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 七耀歴1208年1月。

 家族で龍來に旅行に来たリィン・シュバルツァーは、師であるユン・カーファイを探すために山に入ることを決めた。


「レックス、エリゼを頼んだぞ」

「へへ、任せとけっての」

「兄様、お気をつけて……っ♡」


 準備を終えて高級旅館《碧山楼》を出るリィンをレックスとエリゼが見送ってくれる。

 レックスは取材のために偶然ここに来たようであり、エリゼを一人にするわけにはいかないので彼に任せることにしたのだ。

 彼はエリゼだけではなく母親のルシアからも信頼が厚いのできっと大丈夫だろう。


「ところでエリゼ、少し顔が赤いようだが……」

「部屋で休んだ方がいいんじゃねーのか?」

「い、いえ……私は平気ですから。それに偶然レックスさんと会えたのですから、部屋で眠っているだけというのももったいないですしね」

「そ、そうか……それじゃあ行ってくるよ」


 旅行に来たのに眠っているだけではもったいないではなく、レックスに会えたのに眠っているだけではもったいないという言葉にリィンがモヤッとしてしまう。

 なんだか家族で旅行に行くことが決まった時よりも、レックスに会えた今の方が遥かに喜んでいるような気がするからだ。

 しかし山に行く以上気を引き締めたほうがいいので、リィンは気持ちを切り替えてユン老師を探しに行くのだった。


「エリゼちゃーん。なんでさっきから顔が赤いのかなー?」

「――ご自分の胸にお聞きになってください♡」

「へへ、バレなかったみたいだな」


 リィンの背中が見えなくなったところでエリゼがムッとした表情をレックスに向ける。


「こういうことはおやめくださいと何度も――あんっ♡ で、ですからお尻から手を離してください……♡」


 レックスはリィンと話している間、隙を見てエリゼの尻を服の上から触っていたのだ。

 バレてしまうのではないかと思いながらも、エリゼは兄の前でこういうことをする背徳感にハマっているので、やめてほしいというのはポーズに過ぎない。


「それにしても日が暮れたのに山ってリィンは大丈夫なのかよ」

「兄様なら問題ありません。山には慣れていらっしゃいますしね」


 正直に言えばエリゼも少しくらいは心配だが、それでもリィンを送り出せるのは兄の力を誰よりも信頼しているからだ。

 剣聖と呼ばれるようになってからも日々努力しているリィンを妹として誇りに思っているし、そんな兄ならば大丈夫だという確信がエリゼには存在している。

 兄を誰よりも信じているからこそ、エリゼはレックスとの幸せな時間に集中できるのだ。


「ですが……本当にレックスさんに来て頂けるなんて思っていませんでした」

「なんだよ。来ないと思ってたのか?」

「そ、そうではなく……《碧山楼》はお部屋のお値段が……」


 この家族旅行の費用は《碧山楼》が負担しているので一切ミラがかかっていない。

 にもかかわらず食事をしている時にエリゼが部屋代の心配をしたのは、レックスのことを考えていたからだ。


「たまには贅沢しても大丈夫だっての。そんな事より二人きりなんだからデートしようぜ」


 レックスがエリゼの腰を抱き寄せる。好きな男と身体が密着してエリゼの胸が高鳴り、無意識の内に彼女の方からもレックスにもたれかかった。


「はい……♡」


 頬を染めて頷くと、レックスに腰を抱かれたまま宿の外に向かう。

 その日の夜の龍來では、様々な場所でキスをするカップルが目撃されたという。



「はぁ……何度入ってもいい湯だな……」


 山から下りてきたリィンは温泉にもう一度浸かっていた。

 トラブルが起きたり多少気になることがあったとはいえ老師を見つけることができなかったので、今回はただの家族旅行として楽しむことにしたのだ。

 もう深夜なので家族はみんな寝ているだろうが、自分も眠る前にもう一度温泉を堪能しようと思い入りに来たのだ。


「疲れが取れていく感覚が最高――え?」


 何やら奇妙な声が聞こえてくる。

 苦しそうな声とも感じられたのでもしや何かあったのかと神経を張り巡らせるが、声は隣の温泉から聞こえてきた。

 確か今リィンが入っている男湯の隣は男湯と女湯に挟まれた個室の温泉だったはずだ。

 自分が入るわけにはいかないので旅館の人に声をかけようかと思った瞬間――


『――っ♡ は、はい♡ 気持ちいいです♡ ――さん♡ あああっ♡』


 声がもう一度聞こえたので踏みとどまる。


「い、今のはまさか……」

『――さん♡ ひああっ♡ ――え? 声が聞かれるかもしれないって――っ♡ そ、そんなことをおっしゃらないでください♡ んひいいっ♡』


 これは間違いなく女性の喘ぎ声。

 隣の個室温泉で誰かがセックスをしているのだ。


『だ、大丈夫です♡ こんな遅い時間ですので、きっと誰も入っていません♡ あああっ♡』

「う……なんだか罪悪感が……」


 聞いてしまった事を申し訳なく思いながらも、リィンも男なので聞き耳を立ててしまう。

 向こう側の女性は「好きです♡」や「気持ちいいです♡」を何度も連呼している。

 それに「外になんて出さないでください♡」や「赤ちゃんを作るためにここに来たんです♡」なども。

 名前は聞き取れないがとても激しいセックスをしているようだ。


『あんっ♡ はい♡ 種付けをしてください♡ 10回目のお情けをください♡ ふああああああっ♡』


 その声を最後に何も聞こえなくなる。

 微かにキスをする音が聞こえる気がするが、喘ぎ声は完全に聞こえなくなっていた。


「それにしても聞き覚えがある声だったような……しばらくは出られないか」


 リィンは昂ったモノが鎮まるまで少々時間がかかってしまった。

