ただのお礼とか言いながらマヤちゃんも楽しんでるんじゃないか?」

「ひあっ♡ ああっ♡ 楽しんでいません♡ そもそも、初めての時も、今回もっ♡ ただのお礼ですっ♡ 私は貴方のようなだらしなさそうな人は、父を思い出すので嫌いです♡ どうせいろんな女性に手を出しているんでしょう♡ あああああっ♡」


 子宮口をぐりぐりと擦られてマヤの背筋がピンと伸びた。

 いつもはクールな印象の彼女からは想像もつかないほどの乱れっぷりだ。


「だらしない男は嫌いか?」

「はぁ……♡ はぁ……♡ レックスさんはシドニーさんとにた雰囲気を感じますが、彼と違うのは女慣れしている点です。ロクデナシの私の父と似ている気がします……ふああっ♡」

「そんな男にただのお礼でセックスさせてくれるんだ? しかもオレのリクエストに応えて着物まで来てくれるとか、マヤちゃんっていい子だなぁ」


 着物から手を抜いて、裾をまくりあげる。

 露になったマヤの尻をがっちりとつかんで激しく腰を振りはじめた。


「あああっ♡ ですから、もっとゆっくりっ♡ んああああああああっ♡」

「まずは一発目出しておくか。着物を汚さないように中でいいよな?」

「しょ、しょうがないですねっ♡ あっ♡ 私もイキますっ♡」


 ――びゅるるるるるるうううううううううううううううううっ!!


「ふああああっ♡ 熱い子種が――あっ♡ ダメですっ♡ イクっ♡ ひあああああああああっ♡」


 子宮に精液を注がれて背筋を伸ばして痙攣しながらマヤが絶頂する。

 メスの悦びを感じながら絶頂の余韻に浸っていると、レックスが肉棒を抜いてしまい精液が零れる。

 急に切なくなったが、彼に手を引かれてベッドに押し倒された。


「あ、あの。レックスさん……あ♡」


 着物の帯が解かれて前が開く。

 身体の前面、胸や秘部も当然見られてしまい、手で隠そうとしたがレックスに手首を掴まれて防がれた。


「ま、まだする気ですか?」

「あたり前だ。マヤちゃんだって足りないだろ? 今夜はたっぷり……なんなら朝まで可愛がってやるぜ?」

「っ♡ 朝まで――んむっ♡ ちゅうう♡ れりゅうう♡」


 唇をふさがれて舌を絡められる。

 思考力を奪われて力も抜けてしまい、レックスが再び肉棒を入れようとしても何もできなかった。


「んむううっ♡ んううううううううううっ♡」


 キスをされながら挿入されて、一瞬目の前が真っ白になった。

 口は解放されたが代わりにレックスはマヤの胸を揉みながら乳首をしゃぶり始める。


「ひゃうっ♡ んっ♡ ですから胸はっ♡ あああっ♡ んううううううううううっ♡」

「こんなにエロい胸なんだから触るに決まってんだろ」

「ああ、もう♡ 好きにしてくださいっ♡ あああっ♡ ひううっ♡」


 乳首を唇で甘噛みされて引っ張られる。

 乳輪をじっくりと舐められたかと思えば舌先で乳首を突かれた。

 当然腰の動きも緩まずにマヤを蹂躙していく。


「マヤちゃんってホントにオレの事が嫌いなのか? 押したらすぐにいけたし、てっきりタイプなのかと思ってたぜ。親父さんが本当にロクデナシだとすれば、それに惚れた母親と男の好みが似てるって事じゃねーの?」

「うう……ち、ちが……んあああっ♡ は、初めての時だって♡ 本当にただのお礼です♡ 一目見てこの人なら抱かれてもいいなんて思っていませんっ♡」

「へぇ……オレと似た雰囲気のシドニー君だっけ? そいつには同じこと思わなかったのか?」

「ふああっ♡ んうう♡ 思いませんでしたっ♡ あっ♡ 奥すごいですっ♡ レックスさんに抱き締められて、誘われて、子宮が疼いた時みたいにはなりませんでしたっ♡ 初めて貴方に子種を注がれた時に、女に生まれてよかったって思いましたっ♡ んああああっ♡」


 感じすぎて思考力が無くなったのか、彼女は自分が何を言っているのか気が付いていない。

 肉棒が膨れ上がって震えている事にも気が付いていない。


「じゃあオレの事は嫌い? それとも好き?」

「好きですっ♡ 好きだから着物だって着ましたっ♡ これからもずっと、んあっ♡ ああっ♡ 私を抱いてほしいですっ♡ ひあっ♡」

「なら中出ししてもいいよな?」

「もちろんですっ♡ レックスさんの子種を私の中に――あっ♡ ああああっ♡」


 ――びゅるるるるるるうううううううううううううううううっ!!


「ふあああああああっ♡ あっ♡ んああああああああああああああっ♡」


 シーツを掴み足をぴんと伸ばしながらマヤが絶頂する。

 二度目の中出しとは思えないほどの量の精液を受け止め、うっとりとした表情で女の悦びに浸る。


「はぁ……♡ はぁ……♡ んっ……♡ レックスさん……ちゅ♡」


 放心状態のマヤにキスされる。


「はぁ……お腹がすきました♡ 食事にして、その後は……」

「まだまだ楽しもうな」

「もちろんです♡」


 着物の前を開き、秘部から精液を垂れ流した姿のマヤの写真をとり、二人はレックスの言葉通り朝まで楽しんだ。

 裸で胸元はキスマークだらけになり、肩を抱かれなくともレックスに寄り添う写真を撮られたマヤだったが、誰が見ても恋する乙女の表情だったという。



 ラマール州の海都オルディス。

 第Ⅱ分校のレオノーラはここで情報取集を行っているが、いつもそんなことをしているわけではない。


「ははっ、レックスさんのチンポは相変わらずデカイねえっ♡ ――んっ♡ くううっ♡」


 今もこうして息抜きにレックスと性欲を発散している。

 裸になったレオノーラはレックスにまたがって騎乗位で腰を振っていた。

 彼女の巨乳がぶるんぶるんと揺れて乳首がアーチを描く。


「褐色巨乳のカワイコちゃんとかたまんねー。第Ⅱ分校って本校と同じくらいレベルがたけーな」

「あっ♡ ああっ♡ なんだい、やっぱり他の子達にも手を出してるのかい?」

「もちろん」

「いいねぇ♡ アタシはそう言う豪快なオトコはキライじゃない♡ むしろ好みだよ♡ んあっ♡ こっちもすごいしねえ♡」


 レックスの肉棒がレオノーラの膣内をギチギチと広げて拡張していく。

 騎乗位でセックスをしているが、レオノーラは別に経験豊富というわけではないのだ。


「レオノーラちゃんはなんとなく経験済みだと思ってたけどなー」

「そう見えるかい? まぁ誰かに操を立ててたわけじゃなくて、単純にそう言う機会がなかっただけさ♡ レックスさんに誘われた時はいい機会だと思ったよ♡ んっ♡ 奥に当たってるっ♡ ひあっ♡」

「初めてとは思えないほど感じやすかったけどな」

「自分でもビックリしたよ♡ あんなにイカされまくって悔しかったから、今度はアタシが――んっ♡ か、感じすぎて――あああっ♡」


 レックスが自分から腰を使ってレオノーラを突き上げる。

 自分のペースを乱されたレオノーラはすぐにイキそうになってしまった。


「あっ♡ レックスさんっ♡ アンタも出そうだね♡ いいよっ♡ アタシのマンコに、思いっきり出しちまいなよっ♡ あああっ♡」


 ――びゅるるるるるるうううううううううううううううううっ!!


「んっ♡ イクっ♡ イクウウウウウウウウウっ♡」


 天井を仰いでレオノーラが絶頂する。

 身体が前に倒れたが、レックスが彼女の巨乳を鷲掴みにして身体を支えた。


「くう……巨乳を揉みながら中出しとかサイコーだぜ」

「あっ♡ んああぁ♡ ……アタシがここまで好きにされるなんてね……♡」


 ゆっくりと肉棒を抜いてお掃除フェラでもしようかと思ったが、レックスがレオノーラに馬乗りになった。

 汚れた肉棒を彼女の乳房で挟むとピストンを開始する。


「んっ♡ んううっ♡ パイズリかい? こ、こすれて――あっ♡」


 馬乗りパイズリで自分の胸を使われる。

 フェラでもしようかと思ったが、それすらさせてもらえない。

 第Ⅱ分校ではレオ姉と慕われている自分が、男にいいようにされている。

 跨られて胸を勝手に使われてしまっている。

 おそらく自分よりも弱い相手にだ。

 オスに屈服するメスの悦びを味わいながら、肉棒が胸を滑る感触を味わう。


「この胸ならパイズリしないとダメだよなぁ。へへ、レオノーラちゃんも感じてきたか?」

「さ、流石に胸だけでイッたりしないよ♡ あっ♡ レックスさんこそ、もう出そうになってるじゃないか♡ ふあっ♡」

「さっき全部出せなかったのかもな。胸の中に出すから全部受け止めろよ」

「わ、わかってるよ♡ んっ♡ んんっ♡ ほら、出しちまいな♡ 搾り取ってやるからっ♡」


 ――びゅるるるるるるうううううううううううううううううっ!!


「ああああっ♡ あ、熱い……んっ♡」


 谷間で精液が放たれて、隙間から漏れ出してくる。

 肉棒を掃除するように胸で強く挟み、ゆっくりとそこから肉棒を抜く。

 レオノーラが胸を広げるとそこは精液でべったりと白く汚れており、雄の匂いも一気に広がった。

 レックスがその光景を写真に撮る。


「さて、レオノーラちゃん。まだまだイケるだろ?」

「レックスさんこそ、へばるんじゃないよ♡」


 ――数時間後。

 先にへばったのはレオノーラだった。

 彼女は全身が精液まみれで真っ白になっており、褐色の肌に白い精液が映えている。

 体どころか髪まで精液まみれで、所々固まっていた。

 全く動けないレオノーラを、まだまだ元気なレックスが写真を撮っている。


「あ……♡ はは……あんた、最高だね……♡ 惚れちまいそうだよ……♡」

「まだ惚れてなかったのか?」

「……♡」


 初めて抱かれた時から、とっくに惚れていたのかもしれない。

 そんなことを考えながらレオノーラはレックスに撮られ続けた。



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