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 七耀暦1204年12月22日。

 黒銀の鋼都ルーレ。

 前日にトールズ士官学院による作戦が成功し、彼らは本日休息に時間を当てていた。

 その日の夜。メアリー・アルトハイムは食事をとるために外に出ていた。

 彼女はトールズ士官学院の教官であり、今はミントの実家で世話になっている。

 そのこと自体はありがたいのだが、困ったこともあるのだ。

 ミントの母であるバニラは、同じトールズの教官であるマカロフの姉。

 そのマカロフの婚約者と勘違いされてしまったのである。

 メアリーにそんなつもりは全くないので否定すると、バニラは弟に不満があるのかと言ってくる。

 そして食事からは胸を抉るような風味。

 彼女が一人で外食をしたいと思っても全くおかしくないだろう。

 そんな彼女だったが、食事に入った宿酒場で生徒の一人と再会した。


「そうだったんですね。内戦の状況を撮って回ろうと……」

「はい。オレにできることはないかって考えた結果がこれっす」


 一年生の平民生徒のレックス。

 彼に声をかけられて情報交換を兼ねて一緒に食事をとることになった。

 いつもカメラを持って女子生徒の写真を撮っている印象が強かった彼だったが、今は内戦を撮っているらしい。


(まだ学生なのに自分にできることを見つけてやっているなんて……そんな子だとは思っていなかったわ)


 レックスという生徒の印象がメアリーの中で大きく変わる。

 それに比べて自分は何もできていない。

 カレイジャスに乗っても自分は足手まといになるだけ。

 何より実家のアルトハイム家も横槍を入れてくるかもしれない。


「メアリー教官はルーレに残るんっすよね。となるとマカロフ教官の事をまた色々言われるかもしれないっすけど……かれこれ1ヵ月でしたっけ?」


 それどころか自分の悩みのようなものを生徒に話してしまっているのが現状だ。


「マカロフ教官とはもう全くこれっぽっちもそういう関係じゃないんですが……そもそも私は恋愛経験など――あ」

「へぇ意外っすね。メアリー教官はすごく綺麗なんで、男ならほっとかないと思ってたっす」

「か、からかわないでください!」


 正面から綺麗と言われて照れてしまい、メアリーが水を一口飲む。


「貴族だから軽々しく恋愛できないとかじゃないんすよね?」

「そういう家もあるとは思いますがアルトハイム家は……いえ、私もお見合いなどをさせられるでしょうし、自由に恋愛はできないかもしれませんね」


 事実すでに父からそう言う話も来ている。

 もしかしたら内戦が終わった後にでも見合いをさせられて学院を去ることになるかもしれない。

 食事が終わったのでここはメアリーが支払いを済ませて二人は席を立った。


「レックス君、本当に気を付けてくださいね。自分の安全を第一に考えてください」

「はいっす……へへ、確かに怖いっすけど、戦場カメラマンとしての使命に目覚めたからにはやってやるっすよ――っと」

「レ、レックス君?」


 レックスが少しふらついたので慌ててメアリーが彼を支える。


「だ、大丈夫ですか? 疲れが溜まっているのでは……」

「へ、平気っすよ。部屋はここの2階ですし……」

「ここの2階ですね? 私が支えますから……あ、歩けますか?」


 自分に寄りかかってくるレックスを支えながらメアリーが歩く。


(男の人とこんなに密着して……む、胸も――気にしている場合じゃないわ。今はレックス君を支えないと。教官としてこのくらいは……)