 疲れが取れたのか別の意味で疲れてしまい、複雑な気持ちで湯船から上がる。

 今日はもう寝ようと思いさっさと浴衣を着て男湯を出たのだが……


「もう……レックスさんったら……♡ きゃっ!?」

「っと、すいません。あれ? エリゼじゃないか」


 男湯を出た瞬間にエリゼとぶつかってしまう。

 どうやら彼女も温泉に入っていたのだろう。何か言っていたようだったが上手く聞き取れなかった。

 ぶつかった拍子に乱れてしまったのか、浴衣の胸元をサッと直している。


「に、兄様……お帰りなさいませ。も、もしかして温泉に入っていたのですか?」

「ああ、エリゼも入っていたのか」

「は、はい! あの……失礼します!」


 顔を真っ赤にしたエリゼが俯いて走り去っていく。

 眠る前に少し話でもしたかったのにどうしたのだろうと思ったリィンだったが、個室温泉は男湯と女湯に挟まれている事に気が付く。

 つまりエリゼもあの声を聴いてしまったのだろう。


「恥ずかしくて顔を赤くするのは当然か。エリゼはそういう話題は苦手そうだからな……」


 リィンはエリゼが引きずらなければいいなと思いながら部屋に帰るのだった。



 リィンが部屋に戻り父親であるテオと共に眠りについたころ。

 エリゼが泊まっている部屋はまだ灯りが消えていなかった。

 彼女の部屋には淫らな喘ぎ声が響いており、部屋の中はすでにいやらしい匂いが充満している。


「あああっ♡ あんっ♡ レックスさん♡ ふあああっ♡ ああああっ♡ 奥に当たっています♡ んひいいいっ♡」


 レックスは畳の上に敷かれた布団に寝転がり、自分に跨って腰を振って喘いでいる女性をカメラで撮っている。


「あんっ♡ レックスさん♡ 恥ずかしいです♡ あっ♡ ああああっ♡」

「へへ、ルシアさんのこんなエロい格好をみたら激写しないわけにはいかないぜ。ほら、もっと激しく腰を振ってオレも気持ちよくしてくれよ」

「は、はい♡ ああっ♡ んあっ♡ また大きくなって――ふああああっ♡」


 レックスに騎乗位でまたがって腰を振っているのは、エリゼの母親であるルシア・シュバルツァーだった。

 彼女は浴衣はだけて前が丸見えの状態で、いつもの清楚な雰囲気など微塵も見せずに腰を振っている。

 行為が始まる前にレックスが指から外してくれた結婚指輪は布団の隅に捨てられており、精液と愛液が付着して濁った輝きをしていた。

 エリゼはというと隣の布団で膣とアナルから精液を垂れ流してぐったりしている。

 リィンが家族旅行以外に人探しという目的があったように、エリゼとルシアも子作り旅行という大きな目的があったのだ。

 人妻が自分に跨って胸を激しく揺らしながら喘いでいる姿に興奮したレックスの肉棒がますます硬くなる。


「ルシアさんとの浮気セックスってこれで何回目だっけ?」

「んっ♡ はぁ♡ はぁ♡ お、覚えていません……♡ もう数えきれないほど――んひいいっ♡」


 レックスが激しく腰を突き上げるとルシアが甘イキしてしまう。


「旦那さんが家を空ける時とかはすぐに呼んでくれたよな? やっぱり欲求不満だったんだろ?」

「うぅ……主人はとても素敵な方ですが……んっ♡ あんっ♡ よ、夜の方はっ♡ ああああっ♡」

「オレのほうがいいんだろ?」

「そ、その通りです♡ あひいいっ♡ レックスさんに抱かれて私は女に戻れました♡ ふああっ♡ 主人がいない間にレックスさんに来ていただき、二人の寝室で夜を過ごすのが幸せすぎるのです♡ あんっ♡ ひあああっ♡」


 テオのことは愛しているが本当に気持ちいいセックスというものを知らなかったので、ルシアはすぐにレックスに溺れてしまった。

 今では身も心も完全に堕とされており、彼の子供が欲しいと全身が叫んでいる。

 すでに何度も中出しされており、腰を動かすたびに子宮の精液がタプンっと波打つ。


「んっ♡ んひいいっ♡ レックスさん♡ エリゼだけではなく私のような年増まで相手をしていただきありがとうございます♡」

「何言ってんだよ。オレは初めてルシアさんを見た時からセックスしたくてたまらなかったぜ。こんな美人な奥さんがいたら毎晩抱いて毎年孕ませるだろうな」

「あんっ♡ あああっ♡ お好きに孕ませてください♡ んっ♡ レックスさん♡ あああっ♡ んちゅ♡ れりゅうう♡ ちゅるるううう♡」


 ルシアが身体を倒してレックスと身体を密着させる。

 抱き合いながらキスをして腰を振り続け、膣の中で肉棒が一回り大きくなって震え始めたのを感じ取った。


「もう何回も出してるのにまだ孕ませたって感じがしないんだよな。今度こそ孕ませてやるぜ。愛してるぜルシアさん。旦那さんに内緒の浮気セックスでオレ達の子供を作ろうぜ」

「ちゅっ♡ ちゅるるうう♡ はい♡ 孕ませて下さい♡ レックスさん♡ お慕いしています♡ 愛しています♡ んああっ♡ ふああああっ♡」


 ――びゅるるるるうううううううううううううううっ!!


「ひああああっ♡ 熱い子種がたくさんっ♡ んあああああああああっ♡」


 ルシアの子宮に精液が追加されて、子宮がみっちりと広げられる感覚を堪能しながら絶頂する。

 レックスの首に腕を回して自分の胸を押し付け、唇も強く押し付けながら彼の全てを求める。

 人妻が自分に夢中になっているので当然レックスの気分は最高であり、ルシアの身体を抱きしめて彼女の温かさと雌の匂いを堪能しながら精液を送り込んでいく。

 レックスが腰をグイグイと押し付け、ルシアの方からも腰を押し付ける。二人の共同作業で子宮に精液を詰め込んでいく。

 やがてルシアの全身から力が抜けた瞬間に、レックスは彼女の尻を両手でつかむ。

 指が食い込むほどに力を込めて掴んで抱き寄せ、同時に腰を押し込むを最後の一発を放出した。


 ――ぷちゅ♡


(ああ……授かったのですね……♡)


 子宮にオスの遺伝子を受け入れた感覚を感じたルシアの身体がぶるっと震える。

 エリゼを授かった時には感じなかったが、今回は間違いなく受精したとわかった。

 自分が心から求めた男の子供を宿せたことを、そして自分がこの年齢でも女としての役割を果たせたことに安心感を覚える。


「はぁ……♡ はぁ……♡ レックスさん……授かったようです♡」

「へへ、とうとうルシアさんの子宮も完全攻略か。ここまで長かったぜ……」


 ルシアが離れて肉棒を抜くと、ごぽっと大量の精液が溢れてきた。

 まだ絶頂の余韻があり上手く体が動かないルシアの肩を抱き寄せるとレックスがカメラを構える。


「旦那さんに内緒で種付け完了っと。ルシアさんも嬉しいだろ?」

「……はい♡」


 レックスがパシャっと写真を撮る。


「ん……少し休ませていただいてもいいでしょうか? その間にレックスさんはエリゼを……♡」

「もちろんエリゼちゃんだって孕ませてやるぜ」

「お願いします♡ エリゼにもこの幸せを教えてあげてください♡」


 人妻に種付けをしてさらに昂っているレックスが、うつぶせになっていたエリゼを仰向けにする。


「あぁ……レックスさん……♡」


 エリゼも浴衣をはだけており前が丸見えだった。

 胸にもうなじにも無数のキスマークが付けられており、荒い呼吸をするたびに形のいい胸が上下している。

 レックスは布団に手を突いてエリゼに覆いかぶさると、正常位でゆっくりと挿入していく。


「ん――あああっ♡ ふああああああああっ♡」


 レックスの巨根を根元まで受け入れてエリゼが完全に正気に戻った。

 膣が肉棒でみちみちと広げられていく感覚が苦しいのに気持ちいい。

 レックスがエリゼの胸を揉みしだきながら動き始める。


「あんっ♡ ああああっ♡ レックスさん♡ んっ♡ 胸をそんなに――んひいいいっ♡」


 一緒に温泉に入った直後はスベスベだった肌だが、この部屋でもセックスをしたのですっかり汗まみれだ。

 しかし揉み心地も触り心地も極上であり、掌に吸い付いてくる感触を堪能しながら膣内を蹂躙していく。


「エリゼちゃんにも何回も中出ししてるのになかなか孕まないよな?」

「んあっ♡ も、申し訳ございません♡ ああっ♡ せっかくレックスさんのお情けを頂いてますのに、んひいいっ♡ ああああっ♡」

「やっぱりリィンのことが好きだから、俺の精子は受け取り拒否してるんじゃねーのか?」

「ふあああっ♡ そ、そんなことを言わないでください♡ あんっ♡ 私はいつでもレックスさんの赤ちゃんが欲しいと思っています♡ 私が欲しいのはレックスさんの赤ちゃんだけです♡」


 いつも通りリィンの名前を出して彼女を辱める。

 エリゼも本気で嫌がっておらず、背徳感を感じている事をレックスは知っているのだ。


「オレだってエリゼちゃんのことが好きで孕ませたいって思ってるんだから、今日こそは絶対に孕ませてやるからな」

「んあっ♡ あああっ♡ 嬉しいですレックスさん♡ に、妊娠させてください♡ 今日こそはきっと♡ んひいいっ♡」

「そんなこと言われたらますます興奮しちまうぜ。へへ、孕みやすいようにとびっきり濃いのを出してやる」


 興奮したほうが濃い精液が出るのならば、エリゼはどうすればレックスにもっと興奮してもらえるのかを考え始めた。

 しかし何時間もセックスをしているので思考が上手く纏まらない。

 レックスに胸を揉まれながら膣内を蹂躙されるのが気持ちよすぎて何も考えることができない。

 だが、アルフィンと共に抱かれて初めて好きと伝えた時のことを思い出す。


「レックスさん♡ んっ♡ レックスさんの……あっ♡ レ、レックスさん……の、ふあああっ♡」

「なんだよ?」

「んっ♡ んううううっ♡ お……おちんぽ……♡ 私の中で……暴れています♡」


 おちんぽ、とエリゼが口にした瞬間に膣内の肉棒がビクンっと跳ねる。


「ああっ♡ ま、また跳ねました♡ おちん……ぽ♡ レックスさんの逞しいおちんぽ♡ んひいいっ♡ あああああっ♡」


 エリゼの口から卑猥な言葉が出てきて、レックスの理性の糸がプツンッと切れた。

 彼女の胸から手を離すと両手を恋人繋ぎにして、そのまま布団に押し付けて覆いかぶさる。

 身体を密着させた屈曲位でエリゼの身体を壊す勢いで腰を打ち付けていく。


「んひいいいっ♡ おちんぽすごいです♡ んああっ♡ 私のおまんこでもっと気持ちよくなってください♡」

「エリゼちゃんがそんなこと言うなんてびっくりだぜ。突然どうしたんだ?」

「ふあああっ♡ す、少しでもレックスさんに興奮していただければと、ふあっ♡ 思いまして♡ あんっ♡ ふあああっ♡ おちんぽからザーメンをたくさん出して下さい♡」


 肉棒が更に一回り大きくなって震え始める。

 いつもと違うエリゼにレックスの興奮は最高潮に至り、子宮口を亀頭でぐりぐりといじめていく。

 自分が抱いている女を孕ませることしか考えられなくなり、獣のように腰を振って射精に向けて駆け上がる。

 エリゼもレックスが自分に夢中になり気持ちよくなってくれていることがわかるので、犯されているようなものなのにとてつもない快楽と多幸感に包まれていた。

 そして今まで以上に妊娠したいと、レックスの女としての役割を果たしたいと雌の本能が叫び、恋人繋ぎの両手をきつく握って自分の足をレックスの腰に絡める。

 もう何度も中出ししているのに今日一番濃い精液が込みあがってくるのを感じながら、レックスが一気にラストスパートをかけた。


「ちゅう♡ れりゅうう♡ レックスさん♡ ちゅっ♡ 愛しています♡ 大好きです♡ ずっとレックスさんの女でいさせてください♡ ちゅるるう♡」

「好きだエリゼちゃん! 孕め! 絶対に孕め! エリゼちゃんを孕ませてオレのほうがリィンよりもエリゼちゃんのことを好きだって証明してやる!」

「れりゅう♡ 証明して下さい♡ 私を一人の女性として必要としてくださったのは兄様ではなくレックスさんです♡ ちゅるるう♡ れりゅうう♡ 私が男性として見ているのもレックスさんだけです♡ んむっ♡ れりゅうう♡ レックスさんのおちんぽとザーメンで、私の全てをレックスさんだけのモノにしてください♡ ひあああっ♡」


 ――びゅるるるるうううううううううううううううっ!!


「んあああっ♡ レックスさん♡ 愛しています♡ 愛して――ふあああああああああっ♡」


 マグマのように熱くドロッとした精液を注がれてエリゼが絶頂する。

 レックスはキスをしながらの種付けプレスで精液が入る隙間など一切存在しないエリゼの子宮に無理矢理精液を詰め込む。

 エリゼはだいしゅきホールドでそれを受け止めて、射精された瞬間に「必ず受精する」という確信を感じていた。

 舌を絡め合わせてお互いの唾液を交換し合うようなキスをしているので口元から涎が垂れてしまっているが二人とも気にしない。

 子宮がみちみちと広がっていく感覚は何度味わってもたまらなく気持ちいいので、エリゼは何度もイってしまっていた。

 レックスもただ精液を放出するのではなく、尿道を固形物のように濃い精液が通っていく感覚が気持ちよすぎて腰が震えてしまっている。


「ちゅるるるう♡ レックスさん♡ ちゅう♡ 愛しています♡ 貴方だけをお慕いしています♡ ちゅるるう♡」

「好きだエリゼちゃん……孕め……! 絶対に孕め……! 愛してる……はら……め……っ!」


 射精の勢いが落ちてきても二人は愛の言葉を囁きながらお互いの体温を感じあっている。

 やがてエリゼの全身から力が抜けて、彼の腰に絡めている足の力や恋人繋ぎをしている両手も緩んでしまっていた。

 それでもレックスは腰をグイグイと押し付けている。

 好きな男がこれほどまでに自分を求めてくれていること、そして自分を孕ませたがっていることにエリゼの雌の部分が歓喜する。

 無意識の内にエリゼは恋人繋ぎの両手を強く握りなおし、レックスの腰に絡めている足もキュッと締めつける。

 それがトリガーになってレックスはどぴゅっと最後の一発をエリゼに送り込んだ。


 ――ぷちゅ♡


(あ……ようやく全てをレックスさんに……捧げられたのね……♡)


 子宮にレックスという存在を刻み付けられた瞬間に、エリゼの身体がぶるっと震えた。

 愛する男の子供を産めるという多幸感や自分もようやく女として生まれた役割を果たせた安心感が入り混じる。

 やがてねっとりとした唾液の糸を作りながら二人の唇が離れ、プツっとその糸が切れた瞬間にもう一度唇を重ねた。

 言葉を交わさなくとも孕ませたことも孕んだこともお互いに理解しあっている。

 レックスが体を起こすと肉棒を抜こうとするがなかなか抜けない。


「へへ、全然抜けねーや。エリゼちゃんのマンコがオレのチンポを離したくないって言ってるぜ」

「……♡ は、離したくないのは事実ですが……抜けないのはレックスさんのおちんぽがいつもよりも大きいからです♡ あ――んっ♡」


 ようやく肉棒が抜けるが、あまりにも濃い精液をだしたからか秘部からは少ししか精液が漏れてこない。

 その代わりに秘部と鈴口が太い精液の糸で繋がっていた。


「あぁ……すごいです……♡」


 エリゼが股を開いたまま体を起こして、ボーっとしながら秘部を眺める。

 秘部からは少しずつ精液が流れているのに、子宮の中の精液は全く減っていない気がする。

 今もレックスの精子が元気に子宮の中を泳いでいるのを感じた。

 秘部から伸びる精液の糸も全く切れず、肉棒を抜いてもレックスと繋がっているのだと思うと嬉しくなる。

 そしてとうとうレックスの子供を宿すことができたので、母性に満ちたうっとりした表情で自分の下腹部を優しく撫でていた。


「レックスさん……♡」


 無意識に最愛の男性の名前を呟くと、パシャっとシャッター音が響いた。

 今のエリゼをレックスが撮らないわけがないのだ。

 それと同時にようやく秘部と鈴口を繋いでいた精液の糸が切れたので、エリゼの肩を抱きよせるとカメラを構える。


「ようやくエリゼちゃんの子宮を攻略出来たぜ。いやー、長かったな」

「レックスさん♡ 私は今とても幸せです♡ 女に生まれたことを女神に感謝しています♡」

「何回でも女神に感謝させてやるからな」

「……はい♡」


 パシャっと記念写真を撮影すると、休憩を終えたルシアが逆側からレックスに寄り添ってきた。

 当然ルシアの肩も抱き、母娘二人を孕ませたレックスはご満悦で正面にカメラを置いてタイマーをセットする。


「シュバルツァー母娘を完全攻略しちゃったぜ。でも全然勃起が治まんねえから朝までヤリまくるとするか」

「はい♡ レックスさんの欲望を受け止めるのは私の役目ですから♡」

「体がもつかわかりませんが……私が気を失ってもレックスさんが満足するまで使ってください♡」


 エリゼとルシアを両脇に抱いて記念写真を撮り、3人のセックスは再開するのだった。



 エリゼと特別な思い出を共有した!

 レックスの好感度 ♥♥♥♥♥♥

 リィンの好感度 ☆☆☆☆☆


 ルシアと特別な思い出を共有した!

 レックスの好感度 ♥♥♥♥♥♥

 テオの好感度 ♡♡♡♡♡



 翌日の早朝。

 エリゼとルシアの泊まっている部屋からようやく喘ぎ声が消えた。

 二人の身体は汗やキスマークで酷いことになっており、髪もボサボサになっていた。

 三人で個室温泉に行こうということになり、軽く身体を拭いたところだった。


「はぁ……本当に幸せな時間でした♡」

「ええ……やっぱり女は男性に求められることが一番幸せなのですね♡」


 二人は浴衣を着ている途中なのにセックスのことを思い出して、余韻を堪能しながら浴衣を着る手を止めてしまう。

 前を開いたままで帯も結んでいないはしたない姿。テオやリィンの前では決して見せないであろう姿をレックスには普通に見せつけていた。

 そのレックスはというと二人の着替えシーンを何枚も写真に撮っている。


「も、もう、レックスさん♡」

「はやく着替えてください♡」

「こんなシャッターチャンスを逃すわけね―じゃん。あ、少し胸元をはだけてくれよ」

「……仕方のない方ですね♡」

「こんな姿を写真に撮りたいだなんて……♡」


 浴衣を着終わった二人にはだけてほしいと頼むと、エリゼとルシアが胸元をめくり谷間やキスマークを露出させる。

 それを大喜びでレックスが写真を撮ってようやく満足したようだった。 


「レックスさんはいつまで裸なのですか♡」

「だからルシアさん達の着替えをじっくり撮る必要があったんだっての」

「もう……お手伝いします♡」


 裸のレックスに二人が浴衣を着せ始める。

 浴衣を広げて腕を通して帯もキチンと結んでいく。

 その姿はまるで主に尽くす従者のようであり、夫に尽くす妻のようでもあった。

 結局レックスは二人に浴衣を着せてもらったが、エリゼとルシアは女の身体を使うこと以外でもレックスに尽くせたことを喜んでいる。


「母様、指輪はどうするのですか?」

「指輪? ……ああ、そういえば外していたのですね」


 セックスをする前に外した指輪は今でも布団の隅に置かれたままだ。

 レックスとの時間が濃密すぎて外していたということも忘れてしまっていた。

 あれをつければテオの妻に戻ってしまう。けれどもう少しだけレックスの女でいたい。


「まだ外したままでいいでしょう」

「そうですね。お気持ちはわかります。今の母様はレックスさんだけのモノですからね♡」

「ええ……その通りです♡」


 三人そろって温泉に向かうが、ドアのところでカメラを確認していたレックスの足が止まった。


「あ、カメラの感光クオーツを交換しないとな。先に行っててくれよ」


 感光クオーツを取りに鞄の所までレックスが戻る。


「まだ撮る気なのですね……♡」

「本当にレックスさんは困ったお方です……♡」


 困ったお方と言いながらも満更でもない表情でエリゼがドアを開く。


「っと、エリゼに母さんも。もう起きたんですか?」


 そして目の前にリィンがいたので二人が凍り付く。

 まだ早朝なので誰もいないと思っていたので完全に油断してしまっていたのだ。


「に、兄様!?」

「リィン……随分と早く起きたのですね」

「ええ。早朝の鍛錬をしようかと」

「旅行中くらいはお休みください!」

「いや、しかし鍛錬は――っ!」


 リィンの視線がルシアの胸元に集中する。

 その視線を浴びてルシアも自分の浴衣の状態に気が付く。

 先ほどレックスに胸元をはだけてほしいと言われて、そのまま直すのを忘れていたのだ。

 そのせいで谷間がくっきりと見えているどころかキスマークまで見えてしまっている。


「っ♡」


 ルシアが慌てて乱れていた浴衣を直し、ルシアほど乱れていなかったエリゼも反射的に浴衣の前を閉じて身をよじった。

 レックス以外の男に見られたくはない。

 本能的にそういう意識が刻まれてしまっているので当然の行動と言えるが、そんなに嫌なのかとリィンはショックを受けているようだった。

 そしてもう一つアクシデントが起こった。

 二人の子宮はレックスの精液が限界を超えて詰め込まれている。

 内側からみっちりと広げられている感覚を常に感じてレックスの精液が元気に泳いでいるのを感じて子宮が幸せになっている状態だ。

 少し歩くだけでタプタプと精液が波打つので勢いよく身をよじった瞬間に子宮の精液が激しく波打つ。


(あ……♡)

(レックスさんの子種が……♡)


 膣から精液が垂れてきてしまい、内ももをつたって床に落ちようとしていた。


「み、みっともない所を見せてしまいましたねリィン。少し浴衣が苦しかったものですから……っ♡」

「いえ……虫刺されですか? 薬が必要なら――」

「だ、大丈夫です!」

「にいさ――んっ♡ 兄様。あまりジロジロと見るのは帝国男子として――っ♡ いかがなものでしょうか!」


 リィンが何度も謝罪してくるが、エリゼもルシアもそんなものはいらないから早く行ってほしかった。

 やがてリィンがようやくその場から去り、二人は背中が見えなくなるまで見送る。


「母様……バレていませんよね?」

「おそらくは……」

「へへ、危なかったな」


 今まで入り口から見えない位置にいたレックスが二人の肩を抱き、浴衣の上から胸を揉みしだく。


「あんっ♡ レックスさん♡ んっ♡」

「バレちまうかと思ったぜ。ルシアさんはもろに谷間とかキスマーク見られたんじゃね?」

「んっ♡ ふああっ♡ む、虫刺されと勘違いしたようです……んっ♡」

「虫刺されねぇ……」


 浴衣の上から胸を揉んでいたレックスだったが、二人の浴衣の中に手を入れて乳房を直接揉みしだく。

 胸元が開き隠れていた無数のキスマークも露わになった。


「あぁ……レックスさん♡ 早く温泉に……んっ♡」

「そこでなら何をしてもかまいませんから♡ んっ♡ ああっ♡」

「へへ、それじゃあ行こうぜ」


 二人の美女を両脇に抱いてレックスが歩き出す。

 当然個室温泉に移動するまでの間も二人の胸を揉み続けるのだった。



「母様。今回は本当に楽しい旅行でしたね」

「ええ……本当に」


 旅行を終えてシュバルツァー一家は帝国に帰る列車を待っていた。

 二人は並んでベンチに座っており、旅行の思い出を色々と語り合っている。


「エリゼと母さんも楽しめたみたいですね」

「ああ。いつかまた家族4人で来たいものだ」

「そうですね父さん。いつか4人でまた来ましょう」


 こういった時間をこれからも沢山作れるようにしたい。

 そう決意しながらリィンがエリゼとルシアに目を向ける。


(あれ? 母さんが結婚指輪をしていない気が……)


 気のせいだろうか。遠くてよく見えないだけかもしれない。

 しかし思い返してみれば昨日あたりからしていなかったような気がする。

 ふたりはどこかうっとりした表情で、幸せそうに自分のお腹を撫でている。


「エリゼ……今度は家族5人でここに来たいですね♡」

「はい母様♡ いつか5人でまた来ましょう♡」


 5人?


「リィン。碧山楼の方々を鳳翼館に招く際のことだが……」

「え? は、はい」


 テオに話しかけられたリィンは、聞き間違いだろうと意識を切り替えるのだった。



 帝国時報社に勤めているレックスが、共和国に出張することになった。

 トワからそれを聞いたリィンは彼に連絡を取り、共和国に向かう日に見送りに行くことにした。


「見送りに来てくれてありがとうなリィン。それじゃあちょっくら共和国に行ってくるぜ」


 カルバード共和国の首都イーディス。そこにあるイーディス中央駅行きの便に乗るレックスは、国外に出張する雰囲気には見えない。


「トワ先輩が言うにはここ最近忙しそうにしていたみたいだけど、疲れとかは大丈夫なのか?」

「うーん、ここ数か月はちょっと疲れたかな。けど一通りの知り合いには挨拶も済ませたし、置き土産もしっかりと置いてきたからな。へへ、欲しがってる人が多くて大変だったぜ」


 置き土産とはいったい何のことだろう。


「それならいいんだ。向こうでも頑張ってくれ」

「おう、まだ見ぬカワイコちゃんがオレを呼んでるぜ! あ、そうだ。忘れるところだった。ほら、これやるよ。前に約束したオレのカワイコちゃんコレクション」


 そう言ってレックスが2冊のアルバムが入った袋を渡してくる。


「ああ……そういえばそんなこと言ってたような……まぁせっかくだから貰っておくよ。二冊もあるのか」

「絶対にリィンも気に入るぜ。それじゃあまた会おうぜ。次に会った時は彼女の一人でも紹介してくれよなー!」


 手を振ってレックスが列車に乗り込む。

 ドアが閉まって動き出し、リィンは見えなくなるまでその場で見送るのだった。

 レックスとは学生時代からの付き合い。Ⅶ組ではないとはいえ同期ではあるし、社会人になってからも黄昏が終わった後は第Ⅱ分校の取材などで顔を会わせる機会が多かった。

 少し寂しくなるなと思いながらも彼は帰路につく。

 寮に戻ると椅子に腰かけて、早速レックスからもらったカワイコちゃんコレクションというものを開いてみた。


「アリサの写真……いや、Ⅶ組のみんなか。ちょっとしたアルバムみたいだな」


 中にはかつてレックスやヴィヴィの仕事を手伝ったお礼に貰ったブロマイドのようなものが無数に貼られていた。

 Ⅶ組から始まりトールズ第Ⅱ分校の生徒や教官。新しく主計課の担当になったイサラの写真やトールズ本校のエイダの写真もある。

 トールズのOBもいて、最近は顔を会わせていないリィンの同期であるモニカ、コレット、ポーラ。そして先輩のフリーデル、クララ、ドロテにアンゼリカ。

 取材のときに撮影したのか、アリサの母のイリーナの写真まである。

 アルフィンの母親であり皇妃のプリシラに、オリヴァルトと結婚したシェラザード。

 トワの叔母であるマーサ。フィオナの親友であるアグネス。ヴァンダール流を学んでいるレイフォンとエレン。マキアスの幼馴染であるパティリー。ウェインの妹であるマイカ。

 アッシュに悪い男に食われるとからかわれていたシスターのオルファ。アッシュの母の知り合いで彼を弟のように思っているジュリア。

 依頼で知り合った《イカロス・マート》の店員のカティ。ラクウェルでミゲルを追いかけた時に見かけた仲睦まじい夫婦のメリチェル。

 ミュゼの実家であるイーグレット伯爵家に仕えるメイドのセツナ。フェリスの実家であるフロラルド伯爵家に仕えるカーラとレニ。

 船員酒場をやっておりレオノーラを娘のように感じているミランダに《リヴィエラコート》の店員のシトリン。

 黄昏の時に助けてもらったエリンの里の人たちもいる。

 数多くの男性を魅了していたがその正体は魔女のマージョリー。薬師のアウラに宿酒場《月影亭》のライザ。ライザの娘で外の世界に憧れて在野の魔女を目指しているニーナ。

 ノルド高原の人達とも知り合いだったのか、ガイウスの母親であるファトマと妹であるシーダ。そしてガイウスの弟トーマの恋人であるシャルの写真もあった。

 クロスベルの人たちの写真もある。

 かつて助けたエリィの母であるディアナ。警備隊のソーニャ。聖ウルスラ医科大学のセイランド教授。クロスベル通信社のグレイス。ナインヴァリの女店主アシュリー。

 元帝国開放戦線のメンバーで今は聖杯騎士団のスカーレット。北方戦役で知り合ったラヴィの写真もある。


「いつの間に知り合ったんだろうな……お、今度はツーショットか」


 ページをめくり続けると今度は複数が写っている写真になった。

 エリゼとオリエ。剣術を教わっていた時に撮ったのかもしれない。

 ティータと彼女の母親のエリカ。ティータは嬉しそうだが子煩悩なはずのエリカがなぜか複雑そうな表情だ。

 セシルとシズク。シズクは入院していた時にセシルにとても世話になったらしい。

 アルフィンとクローゼ。帝国の至宝とリベールの至宝が一緒に写っているなどとても貴重だ。

 リィンがどんどんページをめくっていくと、最後はアリサとエリィとエステルの3人の写真だった。

 生まれた場所が違う3人が国境を越えて友人になったのだと思うと感慨深いものがある。


「本当にすごい数の写真だな……俺の知り合いがほとんどいるじゃないか――ん?」


 最後まで見てちょっとした違和感に気が付く。

 写真に写っている人たちが、なにやら服装が崩れているように思えるのだ。

 いつもよりもボタンを多く外していたり、胸元が大きく開けていたりしている。

 気のせいかと思って写真を見直してみたが気のせいではない。一枚残らず全ての写真の服が着崩れている。


「激しい運動でもした後に撮ったのか? とりあえず二冊目も見てみるか」


 一冊目を閉じて二冊目を開く。


「……え?」


 中身を見た瞬間にリィンは自分の目を疑った。

 見間違いかと思ったが何度見ても見間違いではない。

 1ページ目には1冊目と同じくアリサの写真があった。

 しかし、彼女は生まれたままの姿で立っていたのだ。


「こ、これは……」


 写真とは言え初めて見るアリサの裸にリィンは言葉を失う。

 美人だと思っていたがこうしてみると美人という言葉ですら足りないほどだ。

 ユウナが初めて見た時に小柄なのにスタイルがいいと言っていたが、思わず息を飲んでしまうほど魅力的だった。

 そして彼女の秘部からは白いものが垂れてきている。

 まさかこれは精液だろうか。

 レックスとアリサが恋人同士? 二人はセックスをしている?

 写真は様々な種類がある。

 アリサが正常位でセックスしている写真。騎乗位で腰を振っている写真。男性器……おそらくレックスのモノを舐めている写真。

 サイズの大きいYシャツだけを羽織って、とても幸せそうな顔をしている写真。

 あまりのショックに冷静な思考を失うリィンだったが、手が勝手にページをめくってしまう。


「ラ、ラウラ……フィーまで……い、いや……これはまさか……」


 ページをめくるとラウラとフィーの写真もあった。

 彼女達だけではない。

 エマ、セリーヌ、ミリアム、サラ、ユウナ、アルティナ、ミュゼ。

 Ⅶ組と呼べる全員の写真が存在している。

 あまりの内容に目の前が真っ白になりそうだった。

 もしかしてレックスはⅦ組の女性たちを脅しているのかなどと考えてしまう。

 写真の中にはアルバムの余白にコメントのようなものが書き込まれているものもある。

 リィンは自然とコメントが載っている写真を目で追ってしまう。

 ラウラが疲れ果てたといった感じで腕で目隠しをしてベッドに寝ている写真。裸体にいくつも東方文字の正が書かれているが、それにはかつてリィンがプレゼントした口紅が使われていた。


「■月▲日。今日こそは絶対に勝つと意気込んできたラウラをいつも通り返り討ち。イカせた数だけ正の文字を書いて他にもいろいろ落書きしてオレには勝てないことをわからせてやった。懲りずにまた挑んでくるみたいだけど何回でも返り討ちにしてやるぜ」


 フィーが裸で後ろに手を組んで立っている写真。この写真は何枚もありどれも彼女の身長や胸の大きさが違うので、リィンの知らないフィーの身体の成長をレックスは全て記録したのだろう。


「●月▲日。定期的に撮っている身体の成長記録の写真。フィーは初めて抱いた時と比べてどんどんスタイルがよくなっていく。本人はレックスがわたしを女にしたせいだとか言ってる。これからも成長を記録してほしいってパイズリされながら頼まれたけど任せとけ」


 エマが眼鏡をかけたままパイズリして、顔と眼鏡に精液をかけられている写真。その後に眼鏡を外して嬉しそうに精液を舐めとっている写真もあった。


「▲月✕日。もう眼鏡をしなくなったエマだけど頼んだら眼鏡をかけてパイズリしてくれた。この日はエマの胸を枕にして寝たけど相変わらず寝心地抜群で疲れもスッキリ。お礼に寝起きに中出しキメてやったら喜んでくれたぜ」


 セリーヌがそっぽを向きながらもレックスの肉棒を尻尾で扱いている写真。その写真の隅に写っているピンクのリボンはかつてリィンがプレゼントしたものだが、精液で汚れてしまっていた。


「●月■日。セリーヌはエマの目を盗んで一人で会いに来るときが多いけど、他のメスの匂いがするって不機嫌になると尻尾でしかしてくれなくなるんだよなぁ。けど結局我慢できなくなっておねだりしてくるから中出ししてやると機嫌を直してくれる。このあとも前と後ろに何発も出してやったら満足したのかオレの腕の中でぐっすり寝ちまった。当然寝顔も激写」


 ミリアムがユーシスに抱き着くように「どーん!」とレックスに抱き着いて離れようとしない写真。違いがあるとすればミリアムは生まれたままの姿だということだ。


「✕月●日。風呂上がりにいつも通りミリアムに抱き着かれた。スベスベの肌にムラムラしてその場でもう一発。二発目はぶっかけて結局風呂に入りなおすことになってそのまま風呂で何時間も続けちまったぜ」


 サラが壁に手をついて尻を突き出しながら振り向いている写真。なんと膣からではなく肛門から大量の精液を垂れ流している。


「✕月■日。サラさんのアナル処女ゲット。レックスに初めてを捧げられなかったのが残念って言ってたから後ろの初めてをいただきました。その日はひたすらアナル開発。数日たっても違和感が消えないとか文句を言ってたけど次に会った時もアナルに入れてとおねだりされたからハマっちまったみたいだぜ」


 ユウナが制服のスカートをめくっている写真。スカートの下のショーツには使用済みのコンドームが5つもぶら下がっていた。


「▲月●日。ユウナちゃんに使用済みコンドームをぶら下げて部活をしてもらいました。ヘンタイとか言いながらやってくれるのがユウナちゃんらしいぜ。不機嫌だった理由は恥ずかしかったこともあるけどゴムなんて使わないで中に出してほしかったらしい。可愛すぎたからその日は次の日の朝までゴムハメの倍は中出しキメてやったぜ」


 アルティナが玉舐め手コキをしている写真。無表情でリィンの要請をサポートしてくれていた彼女が、愛情がたっぷり感じられる活き活きした表情でレックスが気持ちよくなれるようにサポートをしている。


「■月●日。データ収集が得意なアルティナちゃんは会うたびにいろんなテクを覚えてる。どうやらオレを喜ばせたくて導力ネットで色々調べてるらしい。今日も愛情がたっぷり籠ったフェラで気持ちよくなるサポートをしてくれたぜ」


 ミュゼが風呂でレックスの身体を洗っている写真。水着を着てリィンの背中を流していた彼女が、裸で自分の胸をスポンジ代わりにしてレックスを洗っている。


「▲月■日。セックスの後にミュゼちゃんが身体を洗ってくれた。スベスベの肌と柔らかい胸は最高に気持ちいいスポンジだったけど、洗ってる最中にミュゼちゃんがイッちまって最後までうまく洗えなかった。お仕置きは抜かずの五発だったけどご褒美だったかもしれないぜ」


 全員が立ったまま精液を垂れ流している写真から始まり、レックスに肩を抱かれたツーショットで〆られている。

 複数の女性と肉体関係を持つなど問題があると思うのだが、写真の中のみんなは全員が幸せそうな表情をしているのでリィンが文句を言う資格はないのかもしれない。

 リィンはこの中の誰とも付き合っているわけではないのだから。

 呆然としているとARCUSⅡがなっている事に気が付き、リィンは相手を確認しないで通信にでる。


『もしもし、リィン? 今いいかしら?』


 通信はアリサからだった。

 彼女がセックスしている写真を見てしまったばかりなので非常に気まずい。


「アリサ……どうしたんだ?」

『レックスを見送ったんでしょう? 彼、大丈夫そうだったかしら?』

「あ、ああ……」


 レックスの名前が出てきて言葉を失うとアリサが慌て始める。


『ま、まさか何かトラブルがあったの? レックスは大丈夫!?』

「い、いや。何も心配ないよ。体調が悪そうだったとかそういう話も聞いていない」

『そう……よかったわ』


 心の底から安心しているのが伝わってくる。

 これは恋愛事に鈍いリィンでもはっきりとわかる。むしろどうして今まで気が付かなかったのだろうか。

 けれど、アリサはレックスが複数の女性に手を出している事を知っているのだろうか。


「ア、アリサは見送りに来なかったんだな」

『本当は行きたかったんだけどね。私自身は少し前に挨拶もちゃんと済ませたから……♡』


 アリサの声に色気のようなものを帯びたのを感じた。

 挨拶の内容も今のリィンならたやすく想像できる。


『彼もいろんな人に挨拶を済ませる必要があったみたいで、ここ数か月は大変だったみたいよ』

「そ、そうか……」


 その言葉を聞いてリィンはレックスが「数か月の間に一通りの知り合いには挨拶も済ませた」と言った事を思い出した。

 10人に挨拶を行うのに数か月もかかるのだろうか。そして以前トワと話したことも思い出す。


(そういえば2週間ほど前に、トワ先輩がレックスと共和国行きの応援も含めて食事に行くと言っていたな。ここにはトワ先輩の写真はないが……まさか……)

『リィン? どうかしたの?』

「い、いや……」


 ページを最初の方に戻してアリサの写真を見る。

 髪はボサボサでキスマークだらけのアリサがレックスに肩を抱かれている写真を。

 

「●月✕日。アリサの処女ゲット記念写真。学生の頃から超美少女で大人になってさらに美人でエロくなってたから絶対に彼氏がいると思ってたアリサが処女だったのはマジで驚いた。いざ抱いてみると学生時代に真っ先に手を出さなかったことを後悔しちゃったぜ。顔も胸も尻もマンコもどこも最高過ぎて次の日の朝まで夢中でやっちゃいました。間違いなくこの日までの人生で一番出した日だったぜ」


 まるで複数の男に犯されたのではないかと思うほどアリサの身体は酷い状態なのに、どうしてこんなにも安らかな表情をしているのだろうか。

 もしも自分がアリサと恋人同士になったのなら、彼女をこんな顔にできたのだろうか。


『ちょっとリィン、本当に大丈夫なの? 具合が悪いなら無理しないで。すぐに通信を切るから早く休んでちょうだい。それとも誰か人を呼んだ方がいいかしら?』


 黙っているリィンをアリサが心配してくれている。

 自分を心配してくれるのは学生時代から変わらない。

 けれど彼女はレックスによって変えられてしまった。


「すまない、少し疲れているみたいだ。アリサの言う通り今日は早めに休むよ」

『そ、そうだったのね。そんな時に通信なんかしちゃってごめんなさい。ゆっくり休んで』

「ああ、おやすみ」


 通信が切れる。

 リィンは椅子にもたれかかって天井を仰ぎしばらくボーとしていたが、やがてコレクションのページを再びめくり始める。

 そして最後の写真。

 そこにはⅦ組の女性メンバーが……かつて幻想機動要塞に共に乗り込んで未来をつかみ取った者たちが映っていた。

 アリサ、ラウラ、フィー、エマ、セリーヌ、ミリアム、サラ、ユウナ、アルティナ、ミュゼ。

 誰一人として服は着ておらず、一人残らず全身にキスマークが付けられている。

 精液もかけられており秘部やアナルが見える者達は一人残らずそこから精液が垂れていた。

 サラやエマなどいつも髪を結んでいる者達は、全員解けて髪型が崩れてしまっている。

 全員でレックスに抱かれたのだろうか。もしそうならいったいどれほど交わったのかリィンには想像もつかない。

 そして彼女たちの身体にはリィンがラウラに送ったルージュで文字が書かれている。

 胸に一文字ずつ書かれている文字を順番に繋げて読んでみるとROUND OF REXと書かれていた。

 Ⅶの輪ではなくレックスの輪。リィンが全く知らないうちに彼女たちはレックスを中心とした繋がりを得ていたのだろう。

 この最後の写真にはコメントがないので、どんなことがあったのかは想像するしかない。

 どんな状況だったのか。どんなことをしたのか。どれくらいの時間したのか。

 それらは何一つわからない。一生知ることができない。そのことに嫉妬して悔しさがこみあげてくる。

 それでもわかることが――いや、わかってしまう事がある。

 この写真に写っている10人全員がレックスの輪の中に自分がいることに、そして女に生まれたことを女神に感謝している。

 それだけは輪の外にいるリィンにも一目でわかってしまった。


「とりあえずこれはしまっておくか……レックスには悪いがもう見ないようにしよう」


 リィンが二冊のコレクションをクローゼットの奥にしまう。

 ベッドに仰向けになるが悶々とした気持ちが収まらないどころか様々なことを考えてしまう。

 やはりレックスはあの10人以外の女性とも関係を持っているのだろうか?

 Ⅶ組だけではなくトールズや帝国……それどころかリベールやクロスベルのコレクションもあるのではないか?

 レックスの輪を共和国の方にも広げに行ったのではないか?

 そして以前、共和国に家族旅行に行った時のことを思い出した。


「ま、まさかエリゼに限って……あり得ないよな……」


 あのエリゼが複数の女性と関係を持つような男に身体を許すなど絶対にありえない。

 そう思い直してリィンは眠りにつくのだった。

 しかしもう見ないと決めたにもかかわらず、数日に一回は見直すだけではなくオカズにしてしまう事になることをリィンはまだ知らない。

 そしてエリゼだけではなくトワなど知り合いの女性に会うたびに「もしかしてレックスと……」と思ってしまう事になることを彼はまだ知らないのだった。



 リベール王国に存在するジェニス王立学園。その職員室から一人の女子生徒が出てきた。

 スミレ色の髪を持つ美少女であるレン・ブライトは、ARCUSⅡを取り出すと通信をかける。


『もしもし、どうしたのレンちゃん?』


 通信相手はレンの親友のティータ・ラッセルだ。


「ティータ。あの話だけど今先生にも話を通したわよ」

『そっか。これでレンちゃんは共和国に行っちゃうんだね……』

「ええ。交換留学制度を利用してアラミス高等学校に行くわ」


 教師には話を通したので、あとは正式な手続きが済めばレンは1208年の春から共和国きっての名門校であるアラミス高等学校に通うことになる。

 ティータだけではなくエステル達にも当然話をしてあった。


『寂しくなるなぁ……』

「別に会えなくなるわけじゃないでしょう」

『そうだけど……通信でたくさんお話ししようね!』

「はいはい」


 そっけない態度を取りながらもティータと離れるのはレンも寂しいので、通信をする約束ができたのは嬉しく思っていた。


『そういえば前はわたしだけがレックスさん近くにいたけど今度は反対だね』

「……なんのことかしら?」

『なんのことって……レックスさんの共和国行きが決まったから近くにいたかっただけじゃないの? 確かレックスさんもアラミス高等学校がある共和国の首都に出張なんでしょ?』

「……そんなわけないでしょう」


 そう言いつつもレンの顔は赤くなっている。


『ほんとかなぁ。レンちゃんなら平気だと思うけど何かあったらすぐにわたしやエステルお姉ちゃん達に知らせてね。あとレックスさんにもレンちゃんのことをお願いしますって頼んでおくから』

「余計なお世話よ。むしろレックスの方が慣れない環境で疲れてレンに甘えてくるんじゃないかしら。その時はレディとして甘えさせてあげようかしら」

『あぅ……レックスさんにはいつも甘えさせてもらってるけど、わたしにもちょっとは甘えてくれないかな……疲れている時にお料理を食べてもらうだけじゃなくて……あ、そうだ。レックスさんが出張に行く前に二人でお祝いに行こっか?』

「考えておくわ」

『やったぁ。それじゃあレンちゃん、またね』


 ティータが通信を切ったのでARCUSⅡをしまう。


「ふう……どうやら学生寮に住むことになりそうだけど……念のためセカンドハウスもいくつか確保しておこうかしらね♡」


 防音がしっかりしてるのが最低条件だと思いながらレンは交換留学の準備を進めるのだった。

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