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pixiv様に投稿した物に中盤に追加シーンを加えたものです。





(はぁ……最近多いわね)


 それは4月の事。

 エレボニア帝国の皇女であるアルフィン・ライゼ・アルノールは、まさか自分はそんなことをされるとは思っていなかった。

 先ほどから二人の男性が熱心に話しかけてくる。どうやら貴族のようだが、アルフィンは見たことがない。

 ナンパ……というものではないだろう。自分にそんなことをすればどうなるのか帝国の人間なら誰でもわかるはず。

 アルフィンは今年社交界デビューをするので、今の内から少しでも近づいておこうと夢を見る下級貴族も出てくるのだ。

 けれど今回は少し長い。どこかに誘われているがもしかして本当にナンパだろうか。正直言ってもう勘弁してほしい。

 だんだんと恐怖すら感じてくる。自分の事はともかく、一緒にいるエリゼにまで迷惑をかけているのが心が痛む。

 彼女が自分を庇ってくれるのも本当に申し訳ない。こんな時……あの人がいてくれたら。


(リィンさん……助けてください……) 


 心の中でアルフィンがその名を読んだ時。


「あ、見つけた。エリゼ会長。エリゼ・シュバルツァー会長!」


 その男ではない誰かの声が聞こえた。

 声のほうを見ると、カメラを持った男性が近づいてくる。


「おい、何だ君は? 今は――」

「帝国時報のレックスです。取材の件で伺ったんですが、今大丈夫ですかー?」

「え……え、ええ。ちょうど今行こうとしていたところです。お久しぶりですねレックスさん」


 エリゼがレックスと呼んだ男性に頭を下げる。

 アルフィンもどこかで彼を見たことがある気がするのだが、よく思い出せない。


「シュバルツァー会長――ってオレ堅苦しいの苦手なんでタメ口でいい? 学生のころはそうだったし。いやー、リィンと一緒に写真を撮った時と比べてかなり美人になったな」

「ふふ、ありがとうございます。あの時は本当にありがとうございました」

「リィンも今では《灰色の騎士》とか呼ばれてて、今月から新設されたトールズ第Ⅱ分校の教官だっけ。はは、エリゼちゃんにちょっかいをかけようとしてリィンに睨まれた時が懐かしいぜ。あの時はマジで殺されるかと思ったよ」

「あはは……あの時は兄が失礼しました」

「リィンさんは妹のエリゼの事になると人が変わりますからね。今だってちょっかいをかけたなどと知られたら――」

「や、やめてくださいよ!」


 アルフィンはレックスの事は思い出せないが、この二人を追い払おうとしてくれるのはわかる。

 故にアシスト行うと、貴族二人はだんだんと顔が青くなる。

 目の前の黒髪の少女の兄は、帝国の英雄である《灰色の騎士》だということ。

 そして妹に迷惑をかける男は許さないという事。

 自分たちは今何をしていた?


「ところでこの人たちはエリゼちゃん達の知り合い?」

「い、いや。少し挨拶をしただけだ。失礼する」

「それではアルフィン殿下。ごきげんよう」


 二人はそそくさと逃げるように去っていった。


「はぁ……助かりました。改めてお久しぶりですレックスさん。それとありがとうございました」

「いやいや、気にしないでくれよ。エリゼちゃんに何かあったらリィンも悲しむ――どころじゃねーと思うしさ」

「あの……察するにトールズの方でしょうか? 確かカレイジャスに乗っていらしたような……」

「あ、はい。リィンと同期のレックスです。初めましてアルフィン殿下」

「初めまして。助けていただきありがとうございます」


 ぺこりと丁寧に頭を下げると、今度はレックスが申し訳なさそうな表情になった。


「エリゼちゃん、リィンの名前を使って追い払った感じになってごめんな。アイツが《灰色の騎士》って呼ばれ方があまり好きじゃないって知ってるのに使っちまった」


 レックスは一年間リィンが《灰色の騎士》として《要請》に応えてきたことを知っている。

 詳しい内容までは知らないが、彼がそう呼ばれることを嬉しく思ってないことくらいはわかるのだ。

 だから《灰色の騎士》の名前を使って追い払ったことは、リィンに対してもエリゼに対しても少し申し訳なく思ってしまう。


「そ、そんな。お気になさらないでください」


 兄はそんなことで怒ったりはしない。

 なにより、兄の事をわかってくれる人が《Ⅶ組》の人達以外にもいることをエリゼは嬉しく思う。


「まともにお話しするのは学院祭の時以来ですね。あの時は兄と一緒に写真を撮っていただきありがとうございました」

「覚えててくれて助かったぜ」

「なるほど……その時にレックスさんはエリゼにちょっかいをかけてリィンさんを怒らせてしまったのですね?」

「い、いやいや! そこは嘘ですって!」


 クスクスと笑い合い、レックスは生徒会長になったエリゼに本当に取材に来たことを伝えた。

 これからも何回か来るかもしれない。ということも。

 助けてもらったお礼も兼ねて三人で取材をしながらお茶をして、連絡先も交換してその日は別れる。

 二人とレックスの交流はその日から始まった。

 帝都という近くにいる大人の男性。

 女学院にいることで男性との交流は極めて少ない二人にとって、レックスは貴重な男性の交流相手。

 頻繁に会うというわけではないが、導力メールや通信のやり取りは何度も行う関係になり、あっという間にリィンの次くらいには親しい男性となった。

 そしてリィンには相談しにくい事などもレックスには相談するようになった。


「レックスさん。お話を聞いてくださってありがとうございました」


 アルフィンはいつものように通信でレックスと話していた。

 クロスベルでの出来事は彼女にとってもショックな出来事であり、どうしても誰かに話を聞いてほしかったのだ。


「アルフィン殿下のお力になれるならいいですって。正直言って俺にはどうしようもないですけど、話すだけで楽になるならいくらでも聞きますよ」

「いえ……本当にありがとうございます。セドリックの事も」


 顔が見えないから弱音もはきやすいのかもしれない。

 適度な距離感がいいのかもしれない。

 それとも……それとも?

 それともなんなのだろう?


「エリゼちゃんもかなり殿下の事を心配してましたよ。最近一緒に食事をする時も元気がなくてあまり食べないとか。よく見てくれるいいご友人ですね」

「エリゼにまで……はい、最高の親友です。食事のほうは……だいぶ気持ちが落ち着きましたので、もう大丈夫かと。レックスさんもお仕事で大変でしょうけど、キチンと食べてらっしゃいますか?」

「……も、もちろん」


 今の間は何だろうか?


「……レックスさん?」

「い、いえ。最近忙しくて……」

「ダメです! わたくしがいうのもなんですが、しっかり食べないと身体を壊してしまいます!」


 彼が体調を崩したところを想像して背筋に寒気が走る。


「は、はい。オレも気を付けます。栄養をしっかり取らないとですよね」

「その通りです。な、何でしたら……今度一緒にランチにでも……」

「はは、嬉しいですね。せっかくなら殿下の手料理を食べてみたい気がしますが」


 手料理を食べてみたいと言われて思わずドキッとした。

 今の言葉は本当だろうか。では例えば、自分が料理を作りにいくと言えば……


「ほ、本当ですか? レックスさんがお望みでしたら、その……練習しておきますので……レックスさんのお家に作りに伺っても……」

「いいんですか!?」


 通信の向こうからでも大喜びだとわかる声。


「それなら期待しておきますけど、あくまで自分の体調を第一に考えてくださいよ。料理の練習で体調を崩したとかは絶対になしでお願いします」

「は、はい。わかりました……で、では詳しい日程などは後程……はい……はい……し、失礼しますっ!」


 ピッと通信を切る。

 今、自分は何と言っただろうか?