 自分の胸にレックスの肩や腕が当たって形を変えていく。

 恥ずかしいが何とか我慢して彼を部屋まで連れて行った。


「レックス君、もう少しでベッドですからね。その後お水を貰ってきますから――きゃっ!?」


 彼をベッドに寝かせようとした瞬間に、メアリーがベッドに仰向けに押し倒されていた。

 レックスはメアリーを抱きしめるように腕を回して、顔を胸にうずめている。

 混乱するメアリーだったが、彼の身体が震えている事に気が付いた。


「すんませんメアリー教官。オレ、やっぱ不安で……少しだけこうしててもいいっすか?」

「い、いえ……ですが……」


 男にこんなことをされたのは初めて。

 普通なら振り払うが、弱々しいレックスを見てメアリーは教官として何かをしてあげなくてはという使命が働く。

 昼に見たリィンも落ち込んでいるように見えたが、その時のメアリーは何もしてあげられなかった。

 だからレックスはちゃんと慰めてあげたい。


「少しだけですからね……」


 レックスの頭をニット帽越しに優しく撫でる。

 そのまま部屋の中に静寂が続いたが、メアリーは自分の心臓の音が煩かった。

 しかしいくら待ってもレックスの震えは止まらない。


「レックス君……お、落ち着きましたか?」

「メアリー教官……不安を今だけでも忘れさせてほしいって言ったらダメっすか?」

「……え?」


 レックスの言葉にメアリーが耳を疑う。


「オレ……このままだと不安に押しつぶされそうっす。メアリー教官に話を聞いてもらえてすごく楽になったんす……」


 なんの役にも立たないと思っていた自分でも教官としてレックスに何かをできていたのだろうか。

 そして何かをしてあげることができるのだろうか。


「オレみたいなカメラしか取り柄のないチビが、メアリー教官みたいな素敵な人にこんなこと言うのはバカだって思われるかもしれないっすけど……」

「そ、そんなことは……レックス君は立派です。むしろ私の方が……」

「不安を忘れたいのと、内戦を超えられるような勇気が欲しいっす」


 不安を忘れたい、そして勇気が欲しいという気持ちはメアリーも同じだった。

 教官としてレックスの不安を少しでも消してあげたいし勇気づけてあげたい。

 それに無意識のうちに。

 恋愛経験もない箱入り娘だった自分が。

 将来は父が決めた相手と見合いをしてまともに恋愛もできないであろう自分が。

 自分の意志で誰かと肌を重ねられるという、この状況にドキドキしてしまっている。


「嫌なら突き飛ばしてくださいっす」


 レックスがメアリーの胸から顔をあげて、ゆっくりと顔を近づけてきた。


「あ……だ、ダメですレックス君……」


 ダメと言いながらもメアリーは抵抗せずに目を閉じる。


「ん――ちゅ♡」


 二人の唇が重なった。

 数秒ほど唇を密着させ、そのままレックスがメアリーの服のボタンに手をかける。

 それが外される音がはっきりと聞こえても彼女は抵抗しなかった。


(ファーストキスが生徒とだなんて……あぁ……わ、私……本当にしてしまうのね……)


 生徒とこういうことをするという背徳感を感じながらレックスの手に全てをゆだねる。


「ん……レックス君。その、服を汚すわけにはいかないので……」

「オレに脱がさせてくださいよ」

「は、はい。それと、こう言うことの経験が無くて……」

「全部オレに任せてくださいっす」


 真っ直ぐにそう言われてドキッとして、年下のレックスに男らしさと頼もしさを感じる。


「ちゅ♡ れりゅう……♡ ちゅう♡」


 レックスはキスを続けながらメアリーの服を全て脱がせていく。

 片手でボタンやブラを外すなど明らかに手慣れているのだが、メアリーはそれに気が付く余裕もない。

 あっという間に彼女は生まれたままの姿でベッドに寝かされてしまった。


「スゲー綺麗っすよ」

「あ、あまり見ないでください……」


 思わず両手で胸と性器を隠す。

 芸術に携わる者として美しさを表現する言葉はいくらでも知っているが、ただ綺麗と言われるだけでこんなにも胸が高鳴り嬉しいと思えるとは思っていなかった。


「ふあっ! ああっ……んっ! ひあっ!」


 レックスがメアリーの胸を揉みながら舌を這わせる。

 柔らかさと温かさを掌で味わいながら、乳輪を何度もなぞって焦らすように責めていく。

 初めて男から愛撫を受けているメアリーは、快感よりもくすぐったさの方が大きかった。

 緊張のあまり固まってしまっているが、その体をほぐすようにレックスが触れていく。

 乳房は指で自由に形を変えていき、肌にはじっとりと汗が浮かんでくる。


「んっ……あぁ……」

「まだ体が硬いっすね。やっぱオレに触られるのはイヤっすか?」

「ち、ちが――ふあああっ♡」


 乳首を強めにつままれて、微かな痛みと共に甘い痺れを感じる。

 自慰行為くらいならしたことがあるが、その時に感じる快感と同じものだった。


「良かった。じゃあもう少し準備していくっす」

「は、はい。ふあっ。あああっ♡ ん……ひあっ♡」


 乳首をしゃぶられながら太ももを撫でられて、メアリーの口から甘い声が漏れ始めた。

 レックスの手が触れている部分がだんだんと熱くなってきているのがわかり、彼女の女の部分が目覚め始める。

 男の手によって快感を与えられて、自分が女なのだということを理解させられていく。


「ふあああっ♡ ひあああっ♡ レックス君♡ あんっ♡ あああっ♡ む、胸をそんなに――んひいいっ♡」


 カリっと乳首を軽く噛まれてメアリーの体が跳ねた。

 下品な喘ぎ声も漏れてしまい恥ずかしいが、レックスは愛撫の手を緩めてくれない。


「ほら、気持ちいいっすか?」

「ふああっ♡ わ、わかりませんっ♡ あああっ♡ んっ♡ んうううううっ♡」

「じゃあここは?」


 太ももを撫でていたレックスの手がメアリーの秘部に触れた。

 その瞬間に彼女の身体が硬直してしまうが、つぷ――と指が入ってくる感覚がはっきり伝わってくる。

 そして硬くなった体を内側から解すように、レックスが優しく指を動かし始めた。


「ひあああっ♡ あんっ♡ あああっ♡」

「ここも気持ちよくない?」

「んあっ♡ き、気持ちいいですっ♡ こんなに簡単に、あああっ♡ 感じてしまうなんて、あああっ♡」

「オナニーとかしないんすか?」

「し、しますけど、感じるまでだいぶ時間がかかりますっ♡ あああっ♡ それに、こんなに感じたことは――んああああっ♡」


 レックスの手による快感でメアリーはおかしくなってしまいそうだった。

 自慰行為では長い時間をかけなければ感じず、感じ始めてもここまで快楽を得ることはできない。

 男の手により本当の快楽というものを教え込まれている感覚だ。


(あああっ♡ 男性とは、こんなにも――あっ♡ レックス君の指が、気持ちよすぎて――あああっ♡)

