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pixiv様に投稿したものに追加シーンを加えた版です。



 ヴァン・アークライドは頭を抱えていた。

 彼とアニエスが一線を越えてしまったのは三日前の事である。

 変なジェラートを食べてしまったなどは言い訳にはならない。にもかかわらず彼女は自分を一切責めずに、ただ気持ちを覚えてほしいとだけ言ってきた。

 本来ならばそれですませていいはずはないのだが、4spgの報酬であると言われれば何も言えない。

 何より彼女の意志の固さは今まで一緒にいて思い知らされているので、アニエスは本当にそれ以上の事は求めないだろう。

 無断外泊などはレンがごまかしてくれたようだが、アイスの事を知りアニエスの様子を見て何が起きたのか察してくれたらしい。

 アニエスとはそれ以来会っていないが、今日は彼女のバイトの日。いつも通り接することできるのか正直ヴァンは不安だった。

 バイトが始まる10分前にドアがノックされた。彼女は相変わらずの10分前行動。

 もしかして彼女は引きずっていないのだろうか。


「お、おはようございます……」


 そんなヴァンの期待が粉々に砕かれる。

 一目見てアニエス・クローデルは三日前の事を意識しているとわかった。

 いつもならバイトに来ると優しい笑みをヴァンに向けるのだが、今は顔を真っ赤にいてヴァンの顔を見れないでいる。

 もじもじと忙しなさそうにしているのも明らかに異常だ。

 そんな彼女を見ていると自分のほうが落ち着いてきてしまう。


「毎度毎度の10分前行動か、もう少し緩くてもいいんだぜ?」

「し、染みついていますから……」


 いくら何でもこれはまずい。

 例えば下にいるポーレットなどに見られてしまえば一発で何かあったとバレる。

 こんな状態のアニエスを連れて解決業務に励むなど不可能ではないだろうか?