 エレボニア帝国の皇女である自分が、男の家に料理を作りに行く約束をした。

 そしてレックスはそれを平然と受けた。

 とんでもないことをしてしまったのだが、不思議なことに全く嫌ではない。


「お、お料理の練習っ! 練習をしないと!」


 その日からアルフィンはしばらく忙しそうに、そして嬉しそうにしていたという。

 そして6月10日の昼過ぎ。エリゼの元にあるものが届いた。

 それを見たエリゼはどうするべきか悩み、自分では決められずに彼に通信を送る。


「――ということなんです。兄は今大変な時ですし、届けに行っても大丈夫かどうか……」


 通信相手はもちろんレックスだ。

 どうやら父と老師から手紙が届いたのだが、今忙しそうにしている兄に会いに行ってもいいのか不安だったのだ。


「前々から様子を見に行っても大丈夫かなって言ってたしなぁ」


 本当はもっと早く行きたかったのだが「兄に迷惑がかかるかもしれない」と行く勇気が出なかった。

 そのことも何度もレックスに相談している。


「……オレの思い込みかもしれないけどさ。エリゼちゃんが会いに行って、リィンが迷惑そうな顔をするのが全然イメージできないぜ?」

「そ、そうでしょうか?」

「それにその手紙ってリィンにとっても大切な物だと思うし、早く届けたいって気持ちもわかるよ。つーかさ、エリゼちゃん自身もリィンに会いに行きたいんじゃねーの?」

「そんなことは……」


 エリゼの顔が赤く染まる。


「リィンの事も心配だけど、オレはエリゼちゃんのことも心配だよ。生徒会長は大変だろうし、リィン以外にもアルフィン殿下の事も気にかけてる。たまには自分のために行動してみなって。リィンに会うのはエリゼちゃんにとってもいい気分転換になるだろうしさ」

「レックスさん……」


 確かにいい気分転換になると思うが、それ以上にレックスが自分を心配してくれていたことが嬉しい。

 胸に温かいものが生まれる。これはなんだろう?


「あー、じゃあこういうのはどうだ。前に聞いたけど、クロスベルで第Ⅱ分校の生徒に挨拶しに行くって言ったんだろ? それもしっかりやらないとダメだって。いい機会だから行って来いよ」

「……そうですね。シュバルツァー家の者として、約束をたがえるわけには参りません」

「だろ? リィンも忙しいなら案外洗濯物とか溜まってるかもしれないぜ。そういうのを片付けてもらうだけで十分助かるしさ」

「なるほど……それもありそうですね。ふふ、やっぱり行くことにします。ありがとうございましたレックスさん」

「別に何もしてないけどな」


 そんなことはない。こうして自分の背中を押してくれる人などなかなかいないのだから。


「では今から向かうとして……最終で戻ってこれますね。すぐに行ってきます」

「おう、気を付けて――って今すぐ行って最終で戻る? 女の子がそれは危ないって。明日は日曜なんだから――」

「ふふ、近いので問題ありません。それでは準備がありますので。レックスさん、失礼します」


 お辞儀をして通信を切る。軽く準備をして部屋から出ると人にぶつかりそうになった。


「きゃっ、エリゼ? そんなに慌ててどうしたの?」

「ひ、姫様? 申し訳ございません……あの、今から兄様のところへ行ってきます」


 エリゼが事情を話す。


「なるほど……それは確かに届けて差し上げたほうがいいわ。それにエリゼだって愛しのリィンさんに会いたいでしょうし♡」

「い、愛しの……あの、よろしければ姫様もいかがですか?」

「いえ、今回は遠慮しておくわ。気を付けて行ってきてね」

「ふふ、レックスさんにも言われました。では行ってまいります」


 ぺこりとお辞儀をしてエリゼが去っていった。

 レックスに背中を押されてエリゼはリィンに会いにいった。


「エリゼ……勇気を出したのね。わたくしも勇気を出してみようかしら」


 それでも通信するのは怖くて、レックスに導力メールを打つ。

 突然ですが、以前お料理を作りに行くと言ったお約束、今日ではだめですか?