「楽器の扱いは苦手っすけど、メアリー教官はいい声で鳴いてくれるんすね」

「自分でも知りませんでしたっ♡ ふあっ♡ レックス君に楽器のように奏でられて、あんっ♡ こんな声が出せるなんて――ひあああっ♡」


 ちゅぽんっと音を立ててレックスがメアリーから指を抜いてしまう。

 カチャカチャと彼が肉棒を取り出して、メアリーはそのあまりの大きさに恐怖を感じた。


「そ、それが男性の……そんなに大きいのですか? は、入るわけが……」

「子供が生まれる場所なんだから余裕っすよ。メアリーさんにオレの全部を受け止めてほしいっす」


 メアリーさんと呼ばれて胸が高鳴る。

 レックスを受け入れてあげたいし、彼女自身セックスに対する好奇心もあった。

 正常位で挿入する体勢になり、肉棒の先端で秘部を擦る。


「このまま入れてもいいっすよね?」

「は、はい……お薬も飲んでいますので……ん♡ あ、女性は避妊目的以外でも使うことがありまして、決して誰かとこういうことをする予定だったわけではないですからね!」

「へへ、じゃあなんの遠慮もせずに生でできるって事っすね」

「ですが射精は外に……それとその……や、優しくしてくださいね♡」


 生理が重いので服用していたピルが避妊目的で役に立つ日が来るとは思っていなかった。

 もしも服用していなくても、避妊具なしでレックスを受け入れたのだろうか。

 そんな事を考えていると、めりっと鈍い音がして肉棒が入ってくる。

 あまりの痛みにシーツをギュッと掴んで耐えようとするも、どうしてもうめき声が出てしまった。


「んあっ! んぎっ! あああっ! んああああああああっ!」


 ブチっと処女膜が破れる音がして肉棒が一気にメアリーの膣内を埋め尽くす。

 内側から押し広げられる感覚を感じながらメアリーが恐る恐る目を開けると、レックスの大きなものが完全に入っているのが、そして破瓜の証が見えた。


「へへ、メアリーさんの初めて貰っちゃったぜ」

「はぁ……っ! レックス君、まだ動かないで――あんっ!」


 ベッドに手をつきメアリーに覆いかぶさってレックスが動き始める。

 きつく狭い穴を自分の形に拡張するようにじっくりと味わっていく。


「あああ! んああっ! お、大きすぎますっ! 男性のモノとは、こんなに――ふあああっ!」

「オレみたいなガキのチンポなんて大したことないっすよ。大人の男はもっとデカいんじゃないっすかね。マカロフ教官とか」

「ふあっ! ですからマカロフさんの事は、なんとも――あああっ!」


 左手で胸を揉まれて、右手は恋人繋ぎにされながらメアリーはレックスに責められる。

 膣の激痛が収まって来てだんだんと甘い痺れも感じ始め、胸に至っては快感しか感じていない。

 恋人繋ぎをしている手が一番恥ずかしかったが、痛みに耐えようとすると自分の方からもギュッと握り返してしまった。


「ふああっ! ああっ! ん……ひあっ♡」


 口から明確に甘い声が漏れてメアリーが手を強く握り返す。

 その手をレックスが離して、メアリーを抱きしめるように体を密着させた。

 彼女の甘い匂いを堪能しながら汗ばんだ身体を擦り合わせて快感を得る。

 いつの間にかメアリーもレックスの体に腕を回してきて、お互いに抱きしめあいながらセックスを続けた。

 二人の目が合うとレックスの方から唇を重ねる。


「ちゅっ♡ んちゅう♡ れりゅう♡ じゅるるう♡ はぁ……こんなに淫らなキス――ちゅ♡ ちゅるるう♡」


 舌を絡めあって唾液を交換しあう。

 お互いの境界線が無くなるようなキスにメアリーは夢中になり、自分からもレックスの真似をして積極的に舌を動かし絡めていく。

 抽送と舌の絡み合う水音だけが部屋に響いていたが、やがてレックスがねっとりとした唾液の糸を作りながらキスを中断した。


「メアリーさん、そろそろ出そうっす。このままなかでいいっすよね?」

「はぁ♡ はぁ♡ それはいけません♡ あっ♡ いくらピルを飲んでいても――ふあああああっ♡ そ、外に出して下さい♡」

「お願いっす。メアリーさんにオレの全部を受け止めてほしいっす」


 レックスが上体を起こして両手を恋人繋ぎにしてスパートをかける。

 メアリーの膣の中で肉棒が一回り大きくなって震え始めた。

 乱れて喘いでいる自分の姿を完全に見られながらメアリーも絶頂に向けて駆け上がっていく。

 彼女のメスとしての本能がオスの全てを受け止めたいと叫んでいた。


「ふあああっ♡ こ、困った生徒ですね♡ こ、今回だけですからねっ♡」

「じゃあ中でいいんすね?」

「ああっ♡ はいっ♡ 受け止めますっ♡ レックス君の全てを受け止めますっ♡ あああっ♡」


 ――びゅるるるるうううううううううううううううっ!!


「ふあああっ♡ 熱いですっ♡ んああああああああっ♡」


 メアリーの子宮に熱い精液が注ぎ込まれる。

 それを受け止めた瞬間にメアリーは恋人繋ぎの両手を強く握って、背筋と両足をピンっと伸ばして絶頂した。

 口をパクパクさせながら雄の欲望を体の内側に刻み込まれ、全身に雌の幸福が広がっていく。


「へへ、このエロマンコ……搾り取ってきやがる……メアリーさんも溜まってたんすね」

「ち、ちがっ♡ あああっ♡ ふああっ♡ また達してっ♡ ひあああっ♡」


 口から涎を垂らしながらメアリーが絶頂の余韻に浸る。

 グイグイと腰を押し付けてレックスが射精を続け、ぴゅっと最後の一滴が飛び出した。

 それを受け止めてビクンっとメアリーの体が震えて、伸びていた両足からも力が抜けてベッドに落ちる。


「はぁ……♡ はぁ……♡ これが……男性との……ん♡」


 初めてのセックスは何もかもがメアリーの想像と違っていた。

 自分が女だということを自覚したのは初めてかもしれない。

 しかし……


「ふあああっ♡ あんっ♡ レ、レックス君っ♡」


 挿入されたままのレックスの肉棒は固いままであり、彼が再び抽送を始める。


「メアリーさん。オレの全部受け止めてほしいっす。受け止めてくれるって言ったじゃないっすか。一発じゃ満足できないっすよ」

「も、もう終わり――んちゅっ♡ れりゅう♡ じゅるるう♡」


 抱きしめてキスをされながら膣を蹂躙されてしまうと何も考えられなくなる。

 メアリーに再び情欲の火が灯るのにも時間がかからなかった。


「ほ、本当に困った生徒ですねっ♡ ふあああっ♡ んちゅっ♡ れりゅうう♡ じゅるるうう♡」


 メアリーのほうからもレックスに腕を回してキスをする。

 全てを受け止めるという意思を受け取って、レックスはメアリーにさらに欲望をぶつけるのだった。



「ふぅ……メアリーさん、気持ちよかったぜ」

「はぁ……♡ はぁ……も、もう本当に……無理です♡」


 行為が始まって数時間後。

 レックスの全てを受け止めたメアリーは疲労困憊だった。

 子宮に何度も精液を注がれ、胸元にはキスマークまでつけられている。

 レックスに肩を抱かれて彼に寄り添っているが、このまま眠ってしまいそうだ。


(私……オンナにされてしまったのね。男の人って……レックス君って本当にすごかったわ)


 男というよりも彼への印象が一気に変化してしまった。

 年の差や教官と生徒という立場など関係なく、強い雄に完全に手玉に取られた。

 それと同時に雌として欲望をぶつけてもらえた喜びや安心感も感じている。

 女として見てもらえたことが嬉しいし、男を満足させられたという達成感も心地いい。

 それも合わさってこの疲労も悪くないと感じる。


「メアリーさんってスゲー綺麗なだけじゃなくてスゲーエロかったんだな。なんか印象変わったぜ」


 彼の口調が気安いものになっているがメアリーは特に気にならない。


「ふぅ……レックス君の印象もだいぶ変わりましたよ。こんな男性――こんな生徒だとは思っていませんでした」

「セックスを経験して男の見方も変わるんじゃねーの? もしかしたらマカロフ教官の事も好きになるかもしれないぜ」

「それはないと思いますが……」


 とはいえ、今までよく見ようとしなかったマカロフの良い部分に気が付けるようになるかもしれない。

 なぜかメアリーはそんな事を思った。


「と、とにかく。こういうことはもうこれっきりですからね。私達は教官と生徒なんです」

「はいはい、それじゃあ最後に記念撮影しようぜ」

「も、もう……それも特別ですよ♡」


 レックスがメアリーの肩を抱いて、パシャっと記念撮影を行う。

 その後バニラの家まで帰る体力がメアリーにはなかったので、レックスの部屋で寄り添って眠ったのだった。



 メアリーと特別な思い出を共有した!

 レックスの好感度 ☆☆☆

 マカロフの好感度 ☆☆☆



「ん……私は……」


 メアリーが目を覚ますと、そこはトールズ本校の職員室だった。

 どうやら自分のデスクで眠ってしまっていたらしい。


「あの時の夢を見るなんて……♡」

「メアリーさん」


 突然声をかけられてびっくりする。

 振り返ると恋人のマカロフが立っていた。


「マ、マカロフさん?」

「起きたんですね。起こそうかと思ったんですが、誰もいないし寝かせてあげようと思いまして」

「あ、ありがとうございます」


 世界大戦を乗り越えて慌ただしい日々が続いており、メアリーも疲れが溜まっていたようだ。

 マカロフのこういう優しい所をメアリーはとても好ましく思う。

 内戦中に初体験をして、メアリーは男をもっときちんと見れるようになった。

 その結果、マカロフの良い部分、そして尊敬できる部分も沢山見つけることができた。

 メアリーが見えていなかった彼の本質。

 一見だらしなく面倒くさがりなところもあるが、その実誰よりも自分を見てくれていてさりげなく助言をくれる

 レックスが言っていたように、マカロフを好きになるのに時間がかからなかった。

 マカロフも自分の想いを受け止めてくれているのだが……


「その、マカロフさん。研究はまだお忙しいのですか?」

「ええ、詳しくは話せませんが……それを完成させないと自分はいつまでも半端者なので」

「そうですか。私にはお手伝いできませんが頑張ってくださいね」

「はい。それじゃあ失礼します」


 マカロフが職員室から去っていく。

 きっとメアリーの様子を見に来てくれたのだろう。忙しくてもちゃんと自分の事を気にかけてくれるのだ。

 けれど、一つだけ不満がある。


「マカロフさんは私を……女としては見てくれないのかしら?」


 自分を半端者だと思っているせいか、彼はメアリーを女として求めたことはない。

 一緒にデートをしたことくらいはあるが、セックスやキスどころか手を繋ぐことすらしないのだ。

 大切にされているのはわかるのだが、女として求められないのは寂しいし悲しいのだ。

 もしかして自分には女としての魅力がないのではないかと自信を失ってしまう。


「ん……駄目……さっき、あの夢を見たから……♡」


 そしてメアリーにも性欲はあるので、体を持て余してしまう時だってあるのだ。

 性欲の発散。女としての自信。それらを満たすために、メアリーはARCUSⅡで彼に通信を送る。


「久しぶりですね、レックス君」

「ええ、久しぶりっすねメアリー教官」


 トールズ士官学院の卒業生で、メアリーの初体験の相手でもあるレックス。

 彼との関係は数年たった今でも続いているのだ。


「それでメアリーさん。いつ会う?」

「っ♡ え、ええ。それでは……」


 レックスは自分を女として見てくれることを嬉しく思いながら、メアリーは待ち合わせの日時を決めるのだった。



 レックスの好感度 ♥♥♥♥♥

 マカロフの好感度 ♡♡♡♡♡



 シュミット博士を納得させる“成果”を出したらメアリーと共に在りたい。

 マカロフはメアリーの父であるアルトハイム伯爵にそう告げたが、それっきり音沙汰がなかった。

 痺れを切らした伯爵はメアリーの見合いを決めてしまう。

 その前日にマカロフはメアリーから通信を受けたが、彼はかなり焦りを感じながらも研究に没頭していた。


「俺のせいで大変なことになっちまったな……メアリーさんには無理はしないと言っちまったが、徹夜してでもこいつを仕上げちまわねえと」


 自分が情けないせいで彼女も不安にさせてしまっているのでなおさらだ。


「半端者じゃなくなったら胸を張って彼女の隣に立てる。その時は正式にプロポーズだ。そ、それから……」


 メアリー自身を求めてもいいのではないか?


「どんどん綺麗になってるよなぁ。なんだかスタイルもよくなってて色気も……ハッ! お、俺は何を考えてんだ!」


 メアリーとの未来、そして彼女とセックスをすることを想像し、悶々としながらもマカロフは徹夜で作業を進めるのだった。



「んむっ♡ ちゅう♡ れりゅう♡ じゅるるうう♡ レックス君のペニス、相変わらず逞しいですね♡ ちゅるるうう♡」


 見合いの前日。マカロフが徹夜で作業をしている最中。

 メアリーはマカロフではない男の肉棒をしゃぶっていた。


「メアリーさんも相変わらずフェラが上手いぜ。あー、そこそこ。タマのとこも忘れずにな」

「はい♡ はむっ♡ ちゅるるるうう♡ れりゅううう」


 玉袋を咥えて中のタマを舌で転がしながら、竿の部分は手で扱いていく。

 レックスが写真を撮りながら快感を楽しんでいた。


「それにしても見合いか。マカロフ教官も頑張ってると思うんだけどなぁ。親父さんは我慢できなかったか」

「れろぉ♡ じゅるるううう♡ はぁ♡ はぁ♡ そうみたいです……レックス君が来てくれて正直助かました♡」


 メアリーはマカロフに通信を送る前にレックスに通信をしたのだが、彼はすぐにセントアークまで来てくれた。

 マカロフが第Ⅱ分校にいる事、そして忙しくて来れないだろうことはメアリーも想像できていた。

 通信するのも本当は気が引けたのだが、レックスに言われて通信だけでもしてみたのだ。

 すぐにでも駆け付けるとは言ってくれなかったけれど自分を気にかけてくれていた。

 通信が終わり、こっそり屋敷を抜け出して彼と肌を重ねているのだ。


「そりゃ来るって。いくらメアリーさんがしっかりしてて、マカロフ教官もそんなところを信頼してるんだろうけど、少しは不安を感じてるだろうしさ。それに貴族のお見合いなんて相手は絶対に立派な人だろ? メアリーさんの身体が誰のモノなのかしっかり再確認させておかねーと」

「っ♡ わ、忘れたことは一度もありませんが……はい♡ 再確認させてください♡」


 メアリーが服の前をはだけて生胸を露出させる。

 レックスに揉まれ続けてサイズが大きくなったそれで、彼の巨根を優しく挟んだ。

 先端にちゅっと口づけをするとパイズリを始める。


「んっ♡ んっ♡ 挟んでいるだけで火傷してしまいそうです♡」

「これも最初はできなかったけどいつの間にかできるようになったよな」

「もう、全てレックス君が教えてくれたんですよ♡ 私はこういう技術は何も知らなかったんですから……♡」

「覚えがよかったのはメアリーさんが元からエロかったからだぜ。放課後にオレとのセックス思い出して空き教室でオナニーしてたのは誰だったかな?」

「うぅ……んっ♡ れりゅう♡ じゅるるう♡」


 レックスとは内戦時の一夜だけの関係のつもりだったが、メアリーは彼とのセックスを忘れられなかった。

 しかし自分から誘うことも出来ず、彼から誘われることもなく、自分で身体を慰めていたのをレックスに見つかったのだ。


「オレ以外に見つかってたら絶対に犯されてたぜ。一回だけのはずがあの日からオレのセフレになったんだよな?」

「はい……そうなんです♡ 貴方とのセックスが忘れられず、オナニーが見つかった日に抱いてくださいとお願いしました♡ んっ♡ れりゅううう♡ その日から私はレックス君のセックスフレンドです♡ ちゅううう♡」


 谷間で肉棒が一回り大きくなって震え始める。

 射精の前兆を感じてメアリーがスパートをかけた。

 亀頭を咥えこんで鈴口に舌を這わせ、左右の胸を別々に動かして扱いていく。


「んむっ♡ れりゅう♡ じゅるるううう♡ 出して下さい♡ 私の胸で受け止めますっ♡ あああっ♡」


 ――びゅるるるるうううううううううううううううっ!!


「ふああああっ♡ あ、熱いです……ん♡」


 メアリーの谷間で精液が弾け、隙間から大量のそれが溢れてくる。

 胸から零れ落ちて膝にまで堕ちてスカートを汚していった。


「メアリーさんのパイズリ最高……よく休み時間にこれで抜いてもらったっけ。」

「ふふ、レックス君のペニスはすぐに大きくなるので、本当に困った生徒でしたね♡」

「でも昼休みにオレを離してくれなかった教官もいましたよね?」

「そ、それは……♡ も、もういいでしょう♡ 続きをしましょう♡」


 メアリーがレックスをベッドに優しく寝かせると、騎乗位で挿入する体勢になった。

 肉棒を自分の秘部に宛がって、形を確かめるようにゆっくりと挿入していく。


「ん……はぁぁぁぁ♡ この体勢だと、奥まで届いて……あっ♡」

「そうそう。この体位で昼休みの間ずっとしてたっけ。次の授業はメアリーさんの担当だから、精液が零れないようにゴムつけてさぁ」

「も、もう許してください……んっ♡ ふああああっ♡ んうううううっ♡」


 メアリーがレックスと手を恋人繋ぎにして動き始めた。

 すっかりとレックスの形になった膣内は挿入しているだけで処女だった頃よりもずっと気持ちいい。

 メアリーを辱めるようにレックスは学生時代の話を続ける。


「昼休みが始まった瞬間に抱いてくださいってオレのところに来たのだ誰だっけ? おら、早く言えよ」

「ふあっ♡ あんっ♡ わ、私ですっ♡ レックス君に抱いてほしくて、コンドームを用意して会いに行きましたっ♡ ふあああっ♡ 一度で満足できずに、何回もしてもらいましたっ♡ んああああっ♡」


 乳房を揺らして告白しながらのセックスにレックスもさらに興奮して肉棒が固くなる。


「昼休みの後の授業の時、メアリー教官のスカートの中に使用済みコンドームが結ばれてたなんて誰が思うだろうな? もしかしたら何人かは気が付いてたかもしれないぜ」

「ふああっ♡ あああっ♡ 気付かれてましたよ♡ レックス君と関係を持っていた女子生徒に、ふああっ♡ 特にミントさんやブリジットさんには、あああっ♡ 彼女達にも同じことをさせていたんでしょうっ♡ すごく恥ずかしかったんですからね♡ あああっ♡」

「ゴムありセックスじゃ満足できなくて、授業が終わったら補習もしっかり付き合わされたな。ったく、とんだエロ教官だぜ」

「ごめんなさいっ♡ レックス君に抱いてもらえるのは気持ちいけど、子宮が空っぽで切なかったんですっ♡ 貴方のザーメンを注いでほしくて、補習に付き合わせてしまってごめんなさい♡ あああっ♡」

「内戦が終わった時の見合いを断って学院に残ったのも、オレとセックスしたかったからだろ?」

「そ、そうですっ♡ レックス君から離れられませんでしたぁっ♡」


 メアリー自身も興奮しているのか膣が小気味よく締まって愛液もどんどん溢れてくる。


「マカロフ教官にはバレてなかったみたいだけどな。まだ処女だと思ってるんじゃね? とっくにオレが開発済みだけど」

「は、はいっ♡ 私の身体はレックス君に開発されてしまいましたっ♡ ごめんなさいマカロフさんっ♡ あああっ♡ ごめんなさいっ♡」


 マカロフに隠れて浮気をしているという背徳感がメアリーの快感を加速させていく。

 彼女の姿を写真に撮りながら奉仕に身を任せていくと、肉棒が一回り大きくなって震え始める。


「ふああっ♡ 騎乗位の腰の振り方もっ♡ 胸での奉仕の仕方も♡ 全てレックス君に教えてもらいましたっ♡ マカロフさんは私に指一本触れてくれませんが、レックス君に触れられていない場所はありません♡」

「おらイケっ! 彼氏以外に中出しされてイケ!」

「はいっ♡ マカロフさん以外の人のザーメンを出されてイってしまいます♡ ふああっ♡ ああああああっ♡」


 ――びゅるるるるうううううううううううううううっ!!


「んああああああああああああっ♡」


 子宮に精液を注がれて、背筋をピンと伸ばしてメアリーが絶頂した。

 何度味わってもたまらないメスにのみ許された悦びを堪能し、自分が女であるという自信と安心感を感じる。

 恋人繋ぎのままの手をギュッと握って、膣を締めつけて最後の一滴まで精液を搾り取ろうと努める。

 やがてドサッとレックスの体の上に倒れると、メアリーは彼に唇を重ねた。


「ちゅ♡ レックス君♡ れりゅう♡ 愛しています♡ ちゅうう♡」

「マカロフ教官に悪い気がするなぁ」

「マカロフさんは私を女として見てくれませんし求めてくれませんから……ちゅ♡ 私はレックス君の前でだけ女になれるんです♡」

「それじゃあもっと女だってわからせてやるよ」

「はい♡」


 繋がったまま写真を撮り、府たちのセックスが再開した。



 数時間後。ホテルの一室からはメアリーの喘ぎ声が消えていた。

 二人は裸でソファに座って寄り添いあいながら、テーブルに写真を広げている。


「ほら、これとかも懐かしいぜ。メアリーさんのアナルバージンを貰った記念」

「ああ……今思い出しても恥ずかしいです♡」

「これは初めてパイズリした時。こっちはスカートの下に使用済みコンドームを吊るして授業する前に撮ったやつ」

「うう……本当に恥ずかしい♡ ですがこんなにたくさんレックス君に抱かれたんですね……♡ あ♡」


 メアリーが見つけたのは初体験の時の記念写真だった。


「初めてメアリーさんを抱いた時の写真か」

「はい……私はきっとこの時から、一生レックス君から離れられなくなったんだと思います♡」

「へへ、じゃあ明日の見合いがどうなろうとメアリーさんは一生オレのセフレだな」

「もちろんです♡ ……あ、レックス君。この写真、少しお借りしてもよろしいですか?」

「? ああ、いいぜ」


 メアリーが初体験の時の写真と自分の鞄を持って洗面所に行ってしまう。

 どうしたのかと思ったが数分ほどして彼女は戻ってきた。


「その……どうぞ♡」


 頬を染めたメアリーに写真を返されるが、特に何も変わっていない。

 しかし裏をめくってみると……そこにはメアリーの直筆で文章が書かれていた。


 メアリー・アルトハイムは生涯レックス君の女であることを女神に誓います♡


 その一文に重ねるようにキスマークが付けられている。

 洗面所で唇にルージュを塗りなおして写真の裏にキスをしたのだろう。


「そ、その……喜んでいただけるかと――きゃっ♡」


 手を引かれてベッドまで連れていかれたメアリーがレックスに押し倒される。

 彼の目は完全に獣になっていた。


「……朝まで犯してやるからな?」

「は、はい♡ マカロフさんもきっと徹夜しているでしょうから……私も負けていられません♡」


 数秒後、彼女の喘ぎ声が響く。

 この日のメアリーは朝まで、そして女に生まれたことを女神に感謝するまでレックスの欲望をぶつけられた。



 メアリーと特別な想い出を共有した!

 レックスの好感度 ♥♥♥♥♥♥

 マカロフの好感度 ♡♡♡♡♡



『へぇ、マカロフさんと正式に婚約したんだ。おめでとうメアリーさん』

「はい、ありがとうございますレックス君」


 見合いが終わり、メアリーはマカロフからプロポーズを受けた。

 その後家族を交えて食事をすることになったのだが、その前にメアリーはレックスに通信をしていた。


『それで子宮にオレの精液がたっぷり詰まった状態でプロポーズされた気分はどうだ?』

「っ♡ ……おかしくなるかと思うほど、興奮しました」


 メアリーは昨日の見合いが始まる直前までレックスに抱かれていた。

 子宮には限界を超えて精液を注がれ、歩くだけでタプタプと波打っていた。

 その感覚は今日になっても消えることはなく、子宮の中でレックスの精子が元気に泳いでいるのが分かった。

 口と肛門にもたっぷりと精液を注がれて、体中にキスマークを付けられて、それをなんとか化粧でごまかして見合いに臨んだのだ。


「正直……レックス君のことしか考えられず、落ち着くまで時間がかかりました……♡」

『結婚したら正式に人妻になるわけだ。その時のメアリーさんを抱くのが楽しみだぜ』

「私もです……♡ それとお薬を飲むのをやめますので、レックス君の都合さえよければいつでも……その……赤ちゃんを♡」

『新婚初夜でマカロフさんとするだろうし、その時に先越されちゃうかもなー』

「それは大丈夫だと思います。私の子宮はきっとレックス君以外のザーメンを受け入れませんから♡」


 マカロフとするのはイヤではないが、身体の隅々までレックス専用になっているので、今のままではマカロフの子供は孕まないという確信があった。


『へへ……それじゃあその時を楽しみにしてるぜ。結婚式にも呼んでくれよ?』

「もちろんです♡ それではまた……♡」


 通信を切るとすぐにレックスからメールが届いた。


「っ♡」


 付属していた画像データは、昨日の朝に最後にレックスが撮ったもの。

 膣、肛門、口から精液を垂れ流し、全身に精液をかけられ、キスマークだらけでベッドに転がっているメアリー。

 何も知らない者が見ればレイプされたあととしか思えない写真。


「レックス君……♡」


 うっとりした表情で下腹部に手を当てて、子宮に残っている精液の感触を確かめる。


「メアリーさん、もうすぐ食事の用意ができるそうですよ」


 部屋に入ってきたマカロフから声をかけられてメアリーがARCUSⅡを閉じて立ち上がる。


「はい。今行きます。ふふ、家族で食事なんて楽しみですね」

「情けない所を見せちまったので、そこをいろいろ言われるかもしれませんが……自業自得ですから受け入れますよ」

「そうでしょうか? もしかしたら孫の顔を早く見たいとかかもしれませんよ」

「そ、そいつは……まぁ、おいおいと」


 孫の顔を見たいと言われる。

 つまりはメアリーと子供を作るということだ。

 今までは半端者という負い目から彼女に手を出せなかったマカロフもようやく覚悟が決まっている。


「ふふ……ですが本当に楽しみですね……赤ちゃん♡」


 下腹部を撫でながら微笑むメアリーに、マカロフは彼女からかつてないほどの母性と色気を感じた。

 思わずごくりと唾を飲み込む。マカロフの雄の部分がこの女はもう自分のものだと囁く。

 この場で押し倒してしまいそうな自分を無理矢理抑え込んだ。


「さ、さぁ、行きましょう」

「はい、マカロフさん」


 いつにもまして美しいメアリーに見惚れながら、マカロフは食事の場へ赴くのだった。



 黄昏を乗り越えたゼムリア大陸。

 ケビン・グラハムとリース・アルジェントは落ち着きを取り戻しつつある帝都ヘイムダルに休暇にやって来ていた。


「さてと。シグマール総大司教にもあいさつしたし、宿でもとりに――」

「ケビン……お腹空いた」


 いつも通りリースは腹ペコでケビンは呆れてしまう。


「あー……宿につくまで我慢できんか?」

「無理……帝都には美味しいものがたくさんあるって『正しい帝都の歩き方 グルメ編』に書いてある。こんなに美味しそうな料理を見せつけられてもう限界。私は食べ歩きさせて貰う」

「わかったわかった! そんなら宿はオレが取っとくからあとで連絡するわ」


 ケビンが呆れながら歩いていく。彼が見えなくなるまで見送ると、リースは『正しい帝都の歩き方 グルメ編』をしまってARCUSⅡを取り出した。

 そしてどこかに通信をかける。


「……もしもし。お腹いっぱいになりたい」



 帝都ヘイムダルのリーヴェルト社。

 そこから一人の女性が出てきた。

 楽団に所属しながらリーヴェルト社でもバイトをしているカリンカである。

 彼女が仕事上がりにも関わらず慌てており、駆け足でとある宿の一室に向かう。


「ふああっ♡ あんっ♡ レックス君♡ 気持ちいいっ♡ ああああああっ♡」


 待ち合わせ相手のレックスと身体を重ねるためだ。

 彼女は服もろくに脱がずに上着の前をはだけて、タイツを破った状態で挿入されている。

 獣のように四つん這いで、壊されてしまいそうなほど激しく犯されていた。


「へへ、カリンカはバイトに楽団と忙しいから来てくれないかと思ってたぜ」

「ああああああっ♡ んああっ♡ 来るわよっ♡ 大切な人のためだものっ♡ ああっ♡ で、でももう少しゆっくり、ふあああっ♡」


 ゆっくりどころかレックスの抽送の激しさは増すばかりだ。

 壊されてしまう恐怖以上に、オスの欲望を受け止めていると思うとゾクゾクもしてくる。


「カリンカもいい声で鳴くよな。音楽関係の人ってみんなこうなのか?」

「んっ♡ んああっ♡ し、知らないわよっ♡ もう、私以外にもたくさん手を出してるのは知ってるけど、あんっ♡ 今そんなことを言わなくてもいいでしょう♡」

「そんな最低な男は嫌われちゃうのかなー?」

「ふああっ♡ ああああああっ♡ わ、わかっているくせにっ♡ ふあああっ♡」


 カリンカの両手を後ろに引いてさらに奥まで突き入れる。

 子宮口をぐいぐいと何度も押し上げられて、カリンカの背筋がピンっと伸びた。

 一度レックスが動きを止めると、カリンカも呼吸を整える。


「き、嫌いになんてなれないわよ……楽団は厳しい道だから落ち込んでいたら、あなたが声をかけてくれて……ん♡ ふあああっ♡ ロン君やモーリス君のことも相談に乗ってくれて、ふあああっ♡ す、好きになっちゃったじゃない♡ あああっ♡ ふあああっ♡」

「エリオットに相談する前にオレに相談してくれたのは嬉しかったぜ」


 レックスがカリンカの腕を引き寄せて後背位から背面騎乗位になった。

 彼女を抱きしめて胸を揉み、顔を横に向かせて唇を重ねる。


「んむっ♡ れりゅう♡ じゅるるううう♡ 好きよレックス君♡ あああっ♡ 好きなのっ♡ ちゅるるううう♡」


 舌をねっとりと絡め合わせて唾液を交換しあう。

 カリンカの子宮の位置を撫でながら抽送を続けると、期待のあまり彼女の子宮が疼き始めた。


「ふあああっ♡ もうダメっ♡ イクっ♡ イッちゃうのっ♡ あああっ♡ ふあああっ♡」


 ――びゅるるるるうううううううううううううううっ!!


「んああああああああああああっ♡」


 熱い精液を子宮に注がれてカリンカが絶頂した。

 子宮の位置を撫でられながらの射精で、何度も痙攣しながら精液を注ぎ込まれる。

 胸を鷲掴みにされ、子宮の位置を撫でられ、唇を奪われながら彼女は絶頂の余韻に浸る。


「はぁ……♡ はぁ……♡ すごく熱いわ♡ ん♡ でもまだまだ元気なのね♡」

「オレが一発で満足できないのは知ってるだろ?」

「うん……何回でもして♡」


 背面騎乗位で繋がったまま写真を撮り、二人は何度もセックスを続けるのだった。

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