 不可能に違いない。


「あー……今日は休むか?」

「っ! い、いえ! 大丈夫ですから! アルバイトに影響を及ぼすようなことはしません!」


 休むか、と言われてアニエスが慌ててそれを断る。

 彼女からすればアルバイトは月に二回ヴァンに会える貴重な機会なので休みたくはない。

 ヴァンに会うことを抜きにしても、このアルバイトは自分にとって大事な勉強の機会なのだ。

 三日前のことを気にしすぎて表情や態度に出ていたのはアニエスも自覚はある。

 今日は心なしかいつもより念入りに身だしなみに気を遣ってしまったりもした。

 けれど、浮ついた気持ちは捨ててしっかりと自分を律してアルバイトに望まなくては。


「大丈夫です。今日もよろしくお願いします」

「お、おう。それじゃあ行くか」


 少々不安を覚えたヴァンだったが、いざとなればアニエスの身の安全を考えて事務所で待機させることも想定して本日の業務を開始した。

 結論から言えば、ヴァンの心配は杞憂に終わった。

 アニエスはヴァンに対しても他の誰かに対しても完全にいつも通りに戻りに接するようになった。

 ポーレットやユメと話すときも、依頼人と話すときもそうだ。

 きちんと自分を律することができるとは思っていたがここまでとは。

 いや、アニエスの真面目さもずっと見てきたヴァンは知っているので、当然と言えば当然だろうか。

 ただし、予想外のことが一つ。

 今日の4spgは一つだけ。しかも比較的簡単なものだったのですぐに終わってしまったのだ。

 それを片付けて匂いが完全に消え去り、二人は事務所に戻ることにした。

 時間はまだ14時ほどで、いつもアニエスがバイトを上がる時間よりもだいぶ早い。


「アニエス、今日はもうバイトを上がってもいいぞ」

「いえ、もしかすると誰かが事務所を訪ねてくるかもしれませんから。戻ったらコーヒーでも入れますね」

「そうか」

「あんた達」


 モンマルトの前のタバコ屋の前を通った時、突然ギン婆さんに声を掛けられる。


「お婆さん、どうかされましたか?」

「……あんた達、今日は飴を買っていかないのかい?」


 そう言われて今日はヴァンのルーティーンである飴の新味チェックを行っていなかったことに気が付く。

 アニエスはバイトの初日ですでにそのルーティーンを把握していたにも関わらず、今日は彼女もヴァンも忘れてしまっていた。


「そ、そうでしたね。何か新味はありますか?」

「ないよ」

「なんだよ婆さん。てっきり新しいのが入ったから売りつけようとしてるのかと思ったぜ」

「フン……金欠そうな男に押し売りする趣味はないよ」

「今は別に金欠じゃねぇよ」


 そう言うと、ギン婆さんが首をかしげる。


「いつもなら甘いもんを買ってるはずなのに、今日は手ぶらじゃないか」


 またもや言われて気が付く。

 いつもならスイーツを買って戻ってくるのに、今日の二人は手ぶらだった。


「とっておきの貰いもんがあるんだよ」

「なんだ、そうだったのかい」

「ですけど飴は買っていきましょう。えっと、メロンソーダ味をお願いします」


 飴を何個か買って二人はそそくさと事務所に戻る。

 中に入り。お互いに何も言えず。沈黙が流れる。


「あ、あはは……アンダルシアにでも寄ればよかったですね」

「そうだな……」

「う、うっかり買い忘れちゃいましたね……」

「ああ……」


 気まずい。

 事務所に帰ってきたことでアニエスはバイトに来た直後のように戻ってしまっている。

 いっそのこと誰か依頼に来てくれないだろうか。むしろ来い。誰でもいいから来い。結社でもいいから来てください。

 しかし誰かが直接ここに依頼に来ることのほうが少ないので、その願いは当然叶わない。


「あー……俺は導力ネットのチェックでもしておく。お前もとりあえず座ったらどうだ?」

「は、はい!」


 ヴァンがデスクに座ってノート型端末を開いたので、アニエスがコーヒーを淹れ始める。

 ちなみに貰いものとっておきのお菓子など当然存在しない。それどころかお菓子のストックもないのでお茶請けはなしだ。

 二人分のコーヒーを入れて一つをヴァンのデスクに置く。


「サンクス」


 ソファに座っても何もすることがないので手持ちの本を広げるが、内容が頭に入ってこない。


(ヴァンさんも……ちょっとは意識してくれてるのかな?)


 ルーティーンを忘れたりスイーツを買い忘れたり、いつもの彼ならありえないだろう。

 それを忘れるくらいに自分とのことを意識してくれているのかもしれない、というのは都合よく考えすぎだろうか。


(……そういえばこのソファでヴァンさんとしちゃったんですよね)


 彼に押し倒されて、情欲のこもった目で見つめられて、そのまま最後までしてもらった。

 その時のことを思い出して少しだけ体が熱くなってしまう。


「……………………(ちらっ)」

「っ!」


 ちらっとヴァンを見ると彼もアニエスを見ていたようで目が合ってしまう。

 慌てて彼は端末に視線を戻し、コーヒーに口をつける。


(やっぱり意識してもらえてるんじゃ……)


 今までほとんど保護者目線だったので、あんなきっかけとはいえ意識してもらえるのは嬉しい。


(でもやっぱり思い出しちゃうかな……あの時のヴァンさん……すごかった♡)


 少し乱暴気味に扱われたのに全く嫌ではなく、むしろ男の欲望をぶつけてもらえて自身が付いた。

 それに初めてで痛かったけれどそれ以上に気持ちよくて――


「ん……♡」


 まずい。本当に体が熱くなってきてしまった。

 業務中は自分を律することができていたとはいえ、この部屋でヴァンと二人きりというのはまずい。

 あの時の光景がどんどんよみがえってくる。それだけではなく、もう一回してもらいたいなどとも考え始める。

 セックスという快感を覚えてしまった年頃の少女なら。 

 そして好きな人に求められる喜びを知ってしまった女ならば当然の感情だ。


(うう……私ってこんなにエッチだったなんて……あ)


 ヴァンがコーヒーを口にしたのをみてアニエスが立ち上がった。


「ヴァンさん、おかわり淹れますか」

「ああ……なんで空になったってわかったんだ?」

「? なんとなくですね」


 ずっと一緒にいるのだからそのくらいはわかるようになったのだ。今はMK社に戻っているリゼットなどもきっとわかるのではないだろうか。

 コーヒーをもう一度入れて、先ほどと同じようにヴァンのデスクに置く。

 ふわりと、少女というよりは少女から女性になりかけている匂いがヴァンの鼻をくすぐった。


「えっと……何か調べものですか?」


 先ほどと違って、アニエスがヴァンのそばから離れようとしない。


「少しな……大したことじゃねーよ」


 ヴァンもすぐそばに立つ少女を意識してしまう。

 初めてバイトとして雇った少女。

 ずっと子供だと思っていた少女。

 ずっと自分を支えてくれた少女。

 そして、三日前に自分が女にした少女。 

 その時からもう、アニエスを子供として見ることなどできなくなっていた。

 アニエスが端末を覗いてくる。内容は本当にどうでもいい記事。

 だけどそこにいたくて画面を見る。ヴァンも特に嫌ではなくて何も言わない。

 またもや無言の時間が流れて、お互いを近くに感じて、三日前のことが頭から離れなくなって。

 いつのまにか、ごく自然に。

 ヴァンが立ち上がってアニエスを抱きしめていた。


「ん――♡ ヴァンさん……♡」

「さっきからエロい目でこっちを見てきやがって。襲われても文句言えねえぞ」

「ヴァンさんだって見てました……そ、それに、仕方ないじゃないですか。この三日間あの時の事がずっと頭から離れなかったんですから。ず、ずっと体が熱くて。夜になったら思い出しちゃって、自分で……で、でもヴァンさんに触れられたときみたいに気持ちよくも幸せにもなれなくて――んむっ♡ ちゅ♡ ちゅうう♡」


 可愛い、と思った瞬間に我慢できなくなりヴァンが唇を重ねる。

 強弱をつけて唇を何度も押し付けて、彼女の唇の柔らかさと温かさを味わっていく。


「ヴァンさん……してほしいです♡」


 自分はこんなにも理性がない男だったのかとヴァンは驚き、あの時と同じように女として見られていることにアニエスが悦ぶ。

 唇を重ねながら彼女のベルトを外して上着を脱がせる。

 ロングセーターの上から胸を揉みしだくが、じれったくなって服の裾から手を差し込んだ。


「ふあっ♡ あぁっ♡ ちゅっ♡ れりゅう♡」


 まだセックスになれていないアニエスは何もしないでヴァンの愛撫を受け入れる。

 下着越しに胸を揉まれていると甘い声が出てしまうのを抑えきれない。

 自慰をするときに自分で触った時とは比べ物にならないくらいの快感だ。

 ヴァンも以前した時から彼女の胸には夢中になっていたが、2回目の今回も全く飽きることのない感触だった。

 下着の上から乳首を扱くようにしながら優しく揉むと、アニエスが気持ちよさそうな吐息を吐き出す。

 キスを中断して掌で彼女の胸を味わうことだけに集中した。


「はぁ……♡ んあっ♡ ん……あぁ♡」


 切なげな表情の彼女と目が合う。

 もっとお願いしますと言われている気がして服をたくし上げた。

 下着もたくし上げるとプルンとアニエスの大きな乳房が露わになる。


「きゃっ♡ ヴァ、ヴァンさん、いきなり……んあっ♡ ふああああっ♡」


 立ったままの行為で彼女の足が震えていたので、デスクの上に置いてある端末をずらしてアニエスをそこに座らせる。

 次の瞬間、ヴァンが彼女の胸にしゃぶりついた。

 片手で胸を揉み乳首を扱きながら、もう片方の胸は乳首を舌で転がす。


「ん――♡」


 アニエスがヴァンの頭を優しく抱きしめて自分の胸に押し付けた。

 彼女の小さな喘ぎ声と乳首を舐る音がしばらく室内に響く。

 年齢の割に発育がよくて恥ずかしかった胸だが、やはりこうしてヴァンが夢中になってくれると嬉しさを覚える。

 下から持ち上げるようにしてその乳房をタプタプと揺らして乳首を軽く噛むと、アニエスがビクンと震えて大きくのけぞった。

 さりげなく彼女の太ももに手を伸ばしてタイツ越しになでて、そのまま秘部もショーツとタイツ越しに確認する。


「お前……いくらなんでも濡れすぎじゃねぇか?」


 触れた指をアニエスに見せるが、直接触るまでもなく大洪水だとわかるほど濡れていた。

 アニエスがそれを見て顔を真っ赤にしてそっぽを向いてしまう。


「盛りすぎだろ」

「ヴァ、ヴァンさんだってもう大きくしてるじゃないですか!」


 彼のモノも服の上からでもわかるくらいに大きくなっている。


「……盛りすぎなんでしたか?」

「ぐっ……」


 少し意地悪な顔でそう言われて悔しくなったヴァンは彼女をデスクに押し倒した。

 有無を言わさずに唇を重ねて舌を絡めていく。


「あっ♡ んむっ♡ ちゅ♡ れりゅう♡ ズルいです♡ キスで黙らせるのは、ズル――ちゅるる♡ れりゅうう♡」


 ズルいのはわかっているのにキスが気持ちよすぎてアニエスは抵抗できない。

 舌と舌が溶け合うかのような心地よさに身をゆだねていると、自然と全身の力が抜けていく。

 やがて二人の唇が離れてねっとりと唾液の糸ができた。

 アニエスの蕩けきった表情を見てヴァンも我慢の限界を迎える。


「立って手を付け」

「は……い……♡」


 言われた通り起き上がってデスクに手を突く。

 ヴァンに尻を突き出す形になって恥ずかしかったが、彼はびりっとアニエスのタイツを破った。

 抗議するよりも早く下着をずらして肉棒の先端をアニエスの秘部に当てる。


「ん――ふあっ♡ あぁ♡」

「入れるからな」

「はい……ふあっ♡ ああっ♡ ひあああああっ♡」


 ヴァンのものが一気にアニエスの膣内を埋め尽くす。

 デスクに手をついた立ちバックの体勢であり、根元まで受け入れた瞬間にアニエスがわずかにつま先立ちになった。


「あっ♡ 大きい……♡ ん……ふあっ♡ んああああっ♡」

「痛くないか?」

「は……い……♡ ヴァンさんも気持ちよくなってください♡ ああっ♡ ひあああっ♡」


 アニエスの腰をつかんでヴァンが腰を打ち付ける。

 膣内をみっちりと広げられる圧迫感こそ感じているが、アニエスは痛みなど全く感じいなかった。

 それどころか初体験で自分の中がヴァンの形に変えられてしまったのではないかと思うほどしっくりくる。

 こうして挿入されていることが当たり前のようにさえ思えてくるのだ。

 愛液が膣からあふれて足をつたっていくほどで、快感のあまりすでに足が震え始めていた。

 デスクに手をついていなければもう倒れてしまっていただろう。


「んっ♡ ふあああっ♡ すごいですっ♡ 気持ちよくて、あっ♡ 心が満たされて――んああっ♡ ひあっ♡ ぐりぐりって♡ したらぁっ♡」


 子宮口を肉棒の先端でぐりぐりといじめられてアニエスが大きくのけぞった。

 腕にも力が入らなくなってきたが、ヴァンがアニエスの乳房を鷲掴みにして支える。


「乳首が固くなってるな」

「だ、だってヴァんさんが――ふああああっ♡ だ、ダメですっ♡ 気持ちよすぎますっ♡ ひあああああっ♡」 


 乳首を扱かれながら胸を揉まれて膣がキュッと締まった。

 手も足もアニエスの身体を支えるのが不可能になり、ヴァンは一度肉棒を抜いくと、アニエスがデスクに倒れこむ。


「今更だがここだとやりにくいな」

「はぁ♡ はぁ♡ 本当に今更ですよ……♡」

「なら最初から言えよ」

「だって……ヴァンさんが求めてくれたのが嬉しくて……きゃっ♡」


 アニエスをお姫様抱っこしてソファに向かう。


「べ、ベッドじゃないんですか?」

「そこまで我慢できるかよ」

「っ♡」


 すぐ隣の部屋にあるのに我慢できないらしい。

 そこまで自分を求めてくれるのはアニエスも嬉しいし、彼女自身ベッドまで我慢できそうになかった。

 ヴァンがソファに座るとアニエスが対面座位で入れなおす。


「ん――ああああっ♡」


 もういちど一番奥まで貫かれてヴァンに体重をかける。

 大きな乳房が自分の胸に当たってつぶれている感触を楽しんでいたヴァンだったが、ソファにおいてあるものに手を伸ばした。

 先ほど買った飴を一粒口に含んでアニエスに唇を重ねる。


「んむっ♡ れりゅ♡ え? これ――ちゅっ♡ あむっ♡ れりゅう♡ ふふ、甘いですね♡」

「噛むなよ?」

「はい♡ 二人で味わいましょう♡ れりゅう♡ ちゅるるるう♡」


 一つの飴を二人の舌で転がして舐め溶かしていく。

 メロンソーダ味の飴が口の中でシュワシュワ弾けるようだった。

 先ほどよりも甘いキスに二人は夢中になり、お互いの舌を犯すように激しく絡め合わせていく。


「ちゅっ♡ れりゅう♡ 甘いですね♡ ちゅ♡ んむっ♡ れりゅうう♡」


 コロコロと飴が転がり続けて、やがて完全になくなった。

 すぐにヴァンが二個目の飴を口に含むと、今度はアニエスのほうから唇を重ねる。


「れりゅう♡ ちゅるるう♡ ヴァンさんばかりズルいです♡ ちゅっ♡ れろぉ♡」


 ヴァンの口の中にある飴を奪おうと舌を動かしていくアニエスだったがなかなか奪えない。

 ようやく奪えたと思ったらすぐにヴァンに奪われてしまう。

 キスをしながら遊んでいるような感覚なのだが、二人とも快楽は十分すぎるほど感じていた。

 アニエスの柔らかな体を抱きしめて、乳房の感触も楽しみながらのキス。

 彼女の表情も吐息も全てがヴァンを興奮させていき、肉棒が一回りほど大きくなって震え始める。

 二個目の飴が無くなったころに、アニエスも絶頂が近づいてきた。


「アニエス……そろそろ……」

「ふわああ♡ あっ♡ んあああっ♡ はい♡ 出してください♡ ヴァンさんのを沢山っ♡ んあああっ♡」


 ――びゅるるるるうううううううううううううううっ!!


「ふああああっ♡ あっ♡ ひああああああああああっ♡」


 熱い精液がアニエスの子宮にたっぷりと注がれていく。

 メスの悦びを感じながら唇を重ね、飴はなくなってもキスは甘いままだった。

 アニエスも同時に絶頂して膣が収縮し、ヴァンのさらなる射精を促す。


「ちゅっ♡ れりゅうう♡ じゅるるう♡ ……はぁぁ♡」


 ようやく二人の絶頂が終わって、抱き合いながらそれの余韻に浸る。


(こいつはハマっちまいそうだな……)

(キス……クセになっちゃうかもしれません♡)


 呼吸を整えて、今度はアニエスが飴に手を伸ばす。


「ヴァンさん……♡」


 飴を口に含んで、アニエスのほうからヴァンに唇を重ねた。



「ちゅっ♡ れろぉ♡ れりゅりゅう♡ ヴァンさん♡ ちゅるるう♡ キス、気持ちいいです♡ じゅるるう♡」


 外が暗くなりいつもならアニエスが帰る時間になっても、二人の情事はまだ終わっていなかった。

 激しい行為をしているわけではない。対面座位でキスをしながらゆっくり動いているだけだ。

 三つ目の飴が無くなった時点で本日買った飴がすべて無くなったので、以前買った飴を出すことにした。

 1ダース買ったレインボーキャンディを舐めながらのキス。

 体が熱くなって服を着ているのが辛くなり、お互いに生まれたままの姿になっている。

 飴を舐め終わってヴァンが新しい飴に手を伸ばすと、外が暗くなっていることに気が付いた。


「もう暗くなってきたな……」

「はい……♡ ふあっ♡ でも、ヴァンさんのがまだ大きいままで……んっ♡ 私も……身体が疼いて……ふわぁ……♡ きゃっ♡」


 ヴァンがアニエスをベッドに押したおす。

 覆いかぶさり密着した正常位でアニエスの全身の柔らかさと温かさを感じながら子宮口をイジメ始めた。


「ふあああっ♡ ひああっ♡ ちゅるるう♡ れりゅう♡ ちゅるるるううっ♡」


 巨乳を胸板で押しつぶして甘い匂いを堪能しながら飴を舐めあうキスを行う。

 アニエスに体重をかけているので苦しいはずなのだが、彼女はつらい表情など一切見せなかった。

 むしろその苦しさが心地いいとばかりに彼女はもっとしてほしいと強請る。


「れろぉ♡ じゅるるうう♡ ヴァンさんとのキス♡ 本当にクセになっちゃいます♡ れりゅう♡ 気持ちよくて♡ 甘くて♡ 幸せで♡ ふあっ♡ んううう♡」


 肉棒がどんどん固くなり大きくなっていくのはアニエスの表情と声のせいだろう。

 めちゃくちゃにしてやりたいのに優しくしてやりたいという不思議な感情がヴァンの中で渦巻いている。 

 お互いに汗まみれなので、密着してほんの少し動いただけで肌がこすれて気持ちいい。


「れりゅう♡ ちゅるるう♡ はぁ♡ はぁ♡ ヴァンさん、飴が……ん♡」

「無くなったな。次のを――ってもう全部なくなったか」


 気が付けば1ダース分あった飴を全て舐めてしまっていた。

 これにはアニエスも驚く。


「ん……私たちどれだけキスしてたんでしょうか?」

「夢中になりすぎてたか」


 飴が無くなったとわかるや否やなんだか口が寂しくなる。

 ヴァンのそんな気持ちを感じ取ったのか、アニエスは代わりになるものがないか探し始めた。

 部屋の中にほかに飴は見当たらないが、前回のセックスの事を思い出す。


「あ、あの……ヴァンさん。もしよろしければ、私の胸を……その……吸ってください♡」


 ヴァンも前回の事を思い出して、対面座位になってアニエスの乳首を吸い始める。

 愛撫されたときに吸われたときは何ともなかったが、今のアニエスはすぐに乳首がムズムズしてきた。


「んっ♡ ふあああ♡ んああああっ♡」


 ぷしゅっとアニエスの乳首から母乳が溢れる。


「ど、どうぞ♡ ヴァンさんが満足するまで飲んでください♡ ああっ♡ ふあ♡ ひああっ♡」


 胸を揉みしだきながらヴァンがそれを吸い始めると、アニエスは赤子に授乳を行うように彼の頭を撫で始める。

 安心感に身を包まれながらも興奮したヴァンの肉棒が一回り大きくなって震え始めた。


「ふあっ♡ ふわああっ♡ また大きくなってますっ♡ ひあっ♡ 気持ちいいですっ♡ もう一回出してください♡ 私の中をヴァンさんのでいっぱいにしてください♡ あっ♡ んああああっ♡」


 アニエスを抱きしめて母乳を吸いながらヴァンがラストスパートをかける。


「くっ……」


 ――びゅるるるるうううううううううううううううっ!!


「ふああああっ♡ ひああっ♡ ああああああああっ♡」


 ぐつぐつと煮えたぎるように熱い精液がアニエスの子宮に注がれる。

 母乳を吸われながら精液を注がれるのは何度味わってもたまらなかった。


「ん……ヴァンさんのがいっぱい……♡」


 男の欲望を受け止めながらアニエスがヴァンの頭を撫でる。

 射精が終わっても二人はなかなか離れずにお互いの体温を感じあっていた。



 解決業務を始める際に、ヴァンとアニエスはタバコ屋でタイレル通信を購入して飴の新味チェックを行う。

 前回は忘れてしまったが、今日は忘れることなくタバコ屋に寄った。


「すみませんお婆さん、なにか新味って出てませんか?」


 ギン婆さんにいつものようにアニエスがそう尋ねる。


「ないよ。記念祭で買った限定味でも舐めてな」


 ヴァンとアニエスがなぜか気まずそうな表情になった。


「どうしたんだい?」

「いや、あれは全部舐めちまってな」

「1ダースも買っておいてもうなくなっちまったのかい?」

「あ、あはは……」


 アニエスも苦笑いになる。

 1ダース買ったレインボーキャンディはいろいろあって未開封のままだった。

 しかしキスをしながら舐めるのに夢中になって一日で全部舐めてしまったなどギン婆さんには言えるはずがなかったのだ。

 平常心を装いながらアニエスが飴をいくつか購入する。


「なんだい。いつもよりたくさん買うんだね」

「わ、私も飴が好きになりまして!」

「いいから行くぞ……」


 これ以上ここにいるとアニエスがボロを出してしまいそうだったので、ヴァンはそそくさとそこから去ることにした。

 

「……新味が出てたら味見したかったのか?」

「ううっ……」


 アニエスの顔が真っ赤になる。どうやら図星だったらしい。

 当然味見とはキスの事である。


「学生がああいうことを覚えるとハマりやすいから気を付け――」

「それならヴァンさんは新味が出るまで我慢できるんですか?」

「ぐっ……」


 できないかもしれないと思った自分が情けない。

 飴を舐めながらのキスも彼女とのセックスも、いつ発売するかわからない飴の新味が出るまで我慢できるのか?

 ……無理だというのがヴァンの結論だった。

 ちらりとアニエスを見るといたずらっぽい笑顔を見せている。


「飴を舐めるのは今日の解決業務が終わるまでは我慢してくださいね♡」


 買ったばかりの飴を舐めることなくすべてポケットにしまい、アニエスが掲示板のチェックを始める。

 本当に喰えなくなったと思いながらヴァンもチェックを始めた。

 いつもより多めに購入した飴がその日のうちに無くなったのは言うまでもないだろう。

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