 送信。

 もっとうまい文章を書きたかったが、胸がどきどきして無理だった。

 5分後の返信が来るまでARCUSⅡをずっと両手で握っていた。

 メールには今日でも大丈夫だという事。

 そして待ち合わせの時刻と場所が示されていた。

 文章を何度も見直して、わかりましたと返信。

 現実味がなくてメールを見直し、アルフィンが動き出したのは10分後だった。

 久しぶりにレックスに会える。

 午前中に少し汗をかいてしまったことを思い出して、アルフィンはまず入浴して身体を清めた。

 無意識のうちに入念に体を磨き、風呂上りに鏡の前で何度も自分の姿を見直す。

 制服を着て化粧もして……いつも通りにしていたはずなのだが、どこかおかしい気がして何度もやり直してしまった。

 ようやく終わった後、どうしてこんなに身綺麗にしているんだろうと自分でも首を捻る。

 けれど待ち合わせの時間が迫っていたので、それの答えが出せないままアルフィンは待ち合わせ場所に向かった。

 到着したのは15分前。すでに彼はそこにいた。


「レックスさん!」


 自分でも驚くくらいの弾んだ声。

 彼が振り向いてアルフィンに気が付く。


「お久しぶりですね殿下」

「ええ、お久しぶりです」


 直接会うのは久しぶりで胸が高鳴る。でもレックスはなぜかポカンとしている。


「どうかされましたか?」

「い、いえ……なんだか今日の殿下は滅茶苦茶綺麗っつーか。いつも綺麗なんですけどね」

「そ、そうでしょうか? いつもと変わらないと思います」


 アルフィンは内心大はしゃぎであった。

 いつもよりしっかり準備をしたおかげでレックスに綺麗と言ってもらえたのだ。


「ああ、それとエリゼの背中を押してくださってありがとうございます」

「聞いたんですか? と言ってもすぐに行くとは思ってなかったんですけどね……ま、そっちは適任者に任せましたから。それ持ちますよ」

「は、はい。ありがとうございます」


 料理の材料が入った紙袋をレックスに渡し、二人は歩き始めた。

 彼の部屋は思っていたより立派な部屋だった。

 入る時に相当ドキドキした。部屋の中はもっとドキドキした。

 エプロンを付けて、写真を撮っていいかと聞かれたので撮らせてあげると、彼は相当喜んでいた。

 子供のようなはしゃぎ方に緊張が取れて、アルフィンは調理を進めていく。

 そんなに難しいものではない簡単な料理。けれど栄養のバランスだけは完璧なもの。

 二人で食べて、レックスが美味しいですと言ってくれるたびに心が満たされていくのを感じた。

 後片付けは二人で。隣にレックスが立って自分と同じことをしているのがなぜか恥ずかしくて、なのに嬉しい。

 食事の後は二人でゆっくりとお茶を飲んで、近況や些細なことを話した。

 本当にくだらない世間話。なのに楽しくて何でも話してしまう。アルフィンの入れるお茶も美味しそうに飲んでくれた。

 本当に、本当に楽しいのに。

 一つだけ彼女は失敗をしてしまった。


「……ん……え?」

「あ、起きましたか?」


 目の前にレックスの顔がある。上手く働かない頭で何が起こっているのかを考える。

 確かレックスが今度は自分がお茶を入れると準備をしに行って、自分は――


「わ、わたくしは眠ってしまっていたのですか!?」


 慌ててレックスから離れる。

 どうやら自分は彼の肩に寄りかかって寝ていたらしい。


「す、すいません。戻ってきたら殿下が寝てまして、倒れそうだったんで隣に座りました……嫌でしたか?」

「い、いえ。嫌というわけでは――わたくしはどのくらい眠っていたのですか?」

「20分くらいですね」

「そ、そんなに――ああ、もう! わたくしったら!」

「疲れてたんですか? もしかして料理の練習したせいだったり……」


 実はその通りである。


「ダメって言ったじゃないですか」

「す、すみません。ですがどうしてもレックスさんに美味しいものを食べていただきたくて……」

「もう少し眠ります?」

「だ、ダメですっ! せっかくレックスさんと一緒にいるのに、これ以上時間を無駄にできません!」


 そう言って思わずハッと口をふさぐ。

 今の言い方ではまるで……


「あ――」


 レックスがアルフィンの肩を抱いていた。

 ほんの少しの恐怖と、彼に抱かれているという安心感。

 そしてこの先に何が起こるのかという想像。


「……勘違いしちゃいますよ?」

「ち、ちが……いえ、違わないのですが……ま、待ってください……」


 彼の顔がゆっくりと近づいてくる。


「あ……ダメ……ダメですレックスさん……わたくしは……」


 ダメと言いながらもアルフィンは逃げない。

 レックスの胸に手を押し当てているが、力は全く込められていない。


「ダメ……ダメです……ん――ちゅ♡」


 ダメ、と言いながらも、最後は目を閉じてキスを受け入れていた。


(き、キス……わたくしのファーストキス……奪われちゃった……)


 違う、と自分の心が否定する。

 逃げるつもりなら逃げられたのだ。


(捧げちゃった……♡)


 二人の唇が離れる。

 まともにレックスの顔が見れない。


「皇女殿下にこんなことしちゃって、オレはどうなっちゃうんでしょうね?」

「あ……あの……」 

「抵抗しないなら最後までしちゃいますよ?」


 心臓を鷲掴みにされたかのようだった。

 この人は自分が皇女だと知っていて、それでいて最後まですることに一切のためらいがないのだ。

 自分が一人の小娘になった気分。いや、実際そうなのだ。


「嫌なら突き飛ばしてください」

「い、嫌では……」


 最後までされてしまう。皇女としていけないと思いつつも、一人の女として抵抗したくない。


「……その、レックスさん……一つだけ我侭を聞いてくれませんか?」


 その我侭を聞いてもらえたらもう完全にレックスを受け入れてしまうことになる。


「なんだよ、アルフィン?」

「っ……な、名前……」


 …………敬称なしで名前を呼んでくれませんか……?

 彼女はそう我侭を言うつもりだった。

 なのに先回りされてしまった。自分の我侭の内容を完全に見抜かれていた。

 目の前の人は、自分の全部をわかってくれているようで、彼女の迷いは消えた。

 だから、新しい我侭の内容は。


「初めてなので……優しくしてください」


 目を閉じるとまたキスされる。


「ちゅ♡ ……ちゅう♡ ……ん♡ はぁ……はぁ……ちゅ♡」


 キスされるたびに顔が赤くなり、制服のリボンを解かれて少しずつ服を脱がされていく。

 自分で脱ごうかと思ったが、キスをしていたかったことと、脱がされたいと思ったのでレックスに任せた。

 十分ほどして、気が付けば自分は下着のみの姿になっていることに気が付く。制服はソファのあちこちに散乱し、アルフィンはレックスに体を預けてキスに溺れていた。


「あ、あの……レックスさん。下着を脱ぐので、写真を撮ってくれませんか? 女になる前の最後のわたくしを撮ってほしいのです」

「もちろん。じゃあ立って。あとオレに脱がせてくれよ」


 言われるがままに立つと、彼はアルフィンのブラを外した。

 ぷるん、と形のいい乳房が揺れる。ここ数年で一気に大きくなったそれは、十分巨乳と言っても問題ない大きさだった。

 次にパンツを脱がせる。流石に恥ずかしいのか手で隠してしまったが、その間にレックスはカメラを構えた。

 パシャ、とシャッターが切られる。


「っ……♡」


 皇族であるアルフィンは、今まで写真を撮られるなど日常茶飯事だった。

 どれだけ大勢のマスコミの前でも自分を保つことが出来る。

 けれど今はたった一人の男性の前でかつてないほど緊張している。

 様々な角度から写真を撮ってもらい、最後に正面からカメラ目線で一枚。

 恥ずかしさと期待、不安と悦び。様々な感情が見える。


「よし……アルフィン」

「は、はい」


 二人とも裸になってベッドへ。

 先にアルフィンがぺたんと座ると、レックスは背後に回る。

 顔が見えなくて不安を感じるが、彼が後ろから抱きしめてくれたのですぐに消えた。

 裸で男性と密着している。恥ずかしいのにもっと強く抱きしめてほしい。

 ガチガチに緊張したアルフィンの体をほぐす様に、レックスは彼女の胸に触れた。


「あっ! ……ん――!」


 柔らかさの中にまだ硬さも感じる処女の乳房。それを撫でるように全体に触れていき、下から持ち上げて揺らす様に揉んでいく。

 あの帝国の至宝と呼ばれるアルフィンが腕の中にいるのが未だに実感がわかないが、彼は暴走しないように必死で自分を制御していた。

 乳首を摘まむ時もいつもよりも優しく。掌から感じる柔らかさと温かさが心地よい。


「あ――んっ! あぁ……はぁ……はぁ……」

「痛いか?」

「い、いえ……ん! 痛くはないです。くすぐったいような……ですが、もっと触れてほしいです」

「最後までするんだからあたり前だろ。嫌だって言ってももう止まらねーからな」


 少しだけ胸の愛撫が強くなり。左手は乳房から離してアルフィンの身体を撫で始める。

 腹、腰、足などをゆっくりと撫でていくと、彼女の身体はじっとりを汗をかき始めていた。


「あっ……んぅ……あぁ……っ!」


 レックスの左手が自分の一番大切な場所に届いた際に、すこしほぐれていたアルフィンの身体が再び硬直する。


「アルフィン、こっち向け」

「え? んむっ♡ ちゅっ♡ ちゅるるるうう♡」


 横を向いた瞬間にキスをされる。

 舌が侵入してきたので驚いたが、そういうキスもあるとミュゼに教えてもらったこともあるのでレックスを受け入れた。


(これがあの子の言っていた熱いベーゼなのかしら?)

