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 トールズ士官学院・第Ⅱ分校はその日は自由行動日だった。

 リィン・シュバルツァーはいつものように町の人からの依頼を片付けようとしていたのだが、午前中に急にシュミット博士から通信が来た。

 なんでもアインヘル小要塞でテストをするので、生徒たちを連れてすぐに来いとの事だ。

 いきなりの事で面を食らったリィンだったが、シュミットからこういう指示が来るのはよくあることである。

 幸い急ぎの依頼はないようなので、彼は宿舎を出ると真っ直ぐにアインヘル小要塞へと向かった。


「兄様?」

「え?」


 駅の前を通りかかったところで声をかけられて振り返ると、そこにはリィンの妹であるエリゼ・シュバルツァーが立っていた。

 リィンに気が付いた彼女は歩いて近寄ってくる。


「エリゼ、どうしてここにいるんだ?」

「兄様の様子を見に来たのです。何やら最近とてもお忙しそうですし、父様と母様も心配していましたよ? なので母様に様子を見に行ってあげてほしいと頼まれたのです」

「そうだったのか。父さんと母さんにも心配をかけてしまったな……」


 忙しいのは確かだが疲れがたまっていると言うことはない。

 むしろ妹であるエリゼが様子を見に来てくれたので元気が湧いてきていた。


「兄様はこれからどちらへ?」

「シュミット博士のテストをⅦ組でやることになってね。アインヘル小要塞に行くんだ」

「それでしたら私もご一緒します。ふふ、以前のようにオペレーターを務めさせてもらうのもいいかもしれませんね」

「それは心強いな。シュミット博士に頼んでみるか」


 二人一緒に分校に向かって歩き始めた。


「けれどエリゼ、俺達に付き合っていいのか?」

「はい。元々今日は予定もありませんから。帝都から近いとはいえせっかくリーヴスまで来たのに、兄様の様子を見て帰るだけというのもどうかと思いますし」


 こうしてエリゼと二人で歩くのは随分と久しぶりな気がする。

 それにいつの間にか妹が随分と大人びている感じもする。

 エリゼの事は幼いころから見ているが、兄の贔屓目を抜きにしても美しく育っている。

 しかし去年あたりから急速に大人びて一際美しくなっているような気がするのだ。

 アリサたちから感じた女の色気をエリゼも間違いなく身に纏っている。

 彼女たちもそうだが、去年何か特別な事でもあったのだろうか。


「兄様……ボーっとしていませんか?」

「いや、なんでもないよ。ん? あれは……」

「どうかされましたか……あ」


 ベーカリーカフェである《ルセット》から一人の男が出てきた。

 食事を済ませてきたのか満足気な顔をしており、ズボンを直しながらその場から去ろうとしている。

 リィンにとって見覚えのある男。トールズの同期で帝国時報社に勤めているカメラマンのレックスだ。


「レックスさん!」


 リィンが声をかけようと思った瞬間にエリゼが先に声をかけて、レックスめがけて一目散に駆けだした。

 駅前で自分を見つけた時とは全く違う足取り。まるで一秒でも早くレックスの元に行きたいという意思が感じられる。


「お、エリゼちゃんじゃねーか」

「はい。おはようございます。まさかレックスさんにお会いできるだなんて……女神よ。あなたの導きに感謝いたします」

「でもなんでリーヴスにいるんだ?」

「少し用事がありまして……レックスさんはどうしてこちらに?」


 走って乱れた髪を手で整えながらエリゼが訪ねる。

 その間にリィンも歩いて二人に追いついた。


「おはようレックス。何か取材中だったのか?」

「リィンも一緒だったのか。あ、もしかして二人でデート?」

「いや、そんなのじゃ――」

「ち、ちがいます! 兄様とデートだなんて絶対にありえませんから!」


 リィンの言葉を遮ってエリゼが慌てて否定する。

 そのあまりの必死さにリィンの心が深くえぐられてしまった。

 確かにデートではないのだが、そんなに勘違いされるのが嫌だったのだろうか。


「はは、そんなに強く否定したらリィンが可哀想だぜ」

「と、ところでレックスはどうしてここにいるんだ?」

「昨日はユウ――いや、ちょっとした用事でリーヴスに来て宿に一泊したんだよ。リーザさんのところで朝食を済ませたところだ。いやー、美味かったぜ。リーザさんもおかわりしてたな」


 なぜかエリゼの顔が赤くなる。


「この後は帝都に戻られるのですか?」

「いや、実はヴィヴィと一緒に東方料理の記事を書くことになってさ。あいつは帝都の方を回ってるみたいだけど、確かリーヴスには東方の食材を扱ってる店があるみたいだから、オレはそこに行ってみようと思ってるぜ」


 それはきっと食材や雑貨を扱っている《如水庵》の事だろう。

 時間があればリィンが連れていくのだが、今は残念ながらシュミット博士の元に行かなくてはならない。


「それでしたら私がご案内します」


 リィンの代わりにエリゼが案内を申し出る。

 一緒に小要塞に行くつもりだったリィンは思わず彼女の方を向いてしまった。


「それは助かるけど用事があったんじゃねーのか?」

「いえ、元々大した用事ではありませんからもう終わっています。なので何の気兼ねもなくお手伝いできます」


 その何気ない一言がますますリィンの心を抉る。

 エリゼがハッとした表情でリィンに向き直る。まるでレックスの手伝いが出来ることが嬉しくて、自分の存在を忘れ去られてしまったかのようだった。


「兄様。よく考えてみればシュミット博士がオペレーターを許可してくれるとは思いません。兄様の様子も見ることが出来ましたし、私はレックスさんのお手伝いに行きますね」

「それは……そうだな。以前はシュミット博士の方から指定があったわけだしな」


 正確なデータが取れないと断られるのは確かに目に見えている。

 駅からここまで歩いただけで「様子を見に来た」という用事を果たすことができたのかは疑問に思わないことにした。

 自分は元気なのがエリゼに伝わっている証拠だ。


「それじゃあ頼むぜエリゼちゃん」

「お任せください。ですがその前に……」


 エリゼがレックスの正面に立つと、レックスの頬に手を添えるように両手を伸ばす。

 そして背伸びをして顔を近づけていき――


「エリ――!」


 キスをした――とリィンは思った。

 しかし実際はそうではない。

 エリゼはレックスのニット帽を直しただけだった。


「また帽子がずれていますよ。ほつれてはいないようですが……はい、これで大丈夫です。取材に赴くのですから服装の乱れはないほうが――兄様? どうかされましたか?」

「い、いや。なんでもない」


 キスをすると思ったなどと言えるはずがない。


(俺は何を考えているんだ。エリゼがそんなことをするはずないじゃないか)


 勘違いだとわかりホッと――することはできなかった。


「エリゼちゃん、もう大丈夫だって」

「いけません。もう少し待ってください」


 ニット帽だけではなく襟や裾なども直し始める。

 ここまでする必要はないだろう。そもそも男性に気安く触りすぎではないだろうか。

 まるで妻のようにレックスに尽くしているエリゼを見ると胸がもやもやしてくる。


「できました。それでは参りましょう。兄様も頑張ってくださいね」

「ユウナちゃん達によろしくな。調子が悪いかもしれないからしっかりとフォローしてやってくれよ」

「あ、ああ……レックスも頑張ってくれ」


 二人がその場から去るのをリィンが見送る。


「それでエリゼちゃんの用事って何だったんだ?」

「母様に兄様の様子を見に来てほしいと頼まれたのです。そのおかげでレックスさんにお会いできたのですから感謝しないといけませんね」

「オレもエリゼちゃんに会えて嬉しいから感謝しないとな。リィンとのデートを邪魔しちまったのは罪悪感を感じるけど」

「ですからデートなどではありません。そもそも私はレックスさん以外とは……その……♡」

「へへ、それじゃあ取材をさっさと終わらせてデートすっか?」

「っ♡ は、はい♡ あの、もしよろしければ手を――兄様がまだ見ていますね……残念です」


 二人が何を言っているのかリィンには聞こえなかったが、楽しそうに話しているように感じる。

 一度だけエリゼが振り返った時に残念そうな表情が見えたが、もしかしてエリゼも本当は自分について来たかったのだろうか?

 もしそうならレックスのせいで――そこまで考えてリィンは自分を恥じる。


「俺はなんて最低なことを考えているんだ……そろそろ行かないとな」


 リィンも小要塞に向けて歩き始める。

 兄の姿が見えなくなったと段にエリゼがレックスと恋人繋ぎになった事には当然気が付かなかった。

 その日のテストは小要塞の新しいレベルをクリアするというものだった。

 《Ⅶ組・特務科》の全員で挑んだのだが、ユウナ、アルティナ、ミュゼの三人はその日調子が悪かったのか、動きがどこかぎこちなかった。

 少し動くだけで顔が赤くなっており、かと思えば腹部に手を当ててボーっとしている事が多い。

 全員首元に虫刺されがあったのも気になる。

 そんな動きの悪い女子達とは違って、リィンの働きは凄まじいものだった。

 先ほどのエリゼを見て生まれたもやもやとした黒い感情。それの八つ当たりを行うようにシュミット博士の用意した人形兵器たちを薙ぎ払っていく。

 結局最後の大型の人形兵器もほとんどリィン1人で倒してしまうほどだった。

 テストが終わるとその場で解散することになったが、リィンはエリゼはどうしているのだろうと思って通信を送る。


「……出ないな」


 しかし何度通信を送ってもエリゼから返事はない。依頼をこなす間もエリゼの事が気がかりでありどうにも集中できなかった。

 そもそもこんなに返事が来ないのはおかしいのではないか? なにかトラブルにでも巻き込まれたのではないか?

 昼になっても音沙汰がないのでそんな不安を感じ始めたリィンはエリゼではなくレックスに通信を送ってみることにした。

 彼も出ないかと思っていたが、数回のコールの後に通信が繋がる。


「よう、どうしたんだリィン?」

「レックス、エリゼを知らないか?」

「エリゼちゃん……いや、知らないぜ。オレの取材に付き合ってくれたけど、一緒に飯を食った後は別れたからな」


 エリゼがもう昼食を取った事を残念に感じるが、通信が繋がらない事の方が気になる。


「実は通信も繋がらないんだ」

「ああ、それは取材中に音が鳴ると失礼だって理由でARCUSⅡを分校の宿舎に置いていったからだと思うぜ。オレは気にしないって言ったんだけどな。本人は少し街を回ってから宿舎に戻るって言ってたぞ」


 なるほどとリィンは納得した。

 レックスが気にしなくてもエリゼならば気を遣うはずだ。

 それにしても先ほどからなにか水音のようなものが聞こえてくるのは何なのだろうか?


「レックスは一人で取材中か?」

「そんなとこだな。根掘り葉掘り詳しく聞きまくってやるぜ」

「それじゃあ邪魔してしまったな。すぐに切るよ」

「気にすんなって。それじゃあな」


 通信が切れる。

 少し残念に思いながらもリィンは昼食をとるために宿酒場の《バーニーズ》に向かった。



 リィンと別れたレックスとエリゼは《如水庵》へと向かったのだが、用事はすぐに片付いてしまった。

 レックスの手伝いが終わりエリゼが彼と一緒にいる理由は無くなったのだが、すぐに「お手伝い」から「デート」に切り替える。

 そして二人が向かった先は、トールズ士官学院・第Ⅱ分校の宿舎だった。


「それじゃあエリゼちゃん……今の心境は?」


 レックスがカメラを構えた先にはエリゼがいる。

 彼女は服を全て脱いで生まれたままの姿になっていた。

 それだけでも十分恥ずかしいのだが……


「うう……兄様のお部屋で裸になるなど……悪いことをしているようでドキドキしてしまいます♡」


 二人がいるのはリィンの部屋だった。

 エリゼは自分の兄の部屋で裸になっているのだ。

 ここがレックスの部屋ならばまだましだったのかもしれない。しかし兄の部屋で裸になっているという事実がエリゼの羞恥心を更に煽っていく。

 顔を赤くするエリゼをレックスが写真に撮ると、彼はベッドに腰かけた。

 そしてすでに勃起している肉棒を露出させる。


「ほら、兄貴の部屋でオレのチンポに奉仕してくれよ」

「っ♡ ……はい♡」


 いつもと場所は違ってもレックスから命令されるとエリゼの心と身体は喜んでしまう。

 エリゼは彼の前にしゃがむと右手を差し出す。レックスは左手を伸ばして恋人繋ぎにすると、キュッと強く握った。


「それではご奉仕させていただきます――ちゅ♡ れりゅうう♡ じゅるるううう♡」


 肉棒の先端にキスをした後に、エリゼは竿全体を舐めまわして唾液をまぶしていく。

 舌先を硬くしてカリの深い部分を何度も丁寧になぞっていき、鈴口も舌で優しく撫でるように刺激していく。

 オスの匂いにクラクラしながら奉仕を続けていると、レックスがその光景を写真に撮り始めた。


「ちゅるるうう♡ レックスさん♡ 兄様の部屋で写真なんて……ちゅ♡ れろぉ♡」

「だからいいんだろ?」

「も、もう♡ 仕方のない人ですね♡ はむっ♡ れりゅううう♡」


 エリゼが玉袋をしゃぶって舌を這わせる。

 中の玉も優しくコロコロと舌で転がされて、レックスの腰が思わず浮きそうになった。

 清楚な雰囲気のエリゼが自分の肉棒に淫らに奉仕するのは見ているだけで興奮してしまう。

 うっとりした表情でエリゼは肉棒に頬ずりすると、一気に根元まで咥えこんだ。


「れりゅう♡ じゅるるうう♡ レックスさんのペニス♡ 大きくてすごく熱いです♡ ちゅるるううう♡」


 エリゼは顔を上下に激しく動かして肉棒を扱いている。

 亀頭が喉の奥にぶつかって擦れると、エリゼのより深い部分まで自分の色で汚しているようで興奮してきた。


「エリゼちゃん、いつもより興奮してないか? やっぱりリィンの部屋だからかな?」

「じゅるるう♡ はぁ♡ はぁ♡ そ、そんなことはありません♡ あ……」


 エリゼのARCUSⅡが鳴りひびく。


「またリィンからじゃねーの?」

「そうかもしれませんが……その……」

「オレのチンポしゃぶるほうが大事か?」

「~~~~~~っ♡ れりゅううう♡ ちゅるるうううう♡」


 エリゼが今まで以上に激しく動き始める。

 レックスとの時間を邪魔されたくなくて通信をすべて無視しているのは確かだが、あまりにも恥ずかしいことを言われて照れてしまったのだ。

 そしてレックスの肉棒に奉仕するほうが大事というのは確かにその通りなので否定できない。


「レックスさんはどうしてそう言うことばかり言うんですか♡ れろぉ♡ じゅるるうう♡ お仕置きです♡ ちゅるるうう♡」


 あまりの激しさにレックスはもう射精しそうになってしまう。

 恋人繋ぎにしている手をお互いにきつく握って射精の瞬間にエリゼの頭を掴んでがっちりと固定した。


 ――びゅるるるるうううううううううううううううっ!!


「んむうううううっ♡ んぶううううううううううっ♡」


 エリゼの喉の奥で熱いものが弾ける。

 濃厚なオスの欲望をぶつけられて挿入も愛撫もされていないのにエリゼは甘イキしてしまった。

 精液を一滴もこぼさないように口を窄めて飲み干していく。胃の中にぼたぼたと熱いものが落ちていくたびに自分の身体が発情していく。


「ん……ちゅるるるうううう……ちゅぽんっ♡」


 尿道に残った濃い精液の塊も吸いとって、何度も咀嚼して嚙みちぎって飲み込んでいく。

 上目遣いでレックスを見上げると、彼もまた我慢の限界だったようで腕を掴まれてベッドにあげられた。

 レックスが覆いかぶさって来て目が合う。ゾクゾクするほどのオスの情欲の火が灯った目で見られて、エリゼのメスの部分が反応する。


「入れるからな」

「はい♡ ……あぁ♡ ふあっ♡ ……んあああああああっ♡」


 恋人繋ぎの正常位でゆっくりとエリゼの一番奥まで挿入する。

 目を閉じたエリゼの背筋がピンっと伸びてエビぞりになって背中がベッドから浮いた。


「ん……♡ あぁ……♡ はああぁぁぁぁ……♡」


 ポスっとエリゼの背中がベッドに落ちると、彼女は気持ちよさそうなため息をついて目を開ける。


「レックスさんのペニスが私の中を広げています……あんっ♡ この感覚は何度味わっても本当に幸せです♡」

「リィンのベッドで裸になって、セフレとセックスしてるのに幸せなのか?」

「っ♡ に、兄様の事は言わないで下さい♡ ふあっ♡ あんっ♡ ひああああっ♡」

「悪い悪い。お詫びにリクエストを聞いてやるよ。激しいのと優しいのどっちがいい?」

「それでは……最初は優しくお願いします♡ あんっ♡ あっ♡ ああああっ♡」


 エリゼのリクエスト通りレックスは優しくゆっくりと動かし始める。

 右手を話してエリゼの乳房を揉みしだき、もう片方の乳房は舌で舐め始めた。

 左手は恋人繋ぎのままだ。快楽を感じるたびにエリゼが握り返してくれるので、その反応を楽しみながらじっくりと彼女の身体を味わっていく。


「あんっ♡ レックスさんっ♡ あああっ♡ 胸が敏感になりすぎていてっ♡ んっ♡ き、気持ちいいです♡ ふああああああっ♡」

「ろくに触ってないのに感じすぎるって、やっぱりリィンの部屋でしてるからだろ」

「はぁ……♡ 悪いことをしている気がして……♡」

「興奮するんだろ?」


 エリゼが顔を真っ赤にして手を強く握り返してくる。

 口には出していないが肯定の意志表現だ。

 可愛らしい彼女を抱き起して対面座位になると、お互いに抱きしめあって熱い口づけをかわした。


「れろぉ♡ ちゅるるうう♡ ちゅっ♡ キスをするたびにペニスが震えています♡ ちゅうう♡ いつでも出して下さいね♡ あんっ♡ 優しいセックス好きですっ♡ ああああっ♡」

「激しいのは嫌いなのかよ」

「そ、そう言うわけでは――ふあああっ♡ 奥をグリグリとなさらないでくださいっ♡ んっ♡ んううううっ♡」


 ビクンっとエリゼの身体が大きく跳ねる。

 激しさはないがお互いの身体が一つに溶け合うようなセックスを楽しんでいく。

 エリゼの柔らかい身体の感触と心地よい体温を感じながら唇を重ねる。

 ねっとりとした唾液の糸が出来るほど何度も何度も絡ませて唾液を交換し合い、お互いの吐息が頬をくすぐる感触も興奮材料となる。

 エリゼの膣が収縮して肉棒を締め付けて、レックスの肉棒がますます大きくなる。


「ちゅっ♡ れりゅう♡ レックスさん♡ 好きです♡ 愛しています♡ ちゅるるうう♡」


 愛を囁きながらキスを続けるエリゼは夢中になりすぎており、先ほどから自分のARCUSⅡが鳴っている事にも気が付いていない。

 しかし、今度はレックスのARCUSⅡが鳴りひびく。

 レックスはそれにすぐに気が付くとあっさりと通信にでてしまった。


(レ、レックスさん♡ んっ♡ ふあああっ♡)

(静かにしないとバレるぜ?)


 エリゼが自分の手で口をふさぐ。


「よう、どうしたんだリィン?」

「レックス、エリゼを知らないか?」

「エリゼちゃん……いや、知らないぜ。オレの取材に付き合ってくれたけど、一緒に飯を食った後は別れたからな」


 ARCUSⅡから兄の声が聞こえてくる。声を出せば自分の声も聴かれてしまうかもしれない。

 兄の部屋でセックスをしている。兄の声を聴きながらセックスをしている。

 いつもとは違うシチュエーションがエリゼの背徳感を最大限まで高めて彼女を興奮させていく。

 腰が自然と動いてしまい、レックスがニヤニヤ笑っていた。


「実は通信も繋がらないんだ」

「ああ、それは取材中に音が鳴ると失礼だって理由でARCUSⅡを分校の宿舎に置いていったからだと思うぜ。オレは気にしないって言ったんだけどな。本人は少し街を回ってから宿舎に戻るって言ってたぞ」


 実際はずっと持ち歩いていた。

 ずっとレックスと一緒にいた。

 兄に隠れてレックスと肌を重ねているのだ。


「レックスは一人で取材中か?」

「そんなとこだな。根掘り葉掘り詳しく聞きまくってやるぜ」

「それじゃあ邪魔してしまったな。すぐに切るよ」

「気にすんなって。それじゃあな」


 通信が切れた瞬間に、レックスは激しく腰を突き上げる。


「んああああああああっ♡」


 エリゼの喘ぎ声がリィンの部屋に響く。

 レックスはそのままエリゼを押し倒して、最初の時と同じ恋人繋ぎの正常位にしてスパートをかけた。

 対面座位の時とは違う激しい抽送にエリゼは何も考えられなくなる。


「あんっ♡ ふああああっ♡ レックスさんっ♡ こんなに激しくされたらすぐに達してしまいますっ♡ ふああああっ♡」

「リィンが探してるってよ。本当の事を教えてやった方がよかったか? 通信を無視してオレのチンポに夢中になってますってよ」

「ふあああっ♡ も、申し訳ございません♡ ずっと抱いてほしかったんですっ♡ 今朝レックスさんと会った時からずっとっ♡ んひいいいっ♡」

「一緒に昼飯食えなくて残念がってたぞ! 今からでも行ったらどうだ!?」

「ふあああっ♡ い、嫌ですっ♡ レックスさんとセックスがしたいですっ♡ 兄様と食事をするよりも、レックスさんにお腹いっぱいにしてもらいたいですっ♡ んあああっ♡」


 肉棒が一回り大きくなって震え始める。

 射精の前兆を感じ取ってエリゼの膣が収縮を始めた。


「ああああっ♡ 出して下さいっ♡ 私も達してしまいますっ♡ レックスさんっ♡ ふああああっ♡」」


 ――びゅるるるるうううううううううううううううっ!!


「んああああっ♡ レックスさんのがいっぱい出てますっ♡ ふあああああああああああああっ♡」


 子宮にマグマのような精液を注がれてエリゼが絶頂した。

 背筋と足を延ばして身体を痙攣させ、恋人繋ぎの両手をきつく握りしめる。

 ぐりぐりと子宮口に先端を押しつけて精液を出し切るとレックスが肉棒を抜く。

 精液と愛液まみれの肉棒をエリゼの顔に近づけると、彼女がお掃除フェラを開始した。


「れろぉ♡ ちゅるるううう♡ お清めします♡ ちゅうう♡」

「へへ、エリゼちゃんのお掃除フェラって丁寧だよな。リィンのベッドが汚れちまったしこれ以上汚さないようにやめておくか?」

「じゅるるう♡ 後で私が片付けるので問題ありません♡ ちゅっ♡ レックスさんのお情けをもっとください♡」

「……そうだ。面白い事思いついたぜ」

「れりゅうう……♡ 面白い事……ですか?」


 お掃除フェラをしているエリゼを写真に撮って、二人はもうしばらくの間セックスを続けたのだった。



 リィンが《バーニーズ》についた時は食事時なので少し混んでいたが、店員のデイジーに案内されてすぐに座って料理を注文する。


「なぁ、今朝見かけたあの子。滅茶苦茶可愛かったよな」


 料理を待っていると背後から話声が聞こえてきた。

 自分と同年代の若い男の二人組だ。


「ああ……あの清楚な雰囲気の長い黒髪の子か。お前ってああいう子が好きだよな。まぁ俺もだけどさ」


 長い黒髪。清楚な雰囲気。綺麗な娘。リィンの中で自分の妹が浮かび上がる。

 エリゼくらい美しければ印象に残るのも当然のことだろう。


「彼氏が居なかったら絶対に声をかけてたぜ」

(……え?)


 彼氏?

 エリゼに彼氏がいるなど聞いたことがない。

 しかし今朝と言うことは思い当たる人物がいる。

 レックスと一緒に歩いていたところを勘違いしてしまったという事だろうか。


「恋人繋ぎで楽しそうに歩いてたよな。しかもメスの顔になってたし……あれはもうあの男以外は目に入らないって雰囲気だったな」

「あんなチャラそうな男に……クソっ、羨ましいぜ。あれはもう絶対にやることやってるだろうな」


 エリゼがレックスと手を繋ぐなどありえない。あり得ないはずだ。

 けれどもしも事実なら……


「しかもそのチャラい男なんだけどさ。前に別の女を連れてたんだぜ。金髪の可愛い女の子」

「昨日の夜は三人の美少女をこの宿に連れ込んでたぞ。絶対に4Pしてたわ」

「はぁ!? ありえねーだろそいつ……あー飲まないとやってられないぜ!」


 二人が酒を追加で注文する。


(酔っているのか……今の話もどこまでが本当なのかわからないな。そもそもそんな男にエリゼが惹かれるはずがない)


 きっと嘘だろう。嘘に違いない。嘘であってほしい。

 どす黒い感情を抱えながらリィンは食事を済ませる。

 あまり味がしない。ここの料理はもっと美味しかった気がする。

 午後の依頼も何とかこなしていくがリィンは絶不調に陥っていた。

 エリゼが様子を見に来てくれた時は好調だったのに、エリゼが来てくれたことがきっかけで不調になったなど思いたくはない。

 夕方になってようやくすべての依頼を済ませると、リィンは疲れた体を引きずって宿舎に戻る。

 夕食を食べる前に少し横になって休もうと自室に向かう。


「うぅ……レックスさんったら本気で……っ! に、兄様!?」

「エリゼ?」


 自分の部屋に入ろうとした瞬間になぜか中からエリゼが出てきた。

 ボーっとしていたので出てきた瞬間に彼女が何を言ったのかはうまく聞き取れなかったが、エリゼはリィン以上に驚いている。


「ど、どうして兄様が……っ♡ に、兄様がここにいるのですか?」

「いや、ここは俺の部屋なんだが。夕食の前に少し休もうと思ってな。エリゼこそ俺の部屋でどうしたんだ?」

「そ、その……少し掃除をしていました。兄様の事ですから、きっとまた汚しているだろうと思ったんです。んっ♡」


 そういえば前に手紙を届けに来てくれた時も洗濯物を纏めたりしてくれていた。

 最近は掃除もしていなかったので正直助かる。

 窓が開いているので部屋の換気もしてくれたらしい。


「通信が繋がらなかったから心配してたんだが、何もなかったなら良かったよ」

「申し訳ございません。レックスさんのお手伝いに行く前に兄様の部屋にARCUSⅡを置かせてもらったんです。 っ♡ さきほど気が付きまして私から返信しようと思っていました」


 レックスの言っていたようにここにARCUSⅡを置いていったようだ。


(ん? なんだかエリゼの顔が赤いような……)


 それに先ほどまでタイツを履いていたはずなのに、今はなぜかそれを脱いでいるようだった。


「あ、あの……兄様。そんなにジロジロと見ないでください。それとも……ど、どこかおかしい所でもあるのですか?」

「す、すまない。タイツは破けたのか?」

「っ! は、はい……掃除中にすこっ♡ 少し……♡ べ、別になくても問題ありませんから」


 確かになくても問題はないだろう。

 だがやはり顔が赤い気がする。それに心を落ち着けるように大きく息を吸っているのはなぜだろうか。

 彼女におかしい所は一切ないはずなのに。


「そうか。空気を入れ替えてくれたのは助かるが、虫が入ってこないようにしないとな。首のところが刺されているぞ」

「っ♡ は、はい……気を付けます」

「でもありがとうエリゼ。助かったよ」


 妹の頭を撫でようと手を伸ばすが、エリゼは一歩後ろに下がったのでその手は届かなかった。


「エリゼ?」

「兄様。いくら妹と言えども、年頃の娘の頭を撫でるのはそろそろ卒業されたほうがよろしいかと。このままではいつまでたっても朴念仁と言われてしまいますよ?」

「そ、そうか」

「はい。そういう所は妹として指摘させていただきます」


 妹として兄を思ってくれるのは嬉しいのだが、同時に寂しさも感じてしまう。

 それにエリゼも今朝レックスに――と言いかけたが、あまり思い出したくない事だったので何も言わなかった。

 とりあえず今はエリゼが綺麗にしてくれた部屋でゆっくり休みたい。



「あ、兄様。夕食はまだですよね? 私が作りますから待っていてください」

「え?」


 エリゼの手料理を食べるのは本当に久しぶりだ。

 自分でもわかりやすいくらいにもやもやした感情が消えていき心が晴れていく。


「いいのか?」

「はい。レックスさんが材料を買いに行ってくれてますから一緒に作ります」


 晴れた心に再びもやもやとした感情が生まれるのをリィンは感じていた。



「それではレックスさん。しっかりと見ていてくださいね。まずはこれを洗います」

「なるほどな」


 レックスが材料を買ってくるとエリゼはすぐに食堂の厨房で料理を始めた。

 なんでも記事を書く際に参考にするためにレックスに調理方法を教えながら料理を行うらしい。


「リィン。そんなにジロジロ見てどうしたんだ?」

「い、いや。何でもない」


 リィンは食堂で事務の仕事を片付けていた。

 いつもならば自室で行うのだが、なんとなくエリゼとレックスを二人きりにしたくなかったのだ。

 そしてその判断は正解だったと言える。


「レックス……少し近くないか? それじゃあエリゼの邪魔になるだろう」


 レックスはエリゼのすぐ後ろで説明を聞いているのだが、身体がくっつきそうなほど近い位置に立っている。


「そうかぁ? まぁリィンがそう言うなら少し離れても――」

「何を言っているのですかレックスさん。ちゃんとそばで見ていて下さい。記事を書くのに必要になるかもしれませんし、ちゃんと覚えてもらいますからね」


 離れようとしたレックスだったが、少し怒ったように声を荒げたエリゼに腕を掴まれて引き戻された。


「兄様も余計な事を気にせずにお仕事に集中してください」

「す、すまない」


 余計なことだったのだろうか?

 先ほど年頃の娘の頭を撫でるなと自分に言ったのはなんだったのか。

 リィンからは二人の背中しか見えないが、やはり体がほとんどくっつきそうだ。

 エリゼのすぐ後ろに立っているレックスに隠れてエリゼがあまり見えないが、やはり料理がやりにくそうに見えた。

 意識を無理矢理切り替えて書類に目を戻す。


「次に材料を切りま――っ♡ き、切ります♡」

「オッケー。それにしてもエリゼちゃんって料理上手だよなぁ」

「い、いえ……普通です――ん♡ レ、レックスさん♡」


 エリゼの声色が変わったので何かあったのかとリィンが再び二人の方を見る。

 レックスに隠れて良く見えないが、エリゼは普通に料理をしているだけに見えた。

 書類に視線を戻す。


「――さん♡ お、お尻を――♡ んっ♡」

「へへ――だろ?」

「ですがバレて――~~~っ♡」


 ひそひそと話し声が聞こえるのだが、何を言っているのかまでは聞き取れない。

 けれど恋人同士が仲良く料理をしているような雰囲気が感じ取れる。

 邪魔するわけにはいかないと思いながらもリィンは二人の事が気になって仕方がなかった。


「はぁ……♡ はぁ……♡ レックスさん。材料を切っていただけますか?」

「わかったぜ。料理するなんて久しぶりだな……」

「気を付けてくださいね」

「わかってるって」


 レックスが材料を切るらしくエリゼから離れる。

 内心でホッとしたリィンは作業が全く進んでいない事に気が付いてそちらに集中しようとした。


「痛つっ……!」


 しかし今度はエリゼの声ではなくレックスの声がした。

 何事かと思えばレックスが指を抑えている。おそらくは切ってしまったのだろう。


「レックスさん!」


 エリゼがまるでこの世の終わりでもきたかのような表情になって、慌ててレックスの手を取った。


「ちょっと切っただけだからそんなに慌てなくても大丈夫だぜ」

「何を言っているのですか! あむっ……」


 エリゼが迷うことなくレックスの指を咥える。

 妹が男の指を舐めている。

 あまりにも衝撃的な出来事にリィンは何も考えられなくなる。

 レックスのほうからエリゼに迫ったわけではない。そしてエリゼの表情からは必死さが伝わってくる。

 何年もそばで見続けてきた妹だからこそ、顔を見ただけでどれほどまでにレックスの事を心配しているのかが理解できてしまう。

 呆然と二人を見ている事しかできないリィンだったが、エリゼが指から口を離してこちらを向いたことで正気に戻る。


「兄様。絆創膏を持ってきていただけませんか?」

「あ、ああ……すぐに持ってくるよ」


 エリゼの両手はレックスの手を優しく握ったままだった。

 食堂から出て絆創膏を取りに行く間もエリゼの行動が信じられない。

 あれは本当に現実の光景だったのだろうかと疑ってしまう。


(いや……エリゼは優しい子だ。指を切った相手を心配するなんて当然じゃないか。それにシャロンさんも俺に同じことをしてくれたし……大したことない行為なのかもしれないな)


 学生の頃にシャロンも指を切ったリィンに同じことをした。

 大したことではない。大したことではないはずだ。

 リィンが食堂に戻るとエリゼはもうレックスの手を離していた。


「エリゼ、持ってきたぞ」

「は、はい……ありがとうございます」


 エリゼの顔が赤くなっているのでもしかしたら今更自分の行動を恥ずかしく思っているのかもしれない。


(あれ? 虫刺されが増えていないか?)


 先ほど首のところに一つ見つけたが、今はそれに加えて二つほど増えている気がする。

 自分が見逃していただけだろうか?


「はい、これで大丈夫です。後は私がやりますので、レックスさんは見ていてください」

「ごめんなエリゼちゃん」

「お気になさらないでください」


 エリゼが料理に戻ったのでリィンも席に戻る。

 その後も二人は仲睦まじい姿を見せながら楽しそうに料理を作っていった。

 時々エリゼの妙な声や困ったような声が聞こえてくるのだが、リィンは心を無にして事務作業を続ける。

 しかし完全に無にすることなどできずにほとんど進まないのが現実だった。

 エリゼは自分のために夕食を作っているのか。それともレックスの記事作りに協力するついでなのか。

 そんなことまで考えてしまう。


「はい、これでかんせっ♡ か、完成です♡」


 ようやく料理が完成したらしい。

 昼食は取ったはずだがあまり味はしなくて食べた気がしなかった。

 けれどエリゼの手料理ならば不味いはずがない。


「レックスさん、一口どうぞ」

「サンキュー」


 リィンが二人の方を見るとエリゼが料理をスプーンでレックスに食べさせた瞬間を目撃してしまった。

 恋人同士。

 もう何度そう思ったかわからない。

 バーニーズで酔った二人が長い黒髪の少女のことを話していたのを思い出してしまう。

 あれは本当にエリゼとレックスのことだったのではないか?


(まさかこの二人……いや、それよりも……)


 酔った男たちが話していたことが本当ならばレックスは他の女性とも関係を持っている事になる。

 エリゼに手を出しながら?


(――万死に値するな)


 失ったはずの鬼の因子が自分の中に再び芽生えたような感覚があった。


「うん、美味いな。おーいリィン、お前への愛情がたっぷりはいってるエリゼちゃんの料理が出来たぜ」

「あ、愛情――レックスさん!」


 太刀に手をかけて立ち上がろうとしたリィンの身体の動きが止まる。


「味見したけど滅茶苦茶美味いぜ。これ食って元気出せよ」

「元気……?」

「エリゼちゃんと一緒に昼飯が食えなくて残念そうだったから、夕飯作ってやったら喜ぶぜって教えてやったんだよ」

「料理を作るだけで兄様を元気づけられるのでしたらすぐに作ります」

「俺のために……」


 通信で話したときのリィンは確かに少しだけ元気がなかった。

 それをレックスは気が付いて、エリゼに料理を作ることを提案してくれて、材料まで買ってきてくれた。

 エリゼも自分のために料理を作ってくれていた。


(俺はなんて馬鹿なことを考えていたんだ……)


 先ほどまでの自分が恥ずかしすぎて二人の顔をまともに見ることができない。


「すまない……」

「兄様?」

「なんでいきなり謝ってるんだ? なにも悪い事なんてしてねーだろ?」

「いや……本当にすまない」


 心のもやもやが一気に晴れていき、二人への罪悪感でいっぱいになってしまう。


「まぁいいや。せっかくだからみんなで一緒に食おうぜ」

「ああ、そうだな」

「……レックスさん。お急ぎの用事があるのをお忘れですか?」


 エリゼの言葉にレックスが首をかしげる。


「そんなもんないぜ?」

「あ、あるでしょう! 取材中に夕方には本社に戻るようにと通信が来たじゃないですか」

「だからそんなの――」


 レックスの言葉が途切れて、なぜか彼がニヤニヤと笑う。


「あー、そう言えばそうだったぜ。エリゼちゃんの言うとおりだ」

「……♡ 思い出したようですね」

「悪いなリィン。残念だけど飯を食う時間はないみたいだ」

「兄様。実は私も女学院に戻らないといけないので、ご一緒する時間が無くなってしまいました。本当ならば後片付けまでしたかったのですが……」

「そうか……残念だけどそう言うことなら仕方がないな。片づけは俺がやっておく」


 一緒に食べられないのは残念だが、ここで駄々をこねるほどリィンは子供ではない。


「駅まで送るよ」

「いえ、温かいうちに食べてください」

「そうだぜリィン。たくさんあるみたいだから他の奴らと一緒にでも食ってやってくれよ」

「わかった。そうするよ」


 せめて玄関まで見送ることにしてそこまで移動する。


「兄様、今日はゆっくりと休んでくださいね」

「また今度取材を頼むかもしれないからその時はよろしくな」

「ああ。二人も気をつけてな」


 レックスが手を振ってエリゼが頭を下げると、二人は一緒に宿舎から出ていった。


「よし……冷めないうちに食べるか」


 その後リィンは生徒達と一緒に食事を済ませた。

 エリゼの愛情たっぷりの料理は生徒達にも好評であり、後片付けを済ませたリィンはゆっくりと風呂に入ってから部屋に戻った。


「……あれ?」


 部屋に戻ってきて改めて中を見回してみる。

 エリゼが部屋を掃除してくれたと言っていたが、よく見ると掃除されているようには見えない。

 洗濯物などもそのままだ。以前やってくれた時に年頃の娘がと彼女に注意したのでこれはそのままにしたのだろうか?

 けれど窓を開けて空気を入れ替えてくれたので、部屋の中の空気はまるで消臭剤でも使ったかのように感じられた。

 それにベッドのシーツも新しいものに取り換えてくれたらしい。


「やっぱりエリゼには感謝しないとな。本当に俺には過ぎた妹だ」


 リィンは改めてエリゼの存在に感謝しながら、新品同様のシーツでぐっすりと眠りにつくのだった。



 リーヴスから帝都に帰って来たレックスは、真っ直ぐに帝国時報社――ではなく自分の部屋に向かった。

 彼の後ろには顔を真っ赤にして呼吸を荒くしているエリゼがついてきている。

 レックスが鍵を開けて中に入ると、エリゼも当然のように部屋の中に入っていった。


「失礼します……っ♡ レックスさんっ♡」

 

 中に入った瞬間にエリゼがレックスに抱き着いてくる。

 彼の胸に顔を埋めた後に、上目遣いで彼を見上げた。


「へへ、よく頑張ったな」

「わ、私もう……は、恥ずかしくて……♡ 我慢の限界です♡」

「スカートをめくれ」


 レックスに低い声で命令されてエリゼがレックスから離れる。

 そして言われた通りにスカートをめくった。

 リィンも気が付いていたが今の彼女はいつも履いているタイツを履いていない。

 しかしリィンが気が付かなかったが、エリゼのショーツには使用済みのコンドームが4つも結ばれていたのだ。


「誰にも気が付かれなかったな」


 レックスが恥ずかしそうなエリゼを写真に収める。


「本当に恥ずかしかったんですからね♡ 料理中だけでなく宿舎を出てからも、ここに来るまでの間もずっと……っ♡」


 リィンとの部屋でセックスをした時に、2回目からはコンドームを使ったのだ。

 その後4回したのだが、レックスは服を着たエリゼにスカートをめくらせると、ショーツにこれを全て結んだのだ。

 そのおかげでエリゼは歩くだけでコンドームが肌に触れてしまう。

 精液が冷たくなっても自分の身体はどんどん熱くなってしまうのだ。


「お願いしますレックスさん♡ だ、抱いてください♡」


 あのエリゼがここまでストレートにおねだりをしてるのが嬉しくてレックスはすぐにベッドに向かった。

 仰向けになって肉棒を露出させると、エリゼは自分からレックスに跨る。


「失礼します……ふあああっ♡ んあああああっ♡」


 騎乗位で挿入しただけでエリゼが甘イキして天井を仰ぐ。


「あああっ♡ これですっ♡ ずっとこれが欲しかったんですっ♡ ふああっ♡ ああああっ♡」


 うっとりした表情でエリゼが服をはだけ始める。

 先ほどのセックスでキスマークだらけにされた胸を露出させると、自分で激しく動き始めた。


「あんっ♡ ふあああっ♡ ペニスが私の中を抉っていますっ♡ あっ♡ 奥まで当たって気持ちいいですっ♡ んああああっ♡」

「リィンにはバレるかと思ってたんだけどなぁ」

「兄様のが部屋に来た時は本当にびっくりしました♡ ふあっ♡ レックスさんがなかなか離してくれなかったので、ベッドを綺麗にして消臭剤を使うだけで精一杯だったんですよ♡ ふあああっ♡ 料理の時もずっとバレてしまうのではないかと……あんっ♡」

「マンコが締まってるぜ? やっぱり興奮してたんだろ」

「ご、ごめんなさいっ♡ イケないことをしているのだと思うと興奮してしまいましたっ♡ そ、それにっ♡ 私がこれを身に着けているだけでレックスさんに喜んでいただけるのだと思うと嬉しかったんですっ♡ んああああ♡」


 形のいい胸が激しく揺れる。

 レックスと両手を恋人繋ぎにしてエリゼがスパートをかけていく。


「へへ、いい眺めだぜ。料理中もずっとオレとセックスすることだけ考えてたのかよ?」

「んあああっ♡ ふああああっ♡ そ、その通りですっ♡ 兄様の夕食を作っている時も、ずっとレックスさんに抱いてほしいと思っていました♡ レックスさんの事しか考えられませんでしたぁっ♡」

「だから嘘をついてまでオレの部屋までついてきたんだよな? オレもエリゼちゃんの手料理食いたかったのにどうしてくれるんだよ」


 取材中に夕方には本社に戻るようにと通信来たというのはエリゼの付いた嘘である。

 だから心当たりがなくてレックスには何のことかわからなかった。

 しかし自分を見るエリゼを見て。全身で抱いてほしいとおねだりをしているエリゼを見て、自分とセックスしたいからリィンに嘘をついてまで帰ろうとしていると察したのだ。

 エリゼが女学院に戻らないといけないというのも当然嘘である。

 我慢が出来なくなりレックスに抱いてほしかっただけ。本当にただそれだけなのだ。


「も、申し訳ございませんっ♡ 今日の夕食と明日の朝食を作りますから――ふああああっ♡」

「目の前にこんなにエロい女がいるのに料理させるわけねーだろ。料理の代わりにエリゼちゃんを食わせろ」

「は、はいっ♡ 心行くまでお召し上がりください♡ ふあああっ♡ ペニスがまた大きくなってますっ♡ いつでも出して下さいっ♡ 私の中にお情けを頂きたいですっ♡ ああああっ♡」


 待ちわびていた肉棒を迎え入れたことで膣がねっとりと絡みついてくる。

 快楽のあまり蕩けきった表情になりながら腰を振る美少女は、レックスに快楽以外にも優越感を与えていく。


「んっ♡ あんっ♡ はぁ♡ はぁ♡ で、ですが……レックスさんのせいでもあるのですよ♡ 料理の最中に……♡ わ、私のお尻をずっと触っていたじゃないですか♡」


 レックスは料理中にずっとエリゼの尻をスカートの上から触っていたのだ。

 リィンの位置からはレックスが影になって見えることはなかったが、エリゼはずっと気が気でなかった。


「あんなことをされたら身体が疼いてしまうに決まっていますっ♡ あんっ♡ で、ですからもっとしてくださいっ♡ この疼きを鎮められるのはレックスさんだけなんですっ♡ んああああっ♡」


 ――びゅるるるるうううううううううううううううっ!!


「ひああああっ♡ 私の中がレックスさんでいっぱいになっていますっ♡ ふああああああっ♡」


 子宮に精液を注がれてエリゼが絶頂する。

 リィンの部屋では一度しか中出しをしてもらえなかったので本日二度目の膣内射精。

 子宮から雌の悦びと幸せが広がって、エリゼは何度も体を震わせながら絶頂の余韻に浸る。

 しかしレックスはエリゼを休ませてはくれなかった。


「きゃっ♡ レックスさん――あんっ♡」


 エリゼから肉棒を抜いて彼女を四つん這いにさせると、スカートをめくってショーツの上からアナルを指で撫でた。


「ふおっ♡ そ、そこは――ふああああっ♡」

「ここも可愛がってほしいんだろ?」


 顔を真っ赤にしながらエリゼが頷くと、レックスはショーツをずらして一気にエリゼのアナルに肉棒を挿入した。


「んああああっ♡ お尻に入って――んおおおおおっ♡」


 下品な声が漏れるのをエリゼが抑えることができない。

 レックスはエリゼの尻をがっちりと掴むと、彼女の身体を道具として使うかのように激しい抽送を開始した。

 腰を打ち付けるたびに先ほど注いだ精液が膣からあふれて、エリゼのアナルが小気味いいリズムで肉棒を締め付けてくる。


「おらっ、ケツマンコ気持ちいいか!」

「ふああああっ♡ 気持ちいいですっ♡ あんっ♡ レックスさんにお尻を触られてる時からっ♡ ゆ、指で服の上からお尻の穴を撫でられた時からずっと疼いていましたっ♡ レックスさんの太くて逞しいペニスで可愛がってもらいたくてたまりませんでしたっ♡ ああああっ♡」


 エリゼの両手を掴んで後ろに引き、さらに根元まで肉棒を挿入する。

 髪を振り乱しながらエリゼが快楽に溺れ、口元から涎が垂れることも構わずに喘いでいる。


「へへ、どんだドスケベ生徒会長だぜ。リィンに飯に誘われたのに嘘ついてまでオレの部屋に来るんだもんな? そのくらいオレにケツマンコを犯してもらいたかったんだよな?」

「んおおおおっ♡ そ、その通りですっ♡ 兄様と夕食をご一緒するよりも、レックスさんにお尻の穴をたくさん使ってほしかったんですっ♡ ふああああっ♡ こんなことを言わせるなんてレックスさんは意地悪ですっ♡ ああああっ♡」

「そんないじわるな男が好きなんだろ?」

「好きですっ♡ 愛していますっ♡ 私が愛しているのは女神に誓ってレックスさんだけですっ♡ んおっ♡ ふああああっ♡」


 レックスがエリゼの体を起こして抱えどりにする。

 自分の左手をエリゼの左手に絡めて恋人繋ぎにすると、右腕は胸を揉みながら彼女の身体を強く出し決める。

 エリゼに右を向かせるとキスで彼女の唇をふさいだ。


「ちゅるるう♡ れろぉ♡ レックスさん♡ 愛していますっ♡ レックスさぁん♡」


 エリゼは右腕をレックスの首に回して自分の方に抱き寄せながら唇を押し付ける。

 唾液を何度も交換し合うキスを続けながらのアナルセックス。

 本来は肉棒を受け入れる場所ではないのだが、エリゼのアナルはずっと前からレックスと愛し合うための穴になっている。


「エリゼちゃん、そろそろ出そうだ。このまま中に出してやるからな」

「はい♡ お尻にもレックスさんのお情けを下さい♡ ちゅうう♡ 私のお尻で気持ちよく精を放ってください♡ ちゅっるう♡ れりゅううう♡」


 エリゼを壊すように腰を打ち付けて射精に向かってレックスが駆け上がっていく。

 肉棒が一回り大きくなって震え始め、エリゼのアナルをみちみちと広げていった。


「んううっ♡ もう果ててしまいますっ♡ ちゅう♡ レックスさんも一緒にっ♡ レックスさんっ♡ ふああああ♡」


 ――びゅるるるるうううううううううううううううっ!!


「ふあああっ♡ レックスさんっ♡ 好きですっ♡ 好きっ♡ んおおおおおおおっ♡」


 腰をぴったりと押し付けてエリゼの中に欲望を解き放つ。

 女の身体を壊す勢いで強く抱きしめて精液を注ぎ込むという男にだけ許された快楽に、レックスの頭が真っ白になっていく。

 同じく絶頂したエリゼも何も考えられない。

 本能的にお互いを求めあっているのでキスは中断することはなかった。

 恋人繋ぎの手も強く握って一つに溶け合うような絶頂を堪能していく。

 やがてどぴゅっと濃い精液を放つとエリゼの身体がぶるっと震えた。

 恋人繋ぎの手からも力が抜けて、ねっとりとした唾液の糸を作りながら二人の唇が離れる。


「あ……レックスさん……ふおっ♡」


 エリゼから肉棒を抜くと彼女はうつぶせにベッドに倒れた。

 肛門からぶぴゅっと精液が飛び出してシーツを汚す。


「ふう……とりあえず前と後ろに一発ずつ出したか。続きは風呂でやるか? 昼にやった時も体軽くシャワーを浴びただけだったからな」

「ん……かしこまりました♡ あ……」


 エリゼが体を起こしてレックスの左手を両手で握りしめる

 先ほど包丁で切った指には絆創膏がまかれていた。


「血は止まってるから全然痛くないぜ」

「それは良かったです……あの時は本当に血の気が引きました」

「ほんの少し切っただけで大げさだって」

「私にとっては大ごとなんです。あぁ……本当に良かったです」


 レックスが左手でエリゼの頬を優しく撫でる。

 エリゼがその手に自分の左手を重ねて、愛おしそうな表情で頬ずりをした。


「レックスさん……♡」 

「エリゼちゃんにそこまで心配してもらえるなんてオレは幸せ者だな」

「私をいつも幸せにしてくれるのはレックスさんの方ですよ♡ 少しでも私の幸せをお返しさせてください♡」

「それじゃあ幸せになるために頼みごとを聞いてくれよ」

「……♡ わ、わかりました♡」


 エリゼがベッドから降りて両手でスカートをめくる。

 はだけた胸も首元もキスマークだらけ。

 ショーツには使用済みのコンドームが括り付けられている。

 膣とアナルから大量の精液が垂れて糸を引いている。

 そして恥じらいと興奮が同居した表情。

 最高のモデルを前にしてレックスがカメラを構えた。


「今夜はまだまだ楽しもうぜ。食い損ねたエリゼちゃんの料理の代わりになるくらいにな」

「はい、レックスさん♡ 私の料理の代わりに私の身体を好きなように召し上がってください♡」


 写真を何枚も撮って二人は浴室に移動する。

 その後も夜遅くまで二人のセックスは続いたらしい。

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