 

 そんなことを考えていたが、舌が触れ合う度に思考が溶かされて、レックスの事しか考えられなくなった。

 口はキス。右手は胸。そして左手は今度こそ秘部に触れる。



「んううっっ♡ ちゅむっ♡ れりゅうう♡ んあっ♡  レ、レックスさんっ♡ あっ♡」

「思ってたより濡れてるな。実は興奮してた?」

「~~~っ♡ ちゅっ♡ ちゅうううっ♡ ちゅるるうううっ♡」


 答えるのが恥ずかしくてアルフィンはキスでごまかす。

 乳首がだんだんと硬くなってきており、もう片方の乳首も切なくなってくる。

 その瞬間、レックスは今度は左の胸を愛撫してきた。秘部に入れた指も優しくそこをかき回している。

 硬くなっていた身体が今度こそ完全にほぐれ始めて、自分が数秒前の自分とは別人になっていくような感覚。

 もっと変えてくださいと身も心も叫んでいる。


「ちゅっ♡ れりゅうう♡ じゅりゅう♡ はぁ、レックスさんっ♡ ひあっ♡ んうううっ♡ ちゅっ♡ ちゅるるるるうっ♡」

「痛みとかはないか?」

「は、はい♡ その……気持ちいいです♡ レックスさんの手に触れられているところが、全て気持ちいいんです♡」

「じゃあそろそろいいかな……」


 アルフィンをベッドに寝かせて足を開く。自分の勃起したモノを彼女の秘部にピタリと当てた。


「ああっ♡ そ、それが……殿方の……♡」


 大きい、としか言いようがないそれを見て、アルフィンがほんの少しだけ恐怖を覚えた。

 けれどほんの少しだけ。レックスに任せれば大丈夫だという安心感もある。


「入れるぞ……」

「はい……お願いします♡」


 レックスが腰を押し出して先端を侵入させる。

 めりめりと嫌な音がした。自分の中に異物が侵入してくるのを感知して、膣がぴったりと閉じる。


「あ……んっ! んうううっ!」

「力を抜いて」

「で、ですが――あっ! んあああっ!」


 目を閉じてシーツを掴みながら痛みに耐える。

 そんな時頬に手を添えられた。

 目を開けるとレックスの顔がすぐそばにある。アルフィンに覆いかぶさるように密着して、優しく唇を重ねてきた。


「ん――ちゅ♡」


 シーツから手を離して、レックスを抱きしめる。

 その瞬間、アルフィンの身体にとって異物だったモノは、女として受け入れるべきモノに認識が書き換わった。


「んあっ! ひあああああああああっ!」


 一気に一番奥まで挿入され、子宮口がぐぐっと押し上げられる。

 口をパクパクさせて痛みに耐えるアルフィンだったが、同時に達成感のようなものも感じることが出来た。


「アルフィンの初めて、オレが貰ったからな」

「んっ! んうううっ! は、はい♡ レックスさんに――さ、捧げましたぁ♡ ちゅっ♡ ちゅうう♡ じゅるるるう♡」


 抱き合いながら唇を重ねる。

 膣の中の肉棒がめりめりと自分の中を広げている感覚が恐ろしくも愛おしい。

 もう大丈夫と判断したレックスが上体を起こして、彼女の腰を掴むとゆっくりを動き始める。


「あぁっ! んっ! ふあああっ! いつっ! んううううっ!」

「我慢できないか?」

「いえっ! だ、大丈夫です……ん! 続けてください。あっ!ひあっ!」


 腰を打ち付けるたびに胸が揺れるのがレックスを興奮させたが、もう一度それに触れたくなって手を伸ばす。

 乳首を掌で押しつぶすように鷲掴みにして腰を打ち付けると、柔らかさと硬さを同時に感じることが出来た。

 胸への愛撫はアルフィンに痛み以外の感覚を与えていた。


「あぁっ! んっ! ふあっ♡ む、胸が……あっ♡ ひあああっ! んううううっ! あぁっ♡」


 胸は元々気持ちよく、膣の痛みはだんだんと薄れてきている。

 掌で乳首を転がされるようにされるのは気持ちいいが、乳首がだんだんと硬くなっているのが伝わってそうで恥ずかしい。


「はぁ……やっべー気持ちいい。アルフィンとこんなことが出来るなんて夢みたいだ」

「わ、わたくしもですっ♡ あっ♡ レックスさんと、こんなっ♡ ひあああっ♡ あっ♡ 中が削られてっ♡ ひあああっ♡」


 一突きごとに膣が削られてレックスの形にされている。

 自分の身体が女に変えられていくのが本当に嬉しくてたまらない。


「綺麗だ……」

「っ♡ あっ♡ ふわあああっ♡ れ、レックスさんっ♡ 不意打ちはズルいですっ♡」

「いやいや、綺麗なんて言われ慣れてるだろ?」

「で、ですがっ♡ あっ♡ レックスさんに言われるのは、意味が全然――んあああっ♡ ふあっ♡ 奥に当たってっ♡ んううううっ♡ ああっ♡」


 自分の容姿を褒められたことは何度もあるが、彼のたった一言はかつてないほどアルフィンの心を揺さぶる。

 体も同じように反応して、キュッと彼の肉棒を締め付けた。


「やべっ……もう出そう……」

「んあっ♡ い、いいですからっ♡ そのままっ♡ わたくしの中に出してくださいっ♡ きゃっ♡ む、胸をっ♡ あぁっ♡」


 手で揉んでいた胸を今度はしゃぶり出し、乳首を舌で転がしていく。

 舌での愛撫はただ揉まれる以上にアルフィンに快感をもたらし、もはや痛みは完全に消えていた。

 レックスもアルフィンの純潔を奪い、こうして汚しているという優越感に限界が訪れようとしている。

 自分の唾液でいくら汚しても彼女の美しさはゆるがない。だったらせめて、と彼女の胸に強く吸いついた。


「んっ♡ あぁっ♡ レックスさんっ♡ き、キスマーク――ひああああっ♡」


 ピリッとした感覚と共に胸に一つのキスマークが付けられた。

 自分が彼のモノだというシルシを付けられたことは、アルフィンの心を今まで以上に高ぶらせて一気に絶頂まで押し上げようとしていた。

 肉棒が一回り大きくなり震えだす。女としての本能でレックスが自分の中で果てるのだと理解できた。


「あっ♡ ひああっ♡ レックスさんっ♡ このまま、最後までっ♡ お願いしますっ♡」

「いいんだな? 帝国の皇女殿下が、ただの平民に孕まされるかもしれないんだぜ」

「か、かまいませんっ♡ わたくしは、あなたに名を呼ばれた時からっ♡ アルフィンですっ♡ ただ一人の娘ですっ♡ ふあああああっ♡」


 一番奥を何度も突かれて、抱きしめあいながら二人は一緒に絶頂へと向かっていく。


「あぁっ♡ ふあっ♡ んあああっ♡ レックスさん♡ わたくし、な、なにかっ♡ なにか来てっ♡ あっ♡ ふわああっ♡」


 ――びゅるるるるるるうううううううううううううううううっ!!


「ひあ――ふああああああああああああああっ♡」


 レックスの欲望がアルフィンの中に放たれ、子宮に熱いモノを感じた瞬間に彼女も絶頂する。

 熱い肉棒よりもさらに熱く感じる精液が彼女を蹂躙していき、心に一生消えない何かを刻んでいった。

 ビクンッと身体を何度も震わせているので膣が収縮し、射精を促されるのでなかなか止まらない。


「んむっ♡ ちゅ♡ れりゅうう♡ じゅるるうう♡ レックスさん――ちゅっ♡ れりゅうう♡」


 唇を重ねて舌を絡めあいながら二人は絶頂の余韻に浸る。


(あぁ……幸せ♡)


 キスを受け入れながら、アルフィンは心も身体も完全に満たされた幸せな時間を過ごすのだった。



「レックスさん……ありがとうございました」


 セックスが終わった後、二人は寄りそってベッドで寝ていた。

 なにをするでもなく、ただ時間を過ごしていただけだ。

 彼に肩を抱かれていると、無言の時間すらアルフィンには心地よく感じてしまう。

 だから自分からも彼に寄り添い、目を閉じて体温を感じていた。


「なんのお礼?」

「ふふ、いろいろです。わたくしの相談に乗ってくれたこと。エリゼの背中を押してくれたこと。女にしてくれたこと。こうして抱きしめてくださること……わたくしをアルフィンとして扱ってくださるのは、家族以外ではレックスさんだけですから」

「そうなのか。まぁアルフィンが嬉しいならよかったよ」

「ふふっ、レックスさんのおかげです♡ 良い思い出になりました♡」


 すりすりと彼にほおずりをする。


「あぁ……本当に今、幸せなんです♡ ずっとこうしていたい……あなたの腕に抱かれて眠りたい……ですが……」

「わかってる。門限があるんだろ?」


 それを今日ほど疎ましく思ったことはない。

 もうあたりは暗くなっているので、そろそろ帰らないといけないのだ。


「でももう少し。もう少しだけこのままで……お願いします」

「アルフィンが満足するまでこのままでいいよ」

「ふふ……んっ♡」


 膣から注がれた精液が垂れてくる。

 シャワーも浴びないといけないので、本当にあと少ししかこうしていられない。


「そうだ、アルフィン。写真とっていいか?」

「ええ、もちろん♡ できればこのまま……その後は女になったわたくしを撮ってくださいね♡」

「もちろん」


 ベッドに寝たままカメラを構える。

 アルフィンの肩を抱き寄せると、彼女も微笑みながらカメラ目線。

 セックスの時につけられたキスマークも映るように。

 パシャっと、シャッターが切られた。

 その後も十分ほど他愛のないおしゃべりとして、時間がまずいので二人は離れる。

 約束通りアルフィンの裸もカメラに収めた。汗まみれで膣から精液を垂れ流している彼女はそれでも美しい。

 その後は急いでシャワーを浴びる。

 体の汚れを綺麗にしていくたびに、レックスに抱かれた痕跡が消えていくのが切なくて寂しい。

 けれどつけられたシルシだけはどれだけシャワーを当てても消えないのが嬉しい。

 そこにそっと手を触れると胸の内側から暖かいものが込みあがってくる。

 ああ、これでしばらくは耐えられそうだと安心した。

 体を拭いて、制服を着直し、玄関までレックスが見送ってくれる。


「それでは……今日は本当にありがとうございました」

「こっちこそ。料理も美味かったよ」

「……その、よろしければ……また……」

「ああ、どっちもな」

「っ♡ は、はい……ちゅっ♡」


 自分から背伸びをして、レックスに口付けをする。


「そ、それではまたっ!」


 恥ずかしすぎて逃げるように部屋を出た。

 帰り道、彼女はレックスの事と次に会う時の事で頭がいっぱいだったという。



「ふぅ……やっぱり、レックスさんの言う通り来て良かったわね……」


 リィンに手紙を届けに来たエリゼはしみじみとそう思っていた。

 レックスの言葉通りリィンは自分を迷惑だなどと思っていないようだ。

 ただ最終で帰るつもりが泊まることになったのは予想外だが。

 ユウナ達とのおしゃべりもひと段落して就寝間際。水を貰おうと思って一階に降りる。

 もう遅めの時間で生徒たちは部屋にいるのか、廊下にはエリゼ一人だった。


「うん……うん……泊っていくことになったよ。やっぱり危ないもんね」


 と思ったらエントランスから声が聞こえた。

 トワがソファに座って通信をしているようだ。


「ふふ、大丈夫。じゃあねレックス君」

「え?」


 聞き覚えのある名前が聞こえてきて思わず声を漏らしてしまう。

 通信を切ってトワが振り返ったので見つかってしまった。


「え、エリゼちゃん? どうしたの?」

「いえ……お水を貰おうと思いまして……そ、その……トワさんはレックスさんとお知り合いなのですか?」


 同じトールズ出身なのだからおかしくはない。

 いや、もしかしたら知り合い以上の関係という事もありえる。


「うん。知り合いで……まぁ、言っちゃってもいいよね。実はエリゼちゃんが来る前にレックス君から通信があったの。ほら、エリゼちゃん最終で帰るつもりだったでしょ? でも女の子が一人でだと危ないから、分校に泊まらせてあげられないかって相談されたんだ」

「そ、そうなんですか?」

「客室もあるから大丈夫だよって言ったらホッとしてたよ。まぁそこは使わなかったけど、ユウナちゃん達と一緒のほうが楽しそうだしいいよね。それと明日は休日だから、エリゼちゃんの息抜きをさせてあげてって。そっちもお料理するからきっといい息抜きになるって伝えておいたから」


 そう言えば通信でレックスは危ないと言っていた。

 言っていたが、トワに連絡してそのようなことまで言ってくれたなんて……

 胸の中から、暖かくて嬉しい感情が込み上げてくる。


「本人には内緒だよ? じゃあ、おやすみ」

「はい、おやすみなさい」


 トワが去っていくが、代わりにエリゼがソファに座った。

 この感情は何だろう。なんだかすごくドキドキする。

 レックスの声が聞きたくなる。通信を送ってもいいだろうか。

 でももう夜も遅い。なにより勇気が出ない。

 結局、今日のお礼のメールを30分ほどかけて作成して送るのが精一杯だった。



「姫様。おはようございます」


 リーヴスから戻って来たエリゼがアルフィンを見つけたので声をかける。

 彼女は振り返ると軽い足取りでエリゼに駆け寄ってきた。


「おかえりなさいエリゼ。手紙は渡せたの?」

「はい。分校の皆さんにもご挨拶をしてきました」

「ふふ、それは良かったわね」

「? あの、姫様。何かいいことでもありましたか?」

「え?」


 なんとなくだが、アルフィンの機嫌がいい気がするのだ。

 親友であるエリゼにしか気が付かないほどの些細な違い。

 それに……


「そんなの親友が愛しのお兄様に会えて、楽しい時間を過ごせたからに決まっているじゃない♡」

「い、愛しの……もう、姫さまったら。ですがそうですね。兄だけでなく――」


 分校生との交流も、それにレックスの思いやりも――


「エリゼ? 妙に顔が赤いけれど、リィンさんの事でも思い出しているの?」

「い、いえ。何でもありません」


 二人で並んで歩きだす。

 やはりアルフィンにいつもと違う何かを感じる。

 それに、もともと美しかったが、さらに綺麗になったような。


(危ない危ない……注意しないといけないわね)


 アルフィンの機嫌がいいのはもちろんレックスと関係をもったからだ。

 体には彼のキスマークがまだ残っているのが嬉しくて、今朝も機嫌が良かった。


(レックスさん……ふふ……次はいつ会えるのかしら♡)

(姫様……やっぱり変よね。レックスさんに相談したほうが……お、お礼もちゃんと言わないといけないものね)


 二人の心はすでにレックスでいっぱいになっているのだった。



 レックスとアルフィンは、その後も何度も肌を重ねていた。

 そんな中、彼は彼女に呼び出されてとある高級ホテルにやってきた。


「レックスさん、おまちしておりました」


 中にいたのはアルフィンただ一人。

 女学院の制服ではなく真紅の皇族服を身に纏っている。


「久しぶり、アルフィン。その服だと皇族って感じがするな」

「はい、その通りです。レックスさんとは何度も肌を重ねましたが、この服ではしたことがないなと思いまして♡」


 アルフィンが話している間もレックスは様々な角度から写真を撮っている。


「レックスさんはわたくしをアルフィンとして抱いてくださいました……ですが今日は、アルフィンとしてだけではなく帝国の皇女としても抱いていただきたいのです」

「へえ……」


 アルフィンに近づき、彼女を抱きしめる。


「それでは今日は皇女殿下……もしくはエリゼちゃんみたいに姫様とお呼びしたほうがよろしいですか?」

「そ、それは……呼び捨てのほうが嬉しいです♡ 皇帝になったつもりでわたくしを抱いていただければと♡」


 なんてゾクゾクすることを言ってくれるのだろう。


「姫様呼びでプレイするのも楽しそうだけどな」

「ふふ、今度しましょうね♡ でも今日は――っ♡」


 レックスが自分の肉棒を取り出すと、それはもう完全に勃起していた。

 彼は自分がこの部屋の主とでも言うようにベッドに腰かける。

 なにをすればいいのかわかったアルフィンは彼の前に跪いた。


「エレボニア帝国皇女アルフィン・ライゼ・アルノール。レックスさんにご奉仕させていただきます――ちゅ♡」


 肉棒の先端に口付けをしてそのまま奉仕を始めた。

 裏筋を舐め上げながら右手で玉を揉みしだき、左手は自分の秘部へ。


「ちゅっ♡ じゅるるううう♡ れりゅうう♡ ふふ、すごく立派ですね♡ ちゅっ♡ ちゅるるう♡」


 カリの溝を舌先でなぞって、全体を唾液でコーティングすると、それを一気に咥えこんだ。

 頭を大きく動かして竿を扱き、舌で先端を刺激する。


「んむっ♡ じゅるるうっ♡ れろぉ♡ ちゅるる♡」


 タマも揉み解すのも奉仕しながら秘部を弄り自分の準備を進めるのも忘れない。

 全てレックスに教わったやり方。彼女はそれを忠実に守っているのだ。


「へへ……皇女様にフェラさせるとかありえねーくらいに興奮するぜ」


 当然その奉仕シーンも写真に収める。

 自分が仕込んだ奉仕を帝国の至宝が行っている。

 快楽以上にその事実があっという間にレックスを射精へと導こうとしていた。


「じゅぶっ♡ れりゅうう♡ はぁ……レックスさんのペニスに奉仕しているだけで、わたくし――ちゅっ♡ ちゅう♡ れりゅう♡ じゅるるるう♡」


 うっとりとした表情で舐め続けているのがたまらない。

 フェラだけでこんなに早く出そうになるのは久しぶりだが、彼はもうガマンできなかった。

 口の中で射精の前兆を感じ取ったアルフィンもスパートをかける。


「くっ……」


 ――びゅるるるるるるうううううううううううううううううっ!!


「んむっ♡ んうううううっ♡ ……んくっ♡ ……んくっ♡」


 大量の精液がアルフィンの口の中を満たす。

 口元から垂れた精液が服を汚すが、彼女は一切気にしないで精液を飲み干していく。


「ん――ちゅるるるううう……ちゅぱんっ♡ ん……ふふ、ごちそうさまでした♡ レックスさんの精液、すごく濃くて美味しいです♡」

「マジでヤバい。アルフィンの事を皇女って強く意識するだけで興奮しすぎておかしくなりそう」

「わたくしもです♡ レックスさんに抱かれるのは全然嫌じゃない喜ばしい事なのに、なんだかイケナイ事をしてそうでゾクゾクします」


 レックスがベッドに仰向けになる。


「ご奉仕するんだろ? またがれよ」

「はい♡ 失礼します♡」


 下着を脱いで彼にまたがり肉棒を秘部に当てる。


「ん――あああああっ♡ お、大きいです♡」


 膣内をみっちりと埋め尽くしてくれるこの感触が本当に愛しい。

 ずっとこうしていたいが、奉仕するためにアルフィンは動き始める。


「あっ♡ ひあっ♡ んううっ♡ す、すごいっ♡ レックスさんのっ♡ 出したばかりなのに逞しいですっ♡ あぁっ♡」

「アルフィンとしてるんだから当然だっての。それにしてもずいぶんと腰を振り慣れてるけど、皇女殿下はこういうことに慣れてるんですか?」

「い、イジワルなことを言わないでくださいっ♡ んっ♡ 全部レックスさんが教えてくれたんじゃないですかっ♡ あぁっ♡ せ、セックスの仕方もっ♡ 奉仕の仕方もっ♡ あぁっ♡ あなたに抱かれる悦びもっ♡ 幸せもっ♡ 全部レックスさんが教えてくれたんですよっ♡」

「へへ、皇女殿下はただの平民に夢中ってわけかよ。帝国民が聞いたらガッカリするんじゃねーの?」


 帝国民から絶大な人気を誇る彼女は、もはやただ一人の男性に夢中になってしまっている。

 けれどそんな自分が嫌ではない。


「ほら、帝国民に謝れっ!」

「ご、ごめんなさいっ♡ わたくしはレックスさんに夢中ですっ♡ もう絶対に離れられないんですっ♡ ひあっ♡ んううっ♡」


 ブローチを外して胸を露出させる。

 腰を振るたびに大きな胸が揺れてレックスを楽しませた。

 スカートをめくって結合部もしっかりと見えるように。

 全て彼を満足させるための行為。


「あぁっ♡ ふわあああっ♡ わたくしの中で大きくなってます♡ んあっ♡ 気持ちいいっ♡ ご奉仕しないといけないのに気持ちいいですっ♡ レックスさんっ♡ レックスさぁんっ♡」

「くっ……帝国の至宝を手に入れちゃったよ。皇女殿下をキズモノにしたとか、誰かにバレたら処刑されそうだぜ」

「いやぁっ♡ そんなの嫌ですっ♡ わたくしが絶対にそんなことはさせませんからぁっ♡ わたくしはっ♡ アルフィン・ライゼ・アルノールはもうレックスさんのモノですっ♡ 絶対にっ♡ 一生っ♡ レックスさんから離れられないんですっ♡」


 ビキビキッとアルフィンの中で肉棒がさらに大きくなった。

 アルノール家の長女。皇女殿下。帝国の至宝。

 その事実を今まで以上に強く意識して、レックスのモノがはち切れそうなほど膨らんでいく。


「出してっ♡ 出してくださいっ♡ わたくしの中をっ♡ エレボニア帝国の皇女の一番大切な場所をっ♡ レックスさんの熱い精液で満たしてくださいっ♡ あっ♡ ひああああっ♡」


 ――びゅるるるるるるうううううううううううううううううっ!!


「ふああああああああっ♡ レックスさんっ♡ あっ♡ んあああああああああああああっ♡」


 煮えたぎった精液が帝国の皇女の子宮にぶちまけられた。

 背筋を伸ばして絶頂しながら注がれる感覚を味わい、その艶やかながらも美しい姿にレックスの興奮は収まらずに射精は続く。

 膣内が収縮するたびに肉棒が震え、それがアルフィンにも伝わって快感を得る。


「あ――♡ んあっ♡ ――はぁぁぁぁ♡」


 ようやく絶頂から降りてきたアルフィンが、悪戯っぽい笑顔を浮かべた。


「ふふ、なんだかすごく興奮してしまいました♡ こういうのも楽しいですね♡ レックスさんにまた一つ教えていただきました♡」

「まだまだ知りたいことはあるだろ? それに今日は時間制限がないんだから、まだまだお前を犯してやるからな」

「まぁ♡ 壊されてしまうかもしれませんね♡」


 スカートをめくり。結合部からは精液が溢れて。

 胸を丸出しにして、服は精液や愛液で汚れ始めて。

 淫らさと可憐さを併せ持った美しき皇女。

 レックスだけが見ることが出来る帝国の至宝を写真に収めて、二人のセックスはまだまだ続くのだった。



「んむっ♡ ちゅっ♡ れりゅうう♡ ふふ、いかがですかレックスさん♡」

「最高……あー、皇女殿下のパイズリ気持ちいい……」


 騎乗位で奉仕を受けたレックスが次に要求したのはパイズリだった。

 アルフィンの柔らかい胸と乳首の硬い感触で肉棒はとっくに復活して快感を得ている。


「アルフィンの胸って最近一気に育ったよな? 確かオレが学生の頃はまだ小さかっただろ?」

「んっ♡ んっ♡ そうですね♡ ちゅっ♡ ここ一年半くらいでしょうか? 母が大きいので遺伝かもしれません♡ れりゅ♡ とはいえ、レックスさんに可愛がっていただけるわけですし、まだまだ育つと思いますよ♡」


 昔はエリゼと同じくらいだったのだが急に育ったのだ。

 母の美しさには憧れていたし、なによりレックスにこうして奉仕ができるのだから育ってよかったと思える。

 先端を口に含みながら胸で扱きあげると、レックスが頭を撫でてくれた。

 子宮がキュンと疼き奉仕に熱が入る。

 尿道に舌を這わせて。乳首でカリを擦るのも忘れずに。


「へへ、帝国の至宝の胸がこんなにエロいって知ってるのは、世界でもオレだけか……優越感がヤバい」

「お好きに使ってくださいね♡ 胸だけではなく、皇女の身体を好きにできるのもレックスさんだけです♡ ちゅっ♡ ちゅるるう♡ じゅぶっ♡」


 ピクピクと肉棒が震えはじめたので、ギュっと胸で強く挟んで先端を舌で舐めまわした。


「う……でる……」


 ――びゅるるるるるるうううううううううううううううううっ!!


「んむっ♡ んうううううっ♡ ……んっ♡ ……んっ♡」


 口の中で精液を受け止めただけでアルフィンは軽くイってしまった。

 精液が彼女の美しい胸を汚していく。


「ん――ちゅるるるるうう♡ ……ちゅぽんっ♡」


 尿道に残った精液も吸い取って、胸に落ちた精液も掬い取って口に含んでいく。

 処理をしながら次はどんなことをされるのだろうと期待していた。

 ベッドに上がるように言われて四つん這いにされる。どうやらバックでするようだ。


「ふふ、こんな犬みたいな体位で……」

「嫌か?」

「大好きです♡ わんわんっ♡」


 膣から精液を垂れ流しながら犬のように可愛らしく鳴きまねをする彼女を見て、レックスは一気に根元まで挿入する。


「んああああっ♡ あっ♡ ひあああっ♡ レックスさんっ♡ 興奮しちゃったんですか? あっ♡ ひあっ♡」

「興奮するに決まってんだろ。ほら、もっと犬になれよ皇女殿下」

「わ、わんっ♡ わんわんっ♡ ふふ、わたくし、犬になっちゃってますっ♡ 皇族なのにレックスさんの犬に――あぁっ♡ ゾクゾクしちゃいますっ♡」


 覆いかぶさって胸を揉みしだきながら腰を打ち付ける。

 わんわんと鳴く彼女が可愛すぎて、皇族を犬扱いというのも快楽を加速させる最高のスパイスだ。


「わ、わんっ♡ くぅ~んっ♡ あっ♡ また大きくっ♡ あぁんっ♡ レックスさんっ♡ ちゅっ♡ れりゅう♡」


 顔を横向きにしてキスをすると、アルフィンの中が更に締まる。もしくは自分のモノがさらに大きくなっているのか。

 子宮口をイジメながら激しく突くと、注がれた精液が零れてくるのがアルフィンは切なかった。


「また出してやるから」

「っ♡ は、はい♡ ちゅるるう♡ ちゅっ♡ れりゅ♡」


 肉棒が滾っているのでその言葉が嘘ではないとわかる。

 今度はアルフィンの両手を引いて腰を打ち付け、さらに奥まで入れようとする。

 元から奥まで埋め尽くされているので、子宮口が押し上げられて、身体を内側からかき混ぜられているようだ。

 思考ごと滅茶苦茶にされているのに、快楽だけははっきりと感じる。

 それがメスの悦びをアルフィンに教え込む。


「あぁっ♡ すごいっ♡ すごいですっ♡ やっぱりもうレックスさんから離れるなんて無理ですっ♡ あっ♡ あぁんっ♡」

「あたり前だろ。お前は一生オレのもんだ。たとえどっかの誰かと結婚しても手放さねーからな。わかったか?」

「わ、わんっ♡ わんわんっ♡」


 自分は一生あなた様の犬です。

 そう宣言している気がしてゾクゾクする。

 射精の前兆を感じて膣が収縮すると、レックスは彼女の手を離して寝バックでラストスパートをかけた。

 尻を掴んで全体重をかけて彼女の膣内を蹂躙していく。


「あっ♡ ひああああっ♡ もうムリですっ♡ わたくしもイッてしまいます♡ あんっ♡ ふあっ♡」

「中に出すからな。皇女殿下の子宮を平民の精液で満たしてやるよ。嬉しいか!?」

「わ、わんっ♡」


 ――びゅるるるるるるうううううううううううううううううっ!!


「わんっ♡ あぁっ♡ ひああああああああああああっ♡」


 マグマのように熱い精液がアルフィン皇女殿下に――いや、レックスの犬に注がれた。

 子宮をみちみちと押し広げていき、お腹がズシリと重くなる。

 レックスが自分を押しつぶすようにのしかかって来て、ベッドの隙間に手を差し込まれて胸も揉みしだかれビクンッとアルフィンの身体が痙攣した。

 射精が終わると、レックスはまた動き始めたのだった。




「はぁ……はぁ……ものすごい満足感です♡」


 ベッドにうつぶせになっているアルフィンが微笑む。

 その隣ではレックスが仰向けで寝転がっていた。

 中にも外にも何度も精を放ち、何度も何度も絶頂を繰り返した。

 お互いに生まれたままの姿。アルフィンの服は精液と愛液まみれでグシャグシャだ。

 もちろんそれを着たアルフィンの姿も写真に収めてある。


「皇女殿下がエロすぎて何度でもできるぜ」

「ふふ、この身体がレックスさんに気に入っていただけたのならよかったです♡ あの、上に乗ってもいいですか?」

「ああ、こいよ」


 お言葉に甘えて、挿入しないで彼の上に乗る。

 彼の胸に顔を埋めると頭を撫でられる。オレのモノだと言われているようでアルフィンは嬉しかった。

 レックスからしてもアルフィンの体温や肌の感触。そして潰れる巨乳の感触が最高である。


「ふふ、これでレックスさんは、ただのアルフィンも帝国の皇女も手に入れたことになりますね♡」

「本当に誰かにバレたらヤバそうだな……それでもお前を手放す気はないけどな」


 ぎゅっと強く抱きしめられてまた嬉しさを感じる。

 するとレックスはいつものアレをするようだった。


「アルフィン」

「はい♡」


 そのままの体勢で二人ともカメラ目線。

 また一枚レックスのコレクションが増える。

 けれどその後もまだまだセックスは続き、コレクションも沢山増えるのだった。



「あ――レックスさん?」


 エリゼが女学院から帰ろうとしていた時。廊下を曲がろうとしたらレックスを見かけた。

 おそらく取材できているのだろう。声をかけようとした足がピタリと止まる。

 自分でもその理由はわからない。けれど髪を整えて自分の身体を見回し、変なところがないかとチェックを行う。

 制服の乱れなどもない。うん、大丈夫。今度こそ声をかけようとした時。


「レックスさん♡」


 アルフィンが嬉しそうな声で彼に声をかけた。

 エリゼの足が思わず止まってしまうほどの嬉しそうな声。あんな声を聴いたのは初めてな気がする。

 とはいえ、自分も声をかけようとした時。


「……え?」


 アルフィンが背伸びをして、自分からレックスに唇を重ねた。

 咄嗟に廊下に隠れる。


(ひ、姫様とレックスさんが……キス?)


 気が付けばエリゼは二人に見つからないようにその場から離れていた。

 一人で帰る際にもあの光景が頭から離れない。


(お付き合いされているのかしら? いったいいつの間に……全然知らなかったわ……)


 それにアルフィンはリィンに惹かれていると思っていたので意外だ。

 けれどアルフィンとレックスがそうなったのならば、自分は親友として二人を祝福するべきだ。

 皇族と平民という身分の違いはあれど応援したい。


(応援するべきなのに……どうして……)


 胸が痛い。なにも考えられない。考えたくない。

 そんな状態の彼女の足取りがフラフラしていたのも、周囲が見えずに歩いているので誰かにぶつかってしまうのも当然だったと言える。


「いつっ! おい、気を付けろよな」

「も、申し訳ございませんでした!」

「ったく……お、可愛いじゃん。へぇ……なぁ、お詫びにちょっと付き合ってくれよ」

「え? い、いえ、その――」


 いつものエリゼならばはっきりと断るだろう。けれど今はうまく頭が働かずに、強引に手を取られてしまった。

 人気のいない場所まで引っ張られて、品定めするようにジロジロと見られる。


(いや……こ、怖い!)


 自分はここまで弱い人間だったのか。

 どうしよう。どうしよう。どうしよう。

 何も考えられずに恐怖で押しつぶされそうになる。


(た、助けて……誰か……兄様……レックスさん!)


 男の手がエリゼにもう一度触れそうになった時、その手が掴まれた。

 顔を上げると、そこには今助けを呼んだ男性がいた。


「れ、レックスさん……」

「あぁ? なんだよお前?」

「それはこっちのセリフだっての」


 前にもこんなことがあった。

 アルフィンと一緒の時に、こうしてレックスに助けてもらった。

 兄の名前を出して――


「オレの女に何してんだ?」

「っ――――!」


 心臓が強く鼓動する。

 あの時と同じ状況なのに、何もかもが違う。


「っ!」


 エリゼの身体が自然と動き、レックスの背後に回る。

 その瞬間に恐怖はすべて消え去った。彼の肩に寄り添って、凛とした目で男を睨みつける。

 私はこの人の女です。あなたなどに触られたくはありません。

 そう訴えかけるように。

 男は元々気が弱かったのか、捨て台詞をはくとどこかに行ってしまった。


「……はぁ。なんとなかったか。ケンカになったら自信がなかったから、どっかに行ってくれて助かったぜ。はは、前にもこんなことがあったよな」

「は、はい。ありがとうございました……」


 急に恥ずかしくなってレックスから離れる。

 同時に先ほどの事も思い出してしまう。


「あー……ごめん。やっぱりリィンの名前を使わせてもらえばよかったな」

「え?」

「いや、なんかよそよそしい気がしてさ。いきなりオレの女だなんて言われて気分が悪かっただろ?」

「よ、よそよそしくなんてしてません!」


 自分でも驚くくらいの大声が出た。


「それに恋人扱いが嫌だったわけでもありませんから!」

「そ、そうなのか?」

「ええもう、空の女神に誓って天地がひっくり返ってもないです!」

「そ、そっか。エリゼちゃんが手を引かれてるのを見て追いかけたけど見失っちゃってさ。見つけられてよかったぜ」


 また恐怖を感じてしまった。

 あと少しレックスが来てくれるのが遅かったらどうなっていただろう。

 体が震えてくるが、暖かいものに包まれた。


「あ――」


 レックスに抱き締められている。

 彼の胸に頭を埋めて、身体の震えが収まるのを待った。

 震えが止まっても二人は離れない。

 ドキドキと心臓が鼓動する。


「エリゼちゃん……」


 名前を呼ばれて顔を上げる。

 何をされるのかわかった。

 リィンの顔が浮かんだが、エリゼは目を閉じる。


「ん――ちゅ♡」


 ファーストキス。

 緊張と温かいものがエリゼを包んでいく。

 永遠に感じた時間はわずか数秒。

 まともにレックスの顔が見れないが、このまま抱きしめていてほしい。

 もしくは。


「まだ震えてるな……やっぱり怖かっただろ。ウチで少し休んでいくか?」


 この誘いに応じればどうなるのか。それがわからないほどエリゼは子供ではない。


「…………(コクン)」


 声を出すこともできなくて、頬を赤くしながら頷く。

 レックスはエリゼの腰を抱いて歩き出すが、なにか喋っているがエリゼは顔を赤くしたまま俯いてろくに会話もできない。

 それでも。

 こうされるのは嫌ではないと伝えるように、レックスに寄り添いながら歩くのだった